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メジナ釣り【入門ガイド】仕掛け、ルアー、スポット、時期まで攻略しよう!

磯で最も人気があるのがメジナ釣りですが、堤防でも十分望めます。時期が合えば初心者でもそれほど難しくはありません。荒磯のような大型は望めないにしても、てのひらクラスなら期待できます。軟らかい竿を使えば手軽にメジナ釣り楽しめます。
2020年8月27日
semont140
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メジナの習性…潮に敏感です

メジナは潮を釣れ。ベテラン達は口をそろえてそう言います。この魚は潮の流れに敏感で、潮が動いていると活性が上がり、盛んにエサを追います。反対に、潮が止まるといくらコマセを入れても出てこなくなります。また、メジナ釣りでは仕掛けとコマセを潮に乗せて流していきます。それが基本で、流れの方向によってよくヒットする潮、あまりヒットしない潮がありますから、それを把握しておくことも大切です。 堤防ではどんなところがポイントになるかというと、この潮がよく動くことが前提です。多くの場合は先端から外側にかけてが本命で、地形によっては中間〜付け根がポイントになることもあります。

メジナは非常に臆病な習性です

メジナという魚は非常に臆病で、強いもの、怖いものに遭遇するとすぐ障害物の陰に逃げ込もうとします。このことを裏返していうと、近くには障害物がないところにはいないと思っていいでしょう。しかし、堤防の場合、磯でよく見られる沈み瀬や海溝などはほとんどありません。では、堤防ではどんなところに隠れているのでしょうか。堤防の足元に入っている捨て石や消波ブロックがそれです。足場が悪い消波ブロックは堤防釣りでは嫌われますが、各種の魚の隠れ家でもあります。 潮の流れがいい消波ブロック周り。それが堤防の本命スポットといえるでしょう。もっとも、消波ブロックに関しては可能な限りとしておきましょう。初心者にとっては危険箇所だからです。

メジナ釣りの仕掛けは単純

メジナ釣りの仕掛けは単純です。道糸にウキを通し、スイベルを介してハリスを結び、先端にハリを結ぶ。それで完成です。あとは状況に応じてガン玉を打つだけです。コマセに浮いてくるほど活性が高い場合、ガン玉は必要ありません。着水した仕掛けを手前に引いてハリスを直線にするだけで十分です。ガン玉が必要なのは流れが速いとき(堤防では少ないケースですが)、下の方にメジナが見えるのにそれ以上浮いてこない場合です。 ウキ下を深くする場合は遊動仕掛けにする必要がありますが、メジナの活性の高い時期はそんなに深くすることはないでしょう。細かい点は図を参照してください。

メジナのエサはオキアミがメイン

メジナは雑食性ですが、釣りのエサとしてはオキアミが中心です。メジナ自身は好んで食べますし、釣具店には冷凍物を常備していますからいつでも手に入ります。価格も安く、コマセにも気軽に使えるというメリットがあります。メジナ釣りには小粒のMサイズがお勧めです。 オキアミは価格面から見て2種類あります。コマセ用の品質が劣る安価な商品と、身が崩れていない高価なオキアミです。価格の差は数百円ですが、人情としてコマセ用には安い方を選ぶのは当然です。 もっとも、このコマセ用のオキアミをサシエに使うのは少し無理があります。身が崩れやすく、すぐ頭が取れたりするのです。


サシエ用のオキアミは品質のいいもので釣る

サシエ用としては高価なオキアミの小さなブロックを別途買い求めるのが普通です。その際、サシエ用として加工されたオキアミ(加工オキアミと呼びます)を数種類、またはエビのムキミ、ネリエなどを最低3種類そろえておきましょう。 コマセとサシエの一致というのは確かに原則です。しかし、同じオキアミを使っていて食いが落ちたとか、かじるけれども飲み込まないとかいった場合、サシエを替えると一発で食い込むというケースがたびたびあります。また、オキアミより硬いものを使うのもエサ盗り対策として効果があります。

メジナ釣りにはコマセが欠かせません

メジナのウキフカセ釣りにはコマセが絶対に必要だと思ってください。コマセがなければメジナは釣れません。理由の説明を始めるとここでは書ききれないのでこれ以上触れないでおきます。購入したエサを海に撒くことに抵抗を感じるかもしれませんが、メジナを釣るためです。思いきって撒いてください。 コマセの内容はオキアミ+配合エサです。オキアミは小さく刻んだ方がベターです。堤防でメジナが釣れるシーズンは水温が高く、小魚=エサ盗りも多いからです。マキエシャクですくった1杯分のコマセに五体満足のオキアミが15匹入るとすれば、三分の一にカットしたオキアミなら単純計算で45粒入ります。エサ盗りがそれだけたくさんの粒を追っている間にサシエが沈み、メジナの口に届く可能性が高くなるからです。 配合エサは軽く拡散するタイプを選びましょう。

メジナのベストな時期は梅雨時

前述したように、メジナの釣期は水温が高い時期です。かつて、メジナの適水温は18度から22度といわれていましたが、最近は15〜24度と幅が広がっています。24度を超えると低水温を求めて深場に移動しますから、真夏は好機とは呼べません。 2〜3月に限界まで下がっていた水温は4月に入ってから徐々に上がっていきます。とはいえ、上がったり下がったりを繰り返しながら少しずつ上がるというパターンで、安定はしていません。 ようやく安定するのが梅雨時で、この頃からメジナがコンスタントに釣れ始めます。そのため、関西では梅雨グレ(グレはメジナの地方名)と呼び、1年のメジナ釣りのシーズン開幕を告げるものとして親しまれています。

メジナの釣り時期は梅雨時と並んで秋もいいです

夏を迎えると水温が上がりすぎるため、一時期下火になります。早朝の短い時間にだけ食欲を見せますが、その後は深場に潜り込んで出てこなくなります。人間の方も暑さに耐えきれず、とても釣りどころではありません。 再びメジナが好調になるのは秋に入ってからです。エリアによってバラつきがあるため何月とは断定できないのですが、早いところでは9月後半から、遅いところでも10月からスタートします。この時期は少し触れたようにまだ他の魚も活性が高く、非常に釣りづらい状況にあります。もっとも、いろいろな魚が釣れますから、初心者にとっては楽しいといっていいでしょう。 11月後半から水温は下がり始めます。すると、小型のメジナは少しずつ沖の深場へ移動を始めます。小型のメジナと限定した理由は、大型はある程度低い水温にも耐えられるからです。沿岸部ほどエサは多いから、我慢できるだけ深場には落ちないのです。ただし、堤防の周囲は隠れ家もエサも少なく、大半は磯に生息しています。12月後半から2月前半というのは寒メジナの最盛期で、この時期を待ちかねていたメジナ釣りファンは毎週のように釣行します。小魚が少なく、しかもアタれば中〜大型ですからまさに最高のシーズンなのです。

メジナの釣り方(1)…ウキ下とガン玉

実際にメジナ釣りの流れを解説してみましょう。 釣り座を決めたらコマセと仕掛けを準備します。堤防の外側の場合、潮は左右に動くのが通例です。たまに斜め沖から突っ込んできたり、反対に斜め沖へ出ていくこともありますが、これは例外にしておきましょう。 目の前の竿先にコマセを撒いてみましょう。小魚はどんな動きをしているでしょう。1杯のコマセですぐたくさん出てきたら、そこは連日コマセが入っている証拠です。メジナもすぐ反応します。ウキ下は浅めでいいでしょう。1.5〜2mが標準です。ガン玉は不要、またはハリスの一番上に打っておきます。 2〜3杯撒いても出てこなければしばらくコマセは入ってないと判断します。その場合はじっくりと腰を据える必要があります。ウキ下は深めから始めます。3〜4mにしておきしょう。このときはハリスの中間にガン玉を打ちます。


メジナの釣り方(2)…コマセと仕掛け投入のタイミング

まず足元にコマセを入れます。そして、竿2〜3本沖に仕掛けを投入し、着水したら仕掛けを引き戻してハリスを直線にします。これは糸フケ(ハリスや道糸のたるみ)を取り除き、魚の反応を早くウキに伝えるためです。 次いで、ウキにコマセを被せます。それからが勝負だと思ってください。サシエの上からコマセが沈んでいく様子をイメージします。メジナは非常に臆病で警戒心が強い魚ですが、サシエとコマセが同調している状態だと警戒心が薄れ、サシエを口にする可能性が高くなります。ですから、常にコマセと仕掛けは同じ流れに乗っていることを確認してください。仕掛けはしばしば風によって流れとは異なる方向へ移動する可能性があるからです。目の前に投入すればコマセはどの方向に流れているか分かるはずです。仕掛けは必ずコマセと同じ方向に流してください。

メジナの釣り方(3)…エサ盗り対策

小魚が多く、サシエをすぐ食べてしまう場合は厄介です。というか、それがいつもの状態と思っていいでしょう。メジナの活性が高い時期は常に小魚の活性も高いのです。そのため、先達はさまざまなエサ盗り対策を考案してきました。その中で基本ともいえるのが遠近分離です。初心者でも比較的マスターしやすく、ここで簡単に紹介しておきましょう。 遠近とはエサ盗りを「近」、本命のメジナを「遠」に分ける方法です。最初に足元へ3〜5杯のコマセを入れてエサ盗りを集めます。そして、仕掛けを沖へ遠投します。その距離はエサ盗りの活性の高さと数、種類によります。20mですぐサシエを食べられるのなら25m、それでもダメなら30mとどんどん遠くしていきます。 したがって、仕掛けは遠投できることが前提です。仕掛けというよりもウキといった方がいいでしょう。自重10g以上のウキを使うことが原則です。 仕掛けを投入したらその上からコマセを1杯だけ被せます。注意してほしいのは中間にコマセをこぼさないことです。それをすると、足元に集められたエサ盗りが沖に出ていく可能性が高いのです。

メジナの釣り方(4)…コマセの遠投方法

仕掛け同様、コマセも遠投しなければなりません。配合エサは遠投用を選択して、さらに遠投するための投入方法を身につける必要があります。といっても、それほど難しいことではありません。 水汲みバケツやシャクホルダーできれいに洗ったカップでコマセをすくったらバッカンの内側に押しつけ、前方45度の方向に押し出すように投入します。押し出すようにというのはコマセシャクを振りきるのではなく、途中でビシッと止めるという意味です。これだけ記せば、カンのいい人なら10回も投入するとかなり飛ばせるようになるでしょう。あとはコントロールですが、これは回数をこなすしかありません。 といって、外れたからといってやり直すのは禁物です。沖にコマセを入れるのは、仕掛けを投入したときの1回だけです。それ以上沖に入れるとエサ盗りが沖に出てしまいます。それでは分離できません。

メジナの釣り方(5)…アタリとアワセ

沖が深ければウキ下は3〜4mに設定しておきます。サシエが残ればもっと深くするべきでしょうが、コマセが効けば浮いてくる可能性が高くなります。 メジナのアタリはゆっくりとウキが沈むというのが標準です。ウキ下が深すぎると横に移動したり、ピョコピョコしたりします。そのときは50㎝ほど浅くしてみてください。 アワセを入れるタイミングは状況によって異なります。そこで、最初は1mほど沈んだところでアワせてみましょう。それで飲み込まれれば次は少し早くしてみます。それでハリ掛かりしなければもっと遅らせてみます。堤防で釣れるメジナはそれほど大きくはないから取り込みに苦労することはないでしょう。ただ、消波ブロックの近くで食わせた場合は要注意です。少しでも油断するとその間に潜り込まれてしまうからです。魚の頭をこちらに向けたら一気に浮かせます。


メジナのルアー釣りについて

近年、ソルトの分野においてルアーの進出は著しいものがあります。当初はスズキやヒラメ、青物などのフィッシュイーターしかターゲットとされてはいませんでした。しかし、メバルやアジ、そしてチヌも対象とされ、まだまだ広がる可能性があります。 ではメジナの可能性はどうでしょう。はっきりいって非常に難しいといわざるを得ません。本来、メジナは臆病な魚です。見慣れない音や光、動きなどがあれば驚いてすぐ逃げだします。であるから、サシエをコマセに紛らせてできるだけ違和感がないように見せかけるのです。プラグが目の前でおかしな動きを見せるとメジナは驚いて逃げるでしょう。 もっとも、大型のメジナがキビナゴのエサで釣れたという事例は数多く報告されています。ワームであれば可能性はありますが、必ず釣れるというものでもありません。この分野ではまだまだ研究の余地があるといっていいでしょう。

メジナ釣りの動画を参考にしてみましょう

メジナ釣りは磯がメインであるため堤防での動画は少ないのですが、いくつかあります。磯も含めて紹介してみましょう。