初心者だけど釣りがしたい!
「釣りはしたことがないけど、興味がある」という人は少なくないと思います。 でも、初めてだといざ釣りをしようと思っても、どんな場所で釣ればいいのか、どんな魚が釣れるのかが分からないですよね。また、竿やルアーのような道具や仕掛けも、どんなものを選べばいいのか分からないと思います。
そんな釣り初心者の人のために、海釣り入門について細かくまとめました! 釣りはしたことがないけど、やってみたい!という人は、ぜひ参考にして海釣りを始めてみましょう!
初心者はまずこれから!釣り場を決めよう
釣りのフィールドは、海や川、湖などさまざまです。 その中でも今回は海釣りについてご紹介します。 海釣りの入門者でありがちな悩みなのが、 「どこで釣ればいいのかよく分からない」 ということですよね。 海といっても、防波堤や磯、船釣りなどフィールドの種類はたくさんあります。
そこで、海釣り入門の人にまず決めて欲しいのが、 「どんな場所で釣りたいか」 「どんな魚を釣りたいか」 ということです。 海釣りのフィールドについては次の項目で詳しく説明しますので、「どんな場所で釣りたいか」が分からない人は、次項を参考にしてみて下さい。
また、「どんな魚が釣りたいか」ということについては、あらかじめ釣りたい魚を決めておくと、その魚が生息する場所で釣りをすることになりますので、フィールドを決める必要はありません。 自分が狙った魚を釣る気持ち良さを味わうためにも、釣りを始める時にはあらかじめ自分が釣りたいと思う魚を決めておくと良いでしょう。
初心者向け!海釣りのフィールド紹介
海釣りではどんなフィールドがあるのか、おすすめ情報をご紹介していきます。
防波堤
防波堤は、海の安全を守るための施設です。 砂底や岩礁底など、防波堤のある場所によって生息する魚の種類も違ってきます。 また、潮の流れの変化や季節によって、集まってくる魚の種類も変化しますので、一年を通してさまざまな種類の魚を釣ることが出来ます。
足場がしっかりしているため、家族連れで釣りを楽しむこともでき、初心者にとっては海釣り入門の最適な場所といえます。 防波堤で釣れる主な魚の情報は次の通りです。
ハゼ・ボラ・スズキ・イシダイ・アナゴ・ クロダイ・サヨリ・カワハギ・タコなど
深海魚や大型魚を除けば、大半の魚はこの防波堤で釣ることが可能です。 防波堤の場所ごと、そして季節ごとに釣れる魚の種類が変わって楽しめますので、海釣りフィールドの中でもおすすめの場所です。 ただし、防波堤の先端では潮の流れが早いため、うっかり落ちると命取りになります。 防波堤に波が被っているような時や天候が荒れている時の釣りは控えましょう。
船釣り
船釣りの歴史は古く、江戸時代ではすでに武士や一部の豪商たちが屋形船を江戸湾に浮かべてシロギス釣りを行っていました。 現在では誰でも気軽に船釣りをすることが出来ます。
船釣りの最大の魅力は、フィールドも釣りの対象となる魚も無制限ということです。 手漕ぎボートや曳き釣りで行うほか、決まった時間に行けば予約なしでも一人で船釣りが出来る「乗り合い船」 事前予約が必要な「仕立て船」などさまざまな方法で船釣りが行えます。 船釣りをする際には注意すべき以下の点が挙げられます。
・船頭がいる場合には、必ず船頭の指示に従うこと ・船の上で立ち上がるとバランスを崩す恐れがあるので、移動は中腰で行うこと ・すべて船頭任せではなく、自分でも天候の見方などの基本的な知識を身につけておくこと
事前予約が必要なものや、気をつけなければならないことはいくつかありますが、フィールドに制限がない分大物を釣れる可能性も高いです。 「初めてだけどどうせなら大物を釣りたい!」という人にはぜひ船釣りがおすすめです。
磯釣り
磯釣りには、防波堤のような安全性や、船釣りのような確実性はありません。 ゴツゴツとした岩場で、複雑な潮の流れを読んで魚と格闘するのです。 大自然の中でのワイルドな釣りの典型的なタイプなので、ダイナミックな釣りの魅力を感じたい人にはおすすめのフィールドです。
初めて磯釣りをする際には、必ずベテランの人に同行してもらうようにしましょう。 また、最初は波の穏やかな小磯から始めましょう。 磯では岩礁帯の底に近い層から中層辺りで釣れる魚を上物、また岩礁の溝や隙間にいる魚を底物と呼びます。
投げ釣り
投げ釣りでは、海岸から竿を大きく振りかぶって遠投します。 投げ釣りを行う場所は、防波堤や岩場などさまざまです。 魚が浅場に寄ってくるシーズンにはそこまで遠投する必要もありませんが、ベテランでは200メートル以上の遠投を行える人もいます。
最近ではすっかり流行りになっているルアー釣りも、広義では投げ釣りに含まれます。
投げ釣りを行う際には、長い糸を大きく振るうため、周囲に人がいないかを十分に確認する必要があります。 初めて投げ釣りをする人では糸が絡まり事故になる恐れもあるので、注意して行いましょう。
釣り初心者必見!防波堤釣りのポイント
防波堤で釣りをする際には、基本的に「ウキ釣り」「サビキ釣り」をよく行います。 それぞれの仕掛けや必要な装備、餌についての情報をご紹介していきます。
ウキ釣り
ウキ釣りをする時には、普通は「磯竿」を使います。 また、釣るポイントが近くて、小物釣りだけの時には「渓流竿」もおすすめです。 どちらも魚の「引き」を楽しむことが出来ます。 投げ竿ではあまり魚の引きは楽しめませんので、初めての人はまず磯竿を用いましょう。 以下の仕掛けと装備を揃えれば、いつでもウキ釣りが始められます。
基本装備と餌 ・コマセ(主に冷凍アミエビやオキアミ) ・付け餌(アミエビやオキアミ、イソメ類、カニや貝など) ・バッカン、コマセヒシャク、コマセカッター ・水くみバケツとロープ(海水をくむためのバケツとそれに 付けるロープ) ・仕掛け予備(根がかりで仕掛けをダメにすることが あるため) ・クーラーボックス(釣った魚を入れるのに使う) ・玉アミ、ハサミ、ラジオペンチなど
サビキ釣り
サビキ釣りをする時には、磯竿と投げ竿のどちらでも使えます。 ただし、使用するオモリをぶら下げた時に穂先全体が曲がるものにしましょう。 以下の仕掛けと装備を揃えれば、いつでもサビキ釣りが始められます。 もし、初めて仕掛けを揃える際に分かり難ければ、釣り具屋の店員に聞くと丁寧に教えてくれるはずです。
基本装備と餌 ・基本的な装備はウキ釣りとほぼ同じですが、コマセスプーンがあると手が汚れません ・アミエビ(サビキ釣りでの一般的な餌) ・サビキ仕掛け(疑似餌付きのエダバリが何本もついたもの)
釣り初心者必見!船釣りのポイント
船釣りでは、仕立て船や乗り合い船で船釣りを行うことが多いです。 中には漁師の船に乗せてもらう便乗乗り合い船もありますが、基本的には仕立て船か、乗り合い船で船釣りを行います。
仕立て船
仕立て船とは、個人またはグループで一隻をチャーターして船釣りを行うことをいいます。 仕立て船では自分たちで釣りものを好きに決められ、ポイントが遠くなければ数種類の魚を釣ることが出来ます。 ただし、船一隻を貸し切りにするため、一人頭の料金は乗り合い船に比べると高くなりますし、早めの事前予約が必要になります。
以下が仕立て船の流れです。 メンバーを揃える→船宿と釣りものを選ぶ→料金とシステムの確認→予約→船釣り 初めて釣りをする人は、すでに釣りを始めている人と一緒に船釣りをするのがおすすめです。
乗り合い船
乗り合い船では、一回の出船で釣りものは一つと決まっています。 船宿が何を釣らせてくれるかは、新聞の釣り情報欄や電話などで知ることが出来ます。 事前予約が必要なところもありますが、定員に余裕があれば飛び込み参加も可能です。 ただし、乗り合い船の出船時刻は決まっていますので、遅刻すれば当然乗ることは出来ません。
以下は乗り合い船の流れです。 釣りものを決める→船宿を選ぶ→天気予報のチェック→ 船宿に予約→当日・乗船手続き→釣り座の決定→ 挨拶・釣り座の整理整頓→出船前→出船・船釣り
初めて釣りをする際には、道具を一式揃えるのが大変だと思います。 釣り船の場合は、船宿にお願いすれば釣り道具を貸してくれるところもありますので、本格的に釣りを始める前に、まずは道具をレンタルして船釣り体験をしてみるのも良いでしょう。
釣り初心者必見!磯釣りのポイント
磯釣りと聞くと、荒波寄せる岩の上でワイルドに釣りをする姿が想像出来ますが、初めて釣りをする人は、必ず小磯から始めましょう。 小磯とはいえ、潮の流れは複雑で中々読むことが出来ません。 始めの内はどんなことに気をつけて釣ればいいのか、装備や仕掛けを紹介していきます。
ウキ釣り・カゴ釣り
ウキ釣りの仕掛けや装備に関する情報は先に紹介しました。 カゴ釣りをするときには、竿は仕掛けを投げますが、超遠投はしないため、磯竿で十分です。
カゴ釣りを始めるには、以下の仕掛けを揃えましょう。 リール・ミチイト・ウキ止め・シモリ玉・ウキ・ゴム管・ オモリ・クッションゴム・コマセカゴ・ハリス・ハリ
基本装備と安全対策
磯釣りでは、場所によっては波が岩に被ることもあるため、出来るだけ高い場所で釣るようにします。 また、時々大波がくるため、仕掛けを作ったりする時にも波に背を向けないように注意します。 初めて釣りをする人は忘れがちなので、十分に気をつけましょう。 また、磯釣りの場所は岩がゴツゴツしていて危ないことも多いので、装備や安全対策は他のフィールドよりも念入りにします。
磯釣りにおける基本装備 ・帽子 ・偏光グラス ・玉アミ ・ライフジャケット(万一の転落事故防止) ・磯靴(磯では滑りやすいので、スパイク付きがおすすめ) ・ロッドケース、磯バッグ(磯では両手が使えるようにしておく。道具はバッグに収納する) ・ヒップガード(尻もちをついた時のガード用や、保温として用いる) このほかにも、初めて磯釣りをする際には、目当ての磯の情報を仕入れておきましょう。
釣り初心者必見!投げ釣りのポイント
投げ釣りを行う際には、低層を泳ぐ魚や回遊魚が狙える「カケアガリ」と、浅場の釣り場で岩などの隙間に魚が潜んでいる「隠れ根」波によって海底に出来た盛り上がりの「ヨブ」そしてサーフや磯場で陸に押し寄せた波が、沖に戻る時の通り道である「払い出し」の4つのポイントが狙い目です。 投げ釣り入門者は、始める前にあらかじめ狙い目となるポイントの情報を調べておくと良いでしょう。
基本的な仕掛けや装備は以下のものを揃えます。 投げ釣りの基本的な仕掛け 竿(投げ釣り専用がおすすめ)・リール・ミチイト・チカライト・テンビン・ミキイト・エダス・ハリ 基本装備と餌 ・付け餌(投げた時の衝撃で取れにくい丈夫なイソメ類がおすすめ) ・予備の仕掛け ・スタンド(置き竿にして当たりを待つ場合にはスタンドが必要)
釣り初心者必見!ルアーとは?
ルアーとは、釣りをする際に釣り糸の先端につける疑似餌のことをいいます。 ルアーの多くは魚の形をしていますが、中にはワームの形をしているルアーもあります。 向かい風の強い海では、空気抵抗を受け難く、重さのあるルアーが有利であったりと、ルアーによってさまざまな種類があります。 次項でルアーの情報について詳しく紹介していきます。
釣り初心者必見!ルアーの種類
ルアーには、以下のようにいくつかの種類があります。 ルアーを選ぶ際に重要なのは、自分が釣りたい魚がいる水深まで届くルアーを選択するということです。 海釣り入門者はルアー選びが分からない人も多いので、釣り具屋の店員やベテランに指示を仰ぐことをおすすめします。
ルアーの種類 ・トップウォーター(ポッパー、ペンシルべイトなど。主に海面付近で用います。) ・フローティング(バイブレーション、ミノーなど。主に表層で用います。) ・ワーム(ノーシンカー、スプリットなど。主に表層で用います。) ・サスペンド、ワーム(バイブレーション・ミノーなど。主に中層で用います。) ・シンキング、ワーム(バイブレーション、ミノー、テキサスなど。主に低層で用います。)
釣り初心者必見!ルアーのタックル
海でルアー釣りを行う時には、基本的にスピニングロッドとスピニングリールを組み合わせた「スピニングタックル」を用います。 スピニングリールは軽いルアーでも投げやすいため、海釣り入門ではまずこのスピニングタックルを用いることをおすすめします。
また、バス釣りで良く用いられる「ベイトタックル」では、船釣りで重たいルアーを真下に落として釣る時に便利です。 ベイトタックルは、ルアー釣りに少し慣れてきたらやってみると良いでしょう。海のルアー釣りでは、まずスピニングタックルから始めます。
釣り初心者必見!ルアーのキャスティング
ルアーのキャスティングでは、「シングルハンド」と「ダブルハンド」があります。 シングルハンドは文字通り片手だけでキャスティングを行う方法です。 トラウト用ロッドや、短めのシーバスロッドなど、グリップの短いロッドを使う場合に行います。
ダブルハンドは、全長もグリップも長いロッドを使う場合に行います。 ロッドの反発力を最大限に活かすところが投げ釣りのキャスティングと異なります。
初心者は忘れがち?釣りの前に潮の干潮をチェックしよう!
海では、潮の干満があります。潮の干潮と満潮は一日に二回ずつ起こりますが、その理由は月と太陽の引力による現象とされています。 魚は潮の動く時に餌を食べる習慣があるため、干潮時にはあまり動きはありません。 魚を釣りたいと思ったら、干潮から満潮、もしくは満潮から干潮に変わる時が狙い目です。
特に大物の魚は潮の動く時によく釣れますので、海釣り入門者はまず潮の干満について 知ることから始めましょう。 潮の干満時刻はその日によって異なりますので、新聞などで情報をチェックしましょう。
釣りのフィールドではマナーを守ろう!
海でも川でも、どのフィールドでも共通しているのが、釣り人同士におけるマナー問題です。 特に釣りの入門者では、釣り特有のマナーを理解していない人も少なくはありません。 釣りをするにあたり、どのようなマナーをきちんと守るべきなのか、事前にそれらの情報を調べておくことをおすすめします。
以下は釣りにおけるマナーの例です。 ・釣りのフィールドでは、釣り人同士出来るだけ挨拶を交わしましょう ・釣った場所で魚を捌いたり、ゴミが出た時には必ず持ち帰りましょう ・釣り針や釣り糸のポイ捨ては厳禁です。必ず持ち帰りましょう ・長時間場所取りだけをしていなくなることは止めましょう ・釣り場で大騒ぎするのは止めましょう ・オモリやルアーを投げ込む時には、周りに誰かいないか必ず確認をしましょう ・釣った魚が小さいときは出来るだけ海に帰してあげましょう ・漁港では漁師が、都市の港では港湾作業があくまでも優先ですので、 特に事情を知らないことが多い釣り入門者は気をつけましょう
釣りをする前の心構え
これまでいくつもの釣り入門者向けの項目をご紹介してきました。 それらの情報を参考にし、もし実際に釣りをすることになった場合は、いくつかの心構えが必要です。 まず一つ目は、「あらかじめ魚や海の干満について知っておくこと」です。 自分の釣りたい魚の情報や、干満に関する情報を先に知っておけば、釣りのフィールドでもある程度有利に活動することが出来ます。 何も知らずに釣りに出かけて、何も釣れなかったなんてことはないようにしたいですね。
もう一つは、「直ぐに魚が釣れるとは思わないこと」です。 入れ食い状態の場所でない限り、釣りを始めて数分でいきなり魚がかかる、なんてことはそんなに多くはありません。日によっては何時間も粘ったのに、一匹も釣れなかった、なんてこともよくあります。 釣り入門者では、「釣れるだろう」とタカをくくる人も多いですが、そんな人は肩透かしを食らうことも多いです。釣りの醍醐味は「待つ」ことでもありますので、心に余裕をもって釣りをしましょう。
準備が出来たら、いざフィールドへ!(まとめ)
いかがでしたか?海釣り初心者の人にとっては、少なからず参考になったのではないかと思います。釣りは事前の準備や、ある程度の知識を身につけおくことが大切です。どんな場所でどんな魚を釣りたいかを決めたら、それに向けてしっかりと事前準備をして、いざフィールドへ繰り出してみましょう!
〇自分で狙って魚を釣る楽しさは、一度味わえばやみつきに・・・!?