検索アイコン
Twitter
Facebook
LINE

ヘチ釣り仕掛け!落とし込みで狙え!仕掛けの極意、コツをご紹介!

ヘチ釣りとは波止や岸壁の際を攻める釣りです。大型の黒鯛やスズキが手軽な仕掛けで釣れる方法です。ヘチ釣りの仲間には、より初心者が釣りやすい目印の仕掛けを使う落とし込み釣りというタイプもあります。仕掛けや釣り方のコツを楽しく学んで大物を狙いましょう!
2020年8月27日
hanbaishi

ヘチ釣りとは?

波止や海岸の際(きわ)のことを、俗にヘチといいます。 ヘチ釣りは、ヘチという場所を狙う釣り全般のことをいいます。 普通、釣りというのは、遠くに豪快に投げる投げ釣りか、 ウキ釣りと思われています。 この釣りは投げもせず、ぱっと見ウキらしいウキも使わない、 しかし良く釣れるという、何とも不思議なスタイルの釣りです。 今回はこのヘチ釣りで、主にチヌやシーバスなどを釣る仕掛け・釣るコツなどをご紹介していきます。

ヘチ釣りの原理・仕組み


ヘチ釣りは、実は結構釣れる釣りです。 その謎はヘチの様子をよく見ると分かります。 ヘチには、夏になるとカキやイガイなどの貝類が付きます。 更にこの貝類の層に虫類や蟹などの生物が住み着きます。 釣りをしない人には、別に珍しい風景ではありませんが、 ヘチは、実はとても生命感溢れる場所なのです。 これらの貝類や虫類、蟹を食べに色々な魚が集まってきます。 これらの生き物が、夏になると多く繁殖します。 この釣りのメインターゲットであるチヌは、 そのことを良く知っていて、ヘチに集まってきます。 ヘチから蟹などが剥がれ落ちていく瞬間を狙って捕食します。

ヘチ釣り仕掛けで釣れる魚とは?

黒鯛(チヌ)


いわずと知れたヘチ釣りのメインターゲットです。 鯛の仲間で、比較的浅い海に生息しています。 食味も良く、沿岸の人気のターゲットです。 ヘチ釣りだけでなく、フカセ釣りでも人気で、 最近はチニングといわれるルアーでの釣りも盛んです。

キビレ

これも鯛の仲間で、黒鯛(チヌ)より河口側の更に浅い汽水域に生息しています。 黒鯛(チヌ)よりは小ぶりですが、ヒットしたときの引きは強く、 やはり釣り人に人気のターゲットです。

スズキ(シーバス)


沖から沿岸、河口、川の中流域まで、広く生息する魚です。 セイゴ→フッコ→スズキと、成長とともに名前が変わる出世魚です。 近年、ルアーフィッシングの好ターゲットとして大人気です。 スズキは基本的に暗いところが好きです。 暗いところにいて小魚が来るのを待ち構えています。 ヘチ釣りの場合は、係留されている船影などが狙い目です。

ヘチ釣りの楽しさ

タックル(仕掛け)が簡単

ヘチ釣りは基本的に道糸とハリスと針とガン玉だけの構成です。 ラインのノットも簡単な8の字ノットで良く、準備しやすい釣りです。

大物が釣れる

ヘチ釣りではビックリするような大物に出会える確率が上がります。 チヌでは30cm以上、スズキにしてもフッコクラスは珍しくありません。 チヌは年なし(50cm)以上も珍しくありません。

アタリが強烈

ヘチ釣りで使うリールには、通常スピニングリールのようなドラグはついていません。(一部を除く) つまり、魚の引きや突っ込みがダイレクトに竿に伝わります。 しかも、ヘチ釣りにおいては、竿は片手で操作するため、 なお一層強烈な引きが楽しめます。 この強烈な引きが、この釣りの最大の魅力といえるでしょう。

デイゲームで勝負できる

釣りというと朝マヅメ・夕マヅメ時が釣り時といわれます。 潮の加減もありますが、沖の船釣りやキスやハゼの投げ釣り、 アジサビキ釣り以外は普通、日中の釣りではアタリが余りありません。 しかし、特にチヌ釣りの場合、日中からバンバン当たります。 実に不思議ですが、真夏のカンカン照りでも問題なく釣れます。 ここら辺がおかっぱりの釣り人にとって、嬉しいですね。

お財布に優しい(仕掛け・エサ)

ロッドやリールは新品を買うとそこそこのコストが掛かりますが、 その他の仕掛けなどは、とてもリーズナブルです。 特にエサは現地調達できますので、その他の準備が出来ていれば、 コスト0円の釣りになります。 蟹エサは干潮の時などに河口の川原の石を剥がせば、 イシガニなどは無尽蔵に採れます。 イガイもテトラポットの根の部分や、 岸壁からイガイ取り機で採れます。

ヘチ釣りと落とし込み釣りの違い

ヘチ釣りに似た釣りに「落とし込み釣り」というものがあります。 諸説ありますが、ヘチ釣りも落とし込み釣りも原理的には同じで、 際にエサを落とし込んで釣る釣法です。 ヘチ釣りの発祥は東京湾といわれています。 その後、大阪・広島・福岡など、大都市の岸壁に普及していきました。 短めの竿にタイコリールを付け、ガン玉をつけた針にエサをつけ、 落とし込んでいき、道糸の糸ふけの変化でアタリを取る釣法です。 海面近くから海底まで広く狙います。 一方、落とし込み釣りは名古屋を中心に始まった釣りです。 原理はヘチ釣りと同じなのですが、道糸とハリスの間に「目印」といわれる仕掛けを用います。 長めの竿を使い、目印の動きでアタリを取ります。 中層から上層の魚を狙います。

ヘチ釣りタックル構成 【ヘチ釣り仕掛けの場合】

2.4~3mほどの穂先の柔らかい竿を使います。 道糸は2~3号のナイロンまたはPEか、フロロカーボンを使用します。 ハリスはフロロカーボンの1.5号程度。 針はチヌ針の3~4号を使います。 針にB~5Bまでの間で比較的重めのガン玉を打ちます。 ガン玉は、まず2Bくらいから試してみると良いでしょう。

ヘチ釣りタックル 【ロッド】

ヘチ釣り用

目印を使わず、道糸の糸ふけだけでアタリを取るため、 短い竿が主流です。 糸だけでなく、竿自体でもアタリをキャッチするため、 穂先は柔らかく、繊細に出来ています。 バットは強く、チヌの突っ込みに耐えられるように作られています。 軽く、感度を良くするために、竹などを用いた竿もあります。 肘当てがあり、瞬時にアタリに反応できるように出来ています。 ラインをガン玉の重みでスルスルと出していく必要があるので、 ガイドは大きめです。

落とし込み釣り用

落とし込み釣り用の竿は3~5mくらいの長竿です。 2~3mの目印仕掛けを使うため、この長さが必要です。 ガイドはU字ガイドといわれる、極小のガイドです。 竿が長めですから、ラインが穂先に絡んだり、 ラインそのものが風に煽られにくいようにするために、 この形状を採用しています。

ヘチ釣りタックル 【リール】

ヘチ用リール

太鼓型のリールです。 糸を出すときは、親指で操作します。 慣れないうちは、そこがちょっとコツが要ります。 ベアリングの滑りが良く、2B程度の軽いガン玉でも自然にスルスルと落ちていく機能が必要です。 ラインはフロロ、ナイロン、PEのすべてに対応します。 ドラグなどの機能は必要なく、スムーズな落下が最も重要です。 巻き癖をつかせないため、口径は70mm以上は必要です。

落とし込み用リール

ヘチ用リールと同様太鼓型のリールですが、 ヘチ用リールと違ってラインがするする出ていく必要はありません。 ドラグ機能がついているリールもあります。

ヘチ釣りタックル 【ヘチ仕掛け】

ライン

道糸に使うラインは、ナイロンライン、PEライン、フロロカーボンラインなどがあります。 どれを使うかは好みが分かれるところですが、 ナイロンラインは低価格で伸びがあります。 チヌの突っ込みに耐えるため、バラシにくいというメリットがあります。 PEラインは伸びが無く、そのため敏感で、アタリがとりやすいというメリットがあります。 反対にPEラインは丈夫ですが、イガイの層などでの根ずれに弱いという点や、 雨などでロッドに水分が付いた時にPEラインが張り付いて落としにくいという欠点もあります。 また、PEラインは比重が軽いため、風に煽られやすく、 糸ふけの変化がみにくいという欠点もあります。 PEラインは、初心者には難しいかも知れません。 フロロカーボンラインは、ナイロンラインとPEラインの中間的な特徴を持っています。 伸びが少なく丈夫で根ずれに強いという特徴を持っています。 道糸の糸ふけの変化でアタリを取る釣りですが、 慣れないうちは道糸の変化が分かりにくいものです。 一定寸法ごとに色を変えて、道糸の変化を分かりやすくしたラインも販売されています。 初心者には、ナイロン→フロロカーボン→PEの順で検討すると良いでしょう。

ノット

ヘチ釣りの仕掛けは道糸+ハリスという構成です。 結束方法としては、シーバスのようにPEラインと別の種類のラインを結ぶわけではないので、 複雑なノットは不要で、8の字ノットで充分です。 このノットの場合、結び目が多少目立つので嫌う人もいます。 その場合は、オルブライトノットといわれる、結び目の目立たないノットもあります。 また、エサが回転したり、ラインのよれが気になる人は、ノットを仲介せず、 極小サルカンを使う場合もあります。

ヘチ釣りタックル 【落とし込み仕掛け】

落とし込みの場合は、道糸とハリスの間に「目印仕掛け」を結びます。 基本的にヘチ釣りと同じで複雑なノットはあまり必要ではないと思います。 8の字ノットかオルブライトノットで良いでしょう。 この目印仕掛けのおかげで、随分アタリが取りやすくなります。 目印は20~25cm間隔で蛍光のシールやパイプを巻き、見やすくしています。 使用する糸はナイロンラインがおすすめです。 目印の動きをより分かりやすくするため、 黄色やブルーなどの色つきのラインがおすすめです。 目印仕掛け自体は2~3mくらいが標準です。 目印仕掛けは目印の間隔が重要です。 広すぎても狭すぎてもアタリが分かりにくくなります。 最初は市販品を使ってみることをお勧めします。 市販品でコツを掴んでからは、自作も楽しい釣りです。

ヘチ釣りのエサの種類別の仕掛けの特徴

ヘチ釣りにしても落とし込み釣りにしても、 この釣りの仕掛けで最も特徴的なのが、エサ別の仕掛けです。 代表的なエサとしては、イガイと蟹です。 形が違うエサを使う場合は、主に針の刺し方と、ガン玉の打ち方にコツが必要です。

イガイの仕掛け

イガイを針につける時は基本的に蝶番の部分から刺して反対側に出します。 そして、ガン玉は針のチモト(針の根元の方)につけます。 イガイが小さい時は、イガイ同士が団子状になったものに刺す場合もあります。 イガイのつけ方やガン玉の打ち方には様々なバリエーションがあります。 釣り場の状況や魚の活性に考慮して工夫してみましょう。

蟹の仕掛け

蟹を針につける時は、基本的に腹から通して背中に出す「腹掛け」が基本です。 針先はほんの少し背中から出るくらいにしましょう。 根掛かりを防止し、チヌの警戒感を少なく出来ます。 針を蟹の側面に通す「横掛け」や、 つめや足を取って刺す「パチンコ」という付け方もあります。 蟹のつめや足を取るのは、蟹がイガイやカキの層に留まってアタリが分かりにくくするのを防ぐためです。

ヘチ釣り仕掛けの落とし方

ヘチ釣りは投げない釣りです。 魚は際に寄ってきていますから、 あたかもエサが自然にヘチから剥がれ落ちたように演出し、 魚を狙います。 多くの魚は、上から落ちてくるエサに弱いといわれています。 反射的に喰いついてしまいます。 岸壁の際から15cm以内に落として道糸を送り込んでいきます。 PEラインの場合、根ズレに注意する子必要があります。

ヘチ釣りのコツ 【ヘチ釣りのアタリの取り方】

止めアタリ

急に糸ふけが発生する場合です。 チヌが餌に喰いついて止まっている状態か、 喰い上げている状態です。 最も多いアタリのパターンです。

ラインが走る

ガン玉の重さで垂直に落ちていたはずのラインが、 あらぬ方向に走り出したらアタリです。 チヌが餌を咥えて走っています。

ヘチ釣りのコツ 【落とし込み釣りのアタリの取り方】

止めアタリ

一定のスピードで水中に沈んでいく目印仕掛けが、 途中で止まったらチャンスです。 チヌが途中で捕食している証拠です。

ツン!と目印仕掛けが張るアタリ

目印で分かりやすいのがこのアタリです。 電気が走ったかのように、一瞬ライン全体が「ツン」と動きます。 チヌが餌を吸い込んだかかじった時のアタリです。

ヘチ釣りのコツ

とにかく歩いて魚を探す

ヘチ釣りはひたすら魚のいる場所を求めて移動する、攻撃的な釣りです。 一度落としたら竿1本分くらいの間隔を空けて、どんどん落としていきましょう。 どれだけ広範囲に探れるかというのが、釣果につながる釣り方です。

アタリの兆候

アタリの兆候として、エサが取られる現象があります。 フグの場合もありますが、すぐにエサを付け直し、 落としてみることをおすすめします。 また、エサがかじられることもあります。 ガン玉にチヌの歯形が付く場合もあります。 このような場合もアタリの兆候ですが、エサを付け替える前に、 そのままもう一度落としてみましょう。 再度、魚がアタックしてくる場合もあります。

聞き合わせ

アタリが合ったら大きく合わせず、 小さくロッドをしゃくってみましょう。 このことを「聞き合わせ」といいます。 アタリがあると、つい大合わせしたくなりますが、 この聞き合わせはヘチ釣りの大事なコツですね。 チヌが喰っていれば竿に重みが加わります。 チヌが乗ったら、大きく合わせます。 本格的にフッキングするためです。 聞き合わせではチヌが喰ったことは確認できますが、 針掛かりしたかどうかは分かりません。 ここでしっかりフッキングに持ち込むのです。

ヘチ釣り用便利グッズ

餌箱

餌箱はヘチ釣りに必須のアイテムです。 ヘチ釣りは、魚のいる場所を探して延々探る釣りです。 岸壁や堤防の端から端まで歩きます。 エサが無くなったからといって、いちいち車に戻っていたら、 ロスタイムが多すぎて釣果が上がりません。 エサ箱をベルトで体につけておくとエサの付け替えがスムーズです。

カラビナ

ヘチ釣りはウロウロ動き回る釣りですから全ての道具を身に着けておかなくてはなりません。 玉網、仕掛け、エサ、フィッシュグリップ、ペンチ等々。 そんな時に手軽に掛けられる小道具がカラビナです。

マグネット

玉網を持ち歩くときに便利なグッズです。 マグネット式のホルダーです。 このグッズが無い場合、玉網は腰のベルトに差し込んでおいたり、 肩から掛けたりします。 しかし、いざ魚がヒットして取り込むときに、 なかなか取り出せなくてバラし、チャンスを無駄にすることがあります。 このマグネットホルダーの場合、マグネットを真っ直ぐ引っ張っても なかなか取れませんが、二つのマグネットの接着部分をちょっとひねると簡単に取れます。

ヘチ釣り仕掛け・釣り方のコツまとめ

ヘチ釣りの仕掛けや釣り方のコツについてご紹介してきましたが、 いかがだったでしょうか? ヘチ釣りは、従来ちょっとマニアックなイメージがあった釣り方ですが、 意外に簡単なタックルで大物がゲットできることを、 お分かりいただけたと思います。 仕掛けも、目印の活用や針の刺し方、ガン玉の打ち方などの工夫によって、 色々なバリエーションが楽しめる釣りです。 最初はオーソドックな方法から始めて、 自分なりの釣り方を研究してみましょう。 きっと、チヌの強烈な引きを体験出ることでしょう。