ダイワ(Daiwa) 磯竿 スピニング インプレッサ 1-53
シマノ リール 16 ラリッサ 2500DXG
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン 磯スペシャル GOLDISH 150m
クレハ(KUREHA) シーガー グランドマックスFX 60m 1.5号 クリア
【釣り餌】【冷凍つけエサ】生イキくんツインパック レギュラー2L 10個セット
磯釣り初心者のポイント1【ロッドの基本】
ウキフカセ釣りでは、ガイドがたくさん付いた「磯竿」と呼ばれるロッドを用います。磯竿は非常に竿先が軟らかく、全体的にしなやかな造りで、ロッドの全長も長めのため、選び方や使い方にもコツがいります。とはいえ、特別な知識やテクニックを必要とするわけではありませんので、ここで取り上げる内容を頭に入れながら釣りをすれば、より快適にウキフカセ釣りを楽しめるでしょう。
磯釣り初心者が知っておくべき基本《選び方》
釣り場の状況を考慮に入れて, 最適な磯竿の長さを判断する
場所によっては、自分の立ち位置の足元に、「ハエ根」と呼ばれる沖にせり出した岩礁帯があります。魚はハリに掛かると、このハエ根付近に逃げ込もうとするため、ハエ根に糸 (ライン)が触って切れてしまうので、ハエ根よりも沖に竿先が届く長いロッドが最適です。また、沖に岩が点在している磯もあり、こういった場所での釣り方においても、有利に魚をコントロールできる長い磯竿は必要不可欠でしょう。一般的には、5.3m前後の磯竿であれば、大抵の場所で使い物になりますが、少々取り回しが悪い点は否めませんので、状況が許すようであれば、4.8m前後の磯竿も選択肢に入れても良いかもしれませんね。
磯竿の号数の選択は慎重に・・・・
ウキフカセ釣りでは、状況に応じて0.8 - 3号までの幅広い磯竿が使用されます。磯竿の号数を選ぶうえで重要なのが、仕掛けや釣り方の全体的なパワー設定です。一般的な釣り方でのパワー設定の基準となる、ナイロン製ハリス1.7号とナイロン製道糸 (メインライン)2号の組み合わせの場合、磯竿は1.2号が基準となります。また、40cmクラスを玉網無しで抜き上げる攻撃的な釣り方では、ナイロン製ハリス2号とナイロン製道糸 (メインライン)2.5号の組み合わせで、磯竿も2号を基準とするパワー重視のチョイスとなります。あまりよく分からない場合は、経験者にアドバイスを求めるのが確実でしょう。
- 磯釣り初心者におすすめのロッドもご紹介! -
ダイワ(Daiwa) 磯竿 スピニング インプレッサ 1-53
大手釣り具メーカー ―「グローブライド」の「ダイワ」ブランドのロッドです。1号の5.3mタイプには、カーボン素材の密度を均一にした「メガトップ」が採用されており、しなやかで仕掛けの操作がしやすいのが特徴です。大型で引きの強いターゲットが中心となる磯釣りでは、基本設計が信頼できる大手釣り具メーカーの商品を選びたいものですね。
磯釣り初心者が知っておくべき基本《使い方》
磯釣りのロッド操作は, 堤防や港湾からの釣りとわけが違う
前述したように、磯の各場所には障害物が点在しています。また、潮の流れも速く、ターゲットも狡猾であることが多いので、仕掛けの投入ややり取りの際のロッド操作にはコツがいります。堤防や港湾などの広い場所での釣り方と比べるとやや難しいですが、だからこそ、それを乗り越えて魚を手にした時の喜びはひとしおですよ。ここでは、どんな場所での釣り方においても通用する、「仕掛けの投入」、「潮流に対する対応」、「魚とのやり取り」の3つのロッド操作について取り上げていきます。
仕掛けの投入方法は, 数種類マスターしておきたい
釣る場所の状況次第では、背後に岩があって大きくロッドを振りかぶれない場合もありますし、遠投する釣り方を余儀無くされたり、足場が高い場所で確実に仕掛けを投入しなければならなかったりすることも十分考えられます。コマセワークとマッチした仕掛けの投入が求められるウキフカセ釣りでは、いかなる条件下であっても確実に目的の場所へ仕掛けを入れられるように、数種類の投入方法をマスターしておかなければなりません。初心者は、とりあえず「たすき振り」と「オーバーヘッドキャスト」の2種類をマスターしておけば、間違い無いでしょう。
潮流に対する対応は, 釣果を左右する重大なポイント
磯釣りが可能なほとんどの場所は、外海に近い潮通しの良い場所です。ですから、当然潮流が速く、堤防や港湾と同様の釣り方をしていては、あっと言う間にウキが流されてしまい、釣りが成立しません。磯釣りでは、「メンディング」と呼ばれるロッド操作を行いながら、道糸 (メインライン)のテンションや位置を微調整し、潮流に仕掛けを巧みに乗せて、コマセと同調させていく工夫が必要です。ウキをコマセが効いているエリアにしっかりととどまらせることができなければ、好釣果は望ませんので、一連のロッド操作は必ず覚えておきたいものです。
やり取りは最大の醍醐味だが, 初心者は注意が必要
魚とのやり取りは、磯釣りにおける最大の醍醐味です。とはいえ、障害物があちこちにある磯での釣りでは、巧みなロッド操作で魚をコントロールしなければなりません。特に、磯に住む強烈な尾長グレの引きを体験したことがない初心者は、その引きの強さに圧倒されてしまい、あっと言う間にロッドの姿勢が不安定になって、糸切れ (ラインブレイク)や根ズレでバラしてしまうのは目に見えています。やり取りの際は、なるべくロッドの弾力がいきやすい45°の角度を保つようにします。また魚は、ロッドを倒した方向と同じ方向に走る習性があることも覚えておけば、上手に魚をコントロールすることができるでしょう。
磯釣り初心者のポイント2【リールの基本】
ウキフカセ釣りで用いるリールは、「レバーブレーキスピニングリール」と呼ばれる特殊なリールが主流となっています。操作方法や仕組みについては後述しますが、ウキフカセ釣りでは、細い糸 (ライン)としなやかなロッドで大型の魚を迎え撃たなければならないため、リールも釣り方に適したウキフカセ釣り専用設計である必要があります。ここでは、レバーブレーキスピニングリールの選び方や使い方について触れます。
磯釣り初心者が知っておくべき基本《選び方》
ウキフカセ釣りで主に使われるレバーブレーキスピニングリールのサイズは、1700 - 2000番までの範囲で、基本的には、道糸 (メインライン)の太さとターゲットのサイズによって、最適なリールのサイズが決定します。サイズの大きいリールは、当然ラインキャパシティーが大きいため、太い道糸 (メインライン)を使用するパワー重視の釣り方のスタイルに最適です。また、サイズの大きいリールは最大巻き上げ長も長いので、たくさん道糸 (メインライン)を出されても、すぐに巻き戻せるため、大きい魚とのやり取りでストレスを感じることもありません。ただし、サイズの大きいリールは多少なりとも重いことも事実です。
- 磯釣り初心者におすすめのリールもご紹介! -
シマノ リール 16 ラリッサ 2500DXG
大手釣り具メーカー ―「シマノ」のリールです。風格を感じさせる赤と黒を基調としたデザインは、釣り人に所有していることへの喜びを存分に感じさせてくれます。二又に分かれたブレーキレバーは、レバー全体を握らなくても、人差し指や中指を引っ掛けるだけの軽い力で操作が可能です。さらに、快適な巻き心地を実現する各種先進テクノロジーもふんだんに詰め込まれたストレスフリー設計が魅力の、筆者一押しの商品です。
磯釣り初心者が知っておくべき基本《使い方》
磯釣り初心者は, 慣れるまでに時間が掛かることも・・・・
最近のレバーブレーキスピニングリールは、大手釣り具メーカーの商品を中心に、通常のリールと同様のワッシャー式スプールフロントドラグと、レバーブレーキ機構の両方が付いたリールがほとんどです。レバーブレーキスピニングリールは、レバーを引く (ロッド側に引き寄せている)とスプールが反転しないようになっているため、通常の巻き取り作業では、レバーを握りながらハンドルを回す必要があります。魚が掛かると、基本的にはスプールフロントドラグで対応しますが、強い引き込みでロッドの姿勢が不安定になったら、今度はレバーを離し (ロッド側から遠ざける)ます。
レバーブレーキスピニングリールは、レバーを離すとスプールの反転ロックが解除され、両方向にローターが回るようになっているので、一瞬だけレバーを離してスプールを反転させ、道糸 (メインライン)を多めに出し、弾力を十分にいかせる角度になるようにロッドの姿勢を立て直し、最適な姿勢でやり取りを続行します。まさにウキフカセ釣りにはピッタリの仕組みなのですが、初心者の場合は、レバーを離す時間が長すぎてバックラッシュしてしまったり、レバーを離すタイミングが悪く、ロッドの姿勢が思うように改善しなかったりすることが多く、扱いに慣れるまでには時間が掛かるでしょう。
チヌは“耐え”, グレは“抑える”やり取り
チヌやグレをウキフカセ釣りで仕留めるためには、最適なスプールフロントドラグのテンション設定と、適切なタイミングでのブレーキレバー操作が重要になってきます。チヌとグレの引きの性質は異なっているため、それぞれにあったリール操作が大切です。チヌの場合、体力に粘りがあるトルクフルなファイトが特徴ですので、ロッドの弾力をいかしながら重みにジッと耐え、疲れさせて浮かせるようなやり取りになるため、リール操作よりもロッド操作の方が重要だと感じます。スプールフロントドラグのテンション設定は緩めにする代わりに、ブレーキレバーを離す時間は必要最小限に抑えます。
一方のグレは、ギュンギュン走り回り、障害物周りにまっしぐらに突っ込んで逃げようとする傾向があるので、ハリ掛かりした直後は、根ズレによる糸切れ (ラインブレイク)を防ぐために、多少ロッドが無理な姿勢であっても、タックルセッティングを信頼して力ずくでリールをゴリ巻きし、とにかく障害物周りから引き離さなければなりませんが、ある程度の水深まで浮くと、それ以降は大人しくなることがほとんどです。ここぞいう場面で攻勢に立てるように、きつめのスプールフロントドラグのテンション設定で挑み、道糸 (メインライン)を出す操作は、できる限りブレーキレバーで行うように努めましょう。
磯釣り初心者のポイント3【道糸 (メインライン)の基本】
販売されている道糸 (メインライン)には、様々な種類があり、特徴や適する状況が異なります。ウキフカセ釣りでは、特に比重の要素が重要です。水の比重 ―「1」基準にした時、比重が1.2 - 1.5の道糸 (メインライン)を使うと水中に沈むため、潮流に仕掛けを同調しやすいメリットがありますが、二枚潮などの複雑な潮流が発生する場所では、仕掛けがコントロールを失ってしまう可能性もあります。また、比重が0.8 - 0.5の道糸 (メインライン)を使うと水に浮くため、表層での釣りや、道糸 (メインライン)に引っ張られやすい軽めの仕掛けでの釣りに最適ですが、海面にウネリがある状況では使い物になりません。
- 磯釣り初心者におすすめの道糸 (メインライン)もご紹介! -
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン 磯スペシャル GOLDISH 150m
大手繊維メーカー ―「サンライン」の道糸 (メインライン)です。170cmのゴールドカラーごとに30cmのピンクカラーが出現するハイブリッドカラーで、サラシの中での視認性も抜群です。少々コシが強いような印象を受けますので、しなやかな磯竿と相性が良いでしょう。
磯釣り初心者のポイント4【ハリスの基本】
釣り人の間でよく論争になるのが、「魚にはハリスが見えているのか」という点です。ハリスを太くすると喰いが悪くなるのは事実なのですが、研究が進んだ最近では、ハリスが見えてしまうことで魚が警戒して喰わないのではなく、餌をくわえた時、ハリスが太いとその分コシが強いため、抵抗が生じて魚に違和感を感じさせてしまう要素が強いという考え方が有力です。チヌやグレは視野が広いですが、画像の改造処理能力は低く、近寄らなければ鮮明に物体を認識するのが難しいようです。ですからハリスの太さを選ぶ際は、魚に見えるか見えないかよりも、魚が違和感を感じ、餌を離してしまわないかを考える方が得策でしょう。
- 磯釣り初心者におすすめのハリスもご紹介! -
クレハ(KUREHA) シーガー グランドマックスFX 60m 1.5号 クリア
大手繊維メーカー ―「クレハ」のハリスです。フロロカーボンハリスの代表的存在で、フロロカーボン素材特有の硬さを抑え、海水へのなじみが良いしなやかさを実現しています。
磯釣り初心者のポイント5【オキアミ餌の基本】
オキアミ餌には, 未加工品と加工品とがある
市販されているオキアミ餌には、全く加工せずにそのままブロック状に冷凍したものと、ボイル加工を施したものとがります。未加工の冷凍ブロックオキアミ餌は、1.5kg、3kg、6kgのブロックの形で販売されています。一方の加工したオキアミ餌には、主に完全に火を通したボイル加工品と、半分ほど火を通した半ボイル加工品とがあり、ボイル加工以外にも、凝固剤や集魚剤に漬ける加工を施したオキアミ餌もあります。
未加工品は多少喰いが良いが, ハリから落ちやすい欠点もある
未加工品のオキアミ餌は、とった時の生の状態のまま冷凍保存されているので、フレッシュで軟らかいのが特徴です。魚も違和感無く喰い付いてくれますし、軟らかいので喰い込みも抜群です。ただし、軟らかいのでハリから落ちやすく、遠投時には注意が必要です。一方、ボイル加工品のオキアミ餌は、遠投でも安心な餌持ちの良さがメリットですが、魚の喰いや喰い込みの良さはいまいちです。一般的には、コマセ作りに使用する未加工品の冷凍ブロックオキアミ餌の一部を、付け餌にも使用することがほとんどですが、中には、喰いと餌持ちのバランスが取れている半ボイル加工のオキアミ餌を愛用するベテラン釣り師もいます。
- 磯釣り初心者におすすめのオキアミ餌もご紹介! -
【釣り餌】【冷凍つけエサ】生イキくんツインパック レギュラー2L 10個セット
多くの釣具店で取り扱っている、パック入り付け餌用オキアミの代表的商品です。魚の喰いと餌持ちもバランスが取れた半ボイル加工で、ここぞという場面で威力を発揮するため、たとえ生のオキアミ餌をメインに使用する場合であっても、必ず用意しておきたいものです。
基本を押さえて, 楽しい磯釣りを!
いかがでしたか。磯釣り初心者でも、しっかりと道具や釣り方の基本を押さえれば、素晴らしい魚たちに出会えるチャンスがあります。ここでは触れませんでしたが、他にも潮の読み方や水中ウキの活用術など、探求し尽くせない奥深さも秘めていますので、皆さんもぜひ必要な道具を揃えて、磯釣りにチャレンジしてみませんか。