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アスパラガスを栽培しよう!失敗しないためのアドバイス満載!

収穫まで約3年かかるといわれているアスパラガスですが、アスパラガスはご家庭で栽培することが可能です。春から初夏にかけてにょきっと土の上に顔を出す、緑が鮮やかなアスパラガスは料理の彩りもよくしてくれます。栽培に挑戦してみませんか?
2020年8月27日
printemps117
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アスパラガスって自宅で栽培できるの!?

ベーコン巻きや炒め物にするとおいしいアスパラガスは、春の食卓を鮮やかに彩る野菜の一つですよね。そんなアスパラガスは自宅で育てることができる野菜です。 ちなみにユリ科の植物で、日本には古く1780年代ごろに用いられました。当時はまだ観賞用として栽培されていましたが、栄養価の高さや食感の良さ、うま味などが評価され、次第に食卓で人気を集めるようになりました。 現在日本の食卓で多く出回るのはグリーンアスパラガスですが、そのほかにもフランス料理などで使われているホワイトアスパラガス、ミニ、パープルなど数種類があります。 アスパラガスの主な栄養としてはカロチン、ビタミンB、Cのほか食物繊維など。 特に穂先に含まれる「アスパラギン酸」という成分は、エネルギー代謝を促進させ、疲労回復にも効果があるといわれています。葉酸も豊富なので、貧血気味の方もおすすめです。

アスパラガスの栽培時の特徴やポイント

栽培おすすめ時期は4~6月

アスパラガスの旬の時期は4~6月となっており、生育適温は20~25℃となっています。30℃以上で生育が止まり、冬場は5℃以下で休眠します。 苗の植え付けは6~7月ごろまでに済ませるようにします。

収穫まで約3年かかる

アスパラガスは種まきをしてから収穫するまでに3年かかるといわれています。 1年目は種が発芽した年、苗を植えた場合は1年縮めて2年目からになります。そして収穫できるのは3年目からです。 しかしアスパラガスの苗を1度植え付ければ、約10年間は、収穫が可能です。 収穫まで時間を要する野菜ですが、プランター栽培も可能ですし、連作障害なども出にくい野菜です。

根を深く張る

アスパラガスは根を深く張る性質があるので、特にプランターや植木鉢栽培の場合は深さ30cm以上のもので栽培します。 地植えの場合も同じく深さ30cm以上の溝を掘ってから植えます。

肥料を多く与える(追肥が重要)

太いアスパラガスを収穫するには、肥料を多めに与えることがポイントです。 肥料を与える感覚としては真冬の間に1回、収穫後に1回、栽培中の夏頃に1回と年に3回程度肥料を与える必要があります。 肥料はやらなくても枯れたりすることはありませんが、太いアスパラを収穫するには肥料が欠かせません。


アスパラガスは種からでも栽培できるその方法とは?

アスパラガスの栽培を本格的にされたい場合は、種まきから始めるのもいいでしょう。 種まきをする場合の方法ですが、1か所に10粒ほど種まきする、もしくはプランターの場合は腐葉土もしくは種まき用の土を入れ、3cm間隔で条摩季します。

アスパラガスを種まきするときのポイント

アスパラガスを種まきから育てる際は、発芽しやすい温度であることが重要であるため、気温は28℃~30℃が2週間前後続くことが必要です。あるいは1か月かかることもあるため、気温が低いうちに種まきすると発芽率が悪くなります。 また4月初旬など早く播き過ぎると発芽する前に種が腐ってしまうこともあるので注意しましょう。 また種を発芽させるには水につけてから4~5日ほどそのままにしておき、種が十分ふやけたら黒いビニールポット1つにつき1粒播いて育てます。 種を植えてからも、水やりはしっかりとし、土が乾かないように注意しましょう。芽が出たら地植えもしくは、プランターなど広い場所に植え替えましょう。 乾燥を嫌う性質がありますが、水はけが悪いと茎枯病の原因にもなるので、水はけが悪い土に植える場合は、畝を作るなどして水はけがよくなるよう工夫が必要です。

アスパラガスの栽培、苗植えの時期や方法は?

アスパラガスは上記のように種から育てることもできますが、種から大きな苗にするまでに約1年かかるので、収穫までの時期を少しでも早めたい場合は、苗から育てることをおすすめします。 苗の生長が早ければ、翌年の春から収穫することもできます。 苗の植え付けは、5月中旬の春植えもしくは11月中旬~12月上旬の秋植えがおすすめですが、どちらかといえば春植えの方が苗が定着しやすいです。

アスパラガスの栽培に必要な土作りの方法とは?

アスパラガスの苗の植え付け前に、土作りを行っておきましょう。 植付2週間前までに1㎡あたり苦土石灰を2握り撒き、よく耕しておきます。 栽培可能時期が長い野菜ですので、長い年月をかけて深く根を張っていきます。 最低でも30cmぐらいの深さの穴を掘り、元肥として堆肥や鶏ふん、草木灰などを穴に入れ、土を戻しておきます。 苗穴の間隔は50cm程度で、1か所あたり2~3株ずつ、根をよく広げて根株が隠れるぐらい深く植え、植え付けは完了です。 植え付けたあとは、乾燥防止のために敷き藁をしましょう。

土は中性~弱アルカリ性の土がおすすめ

アスパラガスが育ちやすい土としては、中性~弱アルカリ性の土がおすすめです。鉢やプランターでは赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜるか、市販の野菜船用培養土を使うのがおすすめです。

アスパラガスの栽培、水やりや追肥の方法について


アスパラガスは乾燥に強く、湿度に弱い性質なので、土が乾いたらたっぷり水を与える程度で大丈夫です。梅雨時は風通しのよい場所へ移動し、湿気が溜まりにくくしましょう。 アスパラガスは根元に水分をため込む「コブ」のようなものがあり、多少乾燥しても苗が弱ることはまずありません。 ただ、夏場など空気が乾燥しやすい時期は葉が黄色くなり、パラパラと落ちてしまうこともあるので、夏場はいつもより多めに水を与えるようにします。 冬場は水を控えて育てましょう。

太いアスパラを収穫するには肥料(追肥)が欠かせない

アスパラガスは多肥性の野菜なので、元肥と追肥のタイミングが重要になります。 アスパラガスは植え付け時にも元肥として肥料を与えますが、その後も追肥を与える必要があります。1年目は根株柄を育てるため、月に1回の追肥として鶏ふんを与え、中耕・土寄せします。 植えた年から明けた1月中旬ぐらいの時期に寒肥として鶏ふんと草木灰を株の両脇に与えます。そして2月上旬には芽だし肥として株の上に肥料を与え土をかけておきます。 2年目以降も肥料切れしないよう、生育をみながら追肥を欠かさないようにしましょう。

ホワイトアスパラガスの作り方

グリーンアスパラガスのほかに、ホワイトアスパラガスと種類もありますが、ホワイトアスパラガスは、一般的なグリーンアスパラガスの上から土をかけて軟白栽培したものです。 ホワイトアスパラガスを栽培するには、新芽に光が当たらないよう、柔らかい土を25~30cmほど、盛り土をして育てます。芽が地上に出ないうちに根元から切り取って収穫しましょう。

アスパラガスの栽培で支柱を立てる方法

生長すると、1mほどの高さまで茎を伸ばします。茎葉は細く倒れやすいことから、草丈がある程度まで伸びたら、支柱を立てて株を支えましょう。草丈が伸びてしまってからでは作業がしにくいので、毎年6月頃を目安に行うとよいですよ。

アスパラガスの収穫時期と方法について

アスパラガスは苗を植え付けてから、3年目の春から収穫できるようになります。収穫の目安は、芽の長さが15~20cmぐらいになったころが収穫に適した時期です。 伸びた根を株元からナイフで刈り取り、収穫します。大きく育ちすぎるとスジが固くなってしまうので注意しましょう。また一度にたくさん収穫してしまうと株全体が弱ってしまうので、6月上旬ぐらいの時期になるといったん収穫をやめて、あとは株全体を育てるようにすると、翌年以降もたくさんの収穫を楽しむことができるでしょう。

収穫期間にはいくつか方法がある


アスパラガスの収獲期間については、個々でいろいろな見解があるようです。例えば、春のみの収穫の場合、期間は栽培2年目で15~20日で、3~4年目は30~40日、5~6年目で50~60日くらいに抑えるという方法があります。 またその他にも6月ぐらいまで収穫したら終了する、3週間収穫したらあとは残しておく、春だけでなく9月も収穫してあとは残しておくというような感じです。 ただ、共通して言えることは、株を弱らせない程度にということと、芽を摘むときは小さすぎても食べる所がないし、伸びすぎると青臭くなって硬くなるので地表15~20cmぐらいが目安ということです。 翌年のことも考えるとしないよりかは収穫したほうが次の芽が出やすいということも言えます。

株分けについて

アスパラガスは数年育てていくうちに、株分けする必要がある場合があります。 根元の根が過密していたり、7~10年ほど経って茎が細くなってきたら、株分けのタイミングです。 株分けの方法としては、アスパラガスの根を傷めないように、株を引き抜き、余分な土を落として分割します。 新しい場所に肥料や堆肥をまき、株分けしたアスパラガスを植え付けます。 基本的には7~10年ほどの栽培年数が長いものを株分けすることが多いですが、5~6年ほどの株から2~3芽ずつとって株分けするのもよいとされています。

アスパラガスの栽培で気を付けたい病気や害虫

アスパラガスは病気や害虫が多い植物ですので以下の病気や害虫に注意しましょう。

アスパラガスに多い病気

【茎枯病(くきがれびょう)】 アスパラガスで最も被害の多い病気で、 茎に褐色の斑点ができて、しだいに茎全体に広がり枯れていきます。 土中のカビが原因で起こる病気なので、マルチや敷きワラで泥跳ねを防ぐようにしてください。また風通しよく、茎が混み合わないように管理しましょう。雨よけ屋根などをつけるのも病気の予防になります。 この病気の予防としては土壌消毒を行う、また、早期発見による処分が重要です。 【紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)】 地上部の葉が黄化し、生育不良になって枯れる病気です。この病気が発生すると地下部では、根や茎が腐敗し内部が空洞になっています。

アスパラガスに多い害虫

【ジュウシホシクビナガハムシ】 テントウムシのような色をした、赤い体に黒い水玉模様の甲虫で、葉や茎の表面を食害します。 【ネギアザミウマ】 体長1〜2mmの小さな成虫や幼虫が葉を食害します。かすり状の白斑にしてしまうので、早めの予防と対策が必要です。 【ヨモギエダシャク】 シャクトリムシ状に動く幼虫で、まだやわらかい新葉を好んで食害します。

収穫は待っただけ甲斐がある!

アスパラガスの栽培方法やポイントについてざっとご紹介いたしましたが、種まきから収穫まで長い時間を要するものの、長く育てただけ長く収穫することができるのが特徴です。 アスパラガスの病気の発生はそれほど多くないものの、害虫については早めの予防と対策を取りましょう。 長く時間と手間をかけただけ、収穫したときの喜びはひとしおですよ。