ウンベラータはどんな樹？
ウンベラータの魅力は、綺麗な樹形作るところです。 薄い緑色の柔らかい葉を持ち、バランスの良い葉間が、 光の中で、美しい影を作ってくれます。また成長が早く、 元気に1年で20cm以上も伸びてくれるところでしょう。
ウンベラータの原産地は、熱帯アフリカ原産で、 学名“Ficus umbellata”といいます。 Ficus（フィカス）というのはゴムノキの属名で、 同じく観葉植物として有名なベンジャミンも 同じファミリーに属します。 共通するのは、枝を折ると白い樹液を出すことです。
ウンベラータの植え替え時期
ウンベラータのシグナル
ウンベラータの植え替えすべきタイミングは 鉢底から根が出ている状態で、葉が落ち始め、 元気がなくなったと感じた時です。 買った時や成長の状況にもよりますが、 1年〜3年でこのタイミングはやってきます。
植え替えの時期
植え替え直後は、吸水状態が正常ではなく、 植物は、大変ストレスの高い状態になります。 成長が衰えていく秋〜冬、つまり気温が低い時期は、 植え替えを避けた方が良いでしょう。 4月〜7月の間にできれば、ベストな時期と言えます。
毎年3月頃に、ウンベラータの植え替えのシグナルを、 チェックしてあげると、予定が立てやすいでしょう。 ほとんどの観葉植物も同じ時期ですので、 一度にすべて植物のチェックをしてしまいましょう。
植え替え時期を決めるポイントは、 植え替え後の1ヶ月が、温度が寒いかどうかだけです。 あまり神経質にならずに、決めて下さい。
植え替えに準備するもの
植え替え用の新しい鉢
観葉植物の場合、鉢サイズ（号数）で区別されています。 号数に3cmを乗算すると、直径と高さが把握できます。 例えば6号鉢植えの場合は、3cm×6＝18cm なので、 直径と高さが約18cmの鉢植えであると判ります。
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もとの鉢が5号サイズの場合は、少なくとも新しい鉢を 7号サイズ以上（直径21cm以上）にして下さい。 （例）4号サイズ → 6号以上 6号サイズ → 8号以上 10号サイズ → 12号以上
植え替えの土
市販の観葉植物用の培養土で構いません。 古くなった培養土は雑菌が多くなっているので、 できれば、新しく買ったものを使って下さい。
植え替え備品
・鉢底ネット セラミックなどのプランターに植え替える場合に、 必要です。プラスチックの鉢を使う場合は不要です。
・鉢底石 鉢底に敷き詰める石。軽石系のものが適しています。
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・メネデール（育成活性剤） 植え替え時におススメする「逸品」です。 根腐れも発生しづらく、植え替え成功率が高まります。 生産者から植木扱い業者まで、プロが使っています。 液体肥料のように、水やり時に希釈して使います。 植物が元気がない時に、全ての植物に使えます。 商品名は「芽・根・出ーる」の言葉からできています。 名前はふざけていますが、持っていて損はありません。
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出典:Amazon植え替えの道具
・ハサミ ・スコップ ・手袋（ビニールやゴム製） ・割りばしなど細長い棒 ・養生シート（新聞紙やビニールなども可）
ウンベラータの植え替え方法
作業自体は面倒ではありませんが、 仕上がりをうまく行かせるために、 植え替えは、お二人で作業することをおすすめします。
植え替え方法
1.新しいプランターの底穴に鉢底ネットを敷く （プランターに植え替える場合のみ） 2.プランター内部に鉢底石を敷く（高さの10％程度） 3.植物を古いプランターから抜き、2/3の土を落す。 4.黒ずんだ根や腐った根があればカットする。 5.ウンベラータをプランターのバランスの良い位置で 支えながら、新しい培養土を入れていく。 6.箸などの細い棒状のものを使って、 培養土を押し込み、しっかり植え込みする。 7.鉢底からしっかり流れ出るくらいに、 メネデール入りの水を水やりする。
ハイドロカルチャーへの植え替え
絶好のタイミング
もしもハイドロカルチャーに栽培方法を変更したい…と 検討中なら、植え替え時は絶好のタイミングです。 ゼラミックなど防水の鉢カバーを使用中であれば、 鉢カバーの方が内鉢よりも容量が大きいはずなので、 そのまま植え込み、ハイドロカルチャーに変更できます。
根の変化？
ハイドロカルチャーにすることは、植物にとって 「吸水口」である根毛の変更を余儀なくされます。 土壌栽培のウンベラータは、細かい根毛状態ですが、 ハイドロカルチャーで、根毛少ない根に変化します。 ハイドロボールの中で、根毛が不要になるためです。
植え替えに準備するもの
1.植え込み用の鉢 鉢カバーがハイドロカルチャーとして使用できるか、 防水性を確認して下さい。 防水に関しては、見た目で判断せず、水を入れて、 1日ほど放置して、必ず防水を確認して下さい。
鉢カバーが大きさに余裕があれば、 「インナーポット」という内鉢の使用をおすすめします。 鉢穴のない便利なポットです。 土を使う場合でも、鉢カバーの内側を、 あまり汚したく場合に受け皿として使用できます。
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実質的に以前の鉢より大きくならないと、 植え替える意味がなくなるので、以前よりも大きく、 鉢カバーに入るサイズを選んで下さい。
2.ハイドロボール ハイドロボールとは、発泡煉石で多孔質構造をもつ石。 この多孔質構造が酸素を蓄え、根から出る廃棄物を 付着させることを可能にしています。 機能が衰えたら、洗って繰り返し使うことができます。 ハイドロボールに限らず、「レカトン」や「ネオコール」、 「セラミス」なども基本的に同じ機能を持っています。
3.水位計 容器内の水量を測るツールです。 透明な容器に入れる以外はこれが必要になります。
4.根腐れ防止剤 根から出る植物の老廃物を付着させます。 熱帯魚の水槽にも使われる素材です。 ハイドロボール自体にもこの機能がありますが、 付加させることで、機能を向上させます。
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5.メネデール（育成活性剤）
活力剤 メネデール 500ml
出典:Amazon6.植え替えの道具 ・ハサミ ・スコップ ・手袋（ビニールやゴム製） ・割りばしなど細長い棒 ・養生シート（新聞紙やビニールなども可）
植え替え方法
1.根に付いている土壌を落し、根を水で洗う。 2.ウェアに根腐れ防止剤を入れる。 3.ウェア内の底部に着くように、水位計を設置。 4.ウンベラータをウェアのバランスの良い位置で支え、 ウェア内へハイドロボールを入れていく。 5.箸などの細い棒状のものを使い、 ハイドロボールを押し込み、しっかり植え込みする。 6.ウェア容量の約20％程度のメネデール入りの水を 容器内に入れる。
植え替え後の管理
植え替え後は、まだ根からの吸水が正常でない状態です。 それまでは、葉からの蒸散が先行しますので、 葉水を頻繁に、そしてしっかりと上げて下さい。 元気にさせようと、陽をあてることはやめましょう。 蒸散を促進させるので、直射日光は避けて下さい。 肥料をあげても使われませんので、 根腐れの確率を上げるだけです。 ・水やり メネデール入りの水を、 表土が完全に乾いてから上げて下さい。 通常よりも、遅れ気味、少なめに上げて下さい。 ・肥料 肥料は植え替え後、1ヶ月は不要です。
植え替えの成功のサインは新しい目が出てくることです。 芽や葉の動きは、根の動きと比例しています。 このサインを確認したら、肥料を開始し、 通常の手入れの方法に戻して下さい。
まとめ
ウンベラータの失敗しない、植え替え方法を 時期と手順も含めて、ご紹介してきました。 ウンベラータの植え替えのコツは… 蒸散を抑えて、元気になるのを“待つこと”です。 焦って色々な“お世話”をしないこと。 植物は少しでも選択肢があれば、生きようとします。 神経質にならずに、植え替えにトライして下さい。 さまざまな大きさの鉢植えのウンベラータがありますが、 ウンベラータは大きい鉢植えほど、より魅力が増します。 是非高さ200cmに育てて、インテリアが素敵に映える、 リビングのビックプランツに仕上げて下さい。