コールマン|ダッチオーブン シーズニングフリー 10インチ
ロゴス|SLダッチオーブン10inch・ディープ(バッグ付)
ソト| ステンレスダッチオーブン(12インチ) ST-912
ロッジ|LOGIC 10インチキッチンダッチオーブン L8DOL3
ダッチオーブンについて
ダッチオーブンは分厚い鉄製の鍋で、煮るも良し、焼くも良し、蒸すも良しの万能調理機具。 これ一つあるだけでアウトドア料理の幅が一気に広がります。 キャンプ初心者にとって憧れのアウトドアギアですよね。
でもなんだか取り扱いが難しそう、使用後の洗い方が分からない…と思っていませんか? 確かに、多くのダッチオーブンは鉄板や鋳鉄で出来ているので手入れをさぼってしまうと錆びてしまうことがあります。 そのため、使い始めと使用後には錆びを防止するための手入れが大切です。 手順は案外簡単なので、慣れてしまえばむしろ「ダッチオーブンを育てている」ような感覚で愛着が湧いてきて楽しいですよ♪ 長年の使用によって黒錆が付き黒光りしているダッチオーブンを「ブラックポット」といいます。その美しさたらありません。 是非自分だけのブラックポットを育てましょう!
使い始めのお手入れ♪まずシーズニングをしよう!
シーズニングとは?
ダッチオーブンを購入すると、まず使い始めにシーズニングという作業が必要です。シーズニングとは、ダッチオーブン使用前に鍋を慣らしておくことです。中華鍋で油になじませる作業があるのと同じです。 新品のダッチオーブンには錆止めのワックスが塗られており、そのまま料理に使ってしまうとそのワックスが染み出てしまうのでワックスを落とさなければなりません。 その後、油を塗り込んでコーティングすることでにおいや焦げ付きを防ぐことができます。 使い始めのシーズニングが不十分だと、作った料理が鉄臭くなったり、すぐに赤さびが発生したりするので、ここは丁寧に確実に行うようにしましょう。 シーズニングには様々な手順がありますが、今回は簡単に誰でもできる方法をご紹介します。
用意するもの
まずシーズニングで用意するもの7つをご紹介。 基本的に家にあるもので大丈夫ですよ。
初めにワックスを落とす際に使います。普段使っている洗剤ならなんでも構いません。
塩分の入っていない油が好ましいのでオリーブオイルが良く用いられます。バターなどは使えません。 サラダ油でも問題ありませんが、オリーブオイルの方が油臭さが少ないです。
熱い鍋を触るので、軍手があれば安心です。厚手のものを用意するか、薄手のものを2枚重ねにしても良いでしょう。
ダッチオーブンの水分をふき取るのに使います。汚れてもいいタオルがベストです。
シーズニングの手順
それではシーズニングの手順を紹介します。工程は6つありますが、だいたい「塗る」「冷ます」「焼く」の繰り返しなのですぐ覚えられます♪
①ワックスを落とす
食器用洗剤を付けたスポンジで丁寧に洗います。洗い方は鍋についているワックスやシリコンオイルを落とすことを意識すると良いでしょう。 鍋の内側だけでなく、鍋の外側、取っ手部分、ふたの裏表全体のワックスを落としましょう。 その後、水ですすぎしっかりと洗剤を落としておきます。
②熱して水気を飛ばす
乾いた柔らかいタオルで全体をしっかり拭いた後、家庭用オーブンもしくはガスコンロで熱します。鍋に蓋をして、弱火で20分~30分。急激に温めてしまうと鍋が傷めてしまう可能性があるので、徐々に温めるのがポイント。 1時間ほどすると、①で落ちきれなかったワックスが溶け出してきたらペーパータオルできれいにふき取りましょう。 (ワックスを落とすのに、お湯を沸騰させるパターンもあります。)
③オイルを塗る
熱いうちに鍋全体にまんべんなく油を塗っていきます。やけどしないようにトングなどを使うか分厚い軍手を使って塗るようにしましょう。 鍋や蓋の持ち手の部分が特にさびやすいので塗り忘れに気を付けてください。 あまりベタベタに塗ってしまうと酸化被膜が作られにくくなるので気持ち薄めに塗るのがポイントです。
④常温になるまで自然に冷ます
ここでいったん常温になるまで冷まします。 ③→④の工程の中で急激に熱したり、冷やしたりすると鍋が割れてしまうことがあるので注意して下さい。
⑤煙が出るまで焼く
再び、一時間程度を焼き付けます。始めは中火、煙が出てきたら弱火にします。白い煙が出なくなるまでが目安です。 蓋も忘れずに火にかけましょう。 ③~⑤の「塗る」「冷ます」「焼く」工程を4~5回繰り返します。焼く工程の際に、色むらが出ることがありますが、何度も工程を繰り返していくうちにまんべんなく黒くなってきます。
⑥野菜くずを炒める
野菜炒めをつくるような感じで、野菜くずを炒めます。ネギやニンニクなど香りの強い野菜を炒めるとより鉄臭さを取ることができます。野菜くずが焦げる一歩手前が目安です。 蓋も焼き肉などのプレートとして使えるので、蓋も同様に炒めます。
【動画】お手入れを分かりやすく!シーニング解説
シーニングの過程が分かりやすい動画です。 ここではワックスを落とすのにお湯を沸騰させて汚れを浮かせています。
ダッチオーブン使用後の洗い方&お手入れ方法
続いて、ダッチオーブンを使用した後の洗い方・お手入れ方法をご紹介! ダッチオーブンの洗い方は簡単ですが、洗剤を使わないところに注意です。 使用後の手入れはたったの4ステップです。
①熱湯を注ぎ沸騰させる
料理につかった後は冷めてしまう前に食材を取り出して、お湯を注いでおきます。ここで冷水を入れてしまうと鍋が割れてしまう恐れがあるので注意してください。
②汚れを落とす
お湯が沸騰してくると焦げ付きが浮いてきます。それでも落としきれなかった汚れは木べらやささら等をつかってこそげ落とします。汚れが取れたらお湯を注いで洗い流します。 ※この時金属のたわしやヘラは使わない。
③水分を飛ばす
タオルで拭いて軽く水分を取って、再び火にかけます。 蓋と鍋は別々に火にかけましょう。
④油を薄く塗る
水分が完全に飛んだら熱が冷めないうちに全体に油を塗ります。蓋の表裏にも忘れずに塗りましょう! 自然冷却をしてお手入れ完了です。
使用後の洗い方【動画】
手入れをマスターしたら…ダッチオーブンの保管方法
湿気が苦手なダッチオーブン。保管する際は湿気対策が大切です。 保管方法のポイントは大きく二つ。
1.専用ケースに入れる
保管するときや運搬するときは、専用ケースに入れましょう。もしケースがない場合は購入した時の箱に入れるのでもOK。 箱の底や鍋と蓋との間に新聞紙やキッチンペーパーを挟んでおくことで湿気を溜めないことができます。細い木を挟んでおくのも効果的!!
2.風通しの良いところに保管する
湿気をためないために、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。 年に数回のキャンプ以外に、家庭でもたまに使ってあげることも湿気対策になります。
ダッチオーブンの取り扱い・洗い方の注意点
ダッチオーブンを取り扱う際に、守っておきたい注意点4つをまとめました。 この4つを最低限守っておけば、ダッチオーブンが錆びたりすることはありません!
①作り置き
晩御飯で作った料理を次の日にも食べようと鍋の中に入れたままにしてしまいがちですが、ダッチオーブンでは残った料理はすぐに別の容器に移し替えましょう。錆の原因となります。
②洗剤で洗う
料理後、油汚れを落とすなら洗剤!とついつい思ってしまいますが、ダッチオーブンには厳禁です。せっかくのシーズニングが台無しになってしまいます。 汚れが気になるときは、たわしでこすりましょう。
③急激に冷ます
普段の料理鍋と同じようについつい料理の後に水をかけたくなりますがストップ!! ダッチオーブンは急激な温度変化に弱いです。 特に高温の状態から一気に冷やしてしまうと割れてしまことがあります。 使用後お手入れはお湯を注ぐようにしましょう。
④湿気の多いところでの保管
多くの人はダッチオーブンを年に数回のキャンプでしか使わないでしょう。ダッチオーブンは湿気に弱く、湿気の多いところに保管していると錆びてきてしまいます。乾燥したところに保管したり、定期的に使うことで防ぐことができます。
ちょっと手入れをさぼったら…
しっかり手入れをしていたつもりだったのに…ダッチオーブンが錆びてしまうことがあります。 ・使い始めのシーズニングが甘い ・使用後、水分や塩分が残ったままだった ・湿気の多い場所で保管していた などが原因に挙げられます。 ダッチオーブンがだめになってしまった…と落ち込むのはまだ早いです。錆は落とせます!!
ダッチオーブンの錆び取り方法
錆びてしまっだダッチオーブンの錆取り方法は4ステップ。 1.クレンザーとスチールたわしで錆びを落として水で流します。 2.火にかけて水分を飛ばします。 3.水気が完全に飛んだら、油を塗り込んで煙が出るまで火にかけます。 4.この作業を3回ほど繰り返せば、錆び取りは完了です。 要は、錆を落とした後、シーズニングをやり直すようにすれば、ダッチオーブンを復活させることができるのです。
ダッチオーブン錆び取りのお手入れ【動画】
お手入れ簡単!使い始めのシーズニング不要のダッチオーブン
シーズニングやお手入れはそんなに難しくはないけどやっぱり手間がかかる… 最近では使い始めのシーズニング不要で買ってすぐ使えるダッチオーブンが登場しています。 シーズニング不要のダッチオーブンを人気のブランド別に4つご紹介♪
1.コールマン
コールマン|ダッチオーブン シーズニングフリー 10インチ
キャンプの王道ブランド、コールマン。 このダッチオーブンは、ワックスではなく植物性オイルで仕上げられているため、シーズニングが不要です。 脚がついていないタイプは、家庭のキッチンで使用することもできて毎日手軽にダッチオーブン料理が作れるのはうれしいですね。 10インチは家族で使うにはちょうどいいサイズ♪
2.ロゴス
ロゴス|SLダッチオーブン10inch・ディープ(バッグ付)
ロゴスからも使い始めのシーズニング不要、脚なしタイプのダッチオーブンが登場。 IH対応になっているので使いやすい! バッグ付きはありがたいですね。
3.SOTO
ソト| ステンレスダッチオーブン(12インチ) ST-912
このダッチオーブンはステンレス銅板で作られています。そのため錆に強く、使い始めのシーズニングも不要です。お手入れは家庭用鍋と同じように扱って大丈夫なので簡単です。 蒸熱性も大変優れていて、ガスコンロ、オーブン、電磁調理、IHにも対応している万能鍋です。 ステンレスなのでお米を時に油臭くならないのがいいですね。
4.LODGE
ロッジ|LOGIC 10インチキッチンダッチオーブン L8DOL3
ロッジといえば、アメリカを代表する鉄製鋳物調理器具メーカー。 マルチに使えるちょうどいい大きさが好評です。 女性や初心者におすすめな一品!!
まとめ-ダッチオーブンのお手入れ完璧!
いかがでしたでしょうか? 丁寧に使えば何十年もの間、ずっと使い続けられるダッチオーブン。 始めはすこし手間に感じることもあるかもしれませんが、慣れればとても簡単です。 それに、ダッチオーブンは使い込めば使い込むほど黒錆がついてお手入れが簡単になっていきます。 数年使えば、鍋になじんだ油だけで油を足さずに料理ができるようになりますよ。 自分の相棒としてダッチオーブンが黒々と成長していくのが楽しみですね。世界に一つだけのブラックポット目指して頑張りましょう!
ダッチオーブンに塗られているワックスを落とすのに使用します。 鍋に傷がついてしまうので金属製のたわしは厳禁です。