ティピーテントとは?
ティピーテントはもともと、アメリカインディアンのうち、主に平原で生活する部族の移動式の住居です。彼らは移動しながら狩りを行う文化を持っていますので、ティピーはそのときに野営用住居として使用しています。ティピ、ティーピー(Tipi もしくはTeepee )とも呼ばれ、大きさは1〜2人用の小さな物から、数世帯が暮らせるような巨大なものまで、大小様々なものがあります。
どんな構造なの?
構造は、一端を束ねた木の棒を広げて地面に建てて支柱として、その周囲にバッファローのなめし革やキャンバス布を被せ、十数本の木の杭で前面を留めたら出来上がり!といった、非常にシンプルな作り。しかし、上の開口部が排気口の役目を果たしており、中で火をくべて煮炊きをしたり暖をとったり、さらに夏には裾をめくりあげて風通しを良くできるなど、居心地は中々良さそうです。
なぜ今人気なの?ティピーテントがおすすめの3つの理由!
何と言っても、子どもたちが大喜び!
子どもたちって、なぜか押し入れや部屋の角、ベッドの下なんかの狭い空間が大好きですよね。ティピーテントはそんな子どもたちの秘密基地やお昼寝スペースとしてもおすすめなんです!お気に入りのおもちゃや絵本なんかを持ち込んで作る、自分だけの空間で想像力も広がりますね!
こんなティピーがお部屋にあれば、子どもたちも思わず笑顔になっちゃうこと間違いなし!大好きなおもちゃを持ち込めば、まさに秘密基地!お部屋のインテリアともぴったりですね!
こんな可愛い秘密基地でなら、絵本にも集中できそうですね!子どもたちだって自分だけのプライベート空間が欲しいはず!たくさん絵本を持ち込んで、読書家な子に育ちそうですね!
こちらは、マットレスをセットしてキュートなパジャマパーティー。こんなパジャマパーティーなら、子どもたちも大喜びですね!寝室や、大人の女子会にも取り入れたいアイデアです!
インテリアとしてもおすすめ!
秘密基地が必要なのは、子どもだけではありません。お気に入りのラグやクッションを持ち込んで、プライベートなくつろぎスペースを楽しんでいる大人も多いんです!シンプルなデザインならナチュラルに、柄の布でボヘミアン風にと、お部屋のインテリアが1ランクUPするのも見逃せないポイントですね!
こんなシンプルなティピなら、インテリアともコーディネートしやすいですね。気分次第でデコレーションを変えて楽しむこともできます。
個性的なデザインの布を複数使えば、多国籍な雰囲気も演出できます。ボヘミアンテイストのクッションやラグも良い味が出ていますね。友達を呼びたくなるお部屋です。
アウトドアでの非日常感を演出!
アウトドアで使用すれば、いつものキャンプサイトが一気に非日常空間になりますね。もちろん日よけとしても使えるので、実用的にもばっちり!また、お庭やバルコニー、屋上などのスペースにもおすすめです!
キャンプやピクニックでもティピーテントがあれば、一気におしゃれな雰囲気に。流行のグランピングにもぴったりです!短時間で設置してしまえるのもティピーテントの良い点ですね。
お家の庭や屋上、バルコニーでも、ティピーテントは楽しめます。大都会の中でも、アウトドア気分が味わえるのでおすすめ!お昼寝スペースにもぴったりですね。
ティピーテントの作り方は意外と簡単!?
おしゃれなティピーテント、お部屋に取り入れたい!!と思っても、市販の物は意外とお値段が張るし、DIYなんて自身ないし…と、中々挑戦しにくいと思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、DIY初心者さんでも、お裁縫苦手な不器用さんでも出来る、超簡単なティピーテントの作り方をご紹介します。子どもたちの秘密基地として、お部屋のインテリアとして、是非参考にしてみてくださいね!
1/6 ティピーテントの基本の作り方<支柱選び>
1,おすすめの素材
まずは、支柱となる部分。加工のしやすさや手に入りやすさも考えると、竹や角材、丸棒などがおすすめ!木材を使用する場合、太さは20mm以上で、しなりの無いしっかりとした物を選びましょう。どれも、ホームセンターや通販で購入可能です。また、安価で加工の簡単な塩ビパイプで制作する例もありますが、インテリア的には少し寂しいかもしれませんね。
2,支柱の本数について
インテリアで作るなら3~6本程度がおすすめ。4本使用なら四角形の部屋が、5本使用なら5角形の部屋が出来上がります。お好みの形や大きさに合わせて選ぶのが良いでしょう。
3,支柱の長さについて
支柱の長さによって、出来上がりの大きさも変わってきます。部屋の広さや子どもの年齢などによって選び方も変わりますが、大体180cm〜260cmほどの長さが作りやすいでしょう。扱いやすさも考えると、まずは180cmほどがおすすめ!
2/6 ティピーテントの基本の作り方<布選び>
1,布の種類について
この布選び、出来上がりを左右するだけに非常に悩みますよね。結果から言えば、単純に好みの布を選んでしまって大丈夫!丈夫さや、よりインディアン感を出すのであれば、帆布(キャンバス生地)やコットンがおすすめ。ティピーテント作りで1番使われている生地ではないでしょうか。他にも部屋のインテリアに合わせて、レースでロマンティックな雰囲気にしたり、ボヘミアン調の柄でオリエンタルな雰囲気にしたりと、アレンジの幅は無限大!お気に入りのデザインで素敵なティピーに仕上げましょう!
2,布の大きさについて
大きさについては、もちろんどれくらいの大きさのティピーテントを作るかによっても変わってきますが、例えば180cmほどの支柱を使って作る場合は、4〜5mほどの布を用意すれば十分。多少大きすぎたり、小さくても大体の大きさで大丈夫!違う柄の布を複数枚合わせてもおしゃれですよ。
3/6 ティピーテントの基本の作り方<紐選び>
ティピーテントの支柱を束ねる紐ですが、麻ひもやロープなどの丈夫で扱いやすいものが良いでしょう。麻ひもなら、100円ショップなどでも手に入りますし、丈夫なのでおすすめです。長さは1mほどを用意しましょう。
4/6 ティピーテントの基本の作り方<支柱の加工>
支柱に穴を開ける
支柱を束ねる時に、まとめやすくするための穴を開けます。上から12~15cmほどの所にドリルで穴を開けていきます。穴の場所は出来上がりを想定しながら、お好みで調整しましょう。この支柱の穴は、最悪なくても制作可能なのですが、あると安定感が全然違います!是非開けましょう!
電動ドリルはホームセンターでレンタルできる!
ドリルなんて持ってないよ!という場合でも大丈夫!ほとんどのホームセンターで200~300円、もしくは無料で貸してくれますので、どんどん利用しましょう。また、使い方についても大抵の場合、係の人が親切丁寧に教えてくれますので、女性でも安心です!
5/6 ティピーテントの基本の作り方<支柱を束ねる>
4,の行程で開けた穴に紐を通し、余った部分の紐を支柱にグルグルと巻き付けて縛ります。このとき、最初からキツく締めすぎてしまうと、支柱を上手く開けずに窮屈なティピーになってしまいます。最初は緩めに巻き付け、好みの大きさに開いてから縛るのがコツ。
6/6 ティピーテントの基本の作り方<布を掛ける>
この布を掛ける行程、よくある例でいえば、布を半円状のパネルにするのですが、長さを計って、布を切り、ミシンを掛けてと、作業的にはかなり大変なのも事実。そこで今回は、ミシンを使わなくても簡単に作れる例をいくつかご紹介します!是非、参考にしてみてくださいね!
こちらは、布を中に折りこんだだけの簡単な作りですが、ばっちり雰囲気が出ていますね。布を固定したいなら、タッカーなどで留めてしまっても良いですね!子ども部屋向けな、電飾などの飾りつけもキュートです。
こちらも、布を巻きつけただけの簡単な例ですが、2種類の布を使うことによってすごくオシャレな雰囲気になっています!お庭に作れば、子どもたちの秘密基地遊びの幅も広がりますね!
こちらもさらっと巻いただけですが、入り口部分をドレープになるように留めています。クリップや、安全ピンを使えば簡単ですね。クッションやオーナメントなどで、インテリアとしてもオシャレな仕上がりです!
こちらは、支柱の上部分にキュッと紐で結んで留めただけ。簡単な作りでも、カラフルな柄の布でPOPな秘密基地に!
ティピテントの作り方<応用編>
ティピーテントは基本の作り方以外にも、工夫次第で色々な応用が可能です。こちらでは、ちょっと手の込んだ、だけど簡単に出来るティピーテントの作り方を紹介していきます!人とはちょっと違うティピーテント作りに挑戦してみたい方にもおすすめ!
1/3 カーテンを使ったティピーテント
こちらは、レースカーテンを利用したティピーテントのアイデア!もともと綺麗に縫われているものなので、簡単に利用できますね。動画ではIKEAのレースカーテンを使用していますが、家で余っているレースカーテンでもOK!簡単にキュートな秘密基地が完成します!是非挑戦したいアイデアですね!
材料
・支柱(この動画では、5本使用) ・麻ひも ・レースカーテン ・リボン
作り方
1)「ティピーテント基本の作り方」と同じく支柱を組む。 2) カーテンの通し穴に、リボンを通す。 3) 支柱の上部にカーテンをかけ、リボンで縛って留める。 4) お好みのデコレーションで仕上げる。 *カーテンが長めで、下部分が余って気になる場合は切ってしまっても良いかもしてませんね。
2/3 ハギレを使ったティピーテント
大きめの布が用意出来なかったときでも、この方法なら大丈夫!手間は少しかかりますが、作りは至って簡単!秘密基地の雰囲気も満点ですね。ひたすら、結んでいくだけなので不器用さんでも大丈夫!子どもたちと一緒に作るのも楽しいかもしれませんね!
材料
・支柱 ・支柱を結ぶロープや麻ひも ・ハギレなどのお好みの布
作り方
1)支柱を<基本の作り方>と同じ要領で組む 2)ハギレをハサミでテープ状に切っていきます。手で裂いてもOK! 3)支柱の頭頂部1本にハギレテープを結び、巻き付けていきます。 4) 次の支柱でクルっとハギレテープを回し、同じように巻き付けていきます。 5) 布が短くなったら次のハギレテープを結びます。 6) 入り口になる全面部分を除き、 2)~4)の行程を支柱の下まで続けていきます。 *特にコツなどはありませんが、色々な種類のハギレを使ってオリジナルなティピーテントを作ってみましょう!
3/3 ハギレとグルーガンを使ったティピーテント
こちらもハギレを使った一例ですが、グルーガンを使うことで、もう少し変化のあるデザインも楽しめます。グルーガンは、100円ショップなどでも販売しており、簡単に使えるので色々なDIYにおすすめ!この方法なら、秘密基地遊びに夢中な子どもたちが、多少破壊してしまっても大丈夫(笑)簡単に修復できますよ。
材料
・支柱4~6本(角材の方が作りやすいかもしれません。) ・支柱を結ぶロープや麻ひも ・ハギレなどのお好みの布 ・グルーガン
作り方
1) 支柱を<基本の作り方>と同じ要領で組む 2) ハギレをテープ状にカットします。(幅はお好みで大丈夫ですが、ティピ上部にくる数枚は細めに。中部から下部にかけては広めにカットしましょう) 3) 支柱上部にグルーガンをつけ、細めのハギレテープから貼っていきます。このとき、布が支柱を覆うように外側に貼っていきましょう。余った部分の布は中に折り込んでグルーガンで留めます。これを下部まで続けます。 Point1: ハギレテープはピンっと張った状態を保つように貼るのがコツ! Point2: ハギレテープ同士は1〜2cmほど重なるように貼っていくと隙間なく綺麗に仕上がります。
ティピーテントの作り方<デコレーション編>
ティピーテントが出来たら、次は是非デコレーションに挑戦しましょう!ティピーテントは、デコレーション次第で色々な雰囲気を楽しむことが出来ます。お部屋のインテリアに合わせたり、季節やイベントによって、飾りつけを変えるのも楽しいですね!そこでこちらでは、様々なデコレーション例をご紹介します!子どもたちやお友達同士で楽しく飾りつけましょう!
支柱にペイント
こちらは、支柱に直接ペイントしている例。ボーダーにしたり、1本づつ色を変えたりしても面白いですね。最近は100円SHOPなどでも、水性塗料が買えるので、気軽に挑戦できそうです!
フラッグやフラッグガーランドで飾る
こちらは、支柱にフラッグ(旗)をつけたり、フラッグガーランドをつけたデコレーション例。フラッグは、市販の物もでも良いですが、簡単なので手作りしてしまうのもおすすめです。
ドリームキャッチャーで飾る
ティピーはもともと、平原インディアンの方々の住居です。それなら飾り付けも、やはりネイティブアメリカンな雰囲気がしっくりきますよね!彼らの文化を象徴する、ドリームキャッチャーや羽ならデコレーションにもぴったりです。ドリームキャッチャーは、悪い夢を捕まえてくれるとも言われているので、子ども部屋のティピーに飾るのも良いですね!
まとめ
以上、簡単に作れるティピーテントのアイデアをまとめてみました!ミシンや専門的な工具がなくても、意外と簡単に挑戦できそうですね!子どもたちの秘密基地として、またインテリアやイベントの飾り付けにも、気軽に取り入れてみてくださいね!
基礎となる4本の支柱を組みます。