キャプテンスタッグ| ラグナステンレスクッカー MセットM-5530
コールマン| パワーハウスLPツーバーナーストーブII
イワタニ CB-AH-41
コールマン|コンフォートマスター バンブーオーバルテーブル
コンフォートマスター|キャンバススリングチェア
キャンパーズコレクション|ネオマルチスタンドワイド NMS-150W
コールマン|XPヘキサタープ / S 2000028619 キャンプ用品 タープ
アウトドアの醍醐味、野外ご飯
大自然の中で、大好きな人達と囲むご飯は美味しいものです。 特に暑い季節は、アウトドアでビール片手にバーベキューなんて最高の贅沢な時間ですね!
やってみたいけれど・・・野外ご飯は準備が大変!?
アウトドアでは、料理も立派なアクティビティ! お家ではお手伝いしない子供も、不思議とアウトドアでは「やってみる!」と近付いてきます。 しかし、初心者にとって、全てを一気にやろうとすると疲れてしまい、「もう行かない」なんてことも。 例えばキャンプの場合、初めはテントの設営、撤収にも時間がかかります。テントを張ったら、遊んだり休んだりする間もなくご飯の準備・・・これではせっかくの大自然を満喫できませんね。 そんな時は、手の込んだ料理はなくてもご飯さえ炊けば後はなんとでもなります。簡単にレトルトカレーを温めて食べるも良し、缶詰をおかずにするも良し、塩おにぎりだって十分美味しいです。
レッツ!子供が主役のお庭ご飯!!
まずは近場でデイキャンプして野外料理を楽しむのも一つの手ですが、もっと簡単で身近なところからステップアップしたい、という方におすすめなのが、お庭やベランダご飯です。 お庭だと、準備も片づけも簡単!失敗したってすぐリカバリーできる! ほんの少しの時間で、アウトドアを楽しめます。 買ったばかりのアウトドアキッチングッズやバーナーを試してみるのにもいいですね。 また、お庭ご飯の時には、お子さんにメインになってやってもらいましょう。 キッチンに立つのと違って、子供も遊び感覚でご飯もできちゃうので、一石二鳥。夏休みにもってこいです!
飯盒と鍋を使ってご飯を炊いてみよう!
お庭ご飯も、初めから何品も作る必要はありません。 子供がするなら、まずは基本のご飯を炊くことから始めましょう。 電気の炊飯ジャーがないとご飯が炊けないと思っている子供もいるそうです。 火を使ってご飯を炊く方法を知っておくと、電気が使えない、いざという時にも役立ちますね。 火で炊いた、何とも言えない炊きあがるご飯の香りや、おこげを楽しめるのも醍醐味です。
飯盒と鍋を使ってご飯を炊くには?基本の炊き方:道具編
まずはお庭やベランダ、ゆくゆくはキャンプでご飯を炊くことを想定して、あると便利なギアやグッズをご紹介していきます。
1.調理道具:飯盒、鍋、クッカー
飯盒
飯盒は、もっともよく見かけるソラマメ型(兵士用の意味で兵式とも呼ばれる)、角形、楕円形があります。今回は、円筒形のものを使いました。 お米4合炊きで、本体の内側には、2合、4合用の水量の目安が記されています。
鍋
飯盒がなくても大丈夫です。 お家にある鍋でご飯を炊きましょう。 今回は小ぶりの片手鍋を使いましたが、蓋付きの鍋であればどんなものでもOKです。
クッカー
キャプテンスタッグ| ラグナステンレスクッカー MセットM-5530
16㎝鍋、18㎝鍋、フライパン20㎝のセット
もちろん、キャンプに行くことを考えて、アウトドア用のクッカーを購入しておくのもアリですね。 大鍋の中に小鍋や取っ手を入れて、フライパンが蓋代わりにコンパクトになりますので、持ち運びに便利です。
2.熱源:バーナー、カセットコンロ
飯盒といえば、基本焚き火での調理を思い浮かべますが、火加減の調節が難しく失敗しがちです。 また、今回はお庭でご飯なので、近隣の皆様へのご迷惑も考えて、火力が安定したバーナーとカセットコンロをご紹介します。
バーナー
コールマン| パワーハウスLPツーバーナーストーブII
今回使用したのは、最大火力約3500kcal/hのガス式バーナーです。 風よけがあるので、アウトドアでの調理に便利です。 ガス缶をねじでとめるだけ、点火装置もついているので簡単に使用できます。
カセットコンロ
バーナーがない方は、まずはカセットコンロで試してみるのもおすすめです。我が家はこれで、アウトドアでもお鍋を楽しみます。
イワタニ CB-AH-41
93×337×302mm 約1.9kg
アウトドア用に防風機能がついたカセットコンロもあります。 こちらは専用のキャリングケースもついていて、持ち運びに便利です。
3.キッチン用品:ザル、耐熱グローブ
ザル
子供は、慣れるまでザルを使うとお米を無駄にせず研ぐことができます。 アウトドア料理の時も、洗った野菜の水切りや切った食材の一時置きなど、ザルを1つ持っていくと様々な場面で使えます。
耐熱グローブ、ミトン
焚き火用に使う手袋やミトンがあると、子供でも安全に飯盒を持つことができますね。
4.ファーニチャー:テーブル、チェア、キッチンテーブル
テーブル
コールマン|コンフォートマスター バンブーオーバルテーブル
使用時サイズ:約85×85×40/60(h)cm 収納時サイズ: 約85×10.5×47(h)cm 重量:約8.6kg 材質:天板/竹集成材 フレーム/アルミニウム 耐荷重:約30kg 付属品:収納ケース
アウトドアだけでなく、家の中でも使いたくなるようなラウンドテーブルです。 高さが40㎝と60㎝の2段階に変えられるので、ロースタイルでも、チェアと合わせてラウンジスタイルでもくつろげますよ。 2つ折りにして収納でき、簡単に広げることができます。
チェア
コンフォートマスター|キャンバススリングチェア
使用時サイズ:約58×72×96(h)cm 収納時サイズ:約20×15×111(h)cm 重量:約3.7kg 材質:シート/コットン フレーム/アルミニウム 座面幅:約49cm 座面高:約37cm 耐荷重:約100kg 付属品:収納ケース
背もたれが高いので、ゆったりともたれることができ、リラックスタイムにおすすめです。
キッチンテーブル
キャンパーズコレクション|ネオマルチスタンドワイド NMS-150W
サイズ:幅129×奥行42×高さ86cm 重量:5.5kg
アウトドアでの調理にあると便利なキッチンテーブル。 今回は、一番上の天板を外して、ツーバーナーをセットしました。
5.その他:タープ、重石
タープ
コールマン|XPヘキサタープ / S 2000028619 キャンプ用品 タープ
耐水圧:約1,500mm 使用時サイズ:約420×420×230(h)cm 収納時サイズ:約ø17×74(h)cm 重量:約5.9kg
今回、真夏の暑い日差しの下でのご飯炊きでしたので、日除けにヘキサタープを2階から吊るしてみました。 夏場のお庭での料理は、子供の熱中症対策も必要です。
飯盒用重石
飯盒でご飯を炊く時、沸騰したら、蓋が浮いてきます。その時には重石で押さえます。 メーカーによっては、重石を置かなくても水が吹きこぼれないものもあるようです。
6.材料
お米と水さえあれば、OK! いたってシンプルにいきましょう!!
飯盒と鍋を使ってご飯を炊くには?基本の炊き方:実践編
さあ、ここからは、我が家のやんちゃな兄弟2人が、飯盒と鍋でご飯を炊いた様子をレポートします。 彼らは美味しいご飯にありつけるのでしょうか・・・?
実際に子供がやってみました!
今回飯盒と鍋でご飯を炊いてみたのは、小学4年生のお兄チャンと小学1年生の弟クンのコンビです。
1.飯盒での炊き方
計量
飯盒には外蓋と内蓋があり、外蓋は約3合、内蓋は約2合のお米が計量できます。 今回は2合炊きに挑戦します!
米とぎ
我が家では、米とぎは弟クンの出番です。 お米をこぼさないよう慎重に研いでます。 ちなみに、大人の手だと小さくて研ぎ辛いかもしれません。 そんな時は、飯盒にお米と水を同量ぐらい入れて、外蓋をし、シャカシャカと上下に振ってもお米が研げます。
慣れるまでは、ザルを使って研いでみると簡単にできますよ。
浸水
基本的に30分くらいは水に浸けて水分を含ませます。 もし時間がない場合は、水の量を少し多めに入れてあげると「芯が残ったご飯」という残念な失敗を防げます。
飯盒での炊き方
ブクブクと沸騰してくるまでは、そのままです。
蓋が浮き上がってきたら重石を乗せ、時間を計ります。 バーナーだと10分くらいは放置していて大丈夫です。 それから先は、火加減によります。今回は強めの弱火くらいの一定の強さで炊きました。 「ちりちり」という音がしてきて、少し香ばしい香りがしだしたら炊きあがり! ちなみに・・・焚き火でご飯を炊く場合は、 弱火で5分→中火で5分→強火で5分→とろ火で10分→蒸らしで10分 とありますが、初心者には焚き火の火加減が難しいので、まずはバーナーやコンロでお試しください。
火から下すのは、お兄ちゃんの担当です。 炊きあがってから5~10分蒸らします。
ふっくら炊けました!
おこげもできて、おいしそう!!
2.鍋での炊き方
計量と浸水
いざ、アウトドアでご飯を炊こうとした時、計量カップがない、なんてこともありますね。 そこで、計量カップがなくてもお米と水の量を量る方法をお伝えします! まずは、米を研ぎ、ザルに上げておきます。 次に、水を含んだお米を何か1つの容器で量ります。 今回はプラスチックのコップで量ってみました。
コップですりきり1杯と2杯目は半分くらいの量です。
続いて同じコップを使い、水分を含んだお米と同量の水を入れます。 研ぐ前の水を含んでないお米と同量だと、水が足りないので注意が必要です。
鍋での炊き方
最初は強火です。沸騰するまで待ちます。
ちょっと吹きこぼれちゃいましたが、これもご愛嬌。 沸騰したら、弱火で10分。 10分後、10秒ほど火を強めて止めます。 最後に蒸らしで15分。
待ち時間、じっとしていられないお兄チャンと弟クン。 弟クン、カナヘビを捕まえてニッコリでした。
おこげはできませんでしたが、ほんの少し柔らかめのふっくらご飯が炊きあがりました!
3.おまけ:簡単なおかず
ご飯だけでも十分美味しいのですが、今回は家にあった材料で、子供でも簡単にできるおかずを作ってみました!
冷蔵庫にあったアスパラと豚バラ薄切り肉を適当な大きさに切ります。 お兄チャン、頼もしい!
フライパンで炒めて、塩麹と黒こしょうで味付けしたら、アッという間にできあがり!
夏場は少し塩味を強めにすると、塩分補給にもなり、ご飯も進みます!
飯盒と鍋、ご飯の炊き方の違い
浸水
飯盒と鍋、どちらもお米を30分くらいしっかりと浸水させておくことが、美味しく炊きあがるポイントです。 浸水する時間がない時は、少し多めの水を入れて炊いてみましょう。
炊き方
バーナーやコンロで炊く場合、今回は2つの炊き方で火加減と加熱時間が違いました。 飯盒では、沸騰するまで強火、沸騰した後は強めの弱火で13~15分くらいでした。 火の強さや風の状態などで時間は変わってきます。 10分を過ぎたころからバーナーの前に待機して、五感を研ぎ澄ましましょう。 ちりちりという焼ける音、香ばしい香りが炊けたサインです。
鍋では、最初は強火、沸騰した後弱火で10分、火を止める前に10秒ほど強火にします。今回はおこげまではできませんでしたので、お好みで、もう少し長めに弱火にかけておいても良いと思います。 どちらも、蒸らしは5分~15分。お好みやお腹のすき具合で蓋をあけましょう。 「飯盒は逆さまにして蒸らす」ということを耳にしますが、そのまま置いて蒸らしても十分美味しくいただけます。
基本的には・・・
今回は、飯盒と鍋で、火加減と加熱時間が違いましたが、お鍋の方が少し柔らかめだった結果から考えると、基本的には同じ炊き方で炊けるのではないかと思います。 あとは、ご飯の固さのお好みに合わせて加熱時間を調節されてください。 何回か炊くと、音や香りで判断できるようになってきますよ。 ご自分に合った炊き加減を見つけてくださいね!
ご飯を炊いた感想
お兄チャン、「ご飯のおこげが美味しかった!」 弟クン、「炊き立てご飯は美味しい!」 母、「おこげの良い香りとふっくら加減が絶妙。また作ってね!!」
最後に
夏休みの初日、汗だくになって炊いたご飯は最高の味でした(ちょっぴり汗の塩味も混じっていたかな?)。 米を研ぎ水に浸し、火にかけ、火加減を見て、蒸らす。 ご飯を炊くというシンプルで基本的な料理の中にも、様々な工程があって、目配り気配りをして炊きあがるのだということを子供達に感じてもらえたら、と思います。 また、災害はあってほしくない事ですが、非常時に電気がなくてもご飯が炊けることを子ども達に知っていてほしいです。
スイッチ一つで炊きあがるご飯も便利だけど、時にはこうやって手間をかけて炊くと美味しさも倍増です。 さらに、食卓で食べるのと違って、お庭という少し解放感のある空間でいただくのもスパイスになっていると思います。 さあ、飯盒やお鍋、コンロを持ってお庭に出てみましょう。 きっと子ども達も楽しみながら、ご飯の炊き方を覚えますよ。 レッツ!子供が主役のお庭ご飯!!