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電車結びの種類
【基本形】 【フィッシャーマンズノット】 【改良型】 【ハーフヒッチで補強】 の4種類を紹介したいと思います。 その前に、どの結び方の強度が強いか実験してみました。
電車結びの強度実験(結束強度)
PEラインの両端に、それぞれの電車結びでリーダーをつけ、それを両端から引っ張り、切れた結束部が、切れなかった結束部のほうが強いということにしました。 それぞれの結び方でリーグ戦を行いました。 アナログな測定方法ですが、結果は下の図のようになりました。 また、結ぶ回数は、↓のサイトを参考にして、すべての結び方で5回で結びました。
結果
1位タイ【基本形】【フィッシャーマンズノット】 3位タイ【改良型】【ハーフヒッチ補強】 【電車結び‐改良型】は、3位ですが、結び方にばらつきがあり、実力は未知数な感じでした。 ハーフヒッチ補強は、それほど必要性を感じません。 それでは、それぞれの結び方とそのコツを紹介したいと思います。
電車結びの結び方ー基本型
一般的な電車結びです。とても簡単なので、ルアー釣りを始めた方で、すぐにリーダーを付けて釣りを始めたいという方におすすめです。 釣行を重ねながら徐々に結び目付近に糸ヨレが出来ないように練習していきましょう!
電車結びをキレイに直結するコツ
糸ヨレが出ないようにするには、すこしコツ(注意する点)があります。 この結び方では ①絞めこむ際には、結び目が滑り落ちるところも唾(水)で濡らす。 ②ラインを締め込み過ぎない ③絞めこむ際には、PEのメインラインと、リーダーの長いほうを引っ張る(余った糸は引っ張らず、絞めこんだ後の最後の最後に引っ張る) 詳しくは、下の画像を参照してみてください。
電車結びの結び方ーフィッシャーマンズノット
実験結果では、安定した強さを見せた【フィッシャーマンズノット】 リーダーをPEラインに結ぶときは、先ほどの電車結びと同じ方法です。 しかし、PEラインをリーダーに結ぶ方法が先ほどと異なります。
キレイに直結するコツ
この結びで、直結をきれいに行うコツも、電車結びの基本形と同じですが、そのほかに 【電車結び―基本形とは違う結び方をする方(PEラインの方)を結ぶときに、少し手で絞めこむことです。】 ↓の画像を参照してください。
↑の動画では、PEラインが二重になっています。
電車結びの結び方ー改良型
電車結びを少し改良した方法です。PEラインとリーダーを二つ一緒に輪を作り、その輪の中で、電車結びを行うやり方です。 この結び方はとても難しいですが、きれいにできれば、もしかすると一番強い結束強度があるかもしれない。 実験から見ると、そういう希望のもてる結束方法です。 糸を輪にし、その中を通しているので、絞めこむ際の抵抗が強く、糸がずれて、結び目同士がくっつく前に、PEラインがリーダーを強く絞めこんでしまいます。 それによって、リーダーに糸ヨレができ、結束強度が下がります。
キレイに直結するコツ
電車結びの結び方ーハーフヒッチで補強
普通の電車結びを行った後に、余った糸でハーフヒッチで補強する結び方です。 今回の実験では、結び方が悪かったのか、思ったよりも弱かったです。 ↓は実際に用いている方のブログです
電車結びのメリットとデメリット
ノットの良し悪しについては、以下の3点について議論されます。 ①ノットの結束強度 ②結束部の大きさ ③結び方の容易さ 電車結びは、この3点でいうと、 ①→:heavy_multiplication_x: ほかの摩擦系に比べて、強度が落ちる ②→:heavy_multiplication_x: 太いリーダーを、結ぶというやり方なので、結束部は摩擦系ノットに比べて大きくなる ③→◎ とても簡単なので、早く結べる という評価になります。 なので、強度の必要のないアジやメバル、カサゴ、イカを狙った釣りにむいています。 また、私は、魚が回ってきた(時合い)時に、瞬時に結ぶときに、この電車結びで直結し、時合を逃さないようにしています。 なので、自宅で準備するときなど、時間に余裕がある時には摩擦系ノットであるFGノット、PRノットで仕掛けを作ります。 摩擦系ノットも同時に覚えることをお勧めします!
エギングにおいて
摩擦系(RG)ノットに比べ、電車結びは結束部分が大きくなります。 しかし、エギングで用いるエギは、結構重量があるので、問題なく遠投できます。 また、イカは相当大きいものでないと引きは強くないので、そういう点から考えると、電車結びはエギングに対応できる直結のやり方だと思います。 しかし、一度摩擦系ノットのやり方を覚えたならば、その直結方法を用いたほうが安心できます。 電車結びは、時合いが来た時に、道糸から高切れした場合などに用いることをお勧めします。 その時合を逃さないためにも、完璧な結束強度が出せる【電車結び】をマスターしましょう!!
【リーダーの役割】初心者向けの解説です。
この章では、【リーダーの役割】について紹介したいと思います。 電車結びを学ぼうとしている方は、すでにリーダーについて知っていると思いますが、ここで軽くリーダーの役割についておさらいしようと思います。 リーダーは、リールに巻いてあるメインライン(PEラインやナイロンなど)とルアーの間に付ける糸で、フロロカーボンを材料にした糸を使います。 このリーダーの役割としては、 ①根ずれ、歯ずれ、魚の体に糸が当たった時のズレを防ぐ ②急激なアタリの力を吸収すし、糸が切れるのを防ぐ ③糸全体で、魚の引きを吸収して伸長し、収縮する力で、魚を引っ張るので、釣り人に掛かる負荷が軽減される この3点があります。 【①の解説】 PEラインは、極細繊維を編み込んだ糸で、この極細遷移を編み込み1本の糸を作り、その作った糸を4本または8本で編み込んでPEラインが完成します。 この極細糸は、摩擦によってすぐ切れます。よって、簡単にラインに傷が入るので、根ずれに弱くなります。 一方、フロロカーボンラインは、1本の繊維プラスティックであり、硬いので、根に擦れた際に傷が付きにくく、その分、PEラインよりも摩擦に強いと言えます。 ナイロンラインも、フロロカーボンラインと同じ繊維プラスティックですが、フロロカーボンのほうがナイロンよりも硬いので、その分根ずれに強くなります。 【②の解説】 PEラインは、伸びないので、力を加えた時に、一か所で力を受け止めることがあり、その時にはそこで切れてしまいます。 そのために、糸全体が伸縮するフロロカーボンラインをリーダーとして組み込むことで、PEラインに急激に負荷がかかることを防いでいます。 しかし、ナイロンラインは、フロロカーボンラインに比べ、伸縮するので、②や③のメリットは、ナイロンラインには当てはまりません。 よって、ナイロンラインにフロロカーボンラインのリーダーをつけるのは、①を補うために付けます。 【③の解説】 竿の役割と同じです。魚が釣れた時に竿を立てると、魚が竿を曲げた力だけで、糸をまかなくても魚が寄ってくると思います。 つまり、これも②同じく、フロロカーボンラインの特徴から得られるものですが、②はPEラインが切れるのを防ぐのに対し、③は糸の伸縮する力で、掛けた魚を引っ張ってくるということです。 ルアー釣りで用いるリーダーは、長さが短いので、エサ釣りに比べて、③の効果は少ししか得られないと思いますが、ルアーを固定して、手で糸を引っ張ると、リーダーの伸びが実感できると思います。 この3つの理由で、特にPEラインを用いるルアー釣りには、リーダーをつけます。
今回の実験で使った道具【普段使っている釣り具】
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一本のリーダーの両端に、それぞれ異なる違う電車結びでPEラインをつけ、それを引っ張り、切れた結び目の方を、負けとしました。 それぞれの戦いは3日づつ行いました。 PE0.6号、フロロカーボンライン2.5号を使いました。