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キスの釣り方特集!コツや時期・シーズンなど初心者向けまとめ!

キスは夏の魚の代名詞です。その姿は「海の女王」と称される美しい魚です。釣り方も砂浜からの投げ釣り、岸壁からのチョイ投げ、船釣りとバリエーション豊かです。今回は初心者でも比較的簡単に釣れるようなキスの釣り方をアドバイスしていきます。
2020年8月27日
hanbaishi
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キスってどんな魚? 【生態・シーズン・時間帯・ポイント】

キスの生態

キスはスズキ目スズキ亜目キス科に属する魚で、 日本沿岸のほとんどの地域に生息する魚です。 キスは、ホシギス・アオギス・シロギスと5属33種が登録されている魚ですが、 そのうち主にキス釣りのターゲットになるのは、シロギスです。 世界的にはアフリカの南東側からインド洋、東南アジアから オーストラリアにまで広く分布しています。 基本的には海岸線の砂地に住み、まれに河口や汽水域に進出します。 食用として供されるとともに、夏の時期の釣りターゲットとしても人気です。 キスは比較的簡単に釣ることができる魚です。 今回は動画を交えて、 初心者でも気軽に楽しめる釣り方をご紹介します。

キス釣りのシーズン

キスはほぼ一年を通じて釣れる魚ですが、 数が釣れるシーズンと、型が狙えるシーズンがあります。

【春のシーズン】 春先から夏前までの時期には、大型が釣れることがあります。 キス釣りに精通している人しか、あまり知られていない時期です。

【夏のシーズン】 夏の時期、キスは産卵のため海岸近くの砂地に接近します。 数釣りが楽しめます。 一人で一日釣れば数十匹釣ることも可能です。 キス釣りファンには、待望のシーズン開幕といったところです。 また、一年で一番の初心者向けベストシーズンです。

【秋のシーズン】 秋の時期には「肘たたき」といわれる大型に成長します。 この時期は逆に数は釣れなくなります。 寒くなるにつれて、越冬するキスは深場に落ちていきます。

【冬のシーズン】 晩秋から冬にかけての時期は、 遠投して大型の越冬キスを狙うことも、可能ではありますが、 あまり釣れません。

キス釣りの時間帯

キスは、日中の時間帯でも充分釣れますが、 夜明け前~朝マズメと夕マズメ~夜になるまでが有利です。 また、潮が動き始める時や緩み始める時間帯、 つまり満潮前後や干潮前後の時間帯にキスの活性が上がります。 キスは長時間アタリ続けるという事はあまりありません。 群れで移動しているために、アタリが出る場所や時間は、 どんどん変化していきます。 夜は大型が釣れる可能性が高くなります。 キスは夜の時間帯に産卵します。 卵を持った大型のキスが狙えるわけです。 汽水域の護岸などは、夜に大型のキスが狙えるポイントである場合が多いようです。 夕涼みがてら、夜釣りも面白いかもしれません。 しかし、夜は危険が伴いますので、キャスティングした後、 置き竿で待つというのが安全なスタイルです。 キスは仕掛けをゆっくり引いてくる、「引き釣り」という釣り方がポピュラーですが、 夜で竿先が見にくいという理由もあります。 夜は竿先に鈴をつけると、置き竿でもアタリがわかりやすく便利です。 初心者は夜の釣行より、先ずは比較的簡単に釣れる日中の時間帯での釣行をお勧めします。

キス釣りのポイント

出典: http://101-kisu.com/point/yobu.html

夏の時期のポイントは、キスが産卵のために近づく海岸線近くです。 寒くなる時期にはキスは深場に落ちるため、沖が有利になります。 海岸線の場合、海底の変化のある場所はキスの好ポイントです。 海底の起伏である「ヨブ」や駆け上がりはキスがたまりやすく、 通り道になっています。 海底の起伏は水面の盛り上がりからも分かります。

キス釣りの楽しさ 【釣り味・食味】

釣り味

キス釣りの楽しさは、何といってもその引き味にあります。 竿を動かしていると、突然小刻みに竿先がブルッブルッと震えます。 キス独特のアタリです。 紹介動画を見て、何とも言えない情緒のあるアタリに魅了された人も多いでしょう。 細身の魚体にも関わらず、時として強引に竿先を持っていくアタリもみせてくれます。 初心者の人は、「いったいどんな大物?」と思うほどです。 このアタリが忘れられず、毎年シーズン開幕が待ちきれないファンが多くいます。 初心者向きだけでなく、長年釣っても飽きの来ない、 何とも言えず情緒のある釣りです。

食味

キスは釣りの楽しさもさることながら、 その料理の味も最高です。 釣れる数や型は時期によってばらつきがありますが、 年間を通じて美味しい不思議な魚です。 しっとりとした淡泊な白身は、どんな料理にも合う素材です。 しかし、まずは代表的な料理としては天ぷらですね。 キスという魚を天ぷら料理として知っている人のほうが 多いくらい、みんなが知っている美味しい料理です。 サクッとした歯触りの後、やわらかでジューシーな味わいが、 口いっぱいに広がります。 思わず目を閉じて余韻を味わいたくなるほどです。 最近はなぜか、魚屋さんにもキスを見かけなくなりました。 釣行の夜は、こんなご馳走が待っています。 ますます、釣り人ならではの楽しみになっていますね。

暑い時期には、すっきりと塩焼きもいけます。 ほんのり苦みもあって、夏を感じさせる旬の味ですね。 塩焼きの場合は、捌き方も簡単です。 うろこを取った後、頭を取らずに腹から包丁を入れてワタを軽く出すだけで下処理終了です。 後は塩を軽く振って焼くだけですから、とっても簡単です。 身が小さくて細身ですから魚焼き器やオーブンで焼くより、 フライパンにクッキングシートを敷いて焼くほうが、 きれいに焼けます。写真のキスは少し焼きすぎですね。 レモンやスダチをさっと振りかけて食べると爽やかです。 これが楽しみでシーズンを待ちきれない! という人も多くいます。

キスの餌と付け方

餌の種類

出典: http://blog.goo.ne.jp/724416/e/5fbcde78ec9493c2cd7952236c13529f

キス釣りには石ゴカイをメインに使用します。 青イソメでも可能ですが、あまり大きいと食い込みが悪くなります。


餌のつけ方(動画解説)

餌付けが初心者にとって第一関門です。 ヌルヌルして付けにくい上に細いために、 針が指しにくいことこの上なしですね。 慣れるまでには少々コツが必要です。 そんな時は滑り止めの「石粉」を使用することをおすすめします。 石ゴカイに直接振りかけて使用します。 釣行当日であれば振りかけておいても、餌は元気なままです。 餌を前日に購入する場合は、釣る前に振りかけましょう。 また、石ゴカイの頭の部分には小さな牙があります。 餌をつけようとすると、石ゴカイは牙をむいて抵抗します。 石ゴカイも必死ですよね。 女性や初心者には、ちょっと辛いところですね。 その場合は、頭の部分をハサミで切って使ってもオッケーです。

キスの活性に応じた餌のたらし

出典: https://ms-fishing-style.com/esa/

餌は針から1〜2cmくらいを垂らすようにつけます。 針は出していてOKです。 キスの活性が悪い場合は、垂らしを長くして誘いましょう。

キス釣りの道具 【岸壁チョイ投げ編】

初心者はまず釣れることが楽しみですから、簡単なタックル構成にします。 手軽に行うチョイ投げ仕掛けはタックルもアバウトでオッケーです。 ロッドは仕掛けが投げられる程度の長さがあれば十分です。 初心者はキャスティングに慣れていない人が多いものですが、 気にしなくてもOKです。 「ドボン」と数メートル先にしか投げられなくてもオッケーです。 多少投げ方に失敗しても心配ありません。 なにせ、キスはすぐ近くに居るのですから。 ここら辺が初心者にも楽しめる釣りですね。 仕掛けはジェット天秤かキス天秤を使います。 針とハリスは市販のもので良いでしょう。 針は6~7号くらいの小さめを使い、 針数は少なめのものを使用しましょう。

ロッド

仕掛けが投げられれば、短いロッドで構いません。 手持ちのシーバスロッドやエギングロッドでもオッケーです。 あまり穂先が固い竿は、アタリがわかりにくいので不向きですが、 大抵のショートロッドは利用できます。

リール

小型〜中型のスピニングリールを使用します。 1500~2000番台のリールで充分です。 あまり口径の大きいリールだと、持ち重りして不自由ですから、 軽めの小型リールにしましょう。

仕掛け

出典: https://japaneseclass.jp/trends/about/%E6%8A%95%E3%81%92%E9%87%A3%E3%82%8A

仕掛けは既製品でオッケーですが、 多くとも3本針までにしておきましょう。 長くなると投げづらくなります。 ハリスの上の仕掛けは小型のジェット天秤か、 キス用天秤を使用します。 仕掛けを準備するときは、 天秤と道糸を結んで、仕掛けをスナップの部分をカチッとセットするだけ。 初心者に優しい仕掛けです。

キスの釣り方のポイント 【岸壁チョイ投げ編】

岸壁からのチョイ投げは、特に初心者におすすめの釣り方です。 夏のキスは産卵時期のため、浅瀬にやってきているので、 あまり遠投は必要ありません。 軽く投げて糸ふけを取り、竿を横に寝かせてゆっくり竿ごと水平に引いていきます。 水平に引き終わったら、糸ふけを巻き取り、また水平に引いていきます。 この時、錘が海底をズル引いている感覚が大切です。

キスのヒットシーン動画 【岸壁チョイ投げ編】

キスはチョイ投げで気軽に釣れます。 特に夏場は遠投しなくても、 動画のように入れ食い状態になることもしばしばです。 お子さんでも、初心者でも楽しめます。

キス釣りの道具 【サーフの投げ釣り編】

ロッド

遠投がきく4メートル前後の竿が理想です。 遠投しなくても夏場はそこそこ釣れますが、 せっかく広い範囲を狙えるポイントですから、 長竿が有利といえます。

リール

ある程度の遠投が出来る方が有利なため、 2000〜3000番台のスピニングリールが適しています。

仕掛け

出典: http://kameya-fishing.com/basic/trap

仕掛けを投げる時、瞬間的に強い力がかかって糸が切れる場合があります。 それを防止するために、道糸とハリスの間に「力糸」をセットすると安心です。 あまり遠投しない場合や、重りを軽めにする場合は必要ありません。 道糸にはPEラインもおすすめです。 PEラインはナイロンに比べて伸びがなく、 キスのアタリをダイレクトに伝えてくれます。

キスの釣り方のポイント 【サーフの投げ釣り編】


釣り方ポイント①群れを探すこと

サーフ(砂浜)からのキス釣りは広い範囲が狙えるのが大きなメリットです。 一番重要なポイントとしては、アタリが出る場所を集中的に攻めるということです。 そのためには、移動して群れを探すか、 置き竿にして広角にポイントを探すかの二つの方法が考えられます。

釣り方ポイント②ロッドの操作

仕掛けをキャストする場合、広い範囲を探るには遠投が有利です。 しかし、初心者は遠投が難しい場合、アタリがある飛距離を把握しておくことがコツです。 キス専用のPEラインは25メートルごとに色を変えており、 どのくらいの場所でアタリが出ているか把握することが出来ます。 サーフの場合、ロッドが長く重たいため、 キャスト後はロッドを立ててリールを巻くのが楽です。 リールはただ巻きで超デッドスロー(遅まき)で巻いていきます。 キスに喰わせのタイミングを与えて、 アタリを正確にキャッチするためです。

キスのヒットシーン動画 【サーフの投げ釣り編】

動画で分かるように、キスは思った以上に乱暴なアタリ方もします。 シーズンならではのキス釣りの醍醐味ですね。 乱暴に竿を曲げた段階で基本的にはフッキングしていますが、 念のため合わせを入れてから糸を巻き取りましょう。 ずっと見ていたい、気持ちの良いアタリですが、 合わせを遅らせるとキスが針を飲み込んでしまい、 後の処理が大変です。

キス釣りの道具 【船釣り編】

キスの船釣りの場合、仕掛けを遠投する必要がありません。 そのために、タックル全体はとてもライトなものです。

ロッド

基本的には船の近くや直下を狙うため、短竿がメインになります。 穂先は柔らかく、キスのアタリを感じやすいものを使用します。

リール

小型〜中型のスピニングリールかベイトリールでも構いません。

仕掛け

出典: https://matome.naver.jp/odai/2133014267592586101

水深があるため、錘は重めを使用しますが、 仕掛けはシンプルな天秤を使用します。

キスの釣り方のポイント 【船釣り編】

船からのキス釣りの場合、軽く投げてしっかり着底させます。 投げるといっても岸壁のチョイ投げほど投げる必要もありません。 軽く放る程度でオッケーです。 錘の着底を感じたら、軽くシャクって誘います。 誘った後は、キスに少し喰わせのタイミングを与えてやります。 このタイミングは大事なポイントです。

キスのヒットシーン動画 【船釣り編】

キスの数釣りは、やはり船釣りにはかないません。 動画でも描かれているように、 小学生でも難なく釣れています。 しかし、突然時合いが途絶える場合もありますから、 釣れるときに手返しよく釣っておくことがポイントです。

キスの釣り方のコツ 【合わせ】

まず、ぶるっとアタリがあった時に即合わせてもよいのですが、 キスの活性具合と、餌がどういう状態にあるか思い出しながら合わせを変えるのがコツです。 よく、キス釣りは合わせを入れたほうが良いのか? という初心者からの質問があります。 基本的には軽い合わせを入れたほうが良いようです。

キスの活性が低い場合の合わせのコツ

キスに食い気が足りない場合は、アタリがあってもすぐに合わせず、 竿を先に送り込み、しっかり食い込むまで待って合わせます。

餌のたらしの長さ別の合わせのコツ

餌のたらしが短い場合は、即合わせでもオッケーですし、 合わせを入れなくても向こう合わせでフッキングできます。 しかし、餌のたらしが長い場合は、充分に食い込むまで待ちましょう。 たらしの部分を食べている状態で合わせるとフッキングしません。 アタリはあるのに釣れない場合は、この早合わせが原因です。

キスの釣り方のコツ 【数釣りの方法】


キス釣り自体風情があって楽しいものですが、 持って帰って料理を楽しむ場合は、 ある程度の数は釣りたいものです。 そのためには、連掛けのテクニックを活用しましょう。

釣り方のコツ 数釣り方法ポイント① キスは群れで移動する

夏のキスは集団で移動しています。 という事は、一匹釣れれば近くに仲間がいるという事です。 ぶるっとアタリが出ると、嬉しくてすぐリールを巻き、 取り込んでしまいがちですが、 動画の例のように、是非二匹目以降も同時に狙いましょう。 この「ガマン」が数を狙う釣り方のポイントです。

釣り方のコツ 数釣り方法ポイント② 一匹当たれば二匹目も狙う

一匹が捕食活動している様は群れの他のキスも見ています。 ましてや仕掛けにはまだ餌がある場合は、「連掛け」のチャンスです。 まずは一匹目を合わせたら、慌てずゆっくり仕掛けを引いてきましょう。 付近にいるキスに気づかせて誘います。 二匹目が当たったことはわかりづらいですが、 一匹目が釣れればよりゆっくり引いてくることが連掛けのコツです。

キスの釣り方のコツ 【手返し】

キスに限らず、魚を多く釣るためには、 釣っている時間以外の時間を極力少なくすることがコツです。 釣りの上手な人は、実はロスタイムを極力なくそうとしています。 そのことを「手返し」が良いといいます。 手返しが早ければ、その分キスを実際に釣っている時間が長くなり、 たくさん釣れるというわけです。 意外に見落としがちなポイントですね。

釣り方のコツ 手返しポイント① 餌箱を身に着ける

実際に釣っている時間を長くするためには、 餌を付け替える時間も短縮したいですね。 餌をつけるために、いちいちクーラーボックスのある場所まで戻っていたら、 時間のロスがです。 そのためには、餌箱を身につけて持ち運ぶのが便利です。 ベルトで腰に結び付けて使用します。

釣り方のコツ 手返しポイント② 飲み込ませない

これはキスに限ったことではありませんが、 アタリがあった魚を放置しておくと、 針を飲み込んでしまい、外すのが大変です。 特に置き竿の場合は飲み込ませてしまうことが多くあります。 飲み込ませる前に合わせて、針外しの時間を短縮したいものです。

もし、飲み込ませてしまっても大丈夫! 次の動画を参考にして、 同時に右手でハリスをゆっくりと引いていきます。 大抵の場合、これで針が外れます。

釣り方のコツ 手返しポイント③ ワームの活用

ワームを活用すると、餌のロストが激減します。 更に餌の付け替えの手間が省けてて、時間が節約できます。 返しが劇的に向上するわけです。

キスの釣り方まとめ

今回は初心者の方にもチャレンジしやすい、 キスの釣り方を動画を交えてご紹介しましたが、 いかがだったでしょうか? キス釣りほど色々な楽しみ方が出来る釣りも珍しいものです。 チョイ投げでは、初心者やファミリーでも楽しめますし、 サーフの遠投では、競技者並みの連掛けも味わえます。 船釣りでは、大型のキスが手軽に釣れます。 そして、そもそも釣り自体が初めてでも楽しめてしまう釣りです。 しかも釣行後の夜には、美味しい料理が待っている、 ダブルで楽しい釣りですね。