ダイワ 紅牙 テンヤゲーム EX AGS MH-235 / スピニングロッド (D01) (O01)
【シングルハンドル】シマノ:ストラディックCI4+ C2500HGS
クレハ シーガーPE X8 200m 1号
【シマノ】 CL-G26P 炎月 真鯛リーダーEXフロロ 30M 3.0号
ギアラボ マイクロフリップ 35g アワビ貼り (メタルジグ)
Gブレード(2個入り) コロラドゴールド
「マイクロジギング」について知っておこう!
マイクロフリップについて取り上げる前に、まずは「マイクロジギング」の特徴について知っておく必要があります。
小型のタングステン製ジグを使用した, 新しいジギングの形
「マイクロジギング」とは、その名の通り、一般的なジギング (オフショア)で使用されるメタルジグよりも小型の、5cm前後の「マイクロジグ」と呼ばれるメタルジグと、ライトジギングや一つテンヤのタックルを使用する、近年登場したばかりの新しいジギングの形です。一般的なメタルジグと同じウェイトのまま、シルエットを小型化するために、マイクロジグの素材には、鉛ではなく、より比重の重いタングステンを用いています。
フィッシュイーターの習性を利用して, 確実にバイトを引き出す
フィッシュイーターは普段、最も捕まえやすく、手軽に捕食可能な小型魚を中心に、捕食活動を行っています。従来のジギングで使用されてきたメタルジグは、捕食対象の中心となる小魚のサイズよりも大型なので、低活性時の反応が鈍くなりやすいという点が、多くのアングラーから指摘されてきました。「マイクロジギング」は、フィッシュイーターにとって手軽に捕食できる小魚と同様のサイズのジグを使用することで、喰い気が立っていないシビアコンディション下でも、確実にバイトを引き出すことができる釣り方として、近頃爆発的な人気を博しています。
「マイクロフリップ」とは?
「ギアラボ」が製造している, マイクロジグの代表的存在
「マイクロフリップ」とは、「ギアラボ」という釣り具メーカーが製造しているマイクロジグです。マイクロジギングに使用するマイクロジグと言えば、このマイクロフリップのことを指すこともあるほど、マイクロジギングの世界では名の知れた代表的存在です。
※ この記事では、マイクロフリップを使用するマイクロジギングのことを、「マイクロフリップジギング」と表記しています。
独特の形状から生み出される, バイトを誘発する多彩な動きが特徴
マイクロフリップは、他のマイクロジグとは一線を画す、独特の形状をしています。この形状が、フォール時の独特のウォブリングアクションや、不規則なフリップアクションを生み出し、あたかも弱って逃げ惑う小魚のような動きで、魚の捕食本能を刺激し、バイトを誘発します。もちろんタダ巻きでも、魚に強力にアピールできますよ。
マイクロフリップジギングの最低必要タックル5つは?
マイクロフリップジギングにおいて、最低必要なタックルは、「ロッド」、「リール」、「メインライン」、「ショックリーダー」、「マイクロフリップ」ジグの5つです。マイクロフリップジギングでは、鯛ラバや一つテンヤのタックルをそのまま流用できるため、入門しやすいのがうれしいですね。ここでは、ゼロからタックルを揃える場合の、各タックルの選び方や、おすすめの商品についてご紹介していきます。
タックル1【ロッド】
一つテンヤ用ロッドが, マイクロフリップジギングには最適
マイクロフリップジギングでは、小さいジグを自在に操ることができる高い操作性と、あらゆる種類のバイトを確実に捉えることができる感度を持ち併せている、一つテンヤ用ロッドが最適です。特に、35gウェイトの軽いマイクロフリップを用いる場合、バーチカルのジャーキングアクションにおいては、ロッドアクション (ロッドの調子や曲がり具合の意味)によっては、カクカクしたぎこちない動きになってしまう可能性があるため、オモリ負荷が2 - 15号のMH (ミディアムヘビー)アクションタイプが無難だと感じます。
おすすめのマイクロフリップジギング用ロッド
ダイワ 紅牙 テンヤゲーム EX AGS MH-235 / スピニングロッド (D01) (O01)
大手釣り具メーカー ―「グローブライド」の「ダイワ」ブランドから、2017年2月に発売されたばかりの新商品です。89gの計量設計と、チタン合金製穂先の抜群の感度で、あなたのマイクロフリップジギングを、より楽しいものにしていくことでしょう。
タックル2【リール】
ベイトリールでも構わないが, 操作性はスピニングリールに分がある
リールは、スピニングリールでもベイトリールでも使用可能です。ただ、マイクロフリップジギングでは、テンションフォールを多用するため、フェザーリングを両手で行う場合は、スピニングリールが操作しやすい印象を受けます。またスピニングリールであれば、キャストする釣り方にも簡単に対応できるため、筆者はスピニングリールの使用をおすすめしています。使用するメインラインの太さにもよりますが、2500 - 3000番クラスが一般的です。
おすすめのマイクロフリップジギング用リール
【シングルハンドル】シマノ:ストラディックCI4+ C2500HGS
大手釣り具メーカー ―「シマノ」の、リール作りへのこだわりが詰まった逸品です。長時間の釣りでも疲労を感じさせない180gの軽さと、青物の強烈な引きにも負けないパワーを持った、筆者一押しのスピニングリールです。
タックル3【メインライン】
鯛ラバや一つテンヤと同じPEラインでOK
メインラインはもちろん、操作性と強度に長けたPEラインです。マイクロフリップジギングでは、鯛ラバや一つテンヤでも広く用いられている8本ヨリ構造の、0.6 - 0.8号が良いでしょう。
おすすめのマイクロフリップジギング用メインライン
クレハ シーガーPE X8 200m 1号
大手繊維メーカー ―「クレハ合繊」の、8本ヨリPEラインです。低伸縮性を追求した設計は、まさにマイクロフリップジギングにピッタリです。前述したおすすめリールの、“ヴァンキッシュ C2500HGS”を使用する場合は、200m巻きのタイプが、リールのラインキャパシティーに適応しています。
タックル4【ショックリーダー】
あらゆるバイトを想定し, フロロカーボンが理想的
マイクロフリップジギングにおいては、アクションがフォールダウンからリフトアップにチェンジした瞬間のバイトが度々あり、アシストフックがショックリーダーに接触する位置で、バイトを捉えなければならない状況も想定されます。そのため、魚の歯が触れても切れる心配が少ないフロロカーボンショックリーダーが理想的と言えます。メインラインがPEライン0.6号の場合は、3号程度が適しています。
おすすめのマイクロフリップジギング用ショックリーダー
【シマノ】 CL-G26P 炎月 真鯛リーダーEXフロロ 30M 3.0号
シマノのフロロカーボンショックリーダーです。中央の硬いフロロカーボンの外側を、柔軟性のあるフロロカーボンラインで覆う二層構造で、適度なコシの強さを実現し、より高い結束強度を約束します。
タックル5【マイクロフリップ】
ウェイトラインナップは、35g、60g、80g、100gの4種類です。水深が40m未満の場所では35gウェイト、水深が40m以上の場所では60gウェイト、水深が100m前後ある場所では、80gウェイトや100gウェイトを選択しましょう。カラーラインナップについては、35gウェイトと60gウェイトは、ゴールド、シルバー、レッド、グリーン、チャートオレンジ、ブラウンゴールド、アワビブラック、アワビシルバーの8種類、80gウェイトと100gウェイトは、レッド、グリーン、バナナの3種類となっています。
ギアラボ マイクロフリップ 35g アワビ貼り (メタルジグ)
マイクロフリップジギングのタックルセッティングは?
基本的には, メインラインにマイクロフリップをセットすれば完了
基本的なタックルセッティングは、非常にシンプルで、通常のジギングのように、スナップや直結で、アシストフックが接続されているスプリットリングに、ショックリーダーを接続すれば完了となります。前述したように、マイクロフリップジギングでは、鯛ラバや一つテンヤのタックルを流用できるので、状況に応じて、ショックリーダーの先端に付ける仕掛けを容易に交換することが可能です。
より効果的なタックルセッティングの工夫もある
マイクロフリップは、ショックリーダーに接続するだけのノーマルセッティングに加え、マイクロフリップが、ショックリーダーを自由に行き来できるようなフロントアシスト遊動セッティングや、別売りの「Gブレード」というブレードを装着して、アピール度をさらに高めたセッティングも可能です。状況に応じて、柔軟なタックルセッティングを行っていきましょう。
Gブレード(2個入り) コロラドゴールド
上の動画で紹介されているGブレードです。カラーラインナップは、コロラドゴールド、バブルフィン、ウィローの3種類あります。キャストアンドリトリーブでの使用においても、効果を発揮します。
基本的なマイクロフリップの使い方は?
マイクロフリップは、初心者でも簡単に扱うことができのが魅力です。ここでは、バーチカルスタイルで行うマイクロフリップジギングの各操作工程ごとに、基本的なマイクロフリップの使い方や操作方法を解説します。
使い方1《投入からフォールダウンまで》
タックルセッティングを完了したら、リールのベールを倒して、足元にジグを投入し、テンションフォールさせます。この時、ティップを水平より下げ気味にしながらフォールダウンさせていくことで、リフトアップした瞬間のバイトに対して、瞬時にフッキングに持ち込めるように備えます。フォール中は、フェザーリングをしっかり行い、ラインスラッグの発生を抑えるようにしてください。
使い方2《ボトムコンタクトからリフトアップまで》
メインラインのリリースが止まり、ボトムコンタクトが確認できたら、素早くリールのベールを起こし、リールを巻いてリフトアップしていきます。ボトムコンタクトからリフトアップまでに時間が掛かると、魚にルアーを見切られてしまう可能性が高くなりますので、着底したら早めにリールを巻く作業に入りましょう。
リトリーブスピードは、2500 - 3000番のハイギアタイプのリールの場合で、1秒間にハンドル1回転のミディアムリトリーブが一般的ですが、潮流がほとんど無い内湾などの場合は、1秒間に0.5回転のスローリトリーブも用いられます。基本的にマイクロフリップは、アクションを付けないタダ巻きでも十分使い物になりますが、よりアピール力を高めたい場合は、シャクリやジャーキングアクションも効果的でしょう。バイトがあったら、素早くフッキングに持ち込みます。
使い方3《再フォール》
通常は、ミドルレンジ程度までリフトアップし、魚の反応が無ければ、再度ベールを倒してフォールダウンさせます。状況によっては、シャローレンジまで丁寧に探っていく場合もありますので、魚影について船長に聞きながら判断することも大切です。
応用的なマイクロフリップの使い方は?
基本的には、通常のジギングと同じような、バーチカルスタイルでのアプローチが中心ですが、軽く沖目にキャストして使用することも可能です。また、本格的なキャスティングタックルを使用して、通常のミノーイングのようにフルキャストし、任意のレンジをトレースするような使い方も可能です。このように、状況に応じて使い方を柔軟に変更できる点も、マイクロフリップジギングが多くのアングラーに支持される理由の一つなのです。
あなたも, マイクロフリップの虜になるはず!
いかがでしたか。マイクロフリップは、独特の形状から生み出される動きと、特別なテクニックを必要としない簡単な使い方で、マイクロジグの草分け的存在になりました。あなたも、マイクロフリップジギングに挑戦してみれば、きっとマイクロフリップの虜になるはずですよ。