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クレソンの育て方講座!種から栽培するコツを公開!

ピリッとした辛味と独特の香味が特徴のクレソン。クレソンを育てるなら水耕栽培する方法もあります。手軽ですし、手が汚れる心配もないのでおすすめです。今回はクレソンの基本的な育て方とともに、室内でも簡単に育てられるクレソンの水耕栽培についてもご紹介いたします。
2020年8月27日
printemps117
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洋食料理の彩りに欠かせないクレソンが家で!?

ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布しているクレソン。多年草の水生植物で、繁殖力も強いのが特徴です。 和名ではオランダカラシやオランダミズガラシなどと呼ばれています。 食べるとさわやかな苦みとピリッとする辛みがあり、肉料理の付け合わせやサラダにしたりなどさまざまな調理アレンジができます。 畑やプランターなど土栽培はもちろん、水だけで育てる水耕栽培もしやすいので、初心者におすすめのハーブ野菜です。

クレソンの栄養価

クレソンはβカロテンや抗発ガン作用のほか、動脈硬化の予防効果があります。 また肌の老化を防いだりシミやしわの予防や改善、ニキビ予防などにも効果のあるビタミンCの他、目へのストレスに消費されやすいビタミンAなど も含まれているので、眼球疲労回復などにも役立ちます。 その他カリウムやナトリウムを排泄する役割があるので、高血圧の方には非常に効果があります。

クレソンはどうやって育てる?栽培ポイントと方法

挿し木でも育てられるクレソン

クレソンは繁殖力が強く、日当たりがよい場所でよく育ちますが、もともと冷涼な気候を好みます。最もよく育つのは15℃~18℃の温度帯ですので、春と秋が生育にもっとも適した時期になります。 夏の暑さにはやや弱く、真夏は半日陰で風通しのよい場所で育てるようにしましょう。 耐寒性はあるものの、冬の収穫も見込まれるならば5℃~8℃以上の気温を保てるようにしましょう。 それ以下の寒さでは茎葉が枯れることもありますが、凍結させない限りは苗自体は生きています。そしてうまく越冬できれば春にまた芽を出し、そこから新しく葉が育ちます。 またクレソンは挿し木で育てるのも以外に簡単で、挿し木で株を増やしていくこともできます。

栽培ポイントは収穫と手入れにあり!

クレソンを栽培する際、重要なポイントは「収穫」と「手入れ」にあります。 クレソンは種や苗を植え付けて発芽してから1か月~2か月で葉が茂りだすので、それぐらいの時期で収穫が可能になります。 具体的にどれぐらいの大きさなどとは言えませんが、基本的に茎が伸びて葉がたくさんしげってきたら収穫に適した時期といえるでしょう。 収穫時期は葉が次々に茂ってくるので、次々に摘み取っていかなければ葉はすぐに腐ってしまいます。葉が茂りすぎてそのまま放っておくと他の苗にも影響がありますし、病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。

日当たりが多少悪くても大丈夫

クレソンを栽培する際は、日当たりがよいことに越したことはありませんが、西日が強い場所など、日当たりがよすぎると葉が固くなったり、トウが立ちやすくなるので1日数時間の日照時間があれば問題ありません。 反対に日当たりが悪くても大丈夫です。日照時間が限られているベランダなどでも十分収穫が期待できます。 夏の暑さに弱いというふうにご紹介いたしましたが、28℃~30℃ぐらいの高温になると枯れることが多くなるので、風通しのよい場所に移動させたり、遮光するなどして温度の上昇を防ぎましょう。

クレソンの植え付けについて、地植えやプランターの栽培方法

地植えで育てる場合


クレソンを地植えで育てる一連の流れをご紹介いたします。 まず、植え付けですが、春まきの場合は6月、秋まきは10月ごろが目安です。寒冷地、暖地などで多少時期が前後する場合があります。 畑で地植えする場合は、苗の植え付け前に1㎡あたり苦土石灰を80g、化成肥料40gを施しておきます。

畑や花壇などに地植えする場合は水切れに注意!

地植えでクレソンを栽培する場合に気を付けたいのは水切れです。土の表面が少し乾いていると感じたらその都度水やりをしましょう。 クレソンの栽培ポイントとして、水やりしすぎかなと思うぐらいがちょうどいいとされています。もともと沢の近くや湿地で元気に育つ植物ですので、多少の水やり過多に関しては問題ありません。

ベランダなどでプランター栽培も可能

クレソンは地植えの他、プランターでも栽培することができます。 プランター栽培のメリットやコツは、ベランダなど広いスペースが確保できなかったり、多少日当たりが悪くても育てられるということ。 クレソンをプランターで育てるときは、種や苗を直接植えるほか、スーパーなどで販売されているクレソンを購入し、水に挿し木をして発根させてから植え付けするといいでしょう。 プランター栽培の場合の土ですが、クレソンは砂土を好む性質があるので、砂土を入れ底に受け皿を置いて、常に水を溜めておくような栽培方法がおすすめです。

プランターで栽培する(ポリトロ箱編)

クレソンを栽培するプランターですが、発泡スチロールなどの箱”ポリトロ箱”で作るのもおすすめです。水温を保ちやすく、発根しやすいからです。 このような栽培の場合、根は深く張らないので土の深さは10cm程度あれば十分育ちます。 この”ポリトロ箱”で育てる場合の取り替えは月に一度くらいです。 陸植えでも排水が悪くいつも湿っている土壌なら問題なく育ちます。 水は多少濁っていても育ちますが、やはり風味が劣ることがあるので、定期的に水を換えるようにしましょう。

クレソンの栽培、おすすめは種まきや苗を購入して

クレソンの種まきについて

クレソンを種まきから育てる場合は、4~5月、もしくは9月ごろが適した時期です。 種まきの方法ですが、3号以上のビニールポットに種まき用の土を入れ、4~5粒植えるか、鉢やプランターに種をばらまき、土を軽く被せます。 種まき後は土ができるだけ乾かないようにしながら、日陰で管理しましょう。 発芽後、本葉2~3枚に生長したら、生育のよいもの以外を間引き、地植えもしくは鉢やプランターなどに植え替えて育てます。

苗を購入して植え付ける

クレソンの苗は通販や園芸専門店などで購入することは可能です。 良い苗の選び方ですが、葉の色が濃い緑色をしており、病害虫が発生していないものを選びます。

クレソンを地植えで育てる、大切な土作り・水やり・肥料の与え方


栽培する場所での土作りとその方法について

クレソンを土で育てる場合は、クレソンに適した用土を準備する必要があります。 クレソンに適した用土は、基本的に「水はけがいいもの」が適しています。 おすすめの土の配合は、赤玉土6:腐葉土3:砂1の割合です。 水はけが悪いと根が腐りやすくなるので注意しましょう。

水やりの頻度や方法

もともと湿り気のある土壌を好む植物なので、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにします。 「腰水」といって受け皿に水を張って鉢を置き、底から水を吸わせるようにすると土の中が常に水気を含み、水切れする心配がありません。 この受け皿に溜めた水はときどき入れ替えましょう。

植え付け時の肥料と、追肥の方法について

クレソンは栽培途中に、肥料を与えなくても元気に育ちますが、肥料を与える場合は10日に1回程度で液体肥料を与えるようにします。 ですが、夏の暑さや冬の寒さで苗が弱っている場合に肥料を与えると、根焼けしたり、ますます苗を弱らせてしまう原因になってしまうので与えないようにしましょう。

クレソンを育てるなら水耕栽培もおすすめ、その方法とは?

水耕栽培する際のポイントは「こまめに水を取り替える」

もともと沢や水辺の近くに生える植物なので、水耕栽培でも元気に育てることができます。 ハイドロカルチャーや水を張った容器などでも栽培は可能ですが、よりおいしいクレソンに育てたければ、新鮮な水が供給される流水がある場所がおすすめです。 ただし家庭栽培で育てる場合、専用装置を設置するのは難しいと思うので、新鮮な水を張った容器で栽培することもできます。 方法としては、プラスチックのざるやバスケットなどに砂を入れて、そこに株を植え付けます。 容器はプラスチック製のボウルや発泡スチロールなどのトロ箱など、身近にあるものでかまいません。 ポイントは水をこまめに入れ替えること。夏場は特に水が腐りやすいので1日~2日以内で取り替えるとよいでしょう。 地植えや鉢栽培同様、液体肥料を定期的に与えます。培養液の量は適量を守って使用してください。 培養液は多すぎても少なすぎても根が腐りやすくなります。

クレソンを育てて収穫しよう。剪定の時期と方法も

クレソンの収穫方法

クレソンは水面から15㎝程度茎が伸びてきたら、カットして収穫します。この時水面から1~2㎝ぐらいを残して切り取るようにします。 カットされたところから切り戻されて、再び新しい芽が伸びてきます。 クレソンは寒さには多少強いですが、植木鉢など移動できるものであれば霜が当たらない場所に取り込むと冬でもある程度収穫を楽しめます。 春になると花をつけますが、つぼみのうちに収穫することで、花に栄養が取られず、葉の栄養やうまみもアップし、おいしく育ちやすくなります。

病害虫予防のためにも剪定しよう


クレソンの草丈が10~15㎝に生長したら、茎の先端を摘み取る必要があります。こうすることで、わき芽の生長を促すことができます。 また草丈が20~30cmに生長してきたら、順次葉っぱと茎を摘み取り収穫します。 花を咲かせたあとは、茎や葉っぱが固くなる傾向にあるので、株全体を1/3~1/2程度切り戻し、そこから株を大きく生長させると収穫を楽しむことができます。

クレソンを育てる際に注意する病気や害虫の駆除方法

病害虫を見つけたら早めに退治しよう

クレソンにも「病気」や「害虫」の被害に遭うことがあります。こうした病気や害虫はいかに迅速に対策できるかがその後のクレソンの生長に影響します。 クレソンには「ハダニ」「コナガ」「アオムシ」といった3種類の害虫がよくつきます。 ハダニは葉の裏につき、クレソンの栄養を吸い取ります。ハダニがつくと葉っぱの色が変わり、葉に斑点やかすり傷などがつくなど、葉が傷みやすくなります。 また「コナガ」は葉っぱに産み付けた卵が孵化してその幼虫が葉っぱを食べてしまいます。アオムシも同様に、幼虫がつくと一晩で葉を食い荒らしてしまうので、幼虫を見つけたらすぐに取り除きます。大量発生した場合は、殺虫剤を使用しなければいけないケースも出てきます。 毎日クレソンの葉をチェックしながら育てましょう。

クレソンを育てて株を増やす、挿し木などの方法について

挿し木で株を増やせる、方法はいたって簡単!

クレソンは、挿し木や株わけなどで増やすことができます。 挿し木は4~5月もしくは9~10月ごろに行います。茎を10~15㎝ほどの長さに切り取り、赤玉土や砂土に挿しておくだけです。 直射日光のあたらない場所に置き、土が乾かないようにして管理します。1か月ほどで発根し、葉が生長し収穫できるようになります。

土栽培or水耕栽培どちらもおすすめ!

今回は、クレソンの栽培方法や育て方、ポイントなどについてご紹介いたしましたが、よくお分かりいただけましたでしょうか。 クレソンの主な栽培方法は「プランター栽培」と「水耕栽培」ですが、日ごろ土を触ることに慣れていない方や、家庭菜園が全く初めての方はぜひ水耕栽培をおすすめします。 土を使わず、室内の日当たりのよい場所で育てれば害虫や病気が発生しにくくなりますよ。 少しずつ、クレソンの栽培知識を深め、おいしいクレソンが食卓に並ぶといいですね。