釣りにおいて様々なデグス(釣り糸)の結び方は必須項目!
どんな釣りにもテグス(釣り糸)は必ず使うもの。釣り糸の結び具合はバラシや仕掛けの紛失に繋がり釣果にダイレクトに響いてきます。 そのため様々な用途に合わせて色々な釣り糸の結び方が、古今東西様々な釣り人たちによって開発されてきました。
そこでここでは色々な場面で活躍できる、覚えておいて損はない強力でほどけない最強の結び方を、ルアーへの結び方やハリへの結び方、糸と糸との結び方といった用途に分けて順番にご紹介していきます!
【最強の金具やルアーへの結び方を3点ご紹介】
サルカンなどの金具やルアー、アイ付きの針を結ぶときに使える結び方。 釣りでは一番使うシーンが多い代表的な結び方たちです。 これらを知っていなければ釣りは始まりません!
1:様々な釣りで大活躍!テグスの結び方の代表格クリンチノット
クリンチノットはブラックバス釣りなど多くの釣りで使用されている、ラインをルアーのスプリットリングやサルカン、錘など金具に結び付ける別名「サルカン結び」とも呼ばれる簡単な代表的なラインの結び方の一つです。 特徴は構造が簡単で手早く結ぶことができ、そこそこ強力でなかなかほどけないこと。主に細めのラインを結ぶのに向いていています。
あらゆる釣りのシーンで役に立つまさに代表的な最強ノットの一つです。 ただ、太めいラインなどを結ぶときには若干ほどけやすくなるという欠点もあります。
クリンチノットの結び方
それでは実際にクリンチノットの結び方を図を交えて解説していきたいと思います。
クリンチノットは以下の手順で結びます。 1:ラインをアイなど結びたい物に通す。 2:折り返したラインを5~6回ほど巻きつける。 3:巻きつけたラインの先を折り返して巻き使たときに最初にできた輪に通す。 4:更にラインの先を折り返して最後にできた輪に通す。 5:ラインをギュッと締め付けて余ったラインを切り取る。 以上で完成です。
クリンチノットの解説動画を紹介
クリンチノットの結び方を動画で改めて見てみましょう。
2:より強力なテグスの結び方をしたい時に!ダブルクリンチノット
タブルクリンチノットはクリンチノットの進化系と言える結び方で、こちらもバス釣りなどで多く使われる代表的な結び方の一つです。クリンチノットより若干結ぶ難易度は上がりますが、非常に強力でほどけにくい特性を持っていますので、根がかりのしやすい場所や、より大きな獲物を狙うときなど、更に強力なほどけない結び方を求める場合にはおすすめの最強ノットの進化系です。
ダブルクリンチノットの結び方
ダブルクリンチノットの結び方を図を交えて解説していきたいと思います。
ダブルクリンチノットは以下の手順で結びます。 1:アイやサルカン等結びたい物に2回ラインを通す。 2:折り返したラインを5~6回程度巻き付ける。 3:巻きつけたラインの先端を折り返して最初に2回ラインを通してできた穴に通す。 4:更にラインを折り返して最後にできた穴に通す。 5:ラインをギュッと締め付けて余分なラインを切り取る。 以上になります。
ダブルクリンチノットの結び方の動画をご紹介
ダブルクリンチノットの結び方を動画で改めて見てみましょう。
3:クリンチノットのライバル!もう一つのテグスの基本結びユニノット
ユニノットもクリンチノットと同じルアーやサルカン、毛ばりなどの金具にラインを結ぶときによく用いられる結び方の一つ。 結び方の難易度はクリンチノットよりも上がりますが、慣れれば簡単で結び目の強度もクリンチノットと同等か少し上の強度になります。
ユニノットの特徴はクリンチノットと比べて結び目の位置がある程度自由に出来、応用範囲が広い事。毛ばりなどスプリットリングのない物に結ぶときに結び目をアイから少し離し、ラインで輪を作ることによって遊びを作り、毛ばりの動きをより自然に見せる事も出来る最強ノットの一つです。
ユニノットの結び方
ユニノットの結び方を図を交えて解説していきたいと思います。
ユニノットは以下の手順で結びます。
1:アイなどに糸を通し、折り返したラインの先で大き目の輪を作ります。
2:糸の先端を輪に通し5~6回ほどくぐらせます。 (この時片手て元の長い糸、輪っか、ラインの先端をしっかり持つと巻き付けやすいです。)
3:結び目を唾や水などで湿らせてラインをぎゅっと締めこみます。 (ラインを湿らせるのを忘れるとラインが熱で劣化して結び目が弱くなる可能性があります。必ず湿らせるのを忘れないようにしましょう。)
4:結び目をアイの付近又は1cm位離したところで結び目を固定し余分なラインを切る。 以上になります。
ユニノットの結び方の動画を紹介
ユニノットの結び方を改めて動画で見てみましょう。
【最強のアイのない釣り針への結び方を2点ご紹介】
ここではヘラブナ釣りやチヌ釣りなどで使うアイのないハリを結ぶための簡単でほどけない最強の結び方の数々を紹介します!
1:釣り針とテグスを結ぶ基本の結び方!外掛け結び
外掛け結びはアイのないハリをラインで結ぶための簡単で基本的な結び方。 クリンチノットのように作りやすく覚えやすいのが特徴で初心者がまず覚えるならお勧めの結び方です。ただ、1か所の結びでテンションを支える為、少し緩みやすくほどけやすい欠点もありますが、大物などを狙わない釣りでは、十分な強度を持ってほどけないおすすめの最強ノットの一つです。
外掛け結びの結び方
外掛け結びの結び方を図を交えて解説していきたい思います
外掛け結びは以下の手順で結びます。
1:ハリ軸の内側にラインを添わせて折り返し、輪を作る。
2:ラインの先端をラインとハリがずれないように5~6回ほど巻き付ける。
3:ラインの先端を最初に作った穴に通す。
4:ぎゅっと糸をひきしぼる。
5:余分なラインをカットする。
以上になります。
外掛け結びの結び方の動画を紹介
外掛け結びの結び方を動画で見てみましょう
2:テグスをハリに結ぶときの最強ノット!内掛け結び
内掛け結びはハリにラインを結ぶ結び方の代表的なものの一つです。 特徴としては同じハリにラインを結ぶ外掛け結びよりもより強力でほどけないことですが、その分結び方が難しく、多くの釣り人はまず外掛け結びでハリにラインを結ぶことに慣れてから、こちらの内掛け結びに移行します。 しかしその分その結び目は強力でなかなかほどけないです。
大物を狙ったりするようになる時に必ず必要になるハリにラインを結ぶにはまさに最強ノットです。 内掛け結びには2種類の結び方があるのでそれぞれ個別に解説していきます。
内掛け結びの結び方(1)
内掛け結びの結び方の1つを図を交えて解説していきたいと思います。
内掛け結びの結び方の一つは以下の手順で結びます。
1:20cm程度の余裕をもってラインで輪を作りハリに添わせる。
2:図のようにハリの上の方(チモト側)からラインを巻き付けていく。 (この時1回巻き付けるたびにしっかり指で押さえてやると結びやすいです)
3:5回以上はラインを巻き付け巻いたラインが綺麗になるように整える。
4:ラインを9割程度の割合までゆっくり引き絞る。
5:結び目が必ずハリの内側に来るように形を整え完全に引き絞る。
6:余ったラインを切り取る。
以上になります。
内掛け結び(1)の結び方の動画を紹介
内掛け結びの結び方の動画を見てみましょう。
内掛け結び(2)の結び方
内掛け結びのもう一つの結び方を図を交えて解説したいと思います。
内掛け結びのもう一つの結び方は以下の手順で行います。
1:20cmほど余裕をもってラインを持ちラインを持ちハリに添わせる。
2:10cmほどの大きな輪をつくり重なった部分をハリに添えて一緒に指で挟む。
3:輪になったラインをチモト側に向かってラインとハリを一緒に5回以上巻き付ける。
4:中指や薬指などでチモトの内側に来るようにラインを抑えてラインをゆっくり引き絞る。 (この際糸を水などで湿らせておくと摩擦熱でラインが痛むのを防げます。)
5:余分な糸を切る。
以上になります。
内掛け結び(2)の結び方の動画を紹介
もう一つの内掛け結びの結び方の動画を見てみましょう。
【最強の糸と糸との結び方2点をご紹介】
ここでは道糸とリーダーなどの釣り用の糸と糸を結ぶのはもちろん、そのほかのアウトドアなどでも応用が利き、役に立つ強力でほどけにくい糸と糸を硬く結びつける方法を紹介していきます。
1:テグスとテグスを結ぶ基本ノット!テグス結び
テグス結びは別名フィッシャーマンズノットや電車結びと呼ばれる、糸と糸を結ぶのに使われる結び方の中で最もポピュラーな結び方。非常に簡単単純な構造ながら、カチッとしっかり締まってほどけないのが特徴です。
釣り以外にも登山などのアウトドアやピーズアクセサリー製作などあらゆる太さの糸と糸を結ぶ作業に応用の効き、幅広いシーンで活躍が期待できる最強のノットの一つ。 例え釣りをしない人でも使う機会はいくらでもあるので覚えておいて損のないおすすめの結び方です。
テグス結びの結び方
テグス結びの結び方を図を交えて解説していきたいと思います。
テグス結び結びの結び方は以下の手順で行います。
1:2本の糸と糸を並べ、写真のように片方の糸の先端を折り返して輪を作る。
2:出来た輪に糸の先端を2本の糸を巻き込むように5~6回ほどくぐらせ、糸の先端を引いて締め付ける。
3:反対側も同様に糸を折り返して輪を作り、出来た輪に同様に5~6回ほど糸をくぐらせる。
4:最後に両端の本選(余っている紐ではない方)を引き絞り結び目をくっつけて余分な糸をカットする。
以上になります。
テグス結びの結び方の動画を紹介
テグス結びの結び方の動画を見てみましょう。
2:テグス同士を更に強く結びたいときに!フィッシャーマンズノット改
フィッシャーマンズノット改はフィッシャーマンズノットを改良したさらに強力に糸と糸を結びつける結び方。フィッシャーマンズノットよりも強度が改善されているので、シーバス釣りなどでPEの道糸とリーダーなどの糸と糸をさらに強力に結ぶことができます。 より大物の魚を狙うときには是非とも覚えておきたい必須の最強の結び方の一つです。
フィッシャーマンズノット改の結び方
フィッシャーマンズノット改の結び方を図を交えて説明していきたいと思います。
フィッシャーマンノット改は以下の手順で結びます。
1:リーダーの方に輪を作りリーダーの先端を2~3回巻き付け、道糸を2つ折りにしリーダーの輪に通す。
2:輪に通した道糸の先をリーダーに沿って2~3回巻き付け20cmほど引き出す。
3:リーダーを8割ぐらいの力で引き絞る。
4:引き出した道糸でリーダーに丁寧に10~12回ほど巻き付ける。 (この時指でしっかり持って道糸がばらけない様に注意します。)
5:巻き付けたときにできた輪に道糸を通し、3方向から力を入れてゆっくり糸を締める。 (この時ラインを湿らせておけばラインの摩擦熱による劣化が防げ、より強力に結べます。)
6:余った糸を切る。
以上になります。
フィッシャーマンズノット改の結び方の動画を紹介
フィッシャーマンズノット改の動画を見てみましょう。
最後に
ラインの結び方は釣りにおいて非常に重要な作業です。 筆者自身も釣りを始めたばかりの頃は結び方が下手でルアーを投げたらラインがほどけてルアーが彼方に飛んで行ったり、せっかくフッキングしたのにラインがほどけたせいでバラシたりと、ラインの結び方で痛い目を見たことが多々あります。
しっかりとした強力な結び方を覚えて、みなさんはこんなかなしい経験をせずに気持ちよく楽しい釣りライフを送ってください。
せっかく釣れたのにこんな風にラインがほどけてしまっては目も当てられません。