Maxcatch ミディアムファースト フライロッド 4ピース トラウト フライフィッシングロッドIM10ロッドチューブ付き (1ウェイト6ft 3ピース)
シマノ ブルックストーン 905 (フライロッド)
シマノ ロッド ブルックストーン 804
ロッホモア SLA SLA3/4ダイワ ベイトリール
フライライン DT-4F ダブルテーパー フローティング 100FT(約30.5m)
モーリス [VARIVAS] バリバス テーパードリーダー スーパーヤマメ フラットバット ブラインド(IWI Select)
ティムコ(TIEMCO) TIEMCO ミスティープラスティペット 6 X 50m
フライフィッシングとその魅力
フライフィッシングとは
フライフィッシングとはヨーロッパで 生まれたとても伝統のある釣りです。 古くは19世紀ごろにはほぼ現在の 形が完成し、今では老若男女様々な 人たちに世界中で愛されています。 フライフィッシングの特徴と言えば エサ替わりに使われる疑似餌の毛鉤。 羽の生えた水生昆虫の成虫や、川底に 潜むヤゴなどの昆虫、小魚といった 様々な生き物を模した毛鉤が使われて います。 この毛鉤をフライフィッシング独特の タックルと投げ方でポイントに送り込み 様々な魚を釣るのがフライフィッシング です。
フライフィッシングの魅力
フライフィッシングの魅力は自然を 観察し、自然を知ることで釣果に 繋がる釣りであることだと思います。 渓流などのポイントの周囲の自然 を観察し、生態を理解したうえで 毛鉤を選び魚を狙う。 魚が釣れればその魚の食性を調べ 食性に合った毛鉤を自作して 更に釣果に繋げていく。 フライフィッシングの魅力とは まさに魚を取り巻く自然を観察し 自然を理解、調和してして釣る 釣りだという事なのです。 今回は、そんな魅力にあふれた フライフィッシングの仕掛けや タックルを入門者に向けて わかりやすく解説していきたいと 思います。
フライフィッシングの仕掛けの概要
フライフィッシングの仕掛け(タックル) は以下の様に主に7点のアイテムで 構成されています。 1:フライロッド 2:フライリール 3:フライライン 4:バッキングライン 5:リーダー 6:ティペット 7:毛鉤(フライ) タックルそれぞれにサイズを 表すための独特な呼び方がります。 少々ややこしいものもありますが 順を追って解説していきましょう。
フライフィッシングの仕掛け1:フライロッド
フライフィッシングの仕掛けの基礎:ロッド
Maxcatch ミディアムファースト フライロッド 4ピース トラウト フライフィッシングロッドIM10ロッドチューブ付き (1ウェイト6ft 3ピース)
フライロッドはフライフィッシングの為に 開発されたロッドで、毛鉤をキャストする 為には無くてはならない存在です。 フライロッドには必ず番手と呼ばれる フライラインの太さと対になる番号が 振られています。 これはアメリカの団体によってつくられた フライの標準規格で、3番のロッドには 3番のラインと、番手はラインとロッドで 同じ数字になるように定められています。 番手は数字が大きければ大きいほど重く 硬いロッドになり、小さくなればなるほど 軽く柔らかなロッドになります。
番手の組み合わせの一例
シマノ ブルックストーン 905 (フライロッド)
画像はシマノ製フライロッド 「ブルックストーン 905 」 ですがこのロッドの番手は、「5」 です。 つまり、このロッドを使うなら 番手5番のフライラインが適合する という事になります。 必ずロッドには番手数が書いて あるのでラインを買う際は ロッドの番手に合わせて購入 するようにしてください。
初心者におすすめ!入門向けフライロッド
シマノ ロッド ブルックストーン 804
フライロッドの中でも一般的と 言われている長さがおおよそ 7フィート6インチ(約218cm) から8フィート6インチ(259cm) 位の間。 これぐらいの長さのフライロッドが 入門向けとして一番扱いやすく、 渓流、本流、管理と釣り場を選ばず に使うことが出来ます。 初心者の方がまず1本フライロッドを 買う場合はこの長さを基準に考えて かと良いでしょう。
捕捉:フライの世界はフィート、インチ表記が一般的
フライのタックルの長さの表記は米英 に合わせてフィート、インチ表記 が一般的になっています。 フライロッドを購入する際にも 役に立つので覚えておいて損は ありません。 1フィート=30.48cm、 1インチ=2.54cm、 1フィート=12インチ
フライフィッシングの仕掛け2:フライリール
フライの仕掛けの名わき役:フライリール
ロッホモア SLA SLA3/4ダイワ ベイトリール
フライラインのリールは他の 釣りのリールとは大きく役割 が異なるタックルです。 通常のスピニングやベイト リールではリールにラインが 格納された状態でキャスト されますが、フライ フィッシングではリール からラインを引き出した 状態でキャストします。 フライリールは太くて かさばるフライライン のキャストの際に不要な 分を格納しておく格納庫 の様な役割を持って いるのです。
フライリールは使用するフライラインの番手で決める
フライリールには巻くことのできる ラインの目安が設定されています。 大体は3番から4番手や7番から9番手 など適合する番手には幅があります。 なのでロッドほど厳密に考えて購入 することはありませんが、ロッドとの バランスもあります。 初めて購入する際には実際に店舗に 行って、ロッドとのバランスを 見させてもらうといいでしょう。
フライリールのドラグ
基本的に余ったラインを収納して おくのがフライリールの役割です が、フライリールにも他のリール と同じようにドラグの機能が 備わっています。 フライフィッシングでは魚が ヒットすると基本は手で手繰り 寄せますが大型の魚がかかった 際は、このドラグを利用して リールでファイトするのです。 ドラグには安価なラチェット 機構と精度のいいディスク ドラグ式の2種類があります。
フライフィッシングの仕掛け3:フライライン
毛鉤を飛ばすフライの仕掛けのキモ:フライライン
フライラインはフィライフィッシング のタックルの中でも一番特徴的な道具です。 この他に余り類を見ないカラフルで 太いラインの重みを使って毛鉤を 狙ったポイントに落とすのです。 フライラインには大きく分けて フローティング(浮かぶ)ラインと シンギング(沈む)ラインの2種類が あります。 初心者は渓流や管理釣り場で 使いやすいフローティングライン がおすすめです。
フライラインの代表的なテーパーは3種類
フライラインには必ずテーパー(先細り) の構造になっています。 これは1本のラインで太さや重さが違う 部分を混在させることによって キャストの力の伝達をスムーズに行う ためです。 様々なタイプのテーパーをメーカーが 出していますがここでは代表的な ダブルテーパー(DT)、ウェイト フォワード(WF)、シューティング テーパー(ST)の3種類を紹介します。
初心者におすすめダブルテーパー(DT)
ダブルテーパーラインというのは フライラインの両端にテーパーが 付いているラインの事を言います。 このタイプのラインはラインの 片方が痛んでも、もう片方に 付け替えればそのまま使えるので 経済的なのが特徴。 飛距離のあまり出ないラインなので 渓流や管理釣り場など近場の ポイントを狙う釣りに向いています。 キャストにも慣れていない初心者 のうちはこのラインを使うのが おすすめです。
飛距離を出したいときにはウェイトフォワード(WF)
ウェイトフォワードラインの特徴は フライ側に大きく偏ったラインの 重量バランスです。 これによりダブルテーパーライン よりより遠くに飛ばすことが可能で 大型の河川の本流や、海などで キャストするのに向いています。
もう一つの遠投用ライン、シューティングテーパー(ST)
シューティングテーパーラインは ウェイトフォワードラインと同じ 様に遠投をすることに向いている ラインです。 ウェイトフォワードラインとの 相違点はシューティング フォワードラインは全体が短めで 代わりにラインのリール側に シューティングラインと呼ばれる 太さの均一なラインを結びつけるのが 特徴です。
慣れないうちは目立つ色のラインを選ぼう
フライライン DT-4F ダブルテーパー フローティング 100FT(約30.5m)
フライラインのカラーも色々な種類が 発売されていますが、初めの慣れない うちは目立つ色のラインの方が、 ラインの動きに気が付きやすく、 アタリに敏感に対応することが 出来ます。 なので慣れるまでは蛍光オレンジや ピンクなどの目立つカラーリングの ラインをお勧めします。
フライフィッシングの仕掛け4:バッキングライン
フライラインを巻く前の下巻き:バッキングライン
フライラインをフライリールに巻く ときはある程度下巻きのラインが 必要とされます。それがバッキング ラインです。 フライリールにまずバッキングライン をリールごとに指定された分だけ 巻いた後にフライラインを バッキングラインの先に結び付けます。 このバッキングラインは大型の魚が 掛かった時の予備のラインにもなり ます。
バッキングラインの選び方
通常バッキングラインは50mも あれば足ります。 太さは18ポンドのモノでOK。 もう少し太いクラスでも 大丈夫です。 あくまで予備のラインなので バッキングラインは安い もので構いません。
パッキングラインの結び方
パッキングラインとリールの結び方
パッキングラインをリールに結ぶ 際は、主にユニノットを使います。 ユニノットの結び方はラインを リールに通し、輪を作ったあと、 ラインの先端部分でラインを 二本とも輪の中に4、5回巻き付け 締め付ければ完成です。
参考:ユニノットの結び方の動画を紹介
パッキングラインとフライラインの結び方
パッキングラインとフライ ラインの結び方は主に オルブライトノットが使用 されます。 フライラインとリーダー の結び方もこのオルブライト ノットを使うのでしっかり 覚えましょう。 ここでは簡単にオブライト ノットの結び方を紹介します。
オルブライトノットの結び方
太いラインを二つ折にし、 細いラインを太いラインの 本選に1度だけ巻き付けます。
今度は2つ折りにした太いライン を両方と、細いラインを7回から 8回細いラインで巻き付けます。 細いラインの先端を太いライン を2つ折して出来た輪に通し たら太いラインの先端と本線 をおさえ、細いラインを 引いて締め、余分なラインを カットすれば完成です。
参考:オルブライトノットの結び方の動画を紹介
フライフィッシングの仕掛け5:リーダー
ティペットラインとフライラインをつなぐ:リーダー
モーリス [VARIVAS] バリバス テーパードリーダー スーパーヤマメ フラットバット ブラインド(IWI Select)
リーダーとはフライラインの 先に結び付ける糸で、主な 素材はナイロンとフロロ カーボン。 フライライン側から、太い 部分をバット、滑らかに 細くなっていく部分の テーパー、細い部分の ティペットの3つの部分で 構成されているラインです。
渓流でのリーダーの太さは6Xが基本
リーダーの太さは単位「X」で表され 毛鉤側の細いラインの太さで表記 されます。 フライラインとは逆にリーダーは 「X」の数字が大きくなればなるほど 細いラインになるので注意が必要です。 渓流で使われるリーダーは主に 6Xのリーダーがメインですので 入門向けにはまずは6Xのリーダーを 購入することをお勧めします。 この際、必ずあらかじめテーパーの 付いている「テーパードリーダー」を 買うようにしてください。
リーダーの長さは長めに
リーダーの長さは主に 7.5フィート、9フィート、 12フィートの3種。 リーダーは短い方が投げやすく 扱いやすいのですが、渓流等 では短いと魚に気付かれ易いので ある程度の長さは必要です。 長くてもカットしてしまえば いいので最初は長めの「テーパー ドリーダー」を買う事をお勧めします
フライフィッシングの仕掛け6:ティペット
毛鉤とラインを結ぶ:ティペット
ティムコ(TIEMCO) TIEMCO ミスティープラスティペット 6 X 50m
ティペットラインはリーダーの 先端に結ぶ細いラインの事です。 場合によってはティペットライン を使わずにリーダーのティペット部 に直接毛鉤を付けることもありますが、 細いティペット部は損耗が激しく すぐに短くなってしまいます。 その為にリーダーの先に更にティペット ラインを結ぶのです。 ティペットの長さは50cmから両手を 広げたぐらいの長さが基本。 ティペットの太さはリーダーと 同じ「X」表記。 数字が大きいほど細くなっていきます。
ティペット選びのコツ
ティペットの選びの基本はリーダー よりも1番手細いか同じ程度の太さの ものを選ぶこと。 そこから使う毛鉤によってティペットの 太さを変えます。 先ほどもお話した通り、渓流や管理 釣り場では6Xのリーダーを使うのが 主ですので入門用には6Xから7Xの ティペットを購入するのをお勧めします。
リーダーとティペットの結び方
リーダーとティペットを結ぶ 結び方は主にサージャンノット が使用されます。 結び方は以下の通り。 1:2本のラインを重ねて輪を 作り、2回くぐらせる。 2:ラインがばらけない様に 気を付けながらゆっくりと ラインを引っ張る。 3:余分なラインを切り取る。 以上で完成です。
参考:サージャンノットの結び方の動画を紹介
フライフィッシングの仕掛け7:毛鉤(フライ)
フライフィッシングの仕掛けの代名詞:フライ
毛鉤(フライ)とは主に水生昆虫 などを模した鳥の羽などの材料で 作られた疑似餌の事。 フライフィッシングの名前は この特徴的な疑似餌から来ています。 フライには様々な種類があり、 釣り場や天候、季節などの条件に 合わせて使い分けるのが主な 使い方ですが、慣れない初心者の内は 使い分けるのは難しいかと思います。 最初の内は入門向けとして代表的な種類 のフライを2、3個ほどサイズ違いで持って 使い分けるのが良いでしょう。
フライの大きさ
フライの大きさの表記は数字が 大きくなればなるほど小さい サイズになります。 日本の渓流や管理釣り場では 14番程度のサイズが一般的と されているので、初心者の方は 入門用にこの前後のサイズの フライをそろえる事から 初めてみるのがおすすめです。
フライとティペットの結び方
フライとティペットを結ぶときにも ユニノットを使用します。 ユニノットの結び方は先ほど紹介 しているのでここでは割愛します。
フライの種類
フライフィッシングの毛鉤には 水生昆虫や、ニンフや小魚 など渓流や湖に住む様々な生き物 を真似て作られています。 その種類は多岐に渡りますが 今回は代表的な4種類のフライに 付いて紹介いたします。
初心者向けの扱いやすいフライ:ドライフライ
ドライフライはその名の通り乾いた フライ、つまり水面に浮くフライの 総称の事です。 主にカゲロウなどの水生昆虫の成虫を 模して作られており、それらを食べて いるイワナやヤマメなどをメイン ターゲットにしています。 また、管理釣り場や、小さい渓流などの 浅い水深のポイントでも力を発揮するので 初心者の入門向けとしては最も適した フライとも言えます。
最古のフライフィッシングのフライ:ウェットフライ
ウェットフライは水面直下から ある程度の深さまでで使用する フライでもっとも古くから 使われているフライと言われて います。 主に羽化の為に水面に上がってきた 水生昆虫や溺れた昆虫などを模して 作られています。
水中に沈めて使う:ニンフフライ
ニンフフライはその名の通りヤゴ などの水生昆虫の幼虫を模して 作られているフライです。 主に水に沈めて使われるため アタリを取るのが難しく、 マーカーやインジケータ― を付けて釣るのが主流になって います。 こちらも魚の目の前にフライを 送ることが出来るので管理釣り場で 強い力を発揮する為、初心者の入門用 フライとしておすすめです。
初心者おすすめのインジケーター
インジケーターにも様々な種類が ありますが入門用としておすすめ なのがマジックテープで挟み込む タイプのものです。 ほぼ使い捨てになりますが 挟むだけで取り付けれて、 扱いが簡単なので初心者に おすすめになります。
小魚を模したフライ:ストリーマーフライ
ストリーマーフライは小魚などを 模したフライです。 マス類は大型の魚になるほど肉食性 が強くなり、小魚などを食べるよう になります。 そう言った大型のマス類を狙うために ルアーのミノーの様にリトリーブで アクションを付けたりして誘うのが 基本の使い方です。 大型の河川や湖などではルアーの様に 広範囲に探ることが出来る反面、 扱いが難しく初心者にはあまり向かない フライでもあります。
フライフィッシングのススメ
以上でフライフィッシングのタックルの 説明を終わりたいと思います。 フライフィッシングといえば取り扱い 店舗が少なくタックルが揃えにくい、 渓流など山奥のポイントに行かなければ 釣れないなどとっつきにくい釣りの イメージを持たれている方も多いかと 思われます。 しかし近年は通販などの発達により 何処に住んでいてもタックル一式を 揃えることが可能になりましたし、 管理釣り場なども整備されてきて いるので初心者でも入りやすい釣りに 生まれ変わってきています。 この記事が読んだ方にフライ フィッシングに少しでも興味を 持たせ、フライフィッシングを 始めるきっかけになれば幸いです。