イワタニプリムス IT-HG121
マウンテンダックス HG121
エバニュー EBY012
ベルモント(Belmont) 軽アイゼン7
エバニュー EBY013
スノースパイク6クイックフィット
エバニュー BY015
マウンテンダックス HG120
ベルモント(Belmont) 軽量6本爪アイゼン
オクトス OX-040
アイゼンとは?
別名クランポン(フランス語)とも言われ、雪山や残雪期の登山の際に必要な登山道具です。 山の難易度やコースにより必要になるアイゼンの種類が変わってきますので、選び方がわからなく、初めてアイゼンを購入される場合は、知識や経験も豊富な登山ショップの店員さんに相談してみると良いでしょう。
アイゼンの種類
アイゼンの選び方は山の難易度やコースによって変わり、爪の本数により用途も異なります。
4本、6本 (一般的に軽アイゼンと言われています)
主に冬の低山登山や夏の雪渓歩行向けに使用します。 4本爪は一般的に平坦な雪面歩行には最適ですが、急な登りや下りには不向きです。 「軽いから」や「楽だから」という選び方で、4本爪のアイゼンを選ぶのはあまりおすすめできません。
6本爪はそんなに急ではない登りや下りにも使えますが、つま先で登る急斜面への対応は難しくなります。
傾斜がきつかったり、雪が硬く凍っていると軽アイゼンでの登山は難しくなりますので、そういうコースが予想される場合は、10本爪以上の本格的なアイゼンを使用するようにしましょう。
8本
本格的な雪山登山には不向きですが、積雪期の低地登山から冬期の縦走まで対応できます。靴の前後にしっかりした爪が付いているので、4本爪や6本爪のアイゼンに比べるとより安定感が増します。
10本、12本以上
主に冬山縦走からアルパインクライミング向けに使用します。 難易度の高い上級者向けコースには必須になります。また、そういう山ではピッケルも同時に必要になってきます。
チェーンタイプ
チェーンタイプは靴全体を小さい爪が覆っているので、平らな雪道を歩く際に最適です。また、何よりコンパクトで軽く、靴に被せるように装着できるので4本爪や6本爪の軽アイゼンよりも手軽に使用できます。
軽アイゼンの取り扱いがあるメーカー
① モンベル
アウトドア用品の総合メーカー。デザイン性は他のメーカーに比べるといまひとつ感がありますが、コストパホーマンスがとても高く、多くの登山者やアウトドア愛好家に親しまれているブランドです。 ■本社:大阪府 ■創業:1975年 ■4本爪、6本爪の取り扱いあり
② マウンテンダックス
バックパックやアイゼンなどのアイテムを中心とした日本の登山用品ブランドとして創業しましたが、2015年に倒産。その後アウトドアメーカーであったオクトス社が引き継ぎ、新ブランドとして再開しています。 ■本社:石川県(オクトス社) ■創業:1977年■4本爪、6本爪の取り扱いあり(マウンテンダックス) ■6本爪の取り扱いあり(オクトス)
③ エバニュー
主に学校向けの体育用品やスポーツ用品、アウトドア用品のメーカーです。登山用のファッション関連の製品は無く、クッカーやステッキ、アイゼンなどの登山用品を得意としています。 ■本社:東京都 ■創業:1923年(金属運動具製造卸として) ■4本爪、6本爪の取り扱いあり
④ ベルモント
釣り用品の取り扱いが主ですが、アウトドア用品の取り扱いもあるメーカーです。アウトドア用品では、クッキング用品やスノーギアなどの小物が主力商品になっています。 ■本社:新潟県■4本爪、6本爪の取り扱いあり
⑤ エキスパートオブジャパン
主にアイゼンやステッキ・ストックなどの山用ギアを中心に製造販売しているメーカーです。大手通販サイトのAmazonや楽天でも取り扱いはありますが、なかなか口コミも少ないので、アイゼンの使い方に慣れた方が購入されてみるといいかもしれません。 ■本社:埼玉県 ■創業:1927年(航空機部品の製造業として) ■4本爪、6本爪の取り扱いあり
⑥ スノーピーク
主にキャンプなどのアウトドア用品のメーカーとして有名な会社です。また、度々メディアにも取り上げられ、社員たちが自ら開発した製品を使用して商品の改善を図っているとてもユニークな会社です。■本社:新潟県■4本爪のみ取り扱いあり
軽アイゼンの取り付け方
メーカーにより多少形状が異なる場合がありますので、きちんと説明書などを読んで装着するようにしましょう。
軽アイゼンの歩き方
まずは、アイゼンが登山靴にしっかり装着されているか確認しましょう! 装着の不備は歩行時の予期せぬ外れや怪我・疲労の原因につながります。
本格的な10本爪以上のアイゼンですと、歩行時にアイゼンの爪が反対の靴やスボンに引っかかり転倒にもつながるので、足を開き気味にして歩きますが、軽アイゼンの場合は、前爪や後爪がついていないので、そこまで引っかかりが原因の転倒は起こりにくいと思います。
しかし、念のため爪が引っかからないように注意して歩くようにしましょう。登山靴で歩く時と同様に、一歩一歩着実に歩くのがベストだと思います。
基本的な歩き方
アイゼンで歩く際の基本は、雪面に対して足をフラットに置くことです。4本爪や6本爪の軽アイゼンは、土踏まずの所にしか爪がないので安定感が無く、特に下りの際は細心の注意が必要になります。
緩傾斜、単調な斜面で行う技術。 アイゼンでの歩行の基本はフラットフッティングです。 フラットフッティングは、アイゼンの爪が全て雪面に刺さるように歩きます。
フラットフッティングの動画
実際に軽アイゼンで歩いている動画
関東近郊の軽アイゼンでも登れる冬山
茨城県
筑波山:877m ※ケーブルカー&ロープウェイあり、日本百名山、駐車場有(有料) 登山口の周辺には旅館やお土産屋さんも点在しており、連休や週末になるとたくさんの観光客・登山客で賑わっています。
コースによっては岩場が多いところがあるので、登山用などの手袋があると便利かもしれません。
栃木県
茶臼岳(那須):1,915 m※ロープウェイあり、駐車場有(無料) ガレ場が多く、特に登山口近くの駐車場〜峰の茶屋跡〜牛ヶ首のルートは風が強いので、体も冷えやすく体力を消耗します。冬場に行く場合は、暖かい服装を心がけた方が良いでしょう。
日光白根山(日光):2,578 m※ロープウェイあり、日本百名山、駐車場有(有料)
群馬県
赤城山:1,828 m※日本百名山、駐車場有(無料)
至仏山(尾瀬):2,228 m※日本百名山、駐車場有(有料) ※登山禁止期間は 5月上旬~6月下旬で年によって変わります。また、交通規制などもあるので行く前にしっかり確認をしましょう。
埼玉県
両神山(秩父):1,723 m※日本百名山、駐車場有(無料&有料)
東京都
雲取山:2,017 m 東京都・埼玉県・山梨県の境界にある。 ※日本百名山、駐車場有(無料&三峯神社駐車場は有料)
神奈川県
丹沢山:1,567 m※日本百名山、駐車場有(無料&有料)
山梨県
大菩薩嶺:2,057 m※日本百名山、駐車場有(無料)
静岡県
天城山: 1,406 m※日本百名山、駐車場有(無料)
選び方に合わせたおすすめの軽アイゼン10選をご紹介!
軽アイゼンの選び方ですが、登山に慣れている場合はネット購入でも良いと思います。
初めて軽アイゼンを購入する場合は、選び方がよくわからないと思いますので、まずは実際に店頭で実物を確認するのをおすすめします。(その際は少し面倒ですが、普段使っている登山靴を持っていくと店員さんに相談する際に参考になると思います。)
【注意】 これから紹介する商品の価格はこの記事を作成時の価格です。 Amazonでは日々価格が変動している商品もあるみたいなので、ご注意ください!
① 4本爪編
1) 初めて購入したい人向け
イワタニプリムス IT-HG121
おすすめポイント
安価なモデルの軽アイゼンを探しているという方には、こちらのモデルがおすすめです。イエローカラーが特徴的で、おしゃれなデザインが好きだという方にも適しています。
価格は5000円程度で、これから冬登山を行う方にも最適。ただし、低い山や夏の雪渓歩き向けのものなので、使用時は注意してください。誰でも簡単に取り付けられるので、ぜひこの機会に購入してみてはどうでしょうか。
2) もしもの備えとして+品質にもこだわりたい人向け
マウンテンダックス HG121
おすすめポイント
モンベルよりも値段が高いですが、写真を見てわかるように、モンベルの4本爪アイゼンよりも爪が頑丈でしっかりしています。また、日本製というところも品質にこだわりたい方にはおすすめのポイントです。 ■この商品の他の特徴 ・早く装着できる ・収納袋がしっかりしており、大きめなので収納しやすい
3) 価格重視+人気のある商品を購入したい人向け
エバニュー EBY012
おすすめポイント
何より価格が安いのが魅力だと思います。アイゼンは手入れを怠ると錆びたりしますし、また、ゴムバンドも劣化しやすいので、劣化したらどんどん新品に買い替えたい人に向いている商品だと思います。
■この商品の他の情報としては・・・ ・子供靴でも使用可 ・取扱説明書には〜28cmと書いてあるらしく、靴のサイズが29cm〜だと厳しい ・手入れを怠ると錆びる ・傾斜面の農作業にも最適 ・スノープレートが無いので、ダンゴがつきやすい ・コンパクトで軽い
4) 日本製+ベルト式のアイゼンが欲しい人向け
ベルモント(Belmont) 軽アイゼン7
おすすめポイント
この商品はバンド構造なので、ゴムバンド式のアイゼンに比べるとそれほど劣化などを気にしなくてよいのがおすすめポイントです。ただ、ゴムのものに比べると多少装着が難しいみたいなので、使用前に自宅で装着の練習をしておくとよいかもしれません。 ■この商品の他の特徴 ・ズレにくく、フィット感がある
5) 安価なアイゼンが欲しい人向け
エバニュー EBY013
おすすめポイント
こちらの軽アイゼンは、3000円程度で購入できるのがポイントです。バックル式を採用しており、専用の収納袋を付属しています。ワンタッチで操作できるため、初心者でも安心です。
また、凸状のプレートを搭載することにより、雪が付着するのを防いでくれます。雪の付着は滑る原因となるため、注意が必要となる点です。そのほかにも、かかとをしっかりと固定する形状で、登山時の外れを防止します。
② 6本爪編
6) 定番メーカー品を購入したい人向け
スノースパイク6クイックフィット
おすすめポイント
この製品の最大の特徴でもある、①雪団子が付着しにくいように波状になっているアンチスノープレートと②安全性が高いモンベル独自の技術のラチェットバックル(特許出願中)がおすすめポイントです。
ラチェットバックルは、一般的に輸送時の荷崩れ防止に用いられているものなので、登山靴との固定性がより高くなると思います。 ■この製品の他の特徴 ・脱着がしやすい
・ラチェット式なので、ベルトの調節がしやすい ・幅調節が可能なので、より靴にフィットしやすい ・樹脂ベルトなので、少しかさばる
7) 幅調節が可能なタイプが欲しい人向け
エバニュー BY015
おすすめポイント
エバニューの6本爪アイゼンには巾調節なしのタイプもありますが、登山靴の買い替えなどを考慮に入れると、巾調節ありのタイプの方が利便性が高いと思います。他のメーカーには無いカラフルな色合いもおすすめポイントです。 ■この商品の他の特徴 ・収納袋が小さめで、もう少し厚みが欲しい ・ベルトの締め付けも簡単
8) Amazonでベストセラー品+日本製が欲しい人向け
マウンテンダックス HG120
おすすめポイント
この商品のおすすめポイントは、Amazonでベストセラー品である点と安心の日本製である点です。また、マウンテンダックスのアイゼンの収納袋には、簡単に装着方法のイラストが描いてあり、利用者のことを考えられていてとても便利だと感じました。 ■この商品の他の特徴 ・コンパクトで収納しやすい ・ベルトだけの購入も可能
9) ゴムでは無くバンド式のアイゼンが欲しい人向け
ベルモント(Belmont) 軽量6本爪アイゼン
おすすめポイント
ベルモントの4本爪のアイゼン同様にバンド式なので、ゴムバンド式に比べて靴との密着感が高く、劣化もゴムよりは遅いと思います。もしバンドが劣化したとしても、替えのバンドだけの購入も可能なので、長く使用できる点もおすすめです。
10) ラチェット式のアイゼンが欲しい人向け
オクトス OX-040
おすすめポイント
この商品のおすすめポイントは、モンベル同様にラチェット式なので、脱着がとても簡単な点です。ただ、Amazonレビューによると収納ケースがかさばるみたいなので、不便さを感じる場合は自分で他の収納袋を用意した方がいいかもしれません。
■この製品の他の特徴 ・ベルトの調節は簡単だが、ベルト調節のつまみが切れやすい ・ベルトの耐久性が少し心配
軽アイゼンの選び方 〜まとめ〜
どこで使用するのか?目的は?
・冬の低山登山、夏の雪渓歩行 → 4本爪 or 6本爪 ※6本爪のアイゼンの方が汎用性が高いので、初めて軽アイゼンを購入する場合は 6本爪の物をおすすめします。 ・急斜面の草刈り、都市部での積雪時の通勤 → 4本爪、チェーンタイプ
価格重視の場合
・4本爪 → エバニュー ・6本爪 → オクトス
日本製重視の場合
・4本爪&6本爪 → マウンテンダックス、ベルモント
重さ重視の場合
・4本爪 → モンベル、マウンテンダックス ・6本爪 → マウンテンダックス
脱着のしやすさ重視の場合
・チェーンタイプ
各タイプ別の長所短所
・ゴムバンド式 → 長所:脱着がしやすい
短所:ゴムが劣化しやすい、商品によってはずれやすい
・ベルト式 → 長所:ベルトが劣化しにくい、靴との密着感がある
短所:脱着がしにくい
・ラチェット式 → 長所:脱着がしやすい、ベルトの調整がしやすい
短所:多少かさばる
・チェーン式 → 長所:脱着がしやすい、コンパクトで軽い
短所:ゴムが劣化しやすい
最後に
いかがでしたか?今年の冬は軽アイゼンを買って雪山登山、雪山ハイキングもいいかもしれませんね。 夏のシーズンとはまた違う、雪山の景色が楽しめそうですね!