シマノ ホリデー イソ 1.5号 530
がまかつ がま磯 アテンダー2 1.5-5.3
宇崎日新 ロッド N's 遠投 4号 530
ダイワ ロッド 13 メガディス 3-53遠投
磯竿や遠投磯竿の選び方のポイント3つは?
釣り具メーカー各社からは、特徴の異なる様々な磯竿や遠投磯竿が発売されています。誤って粗悪な商品や、作り込みの悪い商品を購入してしまうと、一度の釣行で破損してしまったり、釣りの最中に不快感を感じたりする結果となってしまいます。
磯竿や遠投磯竿のおすすめランキングをご紹介する前に、磯竿や遠投磯竿の選び方で押さえておきたい3つのポイントについて確認しておきましょう。
磯竿や遠投磯竿の選び方1【長さ】
磯竿の場合は?
長い竿は、足元に障害物がある場所での釣りや、足場が高い場所での釣りに最適である反面、取り回しが悪いのが難点です。
堤防や港湾での釣りの場合は、取り回しの良い長さ4.3m前後の磯竿の方が扱いやすいですが、足場の高い場所や、足元の直下に障害物がある場所での釣りの場合は、長さ5.3m前後の長い竿を使った方が、確実に仕掛けや掛かった魚を回収できます。
ただし、竿の直下に仕掛けを投入する釣り方での使用や、長い仕掛けを使用する場面などでも、長い竿の優位性が存分にいかされますので、最初に購入する一本目の竿は、長さ5.3m前後の長いものを選んでおけば、あらゆる状況に対応できるでしょう。
遠投磯竿の場合は?
カゴ釣りや投げ釣りなどの、比較的重い仕掛けを使い、遠投を必要とする釣り方で使われる遠投磯竿では、キャストのしやすさと遠投性能がポイントです。
長い仕掛けを投げるには、長さ5m前後の長い竿が向いていることは確かなのですが、長い竿は取り回しが悪いため、号数と長さとのバランスが良くないと、思うように仕掛けを飛ばせません。
特に、長さ5.4mを超えるような竿を用いる釣り方であれば、号数5号程度の比較的硬めの号数のものを選ばないと、仕掛けの負荷を竿の広範囲で受けてしまい、非常に投げづらくなってしまいます (詳しくは、後述する)。号数と長さのバランスを考えた選び方が重要になってきます。
磯竿や遠投磯竿の選び方2【号数や負荷】
磯竿の場合は?
最適な磯竿の号数を見つけ出すためには、仕掛けのパワー設定や、ターゲットのパワーに合致するかを見極めた選び方が必要です。
例えば、ウキフカセ釣りに使用する場合、号数2号のナイロン製道糸と号数1.7号のナイロン製ハリスを用いる釣り方で、主眼に置くターゲットを40cm前後のグレとした時、号数1.2 - 号数1.5号の竿が適しているのでしょう。
また竿の号数は、仕掛けの操作性を左右します。軟らかいオキアミが取れないようにソフトに投げるのが得意なのは、号数0.8 - 号数1.2号の磯竿ですし、メンディングなどの道糸の操作がしやすいのは、胴に張りがある、号数1.5 - 号数3号の磯竿でしょう。
遠投磯竿の場合は?
遠投磯竿では、号数に加え、適合する負荷にも注意した竿の選び方をしなければなりません。号数というのは、竿全体のパワーを表すもので、ルアーフィッシング用ロッドにおける、「ライトアクション」や「ミディアムヘビーアクション」などのロッドアクションに相当する概念です。
一方の負荷は、どのくらいの重さの仕掛けを投げられるかを示すものです。ですから、遠投磯竿を選ぶときは、まず適合する負荷を確認して、自分が使おうとしている仕掛けを投げることができるかを考え、そのうえで、通常の磯竿と同じように、仕掛けのパワー設定やターゲットのパワーに合っているかを鑑みる選び方をする必要が生じます。
磯竿や遠投磯竿の選び方3【トータルバランス】
リールとの相性は, 投げやすさや遠投性能に影響を与える
磯竿では小型スピニングリール、遠投磯竿では大型スピニングリールの使用が想定されますが、リールの重さやサイズとの相性が悪いと、仕掛けを投げる時に、バランスが悪くて持ちにくい竿を頑張って握らなければならなくなるので、自然な姿勢や力の加え方でのキャストが難しくなり、飛距離も大きく低下します。
どのようなタックルバランスを投げやすいと感じるかは人によりますが、筆者は、竿のグリップを手で握った際の親指の根本付近に重心があると、非常に投げやすいと感じています。やはり、品質のレベルが同レベルのリールとの相性が良いので、リールの品質レベルと合わせた選び方をすると良いかもしれませんね。
財布に優しくしたいなら, 品質と価格のバランスも重要
高品質の商品が高価格であるのは当たり前なのですが、筆者のような庶民は、財布事情も考えた竿の選び方をしなければならないことがほとんどです。そうなると、ある程度の品質の妥協が必要になってきますが、重量についてのみは、絶対に妥協すべきでないと筆者は考えています。
釣りの最中は、片手で竿を操作する場面が多くあり、重さによる腕への負担は想像以上です。せっかく大物が掛かっても、竿の重量で竿先に伝わる動きが殺されてしまうだけではなく、腕に疲労がたまって感覚が鈍くなってしまい、魚の引きを全く楽しめません。そうなることを避けるためにも、できる限り軽い竿をチョイスすることが大切と言えます。
人気磯竿おすすめランキング トップ3をご紹介!
前述した竿選びのポイントを踏まえて竿を選ぼうとしても、実際に釣り場で振ってみなければ、使い心地や特徴を肌で感じることはできません。普通は、購入する前に実際に使わせてもらえる機会はありませんので、ここでは、多くの釣り人からの評価も高く、筆者もおすすめする人気の磯竿3つを、ランキング形式でご紹介します。
人気磯竿おすすめランキング【第3位】
シマノ ホリデー イソ 1.5号 530
《筆者が注目するポイントは?》
「シマノ」が製造する磯竿のエントリーモデル
大手釣り具メーカー ―「シマノ」の磯竿です。シマノの磯竿商品ラインナップでは、「シマノ ランドメイト」に次ぐ低級商品で、商品のランクは決して高くありません。
とはいえ、遠投モデルを除けば、この「シマノ HOLIDAY ISO R」は、シマノの商品ラインナップにおいて上位の「シマノ ADVANCE ISO」や、「シマノ RADIX ISO」などと比べても、完成度の高さでは引けを取りません。
価格以上の満足感は, 大手釣り具メーカーの商品ならでは
低価格を実現するため、上位モデルに採用されているような高品質なカーボン素材は、さすがに使われていませんが、大物が相手でも不甲斐無さを感じさせないパワーを実現しています。全体的に、魚の引きを自然な形で受け止めてくれますし、軽量設計との相乗効果で、マイルドなやり取りを楽しむことができます。
シマノが長年培ってきた確かな技術力と創意工夫で、価格以上の使い心地を体感できる竿に仕上がっています。重い仕掛けをキャストする際の操作性も抜群で、エントリーモデルながら初心者だけではなく、釣りの経験が長い方でも十分に満足できる商品となっています。
人気磯竿おすすめランキング【第2位】
がまかつ がま磯 アテンダー2 1.5-5.3
《筆者が注目するポイントは?》
ベテランを満足させる, がまかつの本格派磯竿
大手釣り具メーカー ―「がまかつ」の磯竿だけあって、ベテラン釣り師を満足させる最高の品質が自慢です。
パワーを秘めたブランクスは、他の磯竿商品の号数のプラス号数0.5号に相当するパワーや粘り強さを持っています。ロッドの表面には、デコボコを付けた「ノンスティック」加工が施されているため、道糸がロッドに触れる面積が小さくなるので、道糸がロッドに張り付いてしまうストレスを感じさせません。
他にも、他メーカーの上位磯竿商品にも採用されている、糸ガラミが自然に解消する設計のガイドや、竿を伸ばした時にガイドの向きを揃えやすくするマークなど、まさに至れり尽くせりの最高の逸品です。
品質は申し分ないが, コストパフォーマンスには疑問も・・・・
確かに、伝統ある「がま磯」の名に恥じない品質の高さは大いに評価できるのですが、問題は価格です。「がまかつ がま磯 アテンダーII」の、号数1.5号で長さ5.3mのモデルの場合、メーカー希望小売価格は堂々の「96,500円」となっています。
磯竿に100,000円近くのお金を掛けられる方であれば全く問題ないのかもしれませんが、筆者のような庶民では、いくら高品質でも手が出ません。最高の逸品とも言うべき磯竿が第2位止まりである最大の理由は、コストパフォーマンスの悪さにあるというわけです。
人気磯竿おすすめランキング【第1位】
《筆者が注目するポイントは?》
「ダイワ」の傑作が, 釣りを一層楽しいものにしてくれる
大手釣り具メーカー 「グローブライド」の「ダイワ」ブランドの磯竿を、栄えある第1位に選びました。
実はこの「ダイワ DXR」は、ダイワの磯竿商品ラインナップでは、下位の「ダイワ メガディス AGS」と、上位の「ダイワ トーナメント ISO AGS」とに挟まれる位置付けなのですが、「ダイワ トーナメント ISO AGS」よりも、この「ダイワ DXR」の方が使いやすいと感じている釣り人も少なくありません。
抜群の使用感を, ぜひその手で感じて欲しい
他の種類の竿に比べて長い磯竿では、一連の仕掛けのコントロールや魚とのやり取りが容易でなければなりません。この「ダイワ DXR」は、肉厚設計で張りのあるブランクスや、ナチュラルなしなやかさとパワーを併せ持つ竿先を採用することで、抜群の使用感を実現しています。
最も重いモデルでも120g以下という軽さと、ウェイトバランサーの役目を果たすグリップで、腕への疲労を全く感じさせず、素早くアワセや仕掛けの回収作業にシフトできる俊敏さも魅力です。一部のモデルでは、竿先の種類を自分で選択できる点も、ダイワの竿作りへのこだわりを示していると言えるでしょう。
人気遠投磯竿おすすめランキング トップ3をご紹介!
遠投磯竿は、投げ竿などと比べてしなやかな作りでありながら、重い仕掛けを投げたり、大物と格闘したりする機会が多く、ハードな使い方が想定されます。
基本設計がしっかりしたものを購入しないと、安物買いの銭失いという結末に終わることもしばしばです。ここでは、多くの釣り人からの評価も高く、筆者もおすすめする人気の遠投磯竿3つを、ランキング形式でご紹介します。
人気遠投磯竿おすすめランキング【第3位】
《筆者が注目するポイントは?》
低価格と豊富なラインナップで, 初心者にピッタリの入門用遠投磯竿
初心者の遠投磯竿デビューにはもってこいの、低価格な入門用遠投磯竿です。
ラインナップは、号数3号の長さ4.5mモデル (負荷5 - 負荷10号)、号数4号の長さ4.5mモデル (負荷10 - 負荷15号)、号数4号の長さ5.4mモデル (負荷10 - 負荷15号)、号数5号の長さ4.5mモデル (負荷15 - 負荷20号)、号数5号の長さ5.4mモデル (負荷15 - 負荷20号)の5種類で、幅広い釣り方に対応しています。
基本的な性能は十分だが, 使い心地はイマイチ
この「ルミエール磯」は、大型リール装着時でもグラつかない、ねじ込み式のリールシートや、同価格帯の他メーカーの製品には無い、ラインの抵抗を抑えた独自設計のガイドを採用するなど、遠投磯竿に最低求められる基本的な性能を満たしていることは確かです。
とはいえ、遠投磯竿は太くて頑丈な作りで、通常の磯竿以上に重量が重くなりやすいにも関わらず、「ルミエール磯」の竿の素材全体の内の、カーボン含有率は75%前後にとどまっているため、釣りの最中は重さを感じる場面が多くあります。
また、カーボン含有率の低さは、やり取りの際のパワー不足も招いており、決して使い心地の良い竿とは言えません。
人気遠投磯竿おすすめランキング【第2位】
宇崎日新 ロッド N's 遠投 4号 530
《筆者が注目するポイントは?》
国内生産ならではの確かな品質
大手釣り具メーカー ―「宇崎日新」の遠投磯竿です。長さは、長さ4.5mと長さ5.3mの他に、遠投磯竿では珍しい3.55m (号数4号のモデルは、3.6m)がラインナップされており、用途に合わせた柔軟な竿選びが可能になっています。
高品質を重視するために、あえて国内での生産にこだわるのが、「宇崎日新」ならではのもの作りに対する姿勢を象徴しています。
随所に, 釣り人の目線に立った設計が光る
ブランクスに張りがない竿の場合、アワセやキャストなどの竿の弾力が試される場面で、胴から竿先にかけての立ち上がりがモタつき、釣り人に不快感を与えてしまうことがあります。
「N’s 遠投」は、他の大手釣り具メーカー各社も開発している、カーボン素材の接着に使われるレジンの量を減らした高密度カーボン素材を採用することで、シャキッとしたブランクスの張りを実現し、操作性の向上を図っています。
加えて、徹底した軽量設計や、道糸の摩擦や絡み付きを提言するガイドなど、竿の随所に、実際の釣りをする人の目線に立った設計や創意工夫が光る商品です。
人気遠投磯竿おすすめランキング【第1位】
ダイワ ロッド 13 メガディス 3-53遠投
《筆者が注目するポイントは?》
ダイワの伝統ある遠投磯竿は, 筆者も一押し
長年日本の釣りを支えてきたダイワが、竿選びに悩むすべての釣り人に贈る最高の遠投磯竿です。現行モデルで4代目となる伝統ある「ダイワ メガディス 遠投」は、竿先から竿尻に至るまで一切妥協の無い仕上げで、釣り人が遠投磯竿に求める様々な要求に完璧にこたえる、筆者一押しの最高の遠投磯竿です。
青と黒を基調にしたグリップ付近のデザインも、手に持った瞬間に喜びを感じさせてくれるでしょう。
ダイワの技術が生み出す強靭なパワーは, あらゆるシーンで強い武器となる
「ダイワ メガディス 遠投」は、ダイワの遠投磯竿商品ラインナップで最上位に君臨している竿ですので、前傾のトラブルフリーガイドの採用や、ホールド性やグリップ性の高いリールシート付近の設計などは当然のことなのですが、筆者が特に注目するのが、現行モデルの4代目から採用された「X45」カーボン素材構造です。
これは、カーボン素材を縦方向と横方向に組み合わせて配置し、さらに斜め方向に二重のカーボン素材を重ねることで、強靭なパワーをまとった竿が誕生しました。このパワーは、レコードサイズの魚とのやり取りや、相当の遠投が要求されるフィールドでの釣りなどで強い武器となります。
自分にピッタリの竿で, 釣りを楽しもう!
いかがでしたか。竿やリールは、自分の手で直接触れる機会の多いタックルですから、それだけに品質の違いを直に肌で感じやすいですから、自分に合ったピッタリの竿を選ぶことができれば、釣りをする時間は、一層喜びの多いものとなっていくことでしょう。