第一精工 サンドポール2号
プロマリン PG トレンドキャスター 30-420
リール SAアクティブサーフ
サンライン ナイロンライン 600m 5号 クリアー
サンライン テーパーちから糸 投 15m 5-12号
ダイワ(DAIWA) DスイベルSS
景山 六角 1kg詰パック 20号
クーラーボックス ライトトランクα
PRO MARINE カニ網DX
投げカニ網釣りができる時期や場所は?
投げカニ網釣りの時期
一般的なカニ類は、6月から10月の時期にかけて、産卵を行うために、砂浜などの浅場に集まってきます。この時期が、一般的に投げカニ網釣りの狙い目となります。
11月から5月の時期は、産卵を控えた雌の多くが、砂の中で冬眠をしてしまうため、好釣果は期待できないものの、この時期のカニたちは卵を持っていないので、うまみが詰まったおいしいカニが釣れる時期でもあります。
投げカニ網釣りができる場所
前述したように、投げカニ網釣りは一般的に、産卵のために浅場に集まってきたカニを狙う釣りですから、遠浅の砂浜がベストです。
港湾や、水深の浅いゴロタ石の周りなどにもカニはいますが、こういった場所では、カニを捕食する魚も多く暮らしているため、比較的警戒心が高く、なかなか釣れないのが特徴です。
この記事では、最も釣果が安定していて、大型のカニが期待できる砂浜での投げカニ網釣りについてご紹介していきます。
釣れるカニは主に4種類
海には、たくさんの種類のカニが生息していますが、投げカニ網釣りのターゲットとなるカニは、主に4種類です。なお、身に毒を持つカニが釣れてしまう場合もありますので、この記事で挙げている4種類以外のカニが釣れた場合には、念のため口にしない方が良いでしょう。
①「ガザミ」《本来の意味の「ワタリガニ」》
カザミは、一般的にワタリガニと呼ばれている種類のカニです。15cmを超えるほどの大きいサイズで、メスがオスよりも大きいのが特徴的。
また、脚部分が青みが買っていて、脚の付け根と甲羅の下部に白い斑点模様があります。お腹側は白く、模様はありません。トゲが多数あるため、捌く際には注意が必要。料理ではパスタや醤油漬けが人気のため、ぜひ料理にも挑戦してみてはどうでしょうか。
②「タイワンガザミ」《「アオガニ」または「ワタリガニ」とも言う》
タイワンガザミも、ワタリガニと称されることがある種類です。あまり知られていない種類で、食材としても人気があります。非常に美味しいことから、ぜひ味わっていただきたいカニの1つ。
4~12月に獲れるカニで、最大で甲羅部分が20cmにもなります。オスはメスよりも大きくなるのが特徴的で、イカの内臓や小魚を餌に使用するのがおすすめです。また、こちらの種類は蒸したり、茹でて食べるのが最適となります。
③「イシガニ」《地域によっては「ワタリガニ」とも言う》
イシガニは食用として多く流通しているもので、地域によってはワタリガニと呼ばれることもあります。比較的小ぶりなカニで、甲羅部分が10cm前後ほどです。旬は秋から春にかけた季節となり、殻が硬いのが特徴的。
食べる場合には、金づちなどで甲羅を割る必要があります。実がしっかりとしまっており、甘みが強いのがポイント。甘みを活かすためには、塩ゆでや味噌汁の具として使用しましょう。
④「ヒラツメガニ」《「ヒラガニ」または「マルガニ」とも言う》
ヒラツメガニは、ヒラガニやマルガニと呼ばれることもある種類です。甲羅部分は約10cmほどで、丸みを帯びた凍らが特徴的。また、背中部分にH型のくぼみがあるため、ほかの種類と区別しやすいです。
旬は春から夏にかけてで、殻は手でつぶせるほど柔らかいのが特徴的。脚部分にはほとんど身が入っていないので、甲羅部分のものを使用してください。殻ごと味噌汁に入れると、うま味を感じられます。
投げカニ網釣りに必要な道具
詳しくは後述しますが、投げカニ網釣りでは、20 - 30号のオモリが付いた専用のカニ網を、投げ釣りの要領で、砂浜から投げ込む釣り方です。そのため、これらからご紹介する、投げカニ網釣りに最低必要な3つの道具の種類や使い方は、砂浜で行う通常の投げ釣りで最低必要となる道具と、ほとんど同様です。
【竿】
投げカニ網釣りでは、3.6 - 4.2m程の投げ釣り用竿が必要となります。負荷は、使用するカニ網に付いているオモリの重さよりも、10号重い竿を選択するのがポイントです (例えば、カニ網に付いているオモリが20号の場合は、30号の負荷の竿を選択する)。
投げカニ網釣りでは、カニ網の重さに加え、エサの重さも竿に加わるので、竿の負荷とカニ網のオモリの重さが同じでは、投げた時に竿が破損しかねません。広範囲を探るために、複数本用意しておきましょう。
プロマリン PG トレンドキャスター 30-420
【リール】
リールについても、一般的な砂浜からの投げ釣りに使われる投げ釣り用リールを使用します。カニが掛かったカニ網は、水の抵抗が掛かって重くなるので、重いカニ網をグイグイ巻いていくような使い方ができるパワフルなリールがおすすめです。
ラインキャパシティーは、ナイロンラインの5号が200m前後巻けるリールを選びます。当然ですが、リールは竿の本数分用意する必要があります。
リール SAアクティブサーフ
【竿掛け】
竿掛けも同様に、砂浜の投げ釣りで一般的に使用される、砂に差して使う1本掛けの竿掛けを用意しましょう。脚が3本付いていて、真ん中に重たいものをぶら下げる使い方をするタイプの竿掛けは、足場の不安定な砂浜には不向きです。もちろん、竿の本数分必要となります。
第一精工 サンドポール2号
サイズ | 81 x 7 x 2.2 cm |
---|---|
重量 | 258.55g |
その他に必要な道具
そのほかに必要となる各種道具も、ライフジャケット、クーラーボックス、ハサミ、道具ケースなど、一般的な砂浜の投げ釣りと同様です。
ただし、クーラーボックスについては、釣れたカニが中で暴れて、入っているものをメチャクチャにしてしまう可能性があるので、中を仕切りで区切れるセパレート式だと、なお良いかもしれません。
また、砂浜での釣りなので、長靴やウェダーなども用意しておくと、大きな波が襲ってきた時に、服がビショビショに濡れることを防げます。
クーラーボックス ライトトランクα
仕掛けに必要なアイテムは3つ
仕掛けの基本構成
仕掛けの基本構成は単純で、道糸の先端に力糸を結び (この記事でご紹介する仕掛けの場合)、力糸の先端にカニ網を取り付けるだけです。エサを入れたカニ網が海底に沈むと、エサの臭いに誘われたカニたちがエサを食べようと近づきます。
しかしながら、エサが入っている網の手前には、カニを絡ませるための大きな網が広がっているため、この網にカニの体の一部が引っ掛かります。
カニはびっくりして、なんとか体から網を外そうと暴れることで、一層複雑に網が絡み付いていき、最終的に身動きが取れなくなるという仕組みです。
①道糸
道糸は、ナイロンラインの5号を使用します。砂浜の投げ釣りで使用している道糸を流用する場合、PEラインの2 - 3号を使用している場合には、それをそのまま使っても構いません。
サンライン ナイロンライン 600m 5号 クリアー
②力糸
投げカニ網釣りでは、重いカニ網を投げる必要があるため、力糸は「5-12号」が無難でしょう。
サンライン テーパーちから糸 投 15m 5-12号
③専用カニ網
オモリと、エサを入れるための独立した網が付いた専用のカニ網が、投げカニ網釣りでは使用されます。オモリの重さは、釣る場所の波高や潮流の速さによって決定しますが、波や潮が穏やかな場所では20号が、波や潮が比較的荒い場所では25号が、それぞれ適しています。
PRO MARINE カニ網DX
カニ網によってはスイベルが別途必要な場合も
カニ網に付いている、力糸と接続するための接続金具がスイベル (または、ヨリモドシ)になっている場合は、そのままスイベルに力糸を結べます。
ところが、カニ網の接続金具がスナップ付きスイベル (または、スナップ付きヨリモドシ)になっている場合は、大型のスイベルを別途用意して、力糸の先に結び付け、スイベルの輪にスナップを接続する使い方になりますので、注意が必要です。
ダイワ(DAIWA) DスイベルSS
投げカニ網釣りのエサ
投げカニ網釣りで使用されるエサは、いろいろな種類がありますが、最も一般的なのは、サンマやイワシなどの青物の身エサです。5cmほどのぶつ切りにしたエサを、カニ網に付いているエサを入れるための網に2、3切れ入れます。
その他にも、魚の内臓エサも用いられることがあります。また、複数のエサを混ぜる使い方をする場合もあります。とにかく強烈な臭いを放つエサが、投げカニ網釣りには効果的です。
投げカニ網釣りをマスター!釣り方のポイントを解説
カニ網の基本的な使い方
前述したように、カニ網には、エサを入れるための小さな網が独立して付いています。カニ網の使い方としては、ここにエサとなる魚の切り身や内臓を入れ、最後にエサを入れるための網の下の口を縛って、エサが出て行かないようにします。
網の口を縛って閉じる作業を忘れると、カニ網のキャスト時にエサが網から抜けて、無くなってしまいます。
また、投げる時は、カニがしっかり引っ掛かるように、網をしっかり広げておくことがポイントです。なお、カニ網は基本的には丈夫にできていますが、足が太くて大きいカニが掛かった際に、強引に網から外そうとするなどの乱暴な使い方をすると、網が破けることがあります。
カニのハサミの挟む強さは、かなりのものなので、手にけがをしないように気を付けながら、丁寧にカニ網からカニを外すようにしましょう。
基本的な釣りの流れ
まず、カニ網にエサを入れ、思いっきりキャストして、カニ網を遠投します。カニ網が着底したら、糸フケを取り、竿を2、3回激しくシャクります。こうすることで、エサの臭いが周囲の海水に溶け出し、近くにいるカニにエサの存在をアピールすることができます。
後は、糸を張った状態で竿掛けに竿を掛け、そのまま10分から20分ほど待ち、ゆっくりとリールを巻いてカニ網を回収し、網に絡み付いたカニを外します。
一度のカニ網の回収で、3匹以上掛かってくる時が多い場合は、待つ時間を短くします。カニがカニ網に絡み付いても、アタリなどは出ませんし、積極的に仕掛けを動かして、誘いをかけるような釣りではないので、細かいテクニックは一切不要ですが、ジッと待ち続ける根気強さが必要かもしれません。
カニをたくさん釣るためのコツ
カニは、夜に活発にエサを探すため、たくさん釣りたいのであれば、夜釣りで狙うのがポイントです。
また、「イカゴロ」と呼ばれるイカの内臓エサは、投げカニ網釣りでは一級の特効エサですので、より大きなカニをたくさん釣りたい方は、ぜひ試してみる価値があります。
この他にも、カニの習性を利用した釣果アップのコツが2つありますので、詳しく解説していきたいと思います。
コツ1【カニがいるポイントを見極める】
「カケアガリ」は絶好のポイント!
砂浜は、一見同じ砂地が延々と続いているように見えますが、海中の地形は変化に富んでいます。その一つが、「カケアガリ」と呼ばれる地形変化です。沖から来る波の力によって、海底の砂は岸に向かって運ばれますから、海底の砂は深く掘れてしまいます。
波打ち際には、波が運んだ大量の砂が運ばれますから、どんどん浅くなっていきます。これを繰り返すことで、岸と沖の水深の差が大きくなり、海底の砂が掘られている場所が段差のようになります。これがカケアガリです。
カケアガリは、斜面を駆け上がる潮が発生し、波による流れとぶつかって、複雑な潮流を形成するため、エサとなるプランクトンが集まり、様々な魚たちが居着く絶好のポイントとなります。当然、投げカニ網釣りでも一級のポイントなのですが、カケアガリがどこにあるかを探る際には、注意が必要です。
あらかじめオモリだけでカケアガリの位置を探っておく
景山 六角 1kg詰パック 20号
一般的な投げ釣りでは、仕掛けをゆっくり引っ張り、仕掛けが引っ掛かったようになって、竿先が重くなったら、カケアガリだと判断する方法を用いるのが一般的です。ところが、カニ網でこの方法を使おうとすると、網が周囲の根などに引っ掛かり、破損や紛失の原因になります。
ですから、カニ網を投げる前に、20号前後の六角オモリなどを力糸の先端に付けて、海底を静かに引きずり、あらかじめカケアガリがある位置を把握しておくことがコツです。
砂浜のカケアガリは、広範囲に広がっているので、大雑把な位置しか分からなくても、全く問題ありません。
コツ2【ベストな潮回りを狙う】
満潮に産卵するのは子孫を残すための知恵
春から夏にかけて産卵のため浅場にやって来るカニを狙う場合、ベストな潮回りの時に釣りをするのが大切です。基本的には、満潮時に産卵することが多いです。カニの卵は魚の大好物ですから、カニとしては、なるべく魚が近づきにくい浅い場所に産卵しようとします。
満潮時には、一時的に水位が上昇し、普段は海水が被る程度の場所でも、ある程度の水深になりますから、こういった場所に卵を産むのです。まさに、子孫をより多く残すための本能的な知恵と言えますね。
大潮の上げ潮で曇っている夜がベスト
大潮の満潮時は、最も水位が上がるため、特に産卵に適した条件ですから、より多くのカニたちが動きます。他の魚同様、上げっぱなしの潮 (満水位時刻前後)には、若干活性が下がるので、満潮に向かっていく上げ潮を狙うのがポイントです。
また、曇っている夜の方が、良い釣果に恵まれるという話が聞かれるのですが、理由については定かではありません。おそらく、空からカニを狙う鳥たちの視界が悪くなるためと思われます。
おいしいカニを釣りに行こう!
いかがでしたか。投げカニ網釣りは、「釣り」というよりは「漁」に近いかもしれませんが、ハリで魚を釣る他の釣りとは、少し違った魅力があります。あなたも、おいしいカニが釣れる投げカニ網釣りに出掛けてみませんか。