ソト(SOTO) ステンレスダッチオーブン(10インチハーフ) ST-910HF
COLEMAN (コールマン) キャンプ用品 ダッチオーブン
Overmont ダブル ダッチオーブン 5.6L 鋳鉄製
LODGE(ロッジ) キャンプオーブン 深型
ダッチオーブンでローストチキン。豪快な丸焼き料理!
ダッチオーブンを手に入れたら、一度は挑戦したい料理がローストチキン、鶏の丸焼きです。 もちろんダッチオーブンでのローストチキンは自宅でも作れる料理です。 しかし、キャンプでの焚き火を使っての豪快なローストチキン料理は、考えただけでワクワクしますね。
完成したローストチキンはとても豪華ですが、作り方は意外と簡単です。 下準備に少し手間がかかりますが、キャンプの事前に準備しておくと、あとはダッチオーブンで焼くだけ。 キャンプの夕食を盛り上げてくれること、間違いなしのとっておきの料理です!
ダッチオーブンについて
COLEMAN (コールマン) キャンプ用品 ダッチオーブン
ローストチキンを作る上で欠かせない道具、ダッチオーブン。 ダッチオーブンは、「魔法の鍋」と言われています。 焼く、煮る、蒸す、どんな調理法も可能な鍋です。 アウトドアはもちろん、家庭で使っている方も多いのではないでしょうか。 まずは、その魔法の鍋、ダッチオーブンについてご説明したいと思います。
ダッチオーブンの特徴
ダッチオーブンが魔法の鍋と言われる優れた特徴は、その厚みと重さにあります。 鍋に厚みがあることによって蓄熱性が高まり、温度変化が少なく、鍋全体が均一の温度に保たれます。
そのため中の食材にゆっくりじっくり火が通り、素材の味をしっかり閉じ込めることができるのです。
また、重みのある蓋をすることによって、密閉状態になり、中の気圧が高くなり、圧力鍋と同じような状態になります。 硬い食材なども柔らかく調理できるというわけです。
ダッチオーブンの材質
ダッチオーブンの材質で一般的なものは、鋳鉄製です。 鋳鉄製のダッチオーブンは、お手入れが面倒、と思われがちなようです。 確かに、シーズニングという少し面倒な作業が必要となり、これを怠ると焦げ付きやすくなったり、サビがついてしまいます。
しかし、鋳鉄製のダッチオーブンは、そのお手入れを楽しむことも1つの特徴です。
何度もシーズニングを重ねているうちに「ブラックポット」と呼ばれる重厚な黒光りを持つようになります。
これは鋳鉄製の鍋を育てる、という醍醐味でもあります。
Overmont ダブル ダッチオーブン 5.6L 鋳鉄製
鋳鉄製ダッチオーブン。
お手入れが楽な材質のダッチオーブンもあります。 アルミニウム合金やガラスコーティングされているもの、ステンレス製などです。 こちらは特にシーズニングという作業も必要ではなく、手軽にダッチオーブン料理を楽しむことができます。
ソト(SOTO) ステンレスダッチオーブン(10インチハーフ) ST-910HF
ステンレス製ダッチオーブン。
ダッチオーブンの種類
ダッチオーブンの代名詞、ロッジのキッチンオーブンです。 家庭でも使えるように脚がついていません。 IHにも対応しています。 もちろんアウトドアでも使用可能です。 丈夫な焼き網か、ロストルの上に置いて使用します。
ル・クルーゼのホーロー製キッチンオーブンです。 二重にガラスコーティングされたエナメルダッチオーブンですが、焚き火での使用というよりは、家庭での使用に特化しています。 お手入れが簡単です。
ロッジのスキレットです。 スキレットというのは、フライパンの形をしたダッチオーブンのことを言います。 深さが浅いので、ローストチキンには不向きですが、餃子、パエリア、スペイン風オムレツ、ステーキ、お菓子など、料理の仕方は多岐に渡っているので、持っていたら何かと便利な鍋です。
ロッジのコンボクッカーです。 深鍋とスキレットが組み合わさったタイプのダッチオーブンです。 万能鍋といってもいい優れものです。
ダッチオーブンでローストチキン!レシピをご紹介!
ダッチオーブンで作るローストチキンは、作り方も人によって様々です。 味付け、焼き方、ソースなど星の数ほどあります。 詰め物をする焼き方、そのままの焼き方、いろいろありますが、今回は味付けはシンプルな塩コショウで、中に詰め物をした丸鶏のローストチキンのレシピをご紹介いたします!
ダッチオーブンでローストチキン:鶏の選び方
丸鶏を用意する
まず、丸鶏を手に入れましょう。 普通にスーパーなどでは入手できないので、精肉店などで取り寄せてもらうのがベストです。 内臓、余分な脂肪などは、もちろん取り除いておいてもらいましょう。
「ローストチキンを作るつもり。」といっておけば、それなりの処理をしてくれるかもしれません。 もちろん高価な地鶏で作るのもいいですが、そこまでこだわる必要はありません。
ダッチオーブンで作るローストチキンは、肉質よりもむしろ焼き方で美味しさが決まります。
ダッチオーブンでローストチキン:ダッチオーブンの選び方
LODGE(ロッジ) キャンプオーブン 深型
丸鶏を使ったローストチキンには、大きめのダッチオーブンが適しています。 できれば、12インチの大きい鍋が理想です。 周りに付け合わせの野菜を並べるので、丸鶏を入れてもなお空間がある方が良いでしょう。
ダッチオーブンでローストチキン:材料
和風な味付けや、バーベキューソースなどを使った味付けもありますが、ここは塩、ブラックペッパーのシンプルな味付けをご紹介します。 ダッチオーブンを使えば、とっても美味しくできますよ。
:diamonds:︎中抜きの丸鶏 1.5kgぐらい :diamonds:︎クレイジーソルト 適量 :diamonds:︎ブラックペッパー 適量 :diamonds:︎ローズマリー 適量 (お好みで、イタリアンパセリ、セロリ、タイムなど) :diamonds:︎オリーブオイル 適量 :diamonds:︎ニンニク 5〜6かけ :diamonds:︎じゃがいも 2コ :diamonds:︎にんじん 1〜2本 :diamonds:︎玉ねぎ 1〜2コ ※お好みの野菜、トウモロコシなど入れてもいいですね。 :diamonds:︎マッシュルーム 5〜6コ :diamonds:︎詰め物を楽しみたい場合は、冷凍ピラフ、クスクスなどを入れても美味しいです。
ダッチオーブンでローストチキン:作り方(下準備)
前日に仕込んでおくことで、当日手間も省けますし、味が芯までしみてなじませることができます。
①丸鶏の外とお腹の中を、水でよく洗います。 キッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取ります。
③次に、中に詰め物をします。 詰め物をする前に、ブラックペッパーを中に擦り込んでおいてください。 これも大事な味付けになりますので、しっかり擦り込んでおきましょう。 潰したニンニク5〜6個、マッシュルームを詰めて爪楊枝で数カ所とめ、脚をクロスさせ、タコ糸で縛ります。
②次に味付けです。 鶏の表面に、塩・ブラックペッパー・ニンニクをよく擦り込みます。 塩は多めにしておいても構いません。 ニンニクは、切って切り口を皮にこすりつけます。余ったニンニクは、お腹の中に隙間から入れてください。
③ローズマリー以外のハーブを、丸鶏全体に振りかけます。 丸鶏が入るくらいの容器か、ビニール(破れないように二重にした方がいいですね)にローズマリーと一緒に入れて、冷蔵庫に入れてください。
ここまでが、前日までの下準備です。
ダッチオーブンでローストチキン:作り方(当日)
①ダッチオーブンに底網を敷きます。 さらに、アルミホイルを二重に敷き、丸鶏を入れます。 丸鶏の表面にオリーブオイルをぬります。(皮がパリッと仕上がります。) ※オリーブオイルの代わりに、ハチミツを塗るとさらに皮がパリッとして、少し甘みのある味付けになるので、そちらもおすすめです。
上の写真は、完成した状態ですが、アルミホイルは、こんな状態で、チキンと野菜をとと見込むような感じで敷きます。
②丸鶏の周りに、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど、お好みの野菜を敷き詰めます。 野菜の皮は、剥く必要はありません。 ただし、玉ねぎだけは、皮をむいて、半分に切ってください。 ローズマリーなどのハーブ類を丸鶏の上に振りかけます。
ここから、焚き火での調理となります。 ローストチキンは、火加減が重要になりますので、気合を入れて頑張りましょう!
ダッチオーブンでローストチキン:作り方(焚き火での調理)
火加減について。
火力が強いと焦げ付いてしまい、お肉もパサパサになってしまいます。 ダッチオーブンの特性は、蓄熱性が高い、というところにあります。 安定した炭火の火力でゆっくりじっくり加熱しましょう。
トロトロと、温めるという感じで大丈夫です。 ローストチキンに美味しそうな焦げ目をつけるために、蓋の上にも炭をおきます。
注意点は、丸鶏が蓋に触れないようにすることです。真っ黒に焦げ付いてしまうので、気をつけてください。
焼き時間は、だいたい1時間〜1時間30分くらいです。 美味しそうな焼き目をつけたいので、蓋の上の炭火の威力が弱くならないように、時々うちわなどで煽って火力を弱めないようにしてください。
ダッチオーブンでローストチキン:作り方(焼き上がり)
さあ、いよいよ完成間近です。 蓋を開けて、様子を見てみましょう。 胸のあたりに竹串を刺してみて、透明な肉汁が出たら焼き上がり。 完成です! アルミホイルの底に、肉汁が溜まっていますが、捨てないでソースのために残しておいてください。
もも肉で作るローストチキンの作り方をご紹介!
「丸鶏は面倒だな。」 そう考える方のために、手軽にできる鶏のもも肉を使ったローストチキンの作り方をご紹介したいと思います!
もも肉で作るローストチキン:材料
:diamonds:︎骨つき鶏もも肉 約300g×3本 :diamonds:︎クレイジーソルト 適量 :diamonds:︎ブラックペッパー 適量 :diamonds:︎オリーブオイル 適量 :diamonds:︎ニンニク 3〜4かけ :diamonds:︎ローズマリー 適量 (お好みで、イタリアンパセリ、バジルなど) :diamonds:︎じゃがいも 2コ :diamonds:︎にんじん 1本 :diamonds:︎玉ねぎ 2コ
もも肉で作るローストチキン:作り方(下準備)
こちらも前日に仕込んでおくと、味が馴染んで美味しいローストチキンができます。 もも肉は丸鶏より楽なので大丈夫ですよ。
①もも肉にブラックペッパー・塩・ニンニクを擦り込みます。 ローズマリー以外のハーブを使う場合は、この時に一緒に振りかけておいてください。 ローズマリーなどのハーブと一緒にジップロックに入れて冷蔵庫に入れておきます。 これで、下準備はOKです。
もも肉で作るローストチキン:作り方(当日)
①ダッチオーブンに底網を敷きます。 さらに、アルミホイルを二重に敷き、もも肉を重ならないように入れます。 重なってしまうと、美味しい焼き目がつきません。
もも肉には、オリーブオイルを塗ってください。 ※丸鶏同様、ハチミツを代わりに塗って、さらに皮をパリッとさせて少し甘みをつけてもいいです。
②もも肉の隙間に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、ニンニクなどの野菜を敷き詰めます。丸鶏同様、野菜の皮は剥く必要はありません。 玉ねぎだけは皮をむいて、半分に切ってください。
ダッチオーブンでローストチキン:作り方(焚き火での調理)
丸鶏と同じ要領ですが、もも肉の場合、時間はだいたい20〜30分くらいで大丈夫です。 竹串などを刺して、透明な肉汁が出てきたら完成です。
【番外編】和風もも肉ローストチキンの作り方
もっとこってりした味付けがお好みの方に、お醤油を使った和風の味付けでローストチキンを作ってみましょう。
材料
:diamonds:︎骨つき鶏もも肉 約300g×3本 :diamonds:︎塩 少々 :diamonds:︎コショウ 少々 :diamonds:︎酒 大さじ3 (赤ワインでもOKです) :diamonds:︎醤油 大さじ3 :diamonds:︎みりん 大さじ3 :diamonds:︎オリーブオイル 適量 :diamonds:︎ニンニク 1かけ :diamonds:︎じゃがいも 2コ :diamonds:︎にんじん 1本 :diamonds:︎玉ねぎ 2コ
作り方
①骨付き鶏もも肉に塩・コショウをします。 ②密封できるビニール袋に、酒・醤油・みりん・すりおろしたニンニクを入れ、骨付き鶏もも肉も一緒に入れ、一晩冷蔵庫で寝かせます。
汁が漏れるといけないので、パットに入れておきましょう。 これで、下準備はOKです。 ③焚き火での調理ですが、焦げやすいので、上火・下火とも弱火にしてください。
20分くらいで大丈夫ですが、ダッチオーブンを火からおろし、余熱でしばらく肉に熱を入れます。 ④竹串を刺してみて、肉汁が透明であれば、完成です。
ローストチキンのソースの作り方をご紹介!
ローストチキンは、そのままの味付けでも十分美味しいのですが、味に変化をつけたい場合、ソースもあると嬉しいですね。 簡単なソースの作り方をいくつかご紹介いたします。
グレービーソースソース
〈材料〉 ・アルミホイルに残った肉汁 ・白ワイン 100cc ・ニンニク 1かけ ・小麦粉 大さじ1 ・塩 少々 ・コショウ 少々 ・水 300cc
〈作り方〉①アルミホイルに残った肉汁の油が多いときは、少し捨ててください。 鍋に肉汁を移し、白ワインを入れ煮詰めます。 ②小麦粉を入れて、ダマができないように混ぜます。
③水を加えて、沸騰させアクを取りながら10分ほど煮詰め、塩・コショウで味を整えて完成です。
ニンニクソース
〈材料〉 ・バター 大さじ4 ・ニンニク 2かけ ・うすくち醤油 大さじ2 〈作り方〉 ①鍋にバターを入れ、弱火で香りが出るまでニンニクを炒めます。 ②うすくち醤油を入れ、ひと混ぜして、完成です。
レモンソース
〈材料〉 ・アルミホイルに残った肉汁(脂は取り除いてください) ・レモン汁 1コ分 ・ニンニク 2かけ ・塩 少々 ・ブラックペッパー 少々 〈作り方〉 すべてを器に入れ、混ぜて完成です。
オレンジソース
最後に。
いかがでしたか? ダイナミックで豪快な丸鶏を使った豪華なローストチキン料理と、割と手軽に出来て食べやすい骨付きもも肉のローストチキン料理をご紹介しました。
ハーブと塩コショウのシンプルな味付けのローストチキン料理がメインでしたが、ダッチオーブンを使うことによって、鶏の旨味を凝縮させた最高に美味しいローストチキンを作ることができます。
ソースも味の変化を加えることができるので、2種類くらいあれば、さらにローストチキン料理を楽しむことができるのではないかと思います。
豪快で豪華なローストチキン。 次のキャンプでチャレンジしてみませんか?
コールマンのキャンプオーブンです。 特徴としては、焚き火に直接安定して置けるように3本の脚がついています。 また、蓋の上に炭が置けるように、縁がついています。 ローストチキンを作るのに、もっとも適した鍋と言えます。