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釣り針特集|種類と選び方をご紹介!釣り方・魚で変わる針選びとは?

すべての釣りで必須アイテムの釣り針ですが、口にくわえる魚の種類が豊富なため、選び方が釣果に直結する重要アイテムと言えます。一見、種類が多様に思える釣り針も、実は5種類のパターンしかありません。釣り針の形状や種類のほか、シーンごとの適切な選び方について、詳しく取り上げます。
更新: 2021年2月9日
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この記事で紹介しているアイテム

がまかつ 糸付 丸せいご 60cm 11号-2 白 5枚まとめ買い特価 11284(gamakatsu・がまかつ)

オーナー針 90566 カットビッグサーフ 12

オーナー針 20343 OH 白チヌ鈎 3-1.5

がまかつ(Gamakatsu) ナノグレ 6 (2015)

OWNER(オーナー) 糸付 20282 茶袖 1-0.4

がまかつ A1 角マルチ 白 4号 27本入 ハリ

がまかつ(Gamakatsu) 糸付 秋田狐(金) 赤糸巻 3-0.4

オーナー針 渋りワカサギ狐 0.5号 10093

OWNER(オーナー) OH ムツ鈎(細地) 13号

がまかつ(Gamakatsu) 糸付 ハゲ鈎 フック (白) 6-2 釣り針

まずは, 釣り針の各部名称を知っておこう!

※1 「ケン」 (エサのずり落ちを防ぐための突起)については、付いていない釣り針もあります。 ※2 「イケ」 (釣り針が、魚の口から抜けにくくするための突起)については、「カエシ」と呼ぶ場合もあります。

釣り針 (フック)の各部分には、それぞれに名称が付けられています。後述する内容にも関連していますので、まずは、上の画像をご覧になり、釣り針の各部名称について知っておきましょう。

基本的な釣り針の形状は, 5種類ある

出典: https://pixabay.com/ja/%E6%95%B0%E5%AD%A6-%E3%81%8A%E6%94%AF%E6%89%95%E3%81%84-%E6%A1%81-%E7%95%AA%E5%8F%B7-4-1-%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88-2-%E3%81%A4-%E6%95%B0-1660860/

釣り針の種類は非常に多様で、各メーカーごとのオリジナル釣り針も数多く販売されています。主に使用されている釣り針の種類は、5種類に分かれていますので、それぞれの大まかな特徴と、フック形状ごとの主要仕掛けメーカーのおすすめ商品について、徹底的にご紹介していきます。

釣り針の種類1【丸セイゴ針型フック】

大まかな特徴

胴が長く、フトコロがやや狭い形状が特徴で、海釣りでは、広く使用されている釣り針の形状の1つです。派生した形状の針も含め、多くの仕掛けメーカーが製造している、海釣り用針の代表格とも言える存在でしょう。形状の特徴から、魚がエサと一緒に釣り針を吸い込みやすくなっていながら、針先の刺さりも比較的良いため、適切なタイミングでアワセることが難しい釣り初心者にも、おすすめの釣り針の形状です。

出典: http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=10610

※ 画像は、拡大してご覧ください。

もともとは名称の通り、スズキ (シーバス)の幼魚であるセイゴ釣りの際に、特有のエラ洗い (激しく頭と体を左右に振る動き)という暴れ方をされても針外れしにくい形状と、強い衝撃に耐えられる強度を持つ釣り針として誕生したので、掛かると大暴れするような魚にも持ってこいです。針掛かりを損なわない程度に、針先がやや内向きに設計されているため、針掛かりの良さと根掛かりのしづらさのバランスが取れた形状であると言えるでしょう。

主要仕掛けメーカーの, おすすめ丸セイゴ針型フック商品

がまかつ 糸付 丸せいご 60cm 11号-2 白 5枚まとめ買い特価 11284(gamakatsu・がまかつ)

大手仕掛けメーカー ―「がまかつ」が製造する、ハリス付き丸セイゴ針です。多彩な仕掛け作りに対応できる1mのハリス付きなので、針にハリスを結ぶ手間が無く、釣り初心者にもおすすめできる商品です。

オーナー針 90566 カットビッグサーフ 12

大手仕掛けメーカー ―「がまかつ」が製造する、丸セイゴ針から派生した釣り針です。素材に独自の研磨加工を施した、鋭く刺さって抜けにくい針先と、腰曲げの緩やかなカーブで、大物に対応できる強度を持つ、投げ釣りにぴったりの釣り針です。

釣り針の種類2【伊勢尼針型フック】

大まかな特徴

胴の部分が短めで、腰曲げから先曲げにかけて、角の無い緩やかなカーブを描いた形状です。淡水や海水を問わず、幅広く使用されている釣り針の形状で、フトコロが広く、魚の口に刺さりやすくなっています。また、軸の太さも太く、強度も十分にありますから、大きな魚や口が堅い魚にも有効です。

出典: http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=10375

※ 画像は、拡大してご覧ください。

一方で、軸が太い故に、虫エサやモエビなどの活きエサを使う釣りでは、生きエサが早めに弱ってしまうという欠点があります。また、魚がエサをパクッとくわえたときの針掛かりを重視した形状になっているため、おちょぼ口でエサを吸い込むように食べる魚には適していない形状でもあります。

主要仕掛けメーカーの, おすすめ伊勢尼針型フック商品

オーナー針 20343 OH 白チヌ鈎 3-1.5

「オーナーばり」の、伊勢尼針から派生した釣り針です。素材の強度をある程度保ちながら、軟らかいオキアミや生きたモエビに対応できるように軸を細くした、海釣りの定番釣り針です。この商品は、釣り初心者にもうれしいハリス付きです。

がまかつ(Gamakatsu) ナノグレ 6 (2015)

出典:Amazon
出典:Amazon

「がまかつ」の、伊勢尼針から派生した釣り針です。素材をナノレベルで研究し、ウキの浮力に影響を与えない軽量素材を使用しながらも、非常に鋭く、強度の高い設計で、硬いグレの口に素早く強力に刺さる貫通性を実現した、グレ (メジナ)釣り用針の新しい形です。

釣り針の種類3【袖針型フック】

大まかな特徴

腰曲げは緩やかで、先曲げが角ばっており、胴と針先の角度がほぼ同じになっている、非常に特徴的な形状をしています。釣り針は通常、魚が掛かった際の衝撃で、一瞬だけ針先が外側に開いてしまい、その後、素材が持つ反発力で元の形状に戻ります。この、一時的に針先が開いてしまった瞬間が、魚が掛かった直後でバレる一番の原因なのです。

出典: http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=10282

※ 画像は、拡大してご覧ください。

これをスプリングバック現象と言いますが、袖針型の針の形状は、スプリングバック現象が起きにくく、主に小物釣りで使用する、細く小さい釣り針に適した形状なのです。また角ばった形のため、練りエサがスポッと抜けにくいのも、大きな特徴です。太い釣り針では、素材にある程度反発力が生まれるため、この利点があまり活かされないので、各メーカーが製造している袖針型の針のほとんどは、小物釣り用の小さなものが中心です。

主要仕掛けメーカーの, おすすめ袖針型フック商品

OWNER(オーナー) 糸付 20282 茶袖 1-0.4

出典:Amazon

「オーナーばり」の袖針です。小川のウキ五目釣りなどでは、定番の釣り針です。

がまかつ A1 角マルチ 白 4号 27本入 ハリ

「がまかつ」の、袖針から派生した釣り針です。袖針の流れを汲む角形形状で、練りエサのホールド性を高めた、オールマイティーなヘラブナ釣り用針です。強度の高い素材を採用していることで、大型のヘラブナの引きにも対応できます。

釣り針の種類4【狐針型フック】

大まかな特徴

丸セイゴ針のような狭いフトコロと、袖針のような角ばった先曲がりの形状を兼ね備えた釣り針の形状をしています。胴が長く、腰曲げが緩やかで、針先が短いこの形状は、魚の吸い込みが丸セイゴ針型以上に良好で、おちょぼ口で、エサをついばむように食べる魚の上唇に釣り針を引っ掛けることに特化されています。もともとは、ヤマメやアマゴなどを釣る渓流釣りで誕生した釣り針なので、エサをくわえた瞬間に素早く針掛けさせ、手早く外して、次の1投に備えることができる利点があります。

出典: http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=10003

※ 画像は、拡大してご覧ください。

反面、長時間のやり取りになってしまった場合では、前述のスプリングバック現象で針外れしやすくなったり、飲んでしまった際に、針外しの溝が入りにくかったりする難点もあります。また、エサ付けにも少々コツがいります。それでも、エサ取りが上手な魚に非常に効果的な針の形状であることから、口の小さな魚を狙う釣りに用いられています。

主要仕掛けメーカーの, おすすめ狐針型フック商品

がまかつ(Gamakatsu) 糸付 秋田狐(金) 赤糸巻 3-0.4

出典:Amazon
出典:Amazon

「がまかつ」の、狐針から派生した釣り針です。純粋な狐針に比べ、若干胴が短く、先曲げの角度が異なるのが特徴です。魚の口に当たって弱りやすいチモトの結び目は、テトロン素材の糸で補強されています。

オーナー針 渋りワカサギ狐 0.5号 10093

「オーナーばり」の、狐針から派生した釣り針です。シビアコンディションにおけるワカサギ釣りに適した、食い込みの良さを持つ釣り針です。

釣り針の種類5【ムツ針型フック】

大まかな特徴

腰曲げから先曲げにかけて、大きく内側にカーブし、針先の先端部が、極端に内側に向いた形状になっています。この針先の形状は、岩礁帯などの釣りで大活躍します。岩礁帯に住む根魚は、大きな口で素早くエサを海水ごと飲み込み、すばやく障害物の影に隠れてしまう傾向があります。そのため、釣り針を飲み込んでしまい、ハリスが根魚の歯に擦れて切れてしまうことがありますが、飲み込みづらい形状をしたムツ針型の釣り針は、喉の奥ではなく、口元に刺さりやすくなっています。

出典: http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=10660

※ 画像は、拡大してご覧ください。


また、針先が内側に入っているため、根掛かりがしづらい点も、根魚釣りにおいて最適と言えるでしょう。さらに、針先が内側を向いているので、イワシなどの生きエサが逃げにくく、泳がせ釣りにも最適です。加えて、販売されているムツ針型フックの多くは、軸がかなり太く出来ているので、超大物が掛かっても安心な強度を持っています。

主要仕掛けメーカーの, おすすめムツ針型フック商品

OWNER(オーナー) OH ムツ鈎(細地) 13号

出典:Amazon
出典:Amazon

「オーナーばり」のムツ針です。一般的に「ムツ針」と呼ばれるタイプの釣り針は、船での大型根魚釣りに特化しているため、強度重視の太軸なのですが、この商品は軸が細めなので、生きエサが弱りにくく、堤防から釣れる魚にも問題なく使用できます。

がまかつ(Gamakatsu) 糸付 ハゲ鈎 フック (白) 6-2 釣り針

出典:Amazon

「がまかつ」の、ムツ針から派生した釣り針です。先曲げが鋭角で、針先が外側を向いており、針先の先端部のみが内側にカーブしています。この独特の形状は、エサ取りが上手なカワハギ釣りに最適です。

釣り針形状の種類別に, 適するパターンをご紹介!

出典: https://www.silhouette-ac.com/detail.html?id=114755&ct=&n=&sw=%E6%A1%88%E5%86%85

釣り針は、形状ごとに特徴が大きく異なるため、釣り針選びの際は、釣り方やターゲットの特徴に適したものを選択する必要があります。ただし、同じターゲットであっても、釣り方が異なる場合は、針選びの基準とする要素が異なるため、最適な釣り針の種類が違う場合がありますので、針の選び方には注意が必要です。この記事では、前述の5種類の各フック形状ごとに、それぞれに適するターゲットや大きさの選び方について、取り上げていきたいと思います。

釣り針の選び方1【丸セイゴ針型フック】

海水の釣りの場合

前述したように、丸セイゴ針型の形状は、吸い込みの良さと針先の刺さりとの適度なバランスが特徴です。そのため、起き竿で狙う根魚 (アイナメやカサゴなど)やタイ類 (クロダイやマダイなど)の投げ釣りのように、アタリがあってもすぐにアワセるのではなく、吸い込ませながら、魚の口の中の最もベストな場所に針掛かりさせる釣りに、非常に適しています。主に投げ釣りで使用される「丸セイゴ」針の場合、最適な大きさは、小型魚から中型魚まではサイズ号数12 - サイズ号数14号、大型魚はサイズ号数16 - サイズ号数18号となります。

淡水の釣りの場合

淡水魚は、海水魚よりも警戒心が高く、コイなどの一部の魚以外では、豪快にエサを吸い込むようなことはしないため、丸セイゴ針型の釣り針は、あまり使用される機会はありません。

釣り針の選び方2【伊勢尼針型フック】

海水の釣りの場合

伊勢尼針型の釣り針の長所は、前述したように針先の刺さりの良さです。そのため、エサをついばむようにパクッと食べる魚を釣る場合や、ウキ釣りのように、アタリがあったら素早くアワセる釣り方に有効です。代表的な伊勢尼針型フックの「チヌ」針の場合、最適な大きさは、小型魚はサイズ号数1 - サイズ号数2号、中型魚はサイズ号数3 - サイズ号数5号、大型魚はサイズ号数6 - サイズ号数8号となります。

淡水の釣りの場合

伊勢尼針型の形状が持つ、針先の刺さりの良さを活かし、コイの吸い込み釣りや、一部のヘラブナ釣り用針としても用いられています。代表的な伊勢尼針型フックの「伊勢尼」針の場合、最適な大きさは、小型魚から中型魚まではサイズ号数12 - サイズ号数14号、大型魚はサイズ号数16 - サイズ号数18号となります。

釣り針の選び方3【袖針型フック】

海水の釣りの場合

袖針型フックは、小物釣りの万能釣り針として、従来は小型のウミタナゴやアジ釣りに使用されてきましたが、伊勢尼針型から派生した「ウミタナゴ」針などの登場で、現在は主役の座を明け渡しています。


淡水の釣りの場合

前述のように、袖針型フックは、練りエサが水中で抜けにくいという特徴があります。そのため、練りエサを使用した、小川のウキ五目釣りなどに広く使われています。代表的な袖針型フックの「袖」針の場合、最適な大きさは、超小型魚はサイズ号数1 - サイズ号数3号、小型魚はサイズ号数4 - サイズ号数6号となります。

釣り針の選び方4【狐針型フック】

海釣りの場合

口が小さく、おちょぼ口で吸い込むようにエサを食べる魚に最適な形状の狐針型フックは、キスやサヨリなど、他の形状の針では針掛かりしにくい魚に用いられています。また、大型化した「流線」針は、カレイやアナゴの投げ釣りにも使用されています。代表的な狐針型フックの「秋田狐」針の場合、最適な大きさはサイズ号数3 - サイズ号数5号となります。

川釣りの場合

川釣りにおいても、吸い込みの良さと素早い針掛けの特徴を活かして、ハヤ釣りやワカサギ釣り、さらには手長エビ釣りなどにも用いられることがあります。また、大型化した「ウナギ」針は、ウナギの投げ釣りに最適な形状です。代表的な狐針型フックの「秋田狐」針の場合、最適な大きさは、超小型魚はサイズ号数2 - サイズ号数3号、小型魚はサイズ号数4 - サイズ号数6号となります。

釣り針の選び方5【ムツ針型フック】

海釣りの場合

前述の通り、ムツ針型フックの内側にカーブした針先の先端部によって、イワシやアジなどの生きエサが外れにくいため、泳がせ釣りに特に有効です。ムツ針型フックは、陸からの釣りにおいてはあまり一般的な釣り針ではありませんが、根掛かりしにくい利点を活かして、根の奥深くに潜む根魚を狙う釣りにも適しています。代表的なムツ針型フックの「ムツ」針の場合、最適な大きさは、中型魚はサイズ号数12 - サイズ号数14号、大型魚はサイズ号数16 - サイズ号数18号、超大型魚はサイズ号数20 - サイズ号数22号となります。

川釣りの場合

川の魚は、海の魚よりも警戒心が高く、コイなどの一部の魚以外では、豪快にエサを吸い込むようなことはしないため、ムツ針型の釣り針は、あまり使用される機会はありません。

ベストな種類の釣り針で, 釣果アップ!

ここまで、基本的な5種類の釣り針の形状と、それぞれの適する釣り方やターゲットのパターンについて見てきましたが、いかがでしたか。釣り針は、仕掛けの中でも最も先端にあり、魚の口に直接触れる唯一のアイテムです。ですから、釣り方やターゲットに合わせて、ベストな種類の釣り針を選ぶことが、釣果アップを目指すうえで、とても大切なカギとなるのです。