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ダウンショットリグの結び方!初心者でもできる図解付き解説でご紹介!

ダウンショットリグ(常吉リグ)は日本生まれの結び方で、よく釣れる仕掛けの為海外のアングラーにも浸透しています。今回は、この世界的に有名な日本生まれの仕掛け『ダウンショットリグ(常吉リグ)』の結び方を紹介します。結び方を覚えて、今まで以上にたくさんの魚と出会いましょう!
更新: 2024年7月3日
siosaikouen
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ダウンショットリグという結び方の特徴

ダウンショットリグとは、上の図のように、仕掛けの順番が、一般的な仕掛けとは異なり「針」→「シンカー」という順番になっています。この仕掛けでは、ボトムを攻める時に、針が根掛かりする心配がないので、ボトムが攻める時によく使われます。

また、シンカーが仕掛けの先端にあるので、底を取りやすいのも、ボトムを攻めるのにダウンショットリグが、よく使われる理由の一つです。そして、シンカーと針との間のラインの長さが一定なので、ある特定の棚を探れ、水中の状況、魚の状態などのデータがきちっと取れることも、ダウンショットリグならではの特徴です。

もともとブラックバス用に開発された仕掛けですが、今では、アジング、メバル、カサゴといったロックフィッシュゲームなどのソルトにも幅が広がっています。

それでは、ダウンショットリグの結び方を図解で詳しく解説していきます!初心者向けになるべく詳しく結び方を 紹介するので、バス釣り初心者、アジングやカサゴ、メバル釣りを始めたばかりの方は、ぜひ、図解に沿って、結び方の手順を覚えダウンショットリグに挑戦しよう!!

ダウンショットリグの『4種類の結び方』それぞれの特徴

ダウンショットリグの結び方には、数種類存在します。そして、このページでは、4種類の結び方を初心者向けに、図解で紹介していきます。

結び方の名前は、簡単な順に 「サルカン結びを用いた方法」 「グルグル結び(勝手に名付けました)」 「パロマーノット」 「チワワ結び」 があります。

番号が若い程、簡単に結べます。

釣り初心者の方でも、上のほうの結び方は簡単にマスターできます。逆に、下のほうの結び方は、結構難しいです。綺麗に結ぶとなると、初心者だけでなく、釣り中級者でも、結構難しいかと思います。

ダウンショットリグは、バス釣りやメバル釣りなどで使うと思います。紹介する4種類の結び方の内、自分でもきれいに結べそうなものを先にマスターしましょう!

ダウンショットリグの結び方①【サルカン結び】

こちらは、とても簡単なダウンショットリグで初心者向けの結び方です。スナップやサルカンにラインを結ぶことが 結ぶことが出来るならば、もう9割がた習得済みです。では、詳しく結び方を図解して紹介するので図を見ながら一緒に結んでいきましょう!

ラインの長さは、10㎝~20㎝程度です。 基本的には、15㎝が扱いやすいです

ラインは決めた長さよりも、少し余分に 取り、重ね合わせる。 また、ラインとラインの間には、 指を入れておくと結びやすい

PEラインを使う場合には、 巻き合わせる回数を、7~9回ほど巻き合わせる

輪に入れていた指も使うのがコツです。

摩擦熱で、結束部のラインが弱るので、 しっかりと湿らしましょう!

ここからが、クリンチノットと異なるところです。 フックを上向きにするために、もう一度、針の管に糸を通します。


ダウンショットリグの結び方②【グルグル結び】

こちらもとても簡単な結び方です。実は、私が考案した結び方です。(簡単なので、だれでも思いつきそうな 結び方ですが、、、)きれいに、簡単に結べるので、ぜひ、図解に沿って、一緒に結んでいきましょう!

方向や向きは関係ないので、適当に輪を 作りましょう!

※ラインを通した向きを覚えておきましょう。

針のフック側からラインを通します。

②で輪にラインを通した向きと同じ向きに通します。 もしも、異なる方向で、くぐらせていくと、 結べません。

きれいに結べると、結構強力なノットに なります。

そして、このノットの究極版が、「チワワ結び」で、この結び方よりも針を上向きにする能力が高いです。

ダウンショットリグの結び方③【パロマーノット】

こちらは、サルカンやフックで一般的に用いられている結び方で、結束強度が安定してるので、ジギングなどにも用いられています。

しかし、締め込みがうまくいかないと、糸よれができ、強度が落ちるので、強度を出るようにきれいに結ぶには、ある程度練習が必要です。結び方自体は、図解が必要ないほど簡単ですが、きれいに結ぶ!となると結構難しいです。

ダウンショットリグを作るために、 余裕をもって、折りましょう。

向きは、あまり関係ありません。 フックのアイが小さい場合は、 太いラインを通すのは難しいです。

ラインを重ねる向きなどは気にしないでも大丈夫です。

二本に折り重なったラインを、一本で表しています。

折ったラインの先端を開き、フックを通します。

最もこの結び方で難しいところです。 なので、しっかり湿らせ、慎重に締め込みます。 順番は、 「両方のラインを軽く締める」 「ラインの先端をしっかり締め込む」 「メインラインをしっかり締め込む」 です。

針先が上に向くように、ラインをフックの アイに通します。

この結束は、とても強力な結束方法なので、デカいバス、ソルトの大物がかかっても安心の結束方法です。綺麗に結べるように練習し、マスターしましょう!

ダウンショットリグの結び方④【チワワ結び】

こちらが、最も一般的なダウンショットの結び方でしょうか?きれいに上向きに針先が向くので、バス釣りで特に使われているかと思います。ほかの結び方に比べて、結構難しいですが、図解に沿って一緒に結んで、マスターしましょう!

今までのダウンショットの結び方と違い、 フックの軸側からラインを通していきます。

この時、向きはあまり関係ありません。 輪にラインを通していくので、 輪の中に指を入れておくと結びやすいです。

くぐらせる糸は、 リール側、シンカー側のどちらでも 大丈夫ですが、 くぐらせた糸のほうをしっかりとつかんでおき、 見失わないようにします。


この工程が一番手元がややこしくなります。 実釣で使う為に、練習をしましょう!

この工程で、どれだけ糸ヨレを出さずに結束部を締めれるかが、 結束強度を上げるポイントです。 しっかり湿らし、また、糸を引っ張るタイミング、 もしもうまくいかない場合は、 糸が巻いているところを手でほぐしたり、締めたりして 調整します。

チワワ結びは、とてもきれいに針が上に向くので、ダウンショットリグにはとてもおすすめの結び方です。初心者の方は、最初は結ぶのが難しいかなと思います。しかし、数回練習すると、結べるようになるので、頑張ってマスターしてみてください。

結び方を覚えた後は、『結束強度』を上げよう!!

結束方法を覚えたら、次は、結束強度を上げていきます。「結束強度が高い」=「綺麗な結び目」です。

綺麗に結べてないと、結束部から糸が切れる

糸ヨレがでて、伸びやすい部分に集中して負荷がかかり、 ラインの強度に全然満たない力で切れてしまいます。 しかし、きれいに結べていると、ラインの強度の80~90%に 近い力で引っ張っても、切れません!

なので、大物のバスや、アジング、メバル狙いでの予期せぬ大物がかかった場合に、しっかりとやり取りが出来るように、綺麗に結べるようにしましょう!

綺麗に結ぶコツ

綺麗に結束するのは、練習もしくは実釣を重ねるうちに何度も糸を結ぶことで、身についてきます。 もしも、魚がスレており、 ラインを落としたときに、 きれいに結べてないと、 せっかく掛けた魚をばらしてしまいます。

糸を結ぶ際には、ぜひ、上の4つのことを意識して結んでみてください!

ダウンショットリグのメリット

ダウンショットリグは、ブラックバスを釣るために作られた仕掛けです。1990年代に日本で生まれました。当時のバス釣り界では、とても流行していて毎回雑誌にダウンショットリグについての記事があったほどだそうです。

流行した理由は、ずばり「釣れるから」です。なぜ釣れるのか、ほかの仕掛けとはどう違うのか?ダウンショットリグのメリットを紹介します。

①ワームのくねくね動かすことが出来る

仕掛けの順番が「針」→「シンカー」なので、竿の動かしたときに、直接竿の動きがワームに伝わります。それがとても生きるのが、ストレート系のワームを動かしたときです。下の動画で確認してみるとよくわかります。

②ボトムがとりやすい

シンカーが仕掛けの一番先端にあるので、ボトムをしっかりと感じることが出来ます。また、ラインアイ(ハリス止め)がついているシンカーを使うことで、おもりの重さをワンタッチで変えることが可能で、ボトムの形状、水深によって簡単に重さを変えることが出来ます。

③一定の層を攻めれる

一定のレンジを攻めれるので、そのポイントにおけるバスやメバルなど魚の状態、活性を正確に知ることが出来ます。

④同じ場所でワームをアクションし続けることが出来る

これが一番、ダウンショットリグが流行した理由かもしれません。ラバージグのように、一点をねちねちと攻めることが出来ます。そうすることで、やる気のないバスやメバル、カサゴといった魚を食いつくまで誘い、バイトを誘発します。


ダウンショットリグ用の道具(お得な買い方、仕掛けの作り方)

初心者の方は、ダウンショットリグを使い始めると、根掛かりに頭を悩ますことが多いと思います。それに伴う仕掛けのロスト、仕掛けの結び直しは、バス釣り、メバル釣りなどにおいて、精神的なダメージが大きくなります。

なので、ここでは、 「お得な道具」 「仕掛けを結ぶ上での1POINTアドバイス」 「根掛かり回避のためのシンカー選び」 を紹介します。

①お得な道具

最初は、根掛かりが多発するので、ダウンショットリグのシンカーには「ガン玉」を使うことをおすすめします。間違いがあっても、タングステン製の高価なシンカーは、最初は避けましょう!

また、比較的安価な餌釣り用のナス型おもりを用いることで、仕掛けロストに伴う、精神的ダメージ経済的なお財布へのダメージを減らせます。また、ダウンショットリグ以外での仕掛けスプリットショットや自作ジグヘッドどほかの仕掛けにも使うことが出来ます。

②仕掛けを結ぶ上での1POINTアドバイス

ガン玉をシンカーとして使う際には、ガン玉がボトムの障害物に引っかかった際にするするとガン玉が抜けます。しかし、ナス型おもりでは、しっかりとラインを結んでいるので、そういうわけにはいきません。なので、シンカーの上部に、結び目を一つ作ります。

そうすることで、シンカーがボトムに引っかかった際に、おもりのみが切れ、針とともに、シンカーを結ぶ余分なラインも手元に戻ってきます。

③根掛かり回避のためのシンカー選び

根掛かり回避には、シンカーの形状が大きくかかわってきます。おもりは 「なるべく軽い」 「細長い」 「小さい」 ほど、根掛かりしづらくなります。一番根掛かり回避できるのが、同じ重さならば、タングステン製のダウンショットシンカーが一番根掛かりしにくいです(値段が張りますが)

メバルなどのロックフィッシュを狙う際には根掛かりは必須です。なので、いくら根掛かりしづらいといってもタングステン製のシンカーを使うメリットは小さいと個人的には思います。タングステン独特の輝きや重さは、鉛にはない、高級感を感じます。

流れが厳しく、重さが必要だが体積は小さくし、仕掛けを流れにくくしたい時など、ピンポイントの状況ではタングステンのシンカーはとても有効だと思います。

ダウンショットリグをマスターしたら新しい結び方を覚えていこう!!

ダウンショットリグの結び方を覚えたら、次はテキサスリグ、ネコリグなど、次々に仕掛けの結び方を覚えていき、自分の釣りの引き出しを増やして行きましょう!釣りの引き出しが増えれば、より一層、釣りが楽しくなること間違いなしです!

ダウンショットリグのその他の名前

ダウンショットリグの考案者は村上晴彦さんだと言われています。今や世界に広がっている結び方ですから、同じ日本人としてなんだか誇らしいですね。今ではダウンショットリグとして浸透していますが「常吉リグ」なんていう呼び方をすることもあります。

人名みたいですが、考案者の名前は全く入っていません。実はこれ、「常」に「吉」を運ぶ結び方という思いを込めたゲンを担いだ名前なんだそうです。

他にもアンダーショットやドロップショットなど、色々な呼び方がありますが全部同じ意味を指していて、今はダウンショットリグという名前でかなり統一されるようになりました。

ダウンショットリグの誕生秘話

ダウンショットリグは意外なところから生まれたんです。村上晴彦さんが釣り雑誌で記事を書くようになったころのこと。当時、村上さんはネコリグというリグをご自分で開発されていました(因みになまえの由来は「ねこそぎ釣れるリグ」から来ているらしいです)

しかし記事を連載していくようになれば、ネコリグのことも書かなくてはいけなくなります。しかし村上さんはまだ世に出していないネコリグを隠し持っておきたかったんだそうです。

そこで急遽考えだされたバス釣り用のリグがダウンショットリグだったそうです。結果的にダウンショットリグもネコリグ並みに釣れてしまい、今では世界を股にかける存在になっていますから、もう村上さんはレジェンドと言っても過言ではありませんね。