NTスイベル| インタースナップNTパワー クロ #4
エヌティスイベル|P入 パワーオヤコ(クロ) Eー35 4x5
ヤマシタ|サルカンビーズ M 黒
クレハ合繊 シーガー|グランドマックスFX 60m 2号 クリア
クレハ|ライン シーガーでは、ありません! 100m 12lb 3号
オーナーばり|OH 白チヌ 鈎
がまかつ|ムツ(銀)
がまかつ|トリプルフック 泳がせヒラメ 6号 5本 白 66800
ヒラメ仕掛けの作り方1【各種接続器具について】
船からのヒラメの泳がせ釣りでは、ただでさえ陸から狙うヒラメ釣りよりも、釣れる平均サイズが大きいうえに、長時間やり取りをして、水深の深い場所からヒラメを引き上げることになりますので、仕掛けにもパワーが必要です。当然、各種接続器具についても頑丈な作りが求められるでしょう。
特にサルカン類の場合、「タル型」と呼ばれる、針金の端を本線に巻き戻したタイプのものだと、ヒラメの強烈なパワーで破損してしまわないように、強度の高い大型のサルカン類を使用せざるを得なくなるため、小型でも強度のある「スイベル型」と呼ばれる、針金の端を本線に巻き戻していないタイプのサルカン類がベストです。
《おすすめの各種接続金具もご紹介!》
サルカン【太陽産業 NTパワースイベル】
NTスイベル| インタースナップNTパワー クロ #4
強度の高いスイベル型のサルカンです。船ヒラメ泳がせ仕掛けでは、道糸と幹糸との接続において使用されます。
オヤコサルカン【太陽産業 パワーオヤコ】
エヌティスイベル|P入 パワーオヤコ(クロ) Eー35 4x5
強度の高いスイベル型のオヤコサルカンです。船ヒラメ泳がせ仕掛けでは、幹糸、ハリス、捨て糸との接続において使用されます。
遊動ビーズ【ヤマリア YAMASHITA サルカンビーズ】
ヤマシタ|サルカンビーズ M 黒
「遊動式仕掛け」と呼ばれる船ヒラメ泳がせ仕掛けで用いる仕掛けアイテムです。
遊動式の船ヒラメ泳がせ仕掛けでは、幹糸の両端にサルカンを接続し、遊動ビーズのビーズ部に幹糸を通すことで、サルカンとサルカンの間をハリスが自由に行き来できるようになる仕組みのため、生きエサがより自然な形で縦方向に自由に動けるようになり、ヒラメの捕食本能を強く刺激する狙いがあります。
また、遊動ビーズは幹糸に直接触れているため、ヒラメに目を付けられて逃げ惑う生きエサの動きや、ヒラメの繊細なアタリを取りやすいというメリットもあります。
ヒラメ仕掛けの作り方2【ハリスや捨て糸について】
ハリスや捨て糸の長さは, 船ヒラメ仕掛けで重要なポイント
船からのヒラメの泳がせ釣りで、最も一般的に使用されている仕掛けは、「捨てオモリ式」と呼ばれる、根掛かりに強く、ヒラメが潜む海底付近でアタリを待つのに最適な仕掛けです。
捨てオモリ仕掛けでは、ハリスや捨て糸の長さによって生きエサの動きが変化するため、船ヒラメ泳がせ仕掛けでは、ハリスや捨て糸の長さはアタリの数に直結する重要なポイントと言えます。
特に、市販の船用ヒラメ泳がせ釣り仕掛けを用いる場合は、釣り場の状況やアタリの有無に応じて、柔軟にハリスや捨て糸の長さを変更できるよう、長めの仕掛けを選んでおくことをおすすめします。
ハリスや捨て糸の長さは, 釣り場の状況で判断する
地域や釣り場によっても異なりますが、基本的には、ハリスが50cm程度で、捨て糸が70cm程度を基準とし、根掛かりが激しい場所で多用される、海底を小突くようにして根掛かりを防ぐ釣り方では、捨て糸を30cm程度にまで短くする場合もあります。
また、1m近くの長いハリスを用いる仕掛けは「吹き流し仕掛け」と呼ばれ、生きエサの泳ぎが制限されないため、ヒラメに対するアピール力に非常に優れており、潮流が速いポイントにおいても有効です。船からのヒラメの泳がせ釣り初心者の場合は、船長にベストなハリスや捨て糸の長さについて聞いてみるのが良いかもしれません。
船で釣れるヒラメのパワーに負けないハリスを選ぼう
船ヒラメ泳がせ仕掛けのハリスは、根ズレに強いフロロカーボン製のハリスが一般的です。太さは、根ズレの心配が少ない場所や、釣れるヒラメの平均サイズが大ソゲクラスの場所では5号、根ズレが激しい場所や、釣れるヒラメの平均サイズがヒラメクラスの場所では6 - 7号が良いでしょう。
ただ、フロロカーボンはヒラメの鋭い歯による糸切れを防げるのかについては、糸の材質を多少摩耗に強いものにしたところで太刀打ちできないというのが、正直なところです。パイプの使用が、ヒラメの歯対策で唯一の有効な手段ですが、ハリスのしなやかさが失われ、ハリスも重くなるので、生きエサが弱りやすく、おすすめできません。
捨て糸は, 仕掛け全体で最も弱くしておくのがポイント
船からのヒラメの泳がせ釣りにおいて、捨てオモリ式の仕掛けが広く使われている理由の一つが、根掛かりした際に、オモリのみが海中に切り離され、オモリよりも上の、仕掛けの中でも作るのに時間が掛かる部分が生き残ってくれることにあります。
この優位性を十分に発揮できるよう、捨てオモリ式の仕掛けの作り方では、捨て糸を仕掛け全体で最も弱く、すぐに切れる糸にしておくことがポイントとなります。
オモリの重さが40 - 60号の場合は、フロロカーボン製の3号、オモリの重さが60 - 80号の場合は、フロロカーボン製の4号にしておくと、根掛かりして仕掛けを切る際に、確実にオモリを切り離せるようになります。
《おすすめのハリスや捨て糸もご紹介!》
ハリス【クレハ合繊 シーガー グランドマックスFX】
クレハ合繊 シーガー|グランドマックスFX 60m 2号 クリア
大手繊維メーカー ―「クレハ合繊」のフロロカーボン製ハリスです。
フロロカーボン製ハリスの代表的存在で、フロロカーボン特有の強いコシを特殊加工によって抑え、しなやかで海水へのなじみの良いハリスに仕上がっているので、ハリスの抵抗で生きエサの動きが制限されてしてしまうことが無く、まさに船からのヒラメの泳がせ釣りに最適なフロロカーボン製ハリスと言えるでしょう。
捨て糸【クレハ合繊 シーガーでは、ありません!】
クレハ|ライン シーガーでは、ありません! 100m 12lb 3号
クレハ合繊のフロロカーボン製ハリスで、捨て糸にも最適です。
この商品はパッケージの記載の通り、「シーガー (前述の商品)は高品質だけど高いから、コストパフォーマンス重視の商品も発売しておくものの、品質はそれなりだから、もっと高品質なフロロカーボン製ハリスが欲しかったら、シーガーを買ってね」という斬新なコンセプトで、発売当初から話題となりました。
確かに、シーガーと比べると低価格な分、品質はワンランク下ですが、逆に言えば高い品質が全く要求されず、むしろオモリと共にあえて犠牲にする機会が多いため、コストパフォーマンスが最優先となる捨て糸には、まさに最適な商品なのです。
ヒラメ仕掛けの作り方3【親針について】
大きい親針は, フッキング性能が抜群
ヒラメは、砂に潜ってジッと息を潜め、自分の上を小魚が通過すると、大きく口を開けながら俊敏な動きで砂から飛び出し、小魚の体に鋭い歯を刺して、押さえ付けるように小魚の動きを封じ込めます。そのため、ヒラメの口は、たとえ小ソゲクラスであっても、非常に広く開くような構造になっているのが特徴です。
ですから、船ヒラメ泳がせ仕掛けでは、大きな口に確実に針先を刺せる大型の針が、基本的には有利です。とはいえ、船からのヒラメの泳がせ釣りでは生きエサを使用するため、高いフッキング性能と同時に、生きエサが弱りにくい針である必要も生じてきます。
重くて太い親針は, 生きエサを弱らせる原因にもなる
前述の通り、大きい親針はフッキング性能が高く、特に口の大きなヒラメにはうってつけです。ただ、大きい針は重いという側面もあります。重さの程度は数g程度ですが、10cm前後の小さな生きエサにとっては、かなりの重さを背負いながら泳ぐことになり、結果的に生きエサが弱ってしまい、動きが鈍くなる原因になります。
加えて、太さも太い親針の場合は、魚の傷によるダメージが大きくなりやすく、これも生きエサを弱らせる原因になります。確かに船ヒラメ泳がせ仕掛けにおいて、ヒラメに負けない強靭なパワーは重要ですが、同時に生きエサが弱りにくくする工夫も大切となるため、針選びは慎重に行う必要があります。
《おすすめの親針もご紹介!》
チヌ針【オーナーばり OH白チヌ鈎】
オーナーばり|OH 白チヌ 鈎
大手仕掛けメーカー ―「オーナーばり」のチヌ針です。チヌ針はフトコロの広い形状と、生きエサが弱りにくい細軸の設計で、多くの釣り人が愛用する親針の一つです。
ムツ針【がまかつ ムツ (銀)】
がまかつ|ムツ(銀)
大手釣り具メーカー ―「がまかつ」のムツ針です。「ネムリ針」と呼ばれる、針先の先端部がフトコロ側に曲がっている形状のため、生きエサへの負担の少ない鼻掛けなどのホールド力が弱いエサの付け方でも、生きエサが針からすっぽ抜けしにくいので、ムツ針もチヌ針と共に、船ヒラメ泳がせ仕掛けで広く使われている針の一つとなっています。
ヒラメ仕掛けの作り方4【孫針について】
基本的には, 親針と同じものを使うが・・・・
孫針は、仕掛けの最先端に付ける針で、船からのヒラメの泳がせ釣りでは、生きエサに刺したり、垂らす様に遊ばせておいたりすることで、アタリに対して針掛かりする確率を高くする役割を果たしています。
孫針を付けない船ヒラメ泳がせ仕掛けもありますが、孫針が無い分、生きエサの動きが制限されにくい反面、ヒラメが生きエサにアタックしても、針掛かりが極端に悪いという難点があるため、アタリが全く出ないような超悪条件でない限り、孫針を付けることを筆者はおすすめします。
基本的には、親針と同じ針を孫針として使用するのが一般的ですが、状況によっては、孫針専用の異なる針を使用する場合もあります。
状況によっては, 親針と異なる針やトリプルフックを用いる場合もある
船ヒラメ泳がせ仕掛けの孫針は、親針と同様の針の他に、親針と異なる針やトリプルフックを用いる場合があります。
孫針を生きエサに刺す場合は、主に背ビレの根本の部分か、腹ビレと背ビレと間の部分に刺すことが多く、親針以上に魚の口の奥深くに掛かる可能性が高くなりますので、フトコロが広めで、喉の奥深くの広い空間でも確実に針先を刺せる針が向いています。
トリプルフックは刺さる部分が多いため、不安定な姿勢であってもハリ掛かりすいやすい利点がありますが、形状故にどうしても針先の刺さりが浅く、針外れしやすいのが欠点ですので、どちらかというと孫針を垂らして遊ばせる際に効果的でしょう。
《おすすめの孫針もご紹介!》
がまかつ|トリプルフック 泳がせヒラメ 6号 5本 白 66800
がまかつのトリプルフック孫針です。通常のルアーフィッシング用トリプルフックと違い、3本のフックのうち、生きエサに刺すための1本が細軸で小さく、他の2本のフックとは逆の方向を向いている斬新な設計になっています。
生きエサに刺すための針の独特の形状は、生きエサに必要以上に深く針が刺さることを防げるため、ダメージを抑えて生きエサを弱りにくくするだけではなく、生きエサの進行方向と逆に針先が刺さっていくので、生きエサから針が抜けにくい、筆者一押しの船ヒラメ泳がせ仕掛け専用トリプルフックです。
ヒラメ仕掛けの作り方5【各種結び方について】
船からのヒラメの泳がせ釣りでは、仕掛け作りで用いる各種結び方についても、大型のヒラメとのやり取りでも信頼できる強度の高い結び方をマスターしておきたいものです。
ここでは、船ヒラメ泳がせ仕掛けにピッタリの「糸と各種接続器具との結び方」と「ハリスと針との結び方」、さらには、それぞれの結び方のさらなる強度アップのための端糸処理についてもご紹介します。
糸と各種接続器具との結び方【パロマーノット】
ハリスと針との結び方【南方延縄結び】
さらなる強度アップのための端糸処理【ハーフヒッチ】
ベストな仕掛けの作り方で, 大物ヒラメをゲット!
いかがでしたか。船からのヒラメの泳がせ釣りは、船釣りの中でも比較的シンプルな仕掛けで、ヒラメ特有の繊細なアタリを見極めつつ、魚が生きエサを食べる様子を想像しながら、自分がベストだと思うアタリのタイミングでアワセを入れ、アワセがうまくいけば、針掛かりした後の強烈な引きを楽しめるという、スリル満点の魅力あふれる釣りです。
好条件であれば、ヒラメクラスの入れ食いも期待できますので、皆さんもベストな船ヒラメ泳がせ仕掛けの作り方をマスターして、大物ヒラメを狙いに沖に出てみませんか。