ゴーセン| PE メーターポイント船レジェンダリー 300m 5号
モーリス バーマックス磯 遠投用 200M 6号
ア・ネットコトブキヤ| 発泡アポロ(中通し) 10号 2個入 F100P
SEIKO|テーパー式シモリ玉 (セ9-2) 中
第一精工|ゴム管オモリ長型 2.5号
エイテック アルファタックル フロロハリス
オーナー カットヒラマサ 15号 金
攻棚|DRC(カウンター付) DR COUNTER STDR800C
ダイワ|14 シーボーグ 750MT
サンライン|ソルトウォータースペシャル
ヤマシタ ゴムヨリトリ
シーガー FXR船
プロトラスト|アジ活しバケツDX BA-077 WH ホワイト 33cm
ベイシックジャパン|エアーポンプ72h ホワイト BF-36055
ニチドウ| 日本動物薬品 さんそを出す石 採集用 8個入り
GXー01|フィッシュネット特大
カンパチってどんな魚? まずは魚を知ろう!
カンパチの習性と特徴の解説
カンパチは日本近海を春から夏にかけて北上、初冬から春前にかけて南下する回遊魚です。 日本だけでなく熱帯から温帯の海に分布し、暖かい海を好む性質があります。 エサとして、アジやサバ、イワシなどを捕食する魚食性の魚です。
最大の特徴は眉間の八の字
体色は紫がかっていて、ブリやヒラマサに近い体型ですが、やや厚みが薄く体高があるのが特徴です。 なんといっても最大の特徴となるのが、頭頂部から上顎にかけて斜めに走る暗褐色の帯。 これが八の字に見えるために、カンパチ(間八)の由来となっています。
今回のテーマ 泳がせ釣りって?
釣った魚をエサにする!
小型の回遊魚はサビキなどで釣り上げましょう。
泳がせ釣りって耳慣れないという方への解説としては、釣った小魚をまたエサにして大物を狙うのが基本。
1.最も確実な釣り方のひとつ!
泳がせつりは魚の食性を利用した古くから存在する釣法。 魚類全体では魚食性の割合が最も多く、食物連鎖を利用した合理的な釣り方です。
2.エサは釣って確保する
泳がせ釣りを行う上で欠かせないことが、エサとなる小・中型魚の確保。 代表的なものはアジやサバ、イワシ、ハゼなど。 多くはサビキ釣りや虫エサなどで釣り上げることになりますが、これらの魚が確保することが泳がせ釣りへの第一歩となります。
3.独特のアタリ
泳がせ釣り独特のアタリに前アタリと本アタリと呼ばれるものがあります。 前アタリとは、エサとなる魚が釣り対象魚に発見されて、逃げ惑う動きが竿先に小さく現れる反応。 本アタリは対象魚がエサを飲み込んだ時に、竿が海面に引き込まれるように大きく曲がる反応です。 この時になって初めて大きく竿を煽って合わせ、一気にリールを巻いて引き上げることになります。
4.釣れる魚は大物や高級魚!
泳がせ釣りのエサとなる魚は概ね10~40cm程。これらのエサを捕食できるサイズの魚は必然的に中・大型の魚となり、魚とのやり取りはダイナミックなものになります。 この強烈な引き味が病み付きになるほど大きな魅力。 そして、魚体が大きくなるほどに身が厚くなり脂ものってくるため、食べる楽しみも大きいのがこの釣りのもう一つの魅力です。
カンパチ釣りに適した時期は?
カンパチ釣りは夏が本番!
カンパチ釣りは水温が高くなる時期に狙うのが基本。 盛期は8月から10月、高水温で安定している時期が最も狙い目です。
カンパチが釣れる場所は?
若魚は防波堤・磯 成魚は沖で船釣り
若魚のうちは防波堤や磯に回遊してくることがあるので、陸からでも釣り上げるチャンスはあります。 防波堤・磯、共に潮通しの良い場所の突堤や外洋に面した場所がベスト。 成魚になると、陸にはあまり寄り付かなくなるため、船釣りで狙う事になります。
カンパチ釣りに必要なタックルと仕掛け
防波堤と磯のタックル・仕掛けの解説
防波堤や磯から狙うことの出来るカンパチは若魚が多く、成魚と比べると小ぶりです。 小ぶりといっても近縁のブリ、ヒラマサなどと比べると扁平した魚体となっていて、これが強烈な引きを生み出します。 タックル、仕掛けはその引きに負けない強い物が必要となります。 タックル一式から仕掛けまで、順を追って解説しましょう。
1.竿は大物用の磯竿
竿は磯竿の4号以上、長さは5,3メートル程度の物を使用します。 上物用と呼ばれる竿が良く、大きな引きを見せる魚に適しています。
2.リールはパワーと糸巻き量を重視
リールは大型の両軸受けリールがベスト。カンパチの引きに負けないパワーを持つものが良いでしょう。 多くのラインを巻けるものが必須です。
3.ラインは引きに耐えられるものを
ゴーセン| PE メーターポイント船レジェンダリー 300m 5号
モーリス バーマックス磯 遠投用 200M 6号
必要となるラインはPE4~5号以上、ナイロンラインなら13~15号程度です。 万が一に備えて、予備も持参しておくと良いでしょう。 ラインに目印などがあれば水深が把握しやすくなります。
4.仕掛けと各部品の解説
ア・ネットコトブキヤ| 発泡アポロ(中通し) 10号 2個入 F100P
大型発泡ウキ
SEIKO|テーパー式シモリ玉 (セ9-2) 中
シモリ玉
ウキは浮力の強い大型発泡ウキを使用します。 上部にシモリ玉を通してウキ止めを装着します。 ウキが動きすぎるのを防止する役割があります。
第一精工|ゴム管オモリ長型 2.5号
ゴム管オモリ
ゴム管付きオモリは仕掛けを安定させると同時に、絡み防止の役割を持ちます。 また、スナップサルカンの結び目の保護の役割もあります。
クッションゴムは太さ3mm、長さ30cmほど取ります。 沖釣りとなれば太さ長さ共に倍は必要ですが、陸からの釣りでは大型はまず釣れることが無いので必要はありません。 泳がせ釣りは呑ませ釣りとも呼ばれ、エサとなるアジなどを違和感無く飲み込ませる事が重要となります。竿や仕掛けの抵抗(硬さ)でエサを吐き出させないために、弾力のあるこの釣り道具が必要となるのです。
エイテック アルファタックル フロロハリス
フロロハリス
ハリスはフロロカーボンの10~15号を3メートル。 直線の結束強度はナイロンラインに劣りますが、カンパチを狙う場所は底スレスレになるため、岩場などでの擦れにも強いフロロカーボンが用いられます。
オーナー カットヒラマサ 15号 金
ヒラマサ針
ハリはヒラマサ針の10~13号。 かなりの大型に思われますが、エサとなる魚の口や背中にハリをかけた上でさらにカンパチの口にハリが刺さるようにする必要があるのでこの大きさになります。
仕掛けの結び ハリとハリスの結び方
船釣りでカンパチを狙う場合のタックル
大物ヒットに備えて仕掛けとタックルは強力なものが必須!
1.船釣りでの竿は2.4m~2.7mまで
船竿や泳がせ釣り専用の竿を使用します。 船上では取り回しの良さが大事なので磯竿ほどの長さは必要とされません。 確認しておくべき所はオモリ負荷で、200~300号までのオモリを背負うことができる竿が必要です。
2.リール糸巻き量はタナ+200メートル以上
攻棚|DRC(カウンター付) DR COUNTER STDR800C
カウンター付きリール
リールは堤防、磯同様に大型両軸リールが必要となります。 重視すべき点は糸の巻き量。防波堤よりも深い場所に仕掛けを落とすことが必要になってきます。 ハリ掛かりした後に大きく魚が走った場合も考えると、太めのラインを300m以上巻けると安心です。
ダイワ|14 シーボーグ 750MT
電動リール
オススメするのが水深計付き両軸受けリール及び電動リールです。 魚の反応がある場所(タナ)を数値で把握することが釣果に直結します。 わずか数メートルでも誤差が出てしまうと魚は釣れなくなります。
場合によっては数百号のオモリを扱う釣りのため、仕掛けの回収だけでも相当な体力を消費することになります。 電動リールは、カンパチの引きを楽しむための余力を残した釣りができるようになるため重宝します。
3.ラインはマーカー付きを選ぼう!
サンライン|ソルトウォータースペシャル
船での釣りでも基本的にPEもしくはナイロンラインを使用します。 ここでのポイントは一定の長さごとに色の変化があるもの。目印となるものがあることによって、仕掛けをどれだけ沈めたかが感覚的に判るようになります。 ラインの太さはPEで5号以上、ナイロンラインでは15号以上が必要となります。
4.船釣りの泳がせ仕掛けと部品の解説
ヤマシタ ゴムヨリトリ
クッションゴムの使用は防波堤や磯釣りと同様ですが、太さは6mm、長さを1m取ります。
シーガー FXR船
ハリスはクッションゴムとの間に親子サルカンを介して結びます。 フロロカーボンハリス13号以上、長さ2mから2.5m程度で、エサとなるアジの動きを阻害しない長さが必要です。
ハリはヒラマサ針13号以上、ハリスとの結びは堤防・磯釣りと同様で問題ありません。
オモリは100~300号までを幅広く使用。 竿のオモリ負荷を把握して最適なものを用意しましょう。流れが強い場所では重いオモリが必要となります。 ミチイトからオモリまで一直線になるように捨て糸を介して親子サルカンと接続します。
実際の船釣り仕掛けと異なるところ
ラインやハリスの太さ、オモリの重量など、仕掛けの基本的な解説は行いましたが、ほとんどの釣り船ではそれらの規格が指定、統一されています。 ラインの太さ、オモリの重量が各人バラバラだと、潮の流れで両隣と仕掛けが絡んでしまうためです。 トラブル防止のために釣り船での指定は守るようにしましょう。
仕掛けを自作する前に
仕掛け自体は釣り船推奨のものが販売されていることが多く、上記の泳がせ仕掛け図は一例として、各部品の役割の把握に役立てると良いと思われます。 自作したい場合は、その釣り船でどういった仕掛けが使われるか問い合わせをしてからの方が無難です。
船釣りのタックルはレンタルできる!
カンパチが釣りたいからといって道具一式を揃えること、特に慣れない内はハードルが高いと言えるでしょう。大型両軸受けリールや電動リールなどは大きな買い物となります。 一度、釣り船を経営する船宿にタックル一式をレンタルできるかを問い合わせてみましょう。 多くの船宿ではタックルのレンタルを行っています。中には高価な道具を安く借りられる場合もあります。
カンパチの泳がせ釣りに使われるエサの解説
もう一つの主役はアジ
魚食性の強いカンパチのエサにはアジの若魚または成魚が用いられます。 カンパチの遊泳層は底付近で、エサとなるアジも同様です。 カンパチの反応がある場所に仕掛けを落とし込んでも暴れて衰弱しにくいために長くアピールできる利点があります。 カンパチの活性が高い状況では活きの良いエサが好まれるのも理由の一つ。
泳がせ釣りのエサの掛け方
エサの掛け方にはいくつか種類があります。ここでは基本的なものを紹介します。 扱うハリが多くなった派生系もありますが、取り扱いやすく十分な効果が得られるものを挙げます。
1.背掛け
アジにハリ掛けをする際は背ビレ付近に、深すぎない程度にハリ掛けをすると弱りにくくなります。これが背掛けです。
2.鼻掛け
上顎から鼻腔にそっとハリを貫通させるものが鼻掛けです。 魚類の鼻は呼吸器ではないので、一つ塞がれても窒息して弱ったりはしません。
活きエサを弱らせないコツ
1.活きエサ用のバケツには絶えず酸素を供給する
プロトラスト|アジ活しバケツDX BA-077 WH ホワイト 33cm
アジバケツ 泳がせのエサ用のバケツ エアーレーション用ポケットや魚の飛び出し防止のためのカバーが付く
ベイシックジャパン|エアーポンプ72h ホワイト BF-36055
エアーレーション いわゆるブクブク
ニチドウ| 日本動物薬品 さんそを出す石 採集用 8個入り
アクアリウム用酸素発泡剤
活きエサの鮮度を保つためにはエアーレーションが必須です。 事前に動作の確認の上で持参しましょう。 アクアリウム用セラミック酸素発泡剤でも同様の効果が得られますが、長時間釣行の場合には少し注意した方が良いでしょう。
2.活きエサ用バケツの温度に気を配る
カンパチの最盛期は夏であることから、バケツの水温が上がりやすい季節です。 水温の上昇でエサが弱らないように水温の確認と海水の入れ替えは怠らないようにしましょう。 1の酸素供給にも関わりますが、水温が低い状態だと酸素が溶けやすくなり、バケツ内の魚の酸素消費量も低下することも覚えておくと良いでしょう。
3.活きエサを追い回さない
GXー01|フィッシュネット特大
大き目の網ならアジもすっぽりと掬える
バケツ内で魚を素手で捕らえようとすると無駄に運動させてしまい衰弱につながります。 ハリ掛けの際は、小型の網で魚を掬って手早くハリ掛けを済ませましょう。
カンパチ釣りを動画で攻略
船釣りは慣れるまで上手く対応が取れないものです。 事前に釣り方の流れを学んでおきましょう。 エサの扱い方や、どんな引き方をするのか等、船釣りでなくとも参考にできる部分は多いです。 タックルの紹介や竿、リールの扱い方動かし方はチェックしておくと実際の釣りでスムーズに動けるでしょう。
おわりに
確実に釣りたいなら船釣り!
今回はカンパチの泳がせ釣りについてご説明しました。 防波堤・磯からの釣りと船からの釣りではどちらが良いのか?と思われるかもしれません。 両側面ありますが、初心者の方や次に大物に挑みたい方は、思い切って船に乗ってはいかがでしょうか? 費用の面を考えても、タックル一式をレンタルできるので負担は重過ぎるわけではありません。 泳がせ釣り特有のエサの確保も釣り船が事前に準備してくれる事がほとんどです。 釣り人は大きめのクーラーボックスさえ持参していけば、それだけで事足りてしまいます。 魚群を追う釣りなので群れとの遭遇率も低くありません。 今年の夏は大物カンパチ狙いで沖に出るプランはどうでしょう。
八の字型の帯は若魚ほど鮮明