ヒラメの泳がせ釣りの仕掛け特集!
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛け特集! 初心者の方にも分かりやすく 仕掛けの作り方を解説します。 ヒラメはルアー釣りが人気ですが、 なかなか難しい釣りです。 その点、泳がせ釣りは、 誰でも簡単に出来る釣りなので、 ぜひともチャレンジしてみてください。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント①【仕掛けの作り方】
①船釣りの仕掛けの作り方
図解 船からの泳がせ釣りの作り方
竿:オモリ負荷30号、3m前後の胴調子 リール:中型電動リール 道糸:PE4~5号 幹糸:フロロカーボン5~8号1m エダス:フロロカーボン5~6号1m 捨て糸:3号0.5~1m オモリ:50~60号 親針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 孫針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 (トレブルフック7~8号)
②堤防釣りの仕掛けの作り方
図解 捨て糸を使った仕掛けの作り方
竿:磯竿4号 リール:大型スピニングリール 道糸:ナイロン10号 幹糸:フロロカーボン12号1m エダス:フロロカーボン8号1m 捨て糸:フロロカーボン5号1.5m オモリ:20号 親針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 孫針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 (トレブルフック7~8号)
堤防で泳がせ釣りをするときに 一般的に使われる仕掛けが 捨て糸を使った仕掛けです。 堤防の足元付近には敷石があるので 根掛かりしやすくなります。 根掛かりするときは、 オモリが根掛かることが多いので、 オモリが切れやすい仕組みになっています。
図解 中通し仕掛けの作り方
竿:磯竿4号 リール:大型スピニングリール 道糸:ナイロン10号 中通しオモリ:20号 ハリス:フロロカーボン8号1m 親針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 孫針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 (トレブルフック7~8号)
中通しオモリを使うので、 根掛かりしたら、ほぼロストします。 なので、根掛かりしないポイントで使います。 特徴は、中通しになっているので、 アジが自由に動き回れるようになっています。
図解 滑車式泳がせ釣り仕掛けの作り方
竿:磯竿4号 リール:大型スピニングリール 道糸:ナイロン10号 中通しオモリ:20号 ハリス:フロロカーボン8号1m 親針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 孫針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 スナップスイベル+オモリ5号
滑車式の仕掛けは、 アジを弱らせずに投入できるのが特徴。 滑車式で滑らせるので、 ある程度ラインの角度は必要です。
図解 ウキを使った仕掛けの作り方
竿:磯竿1.5~3号 リール:中型スピニングリール 道糸:ナイロン3~5号 ウキ:3~5号 オモリ:1~3号 ハリス:3~5号 親針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 孫針:丸セイゴ14~16号、 カットヒラメ16~18号 (トレブルフック7~8号)
ウキ釣り仕掛けは、 アオリイカの泳がせ釣りと同じぐらいの 強度で十分です。 ボトムに仕掛けを付けないので 根掛かりしませんが、ボトムから離れすぎると ヒラメが釣れません。 水深が分かっているところや、 かけ上がりが見えているポイント などで使うと効果的です。 ボトムから2mぐらいを泳がせるように ウキ下を調整しましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント②【ハリの結び方】
結び方は普通の結び方でOK 針の結び方は、普通の針の結び方ですが、 泳がせ釣りでは孫針を結ぶ必要があります。 そのため、親針を結ぶときに、 孫針を結ぶための余裕を持たせます。
図解 針の結び方
親針の結び方は普通の外掛け結びでOK。 輪っかを作ったあと、 針に糸を巻きつけますが、 巻きつける回数は糸の太さや針の太さで変わります。 無理やり巻きつけても 上手く結べないので、5号ぐらいの太さなら、 4、5回巻きつければ強度は十分あります。
孫針も結び方も親針の結び方と同じ。 外掛け結びが簡単なのでおすすめです。 ハリスが短いと結ぶときに難しいので、 親針を結ぶときは、孫針を結ぶための 糸を余分に残しておきましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント③【オモリの結び方】
オモリやサルカンの結び方
オモリやサルカンの結び方は、 クリンチノットが一般的です。 強度を上げたり太いラインを結ぶときは、 リングに2回巻きつけると効果的です。
図解 クリンチノットの結び方
図解 強度を上げるor太いライン使うときの結び方の図
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント④【オモリの選び方】
エサの大きさによってオモリの重さを変える
ルアー釣りでは、根掛かりを回避するために、 オモリの重さを極力軽くします。 ですが、泳がせ釣りは真逆で、 根掛かりを回避するためにオモリを重くします。 なぜかというと、生きたエサを使うので、 アジやイワシは自由に泳ぎまわります。
軽いオモリだと、エサとなるアジなどが 泳ぐとオモリも一緒に動いてしまいます。 オモリが動けば、根掛かりしやすくなります。 そのため、オモリを選ぶときは、 使うエサの大きさによって変えます。 堤防で泳がせ釣りをするときに、 小アジを釣ってエサにしますが、 釣れたアジのサイズによって重さを変えましょう。
水深や潮の流れによってオモリの重さを変える
潮の流れでオモリの重さを変えるのも 結局、オモリが動かないようにするためです。 潮の流れは、オモリにだけ 抵抗が掛かるわけではありません。
エサとなるアジにも抵抗は掛かるし、 ハリス、道糸などのラインにも抵抗が掛かります。 水深が深ければ深いほど、 糸にかかる抵抗は大きくなるので、 水深が深い、潮の流れが速いほど オモリの重さを重くしましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑤【エサの付け方】
船釣りにはイワシが一般的
船釣りの場合、泳がせ釣りで使うエサは マイワシを使うのが一般的です。 12~15センチぐらいのマイワシが 良く使われますが、用意できない場合は、 20センチぐらいのマイワシを使います。
図解 親針の付け方
親針は口掛けと鼻掛けの付け方があります。 口掛けは、針掛かりは良いですが、 エサが弱りやすい。 鼻掛けは、針掛かりが悪いですが、 エサが弱りにくい。
図解 孫針の付け方
孫針は、背中に掛ける背掛けと、 お腹に針を刺す腹掛けがあります。 ヒラメはボトムにいる魚なので、 腹掛けの方が針掛かりが良くなります。 ですが、根掛かりが多いところでは、 背掛けが効果的です。 親針、孫針、どちらにしても、 メリット、デメリットがあるので、 状況によって使い分けましょう。
アジを使う場合
アジの付け方も、 船釣りで使うイワシと同じ付け方をします。 船釣りでもアジを使うこともありますが、 船釣りの場合は、基本的にはイワシを使います。
堤防で釣るときは、 イワシを準備するのは難しいので、 現地調達したアジなどを使います。 エサを現地調達するので、 どんなサイズのアジが釣れるか分かりません。 釣れたアジのサイズによって、 親針と孫針の間の長さを調整しましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑥【仕掛けの投げ方】
足元から数mに軽く投げる
船釣りの場合、 仕掛けは真下に落とすだけですが、 堤防で泳がせ釣りをするときは、 ある程度投げる必要があります。 といっても遠投する必要はなく、 数m~10mぐらい投げるだけで十分。
あまり遠投しすぎると、 投げたときの衝撃でアジが死んだり、 弱ったりするので逆効果になります。 サビキ釣りで小アジが釣れる範囲で ヒラメは良く釣れるので、 足元から数mのポイントに軽く投げましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑦【ヒラメが釣れるポイント】
堤防では自分でポイントを見つける
船釣りの泳がせ釣りの場合、 ポイントに連れて行ってくれるので ポイントを選ぶ必要はありません。 堤防の場合は、自分でポイントを 見つける必要があります。 自分でポイントを見つけるといっても簡単。 ルアー釣りのように足で稼ぐ必要もありません。
小アジが釣れるポイントがヒラメのポイント
ヒラメが堤防の近くで釣れるのは、 ヒラメがアジなどのエサを狙っているからです。 なので、小アジが釣れるところが ヒラメのポイントになります。 サビキ釣りでアジが釣れる ポイントを狙ってみましょう。
ですが、他の人がサビキ釣りをしているところに 割り込んで泳がせ釣りをやるのはマナー違反。 自分がサビキ釣りをしながら ヒラメを狙うのは問題ありません。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑧【アタリの取り方】
アタリはじっくり待とう
ルアー釣りの場合、ヒラメのアタリが合ったら すぐにアワセを入れます。 ですが、泳がせ釣りの場合、アタリがあっても 慌ててアワセを入れる必要はありません。
ヒラメは青物や根魚のように、 エサをパクッと食べる魚ではありません。 海底からエサめがけて飛び掛ります。 そして、エサに噛み付いて、 海底でガツガツ食べ始めます。 アタリが出ても、 しっかりヒラメが喰らい付くまで待つのがコツ。
前アタリ
泳がせ釣りでは生きたエサを使うので、 常に、竿先はブルブル動いています。 これはアタリではなく、 アジが泳ぎ回っているだけ。 ブルブル震える竿先を見ながら、 その動きが大きくなったら、それが前アタリ。 ヒラメなどが近くにいて、 アジが逃げ惑うことで大きく竿先が動きます。
本アタリ
前アタリでアワセても基本的には ヒラメが釣れてくることはありません。 本アタリは、竿先を大きく引きこみます。 この本アタリでアワセを入れます。 本アタリは前アタリとは 明らかに違うのですぐに分かります。 竿をグイ~ッと引きこむので、 慌てずアワセを入れましょう。
根掛かりしたときの対処方法
手袋やタオルを準備しておこう
泳がせ釣りで使う仕掛けは、 全体的に太いラインを使います。 そのため、根掛かりすると なかなか外れません。 無理に竿を煽ったりすると 竿が折れたりするので注意しましょう。
最終的には、ラインを切るしか方法はありませんが、ラインを切るときは注意が必要です。ラインを素手で持って引っ張ると手を怪我します。ラインを切る時は、手袋やタオルを使って、 手にラインを巻きつけて引っ張りましょう。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑨【サビキ釣りの仕掛け】
図解 サビキ仕掛けの作り方
サビキ釣りの仕掛けの作り方は簡単。 市販のサビキセットにラインを結ぶだけ。 堤防のヒラメは、小アジなどを狙って 堤防の足元まで寄って来ます。 サビキ釣りをすることが、 ヒラメを寄せることに繋がるので、 サビキ釣りをやりながらヒラメ釣りを やるのが効率が良いのでおすすめです。
ヒラメの泳がせ釣りの仕掛けのポイント⑩【アジングの仕掛け】
図解 アジング仕掛けの作り方
アジングは昼間は難しいですが、 夜は簡単に釣れます。 サビキ釣りとは違い、 ゲームフィッシングとしても楽しいので、 夜釣りならアジングがおすすめです。
アジを狙うなら!釣りのポイントを解説
日中はサビキ釣りがおすすめ
堤防で泳がせ釣りをするときは サビキ釣りで小アジを釣るのがおすすめです。 サビキ釣りで使う撒き餌で小アジなどの 小魚が寄って来ます。 その小魚を食べに ヒラメが寄って来ます。
ヒラメを寄せる意味でも、 サビキ釣りをやるのがおすすめ。 泳がせ釣りは退屈な釣りです。 アタリが来るのをひたすら待つ釣りです。 アタリが来たからといって、 焦ってフッキングする釣りでもありません。 サビキ釣りをしながら ゆっくりアタリを待ちましょう。
サビキ釣りの釣り方
サビキ釣りは簡単。 カゴに撒き餌を入れて足元に落とすだけ。 竿をゆっくり上下させながら カゴの中の餌を出すのがコツ。 しばらく上下させてアタリがないなら、 仕掛けを上げて撒き餌を入れなおしましょう。
夜はアジングがおすすめ
昼間でもアジングで釣れますが、 難しいのでアジングをやるなら夜がおすすめ。 夜はアジを寄せる必要はありません。 常夜灯に勝手に集まってきます。 それに釣られてヒラメも常夜灯の下にやってきます。
アジングの釣り方
アジングはサイズさえ選ばなければ簡単です。 ヒラメのエサとなるアジを狙うなら、 常夜灯の下でピチャピチャ跳ねている 小アジがちょうど良いので狙いましょう。 釣り方は簡単、なるべく軽いジグヘッドに ワームをつけて、投げたら巻いてくるだけ。
なるべく軽いジグヘッドを使うのがポイントです。 1gと0.6gで全く同じ使い方をしても、 0.6gしか喰ってこないということもあります。 特に表層に浮いているアジは そういうことが多いので、 軽いジグヘッドを揃えておくのがおすすめです。
泳がせ釣りはヒラメ以外も釣れる
ヒラメ
本命のヒラメです。 死んだエサにはほとんど喰い付かないので 狙うならルアーか泳がせ釣りになります。
マゴチ
ヒラメと同じく フラットフィッシュと呼ばれる魚です。 ルアー釣りでも人気のターゲットで、 ヒラメと同じような釣り方で釣れます。 ですが、ヒラメとは違い、あまり浮きません。 どちらかというと底ベッタリの魚です。
根魚
カサゴ、キジハタ、マハタ、オオモンハタ、など。 根魚と呼ばれる魚はよく釣れます。 メバルは基本的に釣れません。 ハタ類は、根魚といっても 中層や表層まで浮いてきます。
根魚は根に潜るので、 ヒラメのアタリだと思って待っていると 根に潜られていることも多いです。 根に潜られているようなら、 ラインを軽く張ってしばらく待ちましょう。 竿を持つ手で感触を確かめながら、 生命感を感じた瞬間に一気に巻き上げましょう。
青魚
青魚と呼ばれる魚は基本的に釣れます。 青魚の特徴はダッシュ力。 ヒラメだと思ってゆったりしていると、 竿を一気に引きこみます。 ドラグを緩めてないと、 竿ごと海に持っていかれるので、 置き竿にするときは 必ずドラグを緩めておきましょう。
イカ
泳がせ釣りで一番厄介なのがイカ。 なぜなら、ほぼ釣り上げることが出来ないからです。 イカが釣れると、高確率で エサだけ持っていかれます。 トレブルフックを使えば かかる可能性は高くなりますが、 それでもなかなかかかりません。
その他
エイやサメも泳がせ釣りで釣れます。 特に夜釣りでよく釣れます。 小型なら問題ないですが、 大型なら一苦労します。 アジが弱ったり死んだりすると 釣れやすいので注意しましょう。
泳がせ釣りにチャレンジしよう!
今回は泳がせ釣りの仕掛けを解説しました。 ルアー釣りとは違い、 誰でも出来る簡単な釣りです。 泳がせ釣りは、ヒラメだけでなく、 青物、根魚なども良く釣れる釣り方です。 身近なところで大きな魚が釣れる釣りなので、 一度チャレンジしてみてください。