Salomon|メンズSense Pro Max Trail Running Shoe カラー: グリーン
サロモン|S-LAB ADV SKIN3 5SET XS/S
サロモン|AIR LOGO CAP ランニングメッシュキャップ
サロモン| BONATTI PRO WP JKT M
サロモン|ランニングシャツ TRAIL RUNNER 半袖 Tシャツ
サロモン| TRAIL RUNNER SHORT M メンズ ショートパンツ
サロモン|ソフトフラスク(500ml)
サロモン| ハイドレーションパック SOFT RESERVOIR 2l
サロモン|グローブ S-LAB RUNNING GLOVES BLACK L37138200
RONDE| カーボン製 折り畳み トレッキングポール
アスピラボエクストラクター|ポイズンリムーバー
角利産業|サバイバルシート(防寒・保温シート)5枚パック
エプソン|リスタブルジーピーエス フォー トレック
カバヤ| 塩分チャージタブレッツ 90g×6袋
エバニュー|トレッキング アクセサリー ファーストエイドセット
トレランの歴史
トレランの魅力
登山で4、5日かけて山を縦走していると、「もっと軽い荷物で1日に長い距離を走れたら、もっと色々な景色が見られるのに」とよく思います。マラソンで42.195kmを走っていると、景色の変化は楽しめるのですが、山の上のあの素晴らしい景色と独特な空気を楽しむことはできません。トレイルランニングは登山とマラソンの長所を兼ね備えたところが魅力ではないでしょうか。山が好き、走ることが好き、という人であれば、間違いなくトレランの魅力にはまると思います。
トレランの主なレース
UTMB
世界中のトレイルランナーが憧れるヨーロッパ最高峰モンブランを1周するトレイルランニングレースです。この美しい世界が2009年にNHKで放送され広く知られるようになりました。私もこの放送を見てトレランを始めてしまった1人です。
UTMF
2012年から始まった富士山を1周するトレイルランニングレース。走行距離はUTMBと同じ100マイル。下のYouTube動画を見ると感動します。
白馬国際トレイルラン
ロング、ミドル、ショート、ファミリーの4コースがあり、初心者からベテランまで楽しめます。人気が高く、毎年エントリー開始後すぐに定員に達してしまいます。私は昨年この大会のロングに参加しました。
トレランを始めるには(登山からトレラン)
個人的にはトレランはマラソンより登山に近いと思います。ウェアは夏用の登山ウェアをそのまま使用できます。シューズはトレラン用のシューズがおすすめですが、無ければランニングシューズでも走れます。バックパックはさすがに登山用のザックを背負って走るのはきついですが、トレラン用のバックパックは比較的安いものが多いので、購入することをおすすめします。登山に慣れた方であれば、トレランを始めるハードルはとても低いと思います。
トレランを始めるには(マラソンからトレラン)
ウルトラマラソンのような夜通し走る特殊なマラソンを除いて、一般的なマラソンランナーであればバックパックを背負い、ヘッドランプをつけて走ることに抵抗を感じるかもしれません。また基本的に山道なので、雨が降った後の岩や木の根がとても滑りやすいことに慣れる必要があります。しかしトレランは基本的に走るレースですので、マラソンの延長といえます。装備は下に記載した必要なアイテムを参考にしてください。シューズですが、トレランのシューズは一見マラソンのシューズと似ていますが、横方向のグリップが強く効くようになっています。これは登山道を駆け下りる時、まっすぐは走れないのでジグザグに走るためです。もちろんランニングシューズでもスピードは少し落ちますが走れますので、まずは今持っているランニングシューズから始めても良いと思います。
トレランって危険なのでは?
海外のレースでは主催者でもコースを把握できていない危険なレースもあるようですが、国内のレースであれば安全にはかなり配慮されています。(ただし一部例外のレースもあります)ですのでレースよりも一人山の中でトレーニングしている時の方が危険です。よく知っているトレーニングコースであれば良いですが、初めて行くコースであれば、容量は大きくなりますが下記に記載した遭難対策アイテムが必須です。
トレランで遭難したらどうすればいいの?
基本的に山で遭難した時と同じです。ただ問題なのはトレランは極力荷物を少なくしているので、登山のようにツエルトやシュラフをバックパックに入れて走ることはありません。また雨に濡れても着替えるための予備のウェアも持っていない場合がほとんど。濡れたウェアのまま山の中で一晩過ごすことは季節によっては命に関わります。寒い時期には無理をしないことが肝心です。
トレラン用アイテムのメーカー
トレランに必要なアイテムは幾つかありますが、トレラン特有のアイテムとなるとバックパックとシューズになります。ここではその2点について主だったメーカーを紹介します。
バックパック
サイズが大きく分けてベスト型サイズ(容量:9リットル未満)、中型サイズ(容量:9〜13リットル)、大型サイズ(容量:14リットル以上)と分かれます。サイズごとに力を入れているメーカーも分かれますが、主にサロモン、ノースフェイス、モンベルが有名。
トレランシューズ
ASICS, LA SPORTIVA, montrail, THE NORTH FACE, サロモンの5社が有名。(ちなみに私はmontrailのシューズを使用しています)
サロモンの歴史
総合的に見てトレランのアイテムメーカーとして一番有名なのはサロモンではないでしょうか。サロモンというとスキーのブーツメーカーというイメージが強いですが、スキーブーツのフィット感を出すためのノウハウをトレランシューズに活かしています。
フランソワ・サロモン
サロモンの創業者。1947年にフランス・アルプスでスキーエッジ工房(現サロモンの前身)を創業。ものづくりへの情熱を持った職人気質の人物だったとのこと。
サロモンの拡大
スキーブーツなどを開発するスポーツ用品メーカーとして拡大。1991年にアウトドアシューズに着手。1998年に当時世界一過酷なレースといわれた「レイドゴロワーズ」でチームサロモンの選手が優勝、一躍有名に。
おすすめサロモン製品
おすすめサロモン製品①:シューズ
Salomon|メンズSense Pro Max Trail Running Shoe カラー: グリーン
キリアン・ジョルネ選手の優勝に貢献した「S-LABセンス」をベースにした中上級ランナー向けのシューズ。通気性に優れ、「エンドフィット」テクノロジーを採用した優れたフィット感が特徴。
おすすめサロモン製品②:バックパック
サロモン|S-LAB ADV SKIN3 5SET XS/S
従来の「背負う」という概念を覆し、ベストのように「着る」ことで体にフィットさせ、走行時のストレスを劇的に軽減したバックパック。 またエイドの数が多い補給間隔が短いレース用にハイドレーションパックではなくソフトフラスクを複数収納できるポケットを搭載。
おすすめサロモン製品③:キャップ
サロモン|AIR LOGO CAP ランニングメッシュキャップ
抜群の通気性。快適な着用感、視界もクリアな Air Logo キャップ。
おすすめサロモン製品④:ジャケット
サロモン| BONATTI PRO WP JKT M
テクニカルトレイルランニングに必要な機能を備えたシンプルなジャケット。あらゆる天候でその実力を発揮し、常にドライで快適な状態をキープします。軽くて着心地が良く、さらなるパフォーマンス向上が期待できます。
おすすめサロモン製品⑤:半袖シャツ・ショートパンツ
サロモン|ランニングシャツ TRAIL RUNNER 半袖 Tシャツ
軽い着心地の Trail Runner Short Sleeve Tee は、通気性が高く、防臭効果に優れています。天然の竹炭ファブリックを使用し、超軽量のスリーブレスデザインを採用することで、これまでにない快適さを実現しました。
サロモン| TRAIL RUNNER SHORT M メンズ ショートパンツ
高度な EXO テクノロジーを採用することで、ゆったりとした適度なフィット感を実現しています。超軽量でウエスト後部にはジェルポケットが付いており、四季を問わずあらゆるスポーツに最適なパンツです。
おすすめサロモン製品⑥:ソフトフラスク
サロモン|ソフトフラスク(500ml)
ソフトタイプのフラスクは飲むと圧縮されるので、中で水が跳ねたり揺れることがありません。中身が漏れにくいバイトバルブ採用。
おすすめサロモン製品⑦:ソックス
この軽量のクォーターハイソックスは、湿気を閉じ込めない Dryarn:registered: に安定感に優れた Lycra をブレンドし、ダイナミックなストライドにも耐えるホールド感を実現します。また、動きやすい足首サポートも特長です。
おすすめサロモン製品⑧:コンプレッションゲイター
パフォーマンスを向上させる、圧縮性に優れた Speed Calf を備えたスピードサポートソックス。軽量で速乾性のあるふくらはぎサポートは、血行を促進し、パフォーマンスを向上させるだけでなく、疲労回復のスピードアップに貢献します。
おすすめサロモン製品⑨:ハイドレーションパック
サロモン| ハイドレーションパック SOFT RESERVOIR 2l
標準ルーティングに対応する 2L のユニバーサルリザーバー。Plug'n Play システムにより迅速に水分を補給できます。PVC/フタル酸エステル/BPA フリー。
おすすめサロモン製品⑩:グローブ
サロモン|グローブ S-LAB RUNNING GLOVES BLACK L37138200
Zargun テクノロジーを採用した S/LAB ランニンググローブは、重量を最小限に抑えながら、身体が発した熱でグローブ内部を暖めます。
トレランのアイテム(必需品)
ウェア
ウェアは軽量で通気性に優れた動きやすい素材のものが良いです。 またサイズは体にフィットするサイズかあらかじめ確認することをおすすめします。
機能性トップスは冬場は防寒着の代わりにもなるので、体にフィットし軽量で通気性が良く動きやすいトップスはおすすめ。ただ夏場は暑いので、半袖シャツのみの方がパフォーマンスは上がります。
パンツ
パンツもウェア同様、軽量で通気性に優れ動きやすい素材のパンツを選ぶことが大事です。 体にフィットするサイズのパンツかあらかじめ確認しましょう。
機能性タイツはパフォーマンス向上だけでなく、転びやすいトレイルランニングレースでは怪我防止にもなります。通気性の良いタイツでも夏場は暑いので履くことをためらいますが、トップスほどは体に負担がかからないので、履いていくことをおすすめします。
シューズ
普通のランニングシューズでもトレランはできますが、軽量で通気性に優れ、横方向のグリップに強いトレランシューズはおすすめです。 足になるべくフィットするように設計されているのも嬉しいところです。
バックパック
バックパックは軽量で通気性が良く、ウェアのようになるべく体にフィットするものを選ぶことがポイントです。 またサイズや容量も様々なものがありますので、レースの種類や自分のトレランスタイルに合ったものを選ぶことをおすすめします。
水(ハイドレーションシステム等)、食料
ハイドレーションパックは走りながら給水できるので便利です。 ただレースによってはこまめに給水ポイントが設けてあるトレランレースもあり、そういった場所ではバックパックの胸の部分にボトルを取り付けて給水する方が効率的です。 上のサロモン製品でも紹介しましたが、最初にそれを考え出して製品化したサロモンは本当に優れたメーカーだと思います。
地図(マップケース)、コンパス
地図はスマホでも代用できますが、グーグルマップは等高線が表示されておらず山間部はかなり簡略されていますので、登山用の紙の地図の方が断然見やすいです。 また地図は大会主催者側から紙で支給される場合が多いです。 地図もマップケースも軽量で容量も少ないので持っていくことをおすすめします。
これもスマホでも代用できますが、紙の地図を使う時はこのようなコンパスがあると便利です。軽量で容量も少ないので、持っていくことをおすすめします。
ヘッドランプ
遭難したときのためだけでなく、レースによっては早朝や深夜に走る場合がありますので、その場合は必須です。 余談ですが、青色LEDが発明されてから一気にLEDランプが普及しました。 昔のハロゲンランプと比べると寿命がまるで違います。 予備の電池まで考慮すると格段に小型軽量化されました。
スマホ
電波が届かないところが多いのですが、山の頂上付近であれば届く場合が多いです。遭難した場合だけでなく怪我人を見つけた場合にもスマホは必需品です。
レインウェア(防寒着)
山の天気は変わりやすいので通気性の良いレインウェアは必須です。 持てる荷物の容量が限られているトレランではレインウェアを防寒着として使用する必要があります。
実際のレースでは雨が降ってもパンツを履くと走りづらくなるので、ジャケットだけで雨をしのぎながら走る場合が多いです。 ただ寒い時はパンツも必要になるので持っていた方が良いです。
グローブ(ロープや岩場がある場合)
ロープをつたって降りるレースコースがある場合はグローブは必須です。 グローブがないと手が傷だらけになってしまいます。 また尖がった岩場でも岩を掴みながら登るので怪我防止になります。
トレランのアイテム(あった方が良いもの)
帽子
サングラス
ソックス
笛
実際に遭難者を救助した方の話を聞くと、笛があるかないかで救助のしやすさが大きく違うそうです。 大きな声で叫べば同じような気がしますが、それだと遭難者と救助者の区別がつきづらいそうです。 笛がある方が遭難者の位置を特定しやすいそうです。
スマホ予備バッテリー
山の中では電波が届かないところが多いのでバッテリーの消費も早いです。スマホはレース中は機内モードにしておくことをおすすめします。それでも地図を確認したり、写真を撮ったりしていると電力を消費しますので、予備バッテリーがあると安心です。
トレッキングポール
RONDE| カーボン製 折り畳み トレッキングポール
トレッキングポールは折りたたみ式の方が軽量でバックパック容量の節約にもなるのでおすすめです。 また強い負荷をかける時もありますので、強度の高いカーボン製がおすすめです。
※トレッキングポールは大会によっては使用を禁止していますので、事前に確認が必要です。
ポイズンリムーバー
アスピラボエクストラクター|ポイズンリムーバー
トレランコースによっては蜂がたくさんいるコースがあります。特に白馬国際トレイルでは蜂が多いので、持っていた方が無難です。
トレランのアイテム(あると便利なもの)
サバイバルシート
角利産業|サバイバルシート(防寒・保温シート)5枚パック
安いですし、サイズも小さくバックパックの容量もとりませんので、いざという時のために持っていた方が無難です。
GPS時計
エプソン|リスタブルジーピーエス フォー トレック
GPSモジュールの小型化に伴いGPS時計がかなり普及してきました。 しかしGPSを起動するとバッテリーの消費が進むので長時間走るトレランには使えませんでした。 しかし最近は長時間使用できるGPS時計がいくつか出てきました。 中でもこのMZ-500はパンフレット上は46時間使用可になっています。 他にもナビゲーション機能などトレランに便利な機能がいくつか付いています。 ただまだ少し値段が高いです。
塩分補給ラムネ
カバヤ| 塩分チャージタブレッツ 90g×6袋
この製品は個人的にすごくおすすめです。 疲れた時に水と一緒に補給すると疲れが回復します。 また水分補給が水ばかりだと飽きてきますので、これがスポーツドリンクの代わりにもなります。 パンツのポケットに入れておくと補給も容易です。
エイドセット
エバニュー|トレッキング アクセサリー ファーストエイドセット
怪我をした時の応急処置に。 自分だけでなく、他のランナーが怪我をした時にも使えます。 余談ですが、トレランをしている女性は何故か看護師さんが多いです。
まとめ
トレランのアイテム一式を記載しましたが、一度に全部揃えるのは大変ですので、少しずつ揃えていくと良いと思います。またこれだけのアイテムを持っていくとなると、一つ一つのサイズは小さくても結果的に容量が大きくなってしまうので、バックパックはあらかじめ容量に余裕のある大きめのサイズのものを選ぶことをおすすめします。 近年トレランの人気は高まってきています。人気が高まるにつれ、サロモンを始め有力なメーカーが様々なアイテムを開発してくれています。レースに参加すると、たくさんのランナーが色々なアイテムを持ってきていますので、そこで気になったアイテムを少しずつ自分のアイテムとして増やしていくのもトレランの楽しさの一つです。
最後に
私が初めて参加したトレランのレースは熊野古道トレイルランニングレースです。まだ歴史が浅く、私が参加した時が大会として2回目の開催でした。私にとっては初めてのトレランレースということもあり、スタート数日前からとても緊張していました。前日に大会主催者側が手配してくれた宿に泊まり、その宿で同室になった方達からトレランの色々な話を聞き、それがとても楽しく、緊張が少しずつ和らいでいったのを今でもよく覚えています。初めてのトレランレースは確かに大変でしたが、大勢のランナーと山の中を一緒に走ることの楽しさにとり憑かれました。以来、マラソンレースに参加する回数を減らして、なるべくトレランレースの方に参加するようにしています。周りにトレラン経験者がいないと、興味があってもなかなか始められないものです。しかしトレランはルールを守れば多くの方が想像しているほど危険なスポーツではありません。勇気を出して一歩先に進むと世界が大きく広がります。
トレイルランニング、略してトレラン。 名前の通り山道を走るランニングレースです。 クロスカントリー等、似たようなレースは昔からありました。 しかしバックパックを背負って山道を走るスタイルのレースが普及してきたのはまだここ10年くらいではないでしょうか? そういった意味ではとても新しいスポーツだといえます。