バディーワークス|45ヘッド(ヨンゴーヘッド) 14g
バディーワークス|フラッグシャドー
デュオ| ビーチウォーカー ハウルヘッド
デュオ|ビーチウォーカーハウル ハウルシャッド
カルティバ|AXアックス JH-67 No.11584 1/4oz(7g)
マルキュー| エコギア パワーシャッド
ヒラメジグヘッドの選び方のポイント3つは?
販売されているヒラメジグヘッドには、非常にたくさんの種類があります。ジグヘッドメーカー各社は、様々な特徴を宣伝のうたい文句にしていますが、正直なところ、その特徴が実際の釣りでいかされるかどうかは不明で、むしろ選び方を一層困難なものにしているというのが実情です。ここでは、どんなタイプのジグヘッドにも共通する、3つの選び方のポイントについて取り上げていきますので、皆さんのジグヘッド選びの参考になれば幸いです。
選び方1【形状について】
ヒラメジグヘッドは, 3種類に大別される
ヒラメジグヘッドの形状は、最も多くの釣り方で用いられている、ヘッド部から大きなシングルフックが伸びている形状 (ここでは、「Aタイプ」と呼ぶ)、Aタイプのジグヘッドリグのヘッド部の下に、ハードルアーで使用されるトリプルフックやダブルフックが付いている形状 (ここでは、「Bタイプ」と呼ぶ)、Bタイプのジグヘッドリグの大きなシングルフックが、フックではなく、縫い針の形になっている形状 (ここでは、「Cタイプ」と呼ぶ)の3種類に大別されます。まずは、このことを頭に入れ、自分に合ったヒラメジグヘッドをチョイスしていく必要があります。
ヘッドの形状によって, 泳ぎ方やアクションへの反応が変わる
ジグヘッドリグのヘッド部の形状によって、ヘッドが受ける水の抵抗が変わることで、ワームの動きや姿勢も変化します。例えば、同じジャーキングアクションを付けた場合、単純にワームが上に跳ね上がるタイプのヘッドの形状もあれば、「ダート」と呼ばれる、横方向にすっ飛ぶような動きをするタイプのヘッドの形状もあります。ジグヘッドのヘッドの形状は多岐に渡りますが、ヘッドの特徴の説明がパッケージに書かれているものがほとんどですので、これをしっかり読むことが重要です。ただ前述したように、メーカーの説明の信ぴょう性に疑問が残る商品も、少なからず存在しているのは事実です。
フックの形状も, 大切な要素となる
ヒラメジグヘッドのフックの形状も、フッキング性能を決定する大切な要素です。前述のBタイプのジグヘッドと、前述のCタイプジグヘッドに付いているトリプルフックは、魚の口の一部分が触れただけでもフッキングする即応性がありますが、反面刺さり具合によっては、簡単に外れやすい難点もあります。逆に、前述のAタイプのジグヘッドと、前述のBタイプジグヘッドに付いているシングルフックの場合は、魚にガッチリとフックをくわえさえないとフッキングしない一方、一度フッキングしてしまえば、なかなか外れにくいのが特徴ですので、自分の釣り方に合ったフックの形状をしているジグヘッドを選んでください。
選び方2【重さについて】
使用するフィールドによって, 最適な重さが異なる
最適なヒラメジグヘッドの重さを考えるうえで、最も考慮に入れなければならないのが、使用するフィールドの状況です。というのも、サーフや大規模河川の河口などの広いフィールドでは、どうしてもポイントが遠くになりがちなので、飛距離が出る重めのジグヘッドが有利になります。また、大型船の出入りがある大規模港湾などの場合は、水深が非常に深く、軽いジグヘッドだと、なかなか目的のレンジまで到達してくれません。加えて、波が高かったり、潮流の早かったりするフィールドにおいては、潮流の影響を受けにくい重めのジグヘッドが多用される傾向があります。フィールドに合わせた柔軟な重さの選択が必要です。
重さは, 泳ぎ方やアクションにも影響を与える
同じ種類のヒラメジグヘッドで比較したとき、重いジグヘッドは浮き上がりが悪いため、その分速いスピードでのリトリーブやアクションが基本となります。軽いジグヘッドでは、これとは逆の状況になります。自分が意図する動きやアクションへの反応をしてくれる重さのジグヘッドを選ぶことが重要なのは、言うまでも無いのですが、飛距離が必要なサーフや大規模港湾などの、重いヒラメジグヘッドを使用しなければならない状況でも、スローな動きやアクションで誘いたい場合などには、相反する性質を両方備えた特殊なタイプのヒラメジグヘッドが必要になる場合もあります。
選び方3【サイズについて】
装着するワームのタイプ次第では, きちんと泳いでくれないことも・・・・
ヒラメのワーミングでは、3.5 - 5inch程度のワームを使うのが一般的ですが、ワームのサイズにジグヘッドのサイズが適合していないと、きちんと泳いでくれなかったり、水中での姿勢が安定しなかったりして、効果的にヒラメにアピールできないことがあります。また、ワームの硬さも重要で、硬いワームの場合は、ジグヘッドによって固定される部分が多いと、きちんと動いてくれませんし、逆に柔らかいワームの場合は、ジグヘッドによって固定される部分が少ないと、テールに重心の軸が生まれ、姿勢や動きが安定しないことにもなってしまいます。
フックからワームのテールの先端までの長さが基準となる
基本的には、フックからワームのテールの先端までの長さを基準にして、選んでいきます。前述したAタイプと、前述したBタイプのジグヘッドの場合は、シングルフックが出る位置からテールの先端までの長さが、3cm程度確保できるサイズを基準に、前述したCタイプのジグヘッドの場合は、トリプルフックが刺さる位置からテールの先端までの長さが、6cm程度確保できるサイズを基準に、それぞれチョイスしていきましょう。ただし硬いワームや、より大きくテールを振って欲しい場合は-1cm程度を、軟らかいワームや、より小さくテールを振って欲しい場合は+1cm程度を、それぞれ確保できるサイズを選択します。
おすすめのヒラメジグヘッド3選は?
ここまでで取り上げた3つのポイントを当てはめて、数あるヒラメジグヘッドの中から、自分の釣り方に合った最適なジグヘッドを選び出すのは、非常に困難でしょう。ここでは、ヒラメ釣りを毎年楽しんでいる筆者が自信を持っておすすめする、ヒラメジグヘッド3選を紹介します。おすすめの理由についても、なるべく分かりやすく、詳しく解説していきますので、興味のある方は、ぜひ一度お試しください。
おすすめ1【バディーワークス 45HEAD】
バディーワークス|45ヘッド(ヨンゴーヘッド) 14g
<カラーのラインナップ> 全6種類 <重さのラインナップ> 全2種類 ※ 飛距離が必要なサーフや大規模港湾などでは、28gをおすすめします。
ヘッドが水平より45°上を向いた, 斬新なデザインのヒラメジグヘッド
この商品の最大の特徴は、ヘッドが水平より45°上を向いている点です。この商品にワームをつけてスイミングさせると、ヘッドを上げ気味にした独特の姿勢で泳ぎます。この独特のヘッドの角度は、飛距離の向上にもつながっており、装着されているワームによっては、21gでも相当の遠投力を発揮します。着底時も45°上を向いた姿勢を維持するため、フックポイントが海底に擦れて甘くなることを防げる効果が期待できますが、大型の重いワームを装着した状態では、何秒間斜め45°の姿勢を維持できるのかは疑問が残るものの、比較的に広い地域で入手可能な点も評価できるのではないでしょうか。
2本のトリプルフックで, バイトを確実にものにする
前述したように、トリプルフックには、刺さりやすく外れやすいという特徴があります。この商品は、2本のトリプルフックを連結させて使用する設計になっているため、よりたくさんのフックに魚の口を引っ掛けることで、完全にフックから魚が外れてしまう確率を下げる工夫がされています。ただ、この商品に対する筆者の個人的な感想としては、フロントフックより、リアフックを大きくして欲しかったと感じています。
《このヒラメジグヘッドにおすすめのワーム》
バディーワークス|フラッグシャドー
<カラーのラインナップ> 全14種類 <サイズのラインナップ> 全2種類
ジグヘッドのメーカーと同じ「バディーワークス」から、ジグヘッドにピッタリのワームが販売されています。この商品は、他に類を見ない大きなパドルテールと、中央部のスリットが最大の特徴で、ヘッドのさりげないローリングアクションと、テールの大きなウォブリングアクションの融合によって、あたかも本物の小魚のような動きをヒラメに見せつけてくれます。サーフや大規模河川の河口などの広いフィールでのアピール力も高いので、筆者も愛用しているワームの一つとなっています。重めのワームなので、飛距離が伸びやすいのもうれしいですね。
おすすめ2【デュオ Beach Walker Haul】
デュオ| ビーチウォーカー ハウルヘッド
<カラーのラインナップ> 全13種類 <重さのラインナップ> 全3種類 ※ 飛距離が必要なサーフや大規模港湾などでは、27gをおすすめします。
ショアヒラメの第一人者 ―「堀田光哉」氏が開発に携わる
サーフから狙うヒラメのルアーフィッシングを確立した「堀田光哉」氏が、ルアーメーカー ―「デュオ」とコラボして誕生したヒラメジグヘッドです。ヒラメ釣りのすべてを知り尽くした堀田氏が開発に携わったことで、トータルバランスが高く、ヒラメのワーミングに求められる基本的な性能を重視した、多くのアングラーたちに支持されるジグヘッドの傑作が生み出されました。
抜群の装着性と, 素直な泳ぎが魅力
この商品に採用されているカーブしたワームキーパーは、ワームのズレを防ぎ、ミノーのように、ヘッドとベリーにトリプルフックを装着できる工夫が施されています。スイミング時の動きも非常に無難な泳ぎで、アングラーが繰り出す多様なアクションにも素直に反応するように仕上がっていて、状況を問わず、オールマイティーに使用できる基本設計の高さを裏付けています。
《このヒラメジグヘッドにおすすめのワーム》
デュオ|ビーチウォーカーハウル ハウルシャッド
<カラーのラインナップ> 全12種類 <サイズのラインナップ> 全2種類
ジグヘッドのメーカーと同じ「デュオ」から、ジグヘッドにピッタリのワームが販売されています。この商品は、ジグヘッドのカーブしたワームキーパーに簡単に装着できるよう、あらかじめワームキーパーと同じ形状の穴が空けられているので、容易に装着することができます。もちろん泳ぎも、堀田氏が追い求める基本設計の高さを十分に反映した、無難な動きの味付けになっています。
おすすめ3【オーナーばり カルティバ AX】
カルティバ|AXアックス JH-67 No.11584 1/4oz(7g)
<重さのラインナップ> 全5種類 ※ 飛距離が必要なサーフや大規模港湾などでは、1ozをおすすめします。
ヒラメワーミングの成長期から販売を続ける, ヒラメジグヘッドの代表的存在
堀田氏がショアヒラメゲームを確立し、徐々にワーミングの認知度が高まってきた時代から販売を続けている、ヒラメジグヘッドの代表的存在です。長いシャンクのシングルフックとトリプルフックの2種類のフックの採用は、当時としては非常に画期的な設計でしたが、様々なタイプのヒラメジグヘッドが生み出された現在でも、多くのアングラーに根強い人気を誇っており、ほとんどの地域の釣具店で取り扱っている商品になっています。
トータルバランスの高さがウリだが, ワーム装着には少々コツが・・・・
やはり伝統を継承し続けてきた商品だけあって、どのワームをつけても無難な泳ぎをしてくれるので、状況がいまいち把握できていない段階での1投目や、自分が使ったことのない新しいワームを使ってみる時などに、非常に重宝します。ただ、設計が一昔前のものなので、ラインアイが小さく、発売当時は普及していなかったスナップの使用が難しい点があります。また、発売当時では考えられなかったような形状のワームが、現在では当たり前のように使われているため、ワームのタイプによっては、装着に少々コツがいる場面もあるでしょう。また飛距離も、同じ重さの他のジグヘッドよりも多少劣る感じがします。
《このヒラメジグヘッドにおすすめのワーム》
マルキュー| エコギア パワーシャッド
<カラーのラインナップ> 全36種類 (サイズによっては, 設定されていないカラーもあり) <サイズのラインナップ> 全3種類
伝統あるジグヘッドには、やはり伝統あるワームが最適です。この商品は、「マルキュー エコギア グラスミノー」の進化版として、長年幅広い釣りで使用されています。昔からある形状のシャッドテールや、最も無難なボディーの硬さは、様々なタイプのジグヘッドとの相性も抜群です。このジグヘッドに装着する際は、ヘッドの部分をハサミでカットすると良いでしょう。
ジグヘッド選びは, ヒラメの釣果に直結する
いかがでしたか。ヒラメジグヘッドには様々な種類があり、その特徴もまちまちですが、ジグヘッドの選び方や、タイプによって異なる長所や短所を十分に理解したうえで、釣り方や状況に合った適切なタイプのジグヘッドをチョイスすることは、ヒラメの釣果に直結する大切なポイントなのです。