エコギア|パワーシャッド 5インチ 440 常磐プレシャスオレンジ
カルティバ|AXアックス JH-67
1.ヒラメワームの選び方のポイント3つとは?
釣り具メーカー各社からは、多種多様なヒラメワームが発売されています。初心者のみならず、ベテランであっても、どれを選べば良いのか迷ってしまうことがあるほどです。ここでは、「カラータイプ (色の種類)」、「テールタイプ (尾の形状の種類)」、「サイズタイプ (大きさ)」の3つに関する選び方のポイントについて、なるべく分かりやすく解説します。
※ この記事の内容は、ジグヘッドリグを使用した仕掛けのセッティングを想定したものです。
(1)【カラータイプについて】
ヒラメワームのカラーバリエーションは, 非常に豊富で迷いやすい
釣具店に行ったことのある方であれば、ありとあらゆるカラーバリエーションのヒラメワームが、売り場に所狭しと並んでいる光景を目にしたことがあるはずです。見ている分には楽しいのですが、いざ、その中からベストなカラーを選択しようとすると迷ってしまい、特に初心者の場合は、自分の納得のいくカラーをチョイスすることは容易ではありません。
ベストカラーは, 魚に直接聞いてみないと分からないが・・・・
どの状況下で、どのカラーが一番ベストなのかを完璧に知るためには、魚に直接聞いてみる他ないというのが、釣りの経験が豊富な筆者の率直な感想です。参考書や雑誌では、度々カラーについての検証や考察が取り上げられていますが、どれも説得力に欠けるものです。カラーセレクトについては、いくら実釣経験があっても完全に数値化できないのが、ルアーフィッシングの奥深さなのです。
タイプの異なるカラーを複数用意しておくのが鉄則
一番賢明なのは、タイプの異なる複数のカラーを用意しておき、釣り場の状況に合わせて柔軟にチェンジしていくことです。ワームのカラータイプは様々ですが、「チャート」系カラーと呼ばれる、赤やピンクなどの視認性の高い目立つカラー、「ナチュラル」系カラーと呼ばれる、普段捕食の対象としている小魚や甲殻類のカラーに似せたカラー、「クリア」系カラーと呼ばれる、透明度が高く、太陽光の透過性が高いカラー、「グロウ」系カラーと呼ばれる、夜光塗料が使用されているカラーの、主に4種類が広く用いられています。この4種類に属する各カラーを、それぞれ2、3種類揃えておけば万全でしょう。
(2)【テールタイプについて】
テールタイプによって, 波動の大きさや種類が異なる
ワームのテールは、泳いでいる時に水の抵抗を受け、独特の波動を発生させます。この波動が、魚の「側線」と呼ばれる小魚の動きや向きを感知する器官に伝わり、反射的にワームに飛び付くわけです。様々なテールタイプのヒラメワームが販売されていますが、テールの形状ごとに、発生する波動の大きさや種類が異なるため、仕掛けのセッティングや状況に応じたテールタイプを選ぶことが重要です。
「シャッドテール」のヒラメワームが万能だが・・・・
ヒラメワームで最も多いテールタイプは、「シャッドテール」と呼ばれるテールタイプです。シャッドテールは、ワームを縦にして見ると、靴を履いた足のように見える独特の形状をしています。このテールタイプのヒラメワームは、泳がせると、仕掛けのセッティング次第では、ティップに波動が伝わることもあるほど、非常に大きな波動を生み出すので、広いエリアに潜んでいるヒラメに強烈にアピールすることができます。最もオールマイティーに使えるテールタイプなので、シャッドテールタイプのヒラメワームは、必ず仕掛けケースに入れておきましょう。
「ストレートテール」や「パドルテール」のヒラメワームも欲しいところ
ヒラメワームのテールタイプは、他にも「ストレートテール」と呼ばれる、頭から尾にかけて、だんだん細くなっているのみのシンプルな形状のテールや、「パドルテール」と呼ばれる、カヌーのパドル (漕ぐためのオールのようなもの)の先端に似た形状のテールもあります。ストレートテールは、泳がせても波動がほとんど発生しないので、スレたヒラメへの、より自然な形でのアピールが得意ですが、アピール力では劣りますし、パドルテールは、アピール力とナチュラルさのバランスが取れたテールタイプで、筆者も好んで利用していますから、これら2種類も仕掛けケースに用意しておくと、釣り方の幅が広がりますよ。
(3)【サイズタイプについて】
3.5 - 5inchを中心に, ジグヘッドリグに合わせて選択
ワームのサイズは、「inch (インチ)」と呼ばれる単位で表すことがほとんどです (“1inch”=“2.54cm”)。ヒラメワームのサイズタイプの主流は、3.5 - 5inchとなっていますので、この範囲内で、ジグヘッドリグに合ったサイズを選択していきましょう。サイズの目安としては、大きなシングルフックが付いているジグヘッドリグの場合、フックが出る位置からテールの先端までの長さが、3cm程度確保できるサイズを基準とし、スイミング時に、より大きく動いて欲しい場合は4cm程度を、より小さく動いて欲しい場合は2cm程度を確保できるサイズをチョイスします。
極端に大型や小型のヒラメワームが当たる時もある
ルアーフィッシングでは、「マッチザベイト (Much the Bait)」という言葉が示す通り、普段の魚たちの捕食対象に似せたルアーが、最も釣果が安定しているという考え方があります。もちろんこの考え方は、ヒラメ釣りにおいても例外ではなく、食性やベイトのサイズに合わせたワームのセレクトが基本です。とはいえヒラメは、普通のフィッシュイーターがなかなか狙わないようなものにまで襲い掛かることがある、気まぐれな性格の持ち主でもありますから、通常サイズのワームで反応が無い時は、極端に大型や小型のワームを使ってみると、バイトが出る場合もあることも頭に入れておくと良いかもしれませんね。
《おすすめのヒラメワームもご紹介!》
エコギア|パワーシャッド 5インチ 440 常磐プレシャスオレンジ
- この商品のおすすめポイント1 - 大型のシャッドテールが生み出す波動によるアピール力が抜群な点 - この商品のおすすめポイント2 - 頭部が切れていないため, 様々なタイプのジグヘッドリグに対応できる点 - この商品のおすすめポイント3 - カラーラインナップが豊富で, 比較的どの地域でも入手が容易な点
2.ジグヘッドリグの選び方のポイントとは?
ジグヘッドを選ぶうえで, 形状タイプは非常に重要な要素
ヒラメのワーミングにおいて、数少ない仕掛けアイテムの一つであるジグヘッドリグは、ヒラメワームを装着し、水中を泳がせてテールの波動を起こし、ヒラメの口にフックを掛けるという大切な役割を担っています。ジグヘッドリグの形状タイプは様々ですが、選び方を間違えると、ワームがしっかりスイミングしてくれなかったり、ヒラメの口にしっかりとフックが掛からなかったりすることがありますので、ここで取り上げていく内容をしっかりと頭に入れたうえで、適切なジグヘッドリグを選んでいきましょう。
ジグヘッドリグの形状タイプは, 主に3つの種類がある
ヒラメのワーミングで使用されるジグヘッドリグの、主な形状タイプの種類は、幅広い釣りで使用されている、ヘッド部から大きなシングルフックが伸びている形状 (ここでは、「Aタイプ」と呼ぶ)、Aタイプのジグヘッドリグのヘッド部の下に、ハードルアーで使用されるトリプルフックやダブルフックが付いている形状 (ここでは、「Bタイプ」と呼ぶ)、Bタイプのジグヘッドリグの大きなシングルフックが、フックではなく、縫い針の形になっている形状 (ここでは、「Cタイプ」と呼ぶ)の3種類となっています。
ヘッド部の形状タイプの違いで, 泳ぎ方が大きく変わる
ジグヘッドリグは、鉛でできたヘッド部と、魚を掛けるためのフック部に分かれますが、ヘッド部の形状タイプによって、水中でのワームの泳ぎ方が大きく変わります。販売されているジグヘッドリグのヘッドの形状タイプは、非常にたくさんの種類が存在していますので、全てを解説していくのは難しいのですが、ほとんどのジグヘッドリグの場合は、パッケージにヘッド部の特徴についての説明があるはずですので、これをよく読むことが大切です。もちろん、実際に使った時の使用感が最も信頼できるデータであることは、言うまでもありません。
フックの形状タイプや種類にも注意しよう
フックは、直接的にワームの泳ぎに影響を与える要素ではないのですが、ジグヘッドリグ選びでは、フックについても注意を払う必要があります。それは、フックの形状タイプや種類によって、フッキング性能が大きく変化するからです。トリプルフックは、少し口に触れただけでもフッキングする一方、掛かりが浅いとバレやすい難点があります。対するシングルフックは、しっかりワームをくわえてくれないと掛からない一方、一度ガッチリと掛かってしまえば、よほどのことがない限り外れないのが特徴です。ちなみに筆者は、シングルフックとトリプルフックが両方付いている、Bタイプのジグヘッドリグを愛用しています。
《おすすめのジグヘッドリグもご紹介!》
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- この商品のおすすめポイント1 - 独特のヘッド部の形状タイプで, タダ巻きの釣り方や激しいアクションを付ける釣り方まで, あらゆる使い方に適応している点 - この商品のおすすめポイント2 - ヒラメ釣りでは出番の多い、5 - 6inchの大型のワームにもピッタリな点 - この商品のおすすめポイント3 - シングルフックとトリプルフックが両方付いているため, どんな喰い方をされてもフッキングが良好である点
3.ヒラメワームの付け方のポイントとは?
適当な付け方をすると, ワームがきちんと泳いでくれないこともある
ジグヘッドリグにワームを装着する際には、ワームが曲がることなく、ヘッド部から一直線になるように、まっすぐ付ける必要があります。付け方を誤ると、仕掛け全体の重心が偏り、ワームの姿勢が安定しないため、きちんと泳いでくれません。少しくらい曲がった付け方をしていても平気だと甘く見ていると、知らず知らずのうちに、ものにできるはずのバイトを逃してしまうことになりますので、ワームの付け方には注意するようにしましょう。
ワームやジグヘッドのタイプによっては, 付け方にコツがいる場合も・・・・
ジグヘッドの形状タイプによっては、ワームを刺す部分がカーブを描いているものもあるため、付け方にコツがいる場合もあります。また、スイムベイトタイプなどの体高の高いワームの場合も、ジグヘッドリグへの付け方が非常に難しくなることがあります。初心者は、こういった事態を避けるためにも、なるべくシンプルで、多くの釣り人に支持されているヒラメワームやジグヘッドリグを選ぶようにすることが大切でしょう。
4.アクションの付け方のポイントとは?
シャッドテールタイプやパドルテールタイプのヒラメワームを使用している場合は、積極的にアクションを付けないタダ巻きであっても、テールによって波動が起きるため、十分魚にルアーの存在をアピールできます。とはいえ、より効果的に魚の捕食本能を刺激するためには、ぜひともアクションの付け方を覚えておくと良いでしょう。上の動画で紹介されているアクションは、特別なテクニックなども一切必要無く、誰でも簡単にマスターできるアクションばかりです。より釣果をアップさせていきたいのであれば、仕掛けのセッティングの工夫も含め、ぜひともこれらのアクションを活用していきたいものですね。
ヒラメ釣りは, ワーミングも楽しい!
ここまで、ワームで狙うヒラメ釣りにおいて、初心者に特に気を付けて欲しい4つのポイントについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。ヒラメは、泳がせ釣りやハードルアーでも狙うことができますが、面白さや興奮度では、ワーミングのヒラメ釣りも負けてはいません。皆さんも、ヒラメワームとジグヘッドリグを持って、ヒラメを狙いに海に出掛けてみませんか。
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