n-VISION テンカラ用仕掛巻2個セット 70mm
SUNRISE ロイヤルコーチマン ツールキット
フライタイイングツールキット
ティムコ TMC100SP-BL 14号
FUJIX キングレザーミシン糸 401白
ティムコ 66210260377
Housolution 卓上バイス
長谷川刃物 DSB-100
ティムコ(TIEMCO) 8321
オーナー(OWNER) ボビンホルダー No.8942
ティムコ フライタイイング TMC ハーフヒッチャーM
テンカラ釣りで憧れの大イワナを釣ろう!
近年じわじわと人気を高めているテンカラ釣り。 日本の伝統漁法ですが、ゲーム性の高さから昨今、釣りファンを魅了しています。
その魅力は何といっても、とっても軽くて、コンパクトな装備です。 大きく分けると、竿、ライン、毛鉤のみのシンプルな構造です。 渓流釣りは山歩き、時には沢登りも兼ねていますから、その軽量でコンパクトな装備は快適かつ、より多いポイントを打てる点では利点といえるでしょう。 また、渓流釣りの入門としても初心者におすすめです。
憧れの大イワナ!
渓流釣りの代表的な魚、イワナ。 イワナは「岩魚」とかかれるように、岩について餌を待つ性質を持っています。 体型は丸く、遊泳力はそれほど高くありません。 テリトリーを越えて積極的に餌を追うことも少ないので、毛鉤に1度触っても何度も出てくることがあります。 イワナは水温の低い渓流域に生息し、寿命は約6年とされています。 渓流域で40㎝クラスのイワナが釣れれば、記録級といえるでしょう。 ヤマメやアマゴに比べ、動きも比較的鈍重なので初心者でも狙いやすい魚です。 大型のイワナも夢ではありません!
テンカラ釣りの肝は「毛鉤」?「仕掛け」?
「毛鉤」こそテンカラ釣りの肝だ!と思われる方もおられるかもしれませんが、実のところ毛鉤をフライフィッシングのように創意工夫を凝らしても、テンカラ釣りにおいてはそれほど釣果に影響はありません。
それは、テンカラ釣りが流れの速い渓流域で行われるからです。 速い流れでは、魚は「虫っぽいもの」としか毛鉤を認識しません。 一番重要なポイントは、魚のいるポイントにいかに的確に打ち込むか、アプローチできるか、合わせられるかです。 とはいえ、自分で巻いたとっておきの毛鉤をもってあの川にいけば、きっと爆釣りできるんじゃないか?と、思いをはせるのもまたテンカラ釣りの楽しみです。 毛鉤の大きさや形を変えることで魚の反応が変わるのも事実です。
ですから、第一に毛鉤の工夫!というよりもキャスティングや狙う魚へのアプローチを知ることが有利といえます。 そのためには、ラインの結び方や仕掛けの作り方をスムーズに行えるようになることは、テンカラ釣り師への第一歩となります。 今回は、道具の特徴を知りながら、初心者にもわかりやすく写真とあわせてラインの結び方や、仕掛けの作り方をご紹介していきます。
道具4種!とってもシンプル!テンカラ釣りの仕掛けとは?
テンカラ釣りの道具は、とってもシンプルです。 まずは、「竿」。 そしてラインである「道糸」と「ハリス」。 そして、「毛鉤」です。 イワナであれば、図のような仕掛けが適しているでしょう。 それら道具の特徴についてと、できれば持っておきたい道具も見ていきましょう。
1/4:テンカラ釣りの道具、「竿」とは?
テンカラ竿のおすすめの長さは?
テンカラ釣りの竿として販売されている竿の長さは3~4.5mですが、その長さの決め方は釣り場の川幅に合わせて選択します。 イワナを狙うなら、源流、渓流で釣ることを想定して、3.6m程度のものを選ぶとよいでしょう。 素材は、他のロッドと同じくカーボン製やグラスファイバー製のものが一般的です。
テンカラ釣りは活性の高い魚を狙う釣り方といわれています。 イワナの居そうな岩陰にどんどん毛鉤を打ち込み、出てこなければ次のポイントへ移動します。 魚の出る、出ないの判断を短時間でしていくことになりますので、竿は頻繁に打ち込むことに耐えられる、また打ち込みやすい竿がテンカラ竿として適しています。
2/4:テンカラ釣りの道具、「ライン(道糸)」とは?
テンカラ釣りで使用されるラインは、大きく分けてレベルラインとテーパーラインが主流となっています。 レベルラインとは、ラインの太さが一定であるラインを指します。 買ったときに巻かれているスプールからそのまま引き出して使うことができるので、とても簡単に、楽に準備できるのでおすすめです。 テーパーラインは糸を何本か撚り合わせて先に向けて細くなるように作られています。 その分重さがあるので、鞭のように打ち込みやすい反面、その性質から、釣行中糸が木の枝に引っかかったりしたときにはクシャクシャになって大惨事になることも…。 手軽さや、渓流の規模に合わせて長さの調節が自由自在にできることから、レベルラインが初心者にはおすすめでしょう。
ラインの材質は、フロロカーボンとナイロンがありますが、フロロのほうが細く風抵抗も受けにくいため扱いやすく一般的です。 道糸はフロロラインであれば4.0号が初心者にもおすすめの太さです。 岩に擦れたりするようなこともないので、めったに切れることもありません。 30~50mほど買っておけば十分持つでしょう。
仕掛けに必要なレベルラインの長さは?
ラインの長さは、長ければ長いほど魚との距離がおけるので、警戒心の強い渓流魚には有利といえます。 しかし、ラインが長いとその分取り扱いが難しくうまくキャスティングできません。 初心者には竿の長さと同じかプラス1mが適当といえるでしょう。
3/4:テンカラ釣りの道具、「ライン(ハリス)」とは?
ハリスの長さは?
ハリスとは、道糸と毛鉤を結ぶラインを指します。 だいたい、道糸から1mほどの長さが標準の長さとされています。 こちらは、より魚に近くなるため、警戒心の強い渓流魚を刺激しないためにも細めのラインを使用ます。
ハリスの太さは?
テンカラ釣りでは活性の良い魚を狙う釣りのため、その分引きが強く細いハリスは細すぎると合わせ切れしてしまうことがあります。 フロロカーボン製なら1.0号ほどがバランスも良く、初心者にもおすすめの太さといえるでしょう。
4/4:テンカラ釣りの道具、「毛鉤(けばり)」とは?
毛鉤の仕組みは、まずライン(ハリス)を通せる「アイ」という縫い針のように穴の開いた針に、「胴」と「ハックル」を巻くといういたってシンプルな仕組みです。
毛鉤で重要なポイント針の大きさ?
速い流れの渓流に至っては、魚は毛鉤に対してどんな虫なのか?などと考える時間はありません。 ですから、毛鉤にとって一番重要なポイントは、魚に合わせた針の大きさといえるでしょう。 イワナを狙うなら針の大きさは、12番か14番あたりが適当です。 しかし、管理釣り場やキャッチ&リリース区間では、さすがのイワナたちも何度も出くわす毛鉤はエサでないと覚えてしまいます。 そんな時に、変わったアプローチをする毛鉤や、針の大きさを変えてみると、魚たちは「あれ?これはなんだ?」と食いついて来ることもあります。 そのためにも、針の大きさが違ったセットを作ったり、同じ大きさの針でも違ったアプローチをする毛鉤のセットを作って持っていたほうがいいでしょう。 一概に毛鉤に工夫はいらない、といえないのがテンカラの楽しみでもあります。
おまけ:テンカラ釣りの道具、仕掛け巻きについて
仕掛け巻きは、テンカラ竿に通して使うことができます。 テンカラ竿はリールがないため、レベルラインを巻いておくところがありません。 この仕掛け巻きがあれば、自分のラインやハリス、毛鉤のセットを巻いておくことができるので、とてもコンパクトになりライントラブルも防ぐことができます。 また、レベルライン、ハリス、毛鉤の仕掛けセットをあらかじめ巻いておけるので、毛鉤の種類ごとの仕掛けセットを作って仕掛け巻きに巻いて持っておくこともできます。 仕掛けの交換も楽になるので、テンカラセットの一つとして持っておきたい道具でしょう。
n-VISION テンカラ用仕掛巻2個セット 70mm
結び方3選!初心者にもおすすめのテンカラの仕掛け、ラインの結び方とは?
テンカララインの結び方はいくつかありますが、これからご紹介するのは、初心者にもおすすめの結び方です。 テンカラでは、ハリスと毛鉤交換が頻繁に行われるので、より自分に合った結び方を覚えておくとよいでしょう。 慣れておけば、釣行もスムーズになります!
1/3:テンカラ仕掛けのラインの結び方、おすすめ!二重投げ縄結び
この結び方はとても便利で、リリアンとレベルライン、レベルラインとハリス、ハリスと毛鉤と、すべて同じ結び方でできるので、ひとつ覚えるだけで仕掛け交換が簡単にできます。
1.端糸が下になるようにラインを折り曲げる
2.本線の上を通るように糸を置き、1回巻き付ける
3.もう一度、本線に巻き付ける
4.できた二重の輪に端糸を通す
5.絞れば完成!
端糸を引っ張れば、結び目が緩むので交換も便利です! リリアンに結ぶときは、輪っかが作れた状態で、その輪っかをリリアンに1回巻き付けてから絞るとより固定できます。
2/3:テンカラ仕掛けのラインの結び方、ダブルチチワ
こちらも初心者にもおすすめのラインの結び方です。 ぶしょう付けとともに覚えて、ラインやリリアンとの接続ができるようになりましょう!
糸を二重にして8の字を作ります
できた8の字に輪の部分を通してチチワ結びを作ります
チチワ結びを絞り、余分な糸先を切ります
先端側にもう一つチチワ結びをして完成です
3/3:テンカラ仕掛けのラインの結び方、ぶしょう付け
初心者にもおすすめのダブルチチワ結びとともに覚えておくことで、テンカラ仕掛けに役立つ結び方です。
ダブルチチワ結びでできた輪の中に人差し指と親指を差し込む
本線の糸をつまみ出す
つまみだしてできた輪はリリアンに引っ掛けて絞れば接続することができます。 また、レベルラインとハリスとの接続にも、レベルライン側にコブを作っておけばそれがストッパーになり接続することができます。
厳選2選!おすすめ!テンカラ仕掛けの作り方、リリアン~毛鉤まで
では、実際に初心者にもおすすめのテンカラ仕掛けの作り方をご紹介します。 テンカラの仕掛けは、リリアンとレベルライン、レベルラインとハリス、ハリスと毛鉤、それぞれの結節の方法があります。 毛鉤を取り換える際に、どこで取り換えるのかというのも人それぞれですので、自分に合った仕掛けの作り方を見つけましょう!
1/2:テンカラ仕掛けの作り方、その1
毛鉤とハリスは「クリンチノット」という結び方で結節されています。 その場合、仕掛けセットをいくつか用意して釣行の際にはいつでも交換できるように用意しておく必要があります。 簡単な結び方ですので、初心者におすすめです。
2/2:テンカラ仕掛けの作り方、その2
こちらは毛鉤とハリスの結び方がとても簡単で、マスターしやすい結び方です。 毛鉤の交換はハリスを切っていく方法だと思いますので、ハリスの長さは毛鉤を交換するたびにだんだん短くなっていきます。 しかし、ハリスと毛鉤の結び方も簡単で分かりやすく紹介されていますので、初心者にもおすすめのセットの仕方といえるでしょう。
実践!毛鉤の作り方と、必要な道具8種類のご紹介!
毛鉤はぜひ自分で作ってみましょう! テンカラ釣りにおいて毛鉤はエサの役割を果たしているので、合わせ切れしたり、引っ掛けたりして1日に何本かは失うことになります。 シンプルな作りのテンカラ毛鉤だからこそ、自分で巻けば安くすみますし、楽しみも倍増します! ぜひトライしてみましょう! 今回は、初心者にもおすすめな巻き方2種類をご紹介します。 どちらも、ハックルの素材を変えれば水中でのアプローチを変えられるので、基本の2種類として覚えておきましょう!
毛鉤作りに必要な道具とは?
毛鉤を自分で作るために最低限必要な道具は4つです。 ずばり、「ハリ」「スレッド(糸)」「ハックル」「バイス」「はさみ」です。 ほかにも便利な道具はありますが、違うもので代用できることもあります。 しかし、道具があれば初心者でも要点を得て、巻きやすいです。 そんな、道具も併せてご紹介します。
毛鉤作りの道具1/8:ハリ
毛鉤で一番大切な要素である針の大きさですが、イワナを狙うならフライフックサイズで12番~14番が一般的なサイズです。
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毛鉤作りの道具2/8:スレッド(糸)
100円均一で売っているようなミシン糸で、下巻きから胴巻きまで使えます。 テンカラ用のスレッドも販売されていますが、針先に触れると切れたりします。 ベテランテンカラ師でもミシン糸は使われますので、安くそろえられるミシン糸がおすすめです。 初心者は、視認性の良い白色がいいでしょう。
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毛鉤作りの道具3/8:ハックル
釣具店で羽は手に入りますが、道に落ちている野鳥の羽でも大丈夫です。 大きめの羽1本で、下の毛は大きな毛鉤用、上の細い毛は小さな毛鉤用と、余すことなく使うことができます。 そのほかにも、動きをつけるためにペットの毛や、毛糸などトップウォーターを狙ったり、水中で負荷をつけて動きを変えるなど、毛鉤のバリエーションがハックルで違ってきます。 いろいろ試してみるのも楽しいでしょう。
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毛鉤作りの道具4/8:バイス
ハリを固定するための道具です。 写真は机に固定するクランプタイプですが、台がついた置き型タイプのものもあります。 小さな針に糸や鳥の羽を巻いていきますから、必須アイテムといえるでしょう。
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毛鉤作りの道具5/8:はさみ
ハックルを整えるのに使ったり、糸を切ったりするのに使います。 小さな毛鉤には、先が細めの細かな作業ができるはさみがいいでしょう。
長谷川刃物 DSB-100
毛鉤作りの道具6/8:ハックルプライヤー
鳥の毛を挟んで、針に巻いていくことができる道具です。 輪っかに指を入れてくるくると巻いていくことができます。 小さなクリップなどで代用される方もいます。
ティムコ(TIEMCO) 8321
毛鉤作りの道具7/8:ボビンホルダー
スレッドのボビンをバネで挟み込み、先端のチューブからスレッドを出してハリに糸を巻くことができる便利なアイテムです。 糸を巻いている途中で置いておきたいときも、転がらずぶら下げておくことができます。
オーナー(OWNER) ボビンホルダー No.8942
毛鉤作りの道具8/8:ハーフヒッチャー
毛鉤をアイ側で仕上げるときに、このハーフヒッチャーがあればスレッドを簡単にハーフヒッチ結びで仕上げることができます。 少し練習がいるかもしれませんが、きれいに仕上げることができるのでお勧めです。 糸の始末を瞬間接着剤で代用される方もいます。
ティムコ フライタイイング TMC ハーフヒッチャーM
毛鉤自作に便利なセット商品
手っ取り早く、一式セットで揃えたい!という方は、フライフィッシング用のタイイングキットを購入してしまうのもいいでしょう。 テンカラ毛鉤の作成に必要なセットがすべてそろっていますから、すぐにスムーズに毛鉤作成を始めることができます。
SUNRISE ロイヤルコーチマン ツールキット
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フライタイイングツールキット
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テンカラ毛鉤の巻き方2種類をご紹介!
今回は「バーコードステルス毛鉤」と「逆さ毛鉤(和式)」の2種類をご紹介します!
1/2:テンカラ毛鉤の巻き方「バーコードステルス毛鉤」
バーコードのようにぱらっと巻いて、見えない(ステルス)毛鉤なので、バーコードステルス毛鉤といいます。 釣り人が毛鉤を視認することができなければ釣りにならないのでは?と思われるかもしれませんが、パッと毛鉤を打った時に、魚が毛鉤に反応してきらっと光を反射することであたりを見分けることができるので、あえて見えるようにする必要はない、という考え方です。 初心者は明るい色目で胴を巻けば視認することもできるので、最初は白い糸から巻いてみるのもいいかもしれません。 では、バーコードステルス毛鉤の作り方をご紹介します。
1:バイスに針をセットする。
2:ボビンホルダーをもって下巻きをしていきます
3:ハックルプライヤーで羽の先をはさみ、針に添えます
4:時計回りにスレッドを回して羽を巻き付けていきます
5:余分な羽をカットしながら糸を数回巻き付けて胴を作ります
6:アイ側に頭を作ります
7:余分な羽を整えて、ハーフヒッチャーで糸の始末をします。
8:ハックルの長さを整えて、完成です!
2/2:テンカラ仕掛けの巻き方「逆さ毛鉤(和式)」
毛が逆立った逆毛鉤は伝統的な形といわれています。 和式という名前で売られていることもあります。 先に紹介した「バーコードステルス毛鉤」の作り方とよく似ていますのでバーコードステルス毛鉤が作れるようになれば簡単です。 逆さ毛鉤の作り方は、胴を作り上げていくときにハックルをアイの方向へ絞って巻いていきます。 するとハックルは逆立ちますので、「逆さ毛鉤」になります。 水中ではふわふわとした動きで魚を誘います。 その特徴を生かすためにも、ハックルは注意して巻きましょう!
さいごに、テンカラの仕掛け、毛鉤について
仕掛けの作り方は人それぞれです。 いろいろな結び方を応用して、自分なりの仕掛けのセットをカスタマイズするのも楽しみの一つでしょう。 また、それに増して自作した毛鉤で釣れた一尾は、市販の毛鉤では味わえない喜びを与えてくれます。 ぜひ、自分好みの仕掛け、毛鉤を作ってテンカラ釣りを楽しんでください!