身近に潜む毒魚の危険!
毒魚と言う種類の魚をご存知でしょうか?毒魚とはその名の通り毒を持った魚たちの事を指します。彼らは、海や川に生息しており知らない間にで出くわしてしまう可能性もゼロではありません。 毒魚についての知識を得る事は、自分の身を守る事にも繋がります。 いつ出会うか分からない彼らの特徴と、対処法をご紹介させて頂きます。
毒魚と対策方法~海編~
ゴンズイ
こちらの魚は、夜行性の魚でです。その為、夜釣りなどを行う際に出くわす可能性があるでしょう。たまに、昼間に出てくる可能性もゼロではありませんので、昼間だからと言って油断しない様にしましょう。 ゴンスイの特徴としては、稚魚の時代はまとまって生活している所にあります。その姿は、まるで玉のようでありゴンスイ玉とも呼ばれています。 可愛らしい見た目とは裏腹に、強い毒性のある魚です。背びれや胸ビレに毒があり、刺されてしまうと焼けるような痛さがあると言われています。刺された場合は、その部分が壊死してしまう可能性もあります。 塊で居ると目立つので、子供が鷲掴みしてしまう可能性もあります。その為、海に行く際は十分に注意して下さい。
ゴンスイに刺されてしまった場合は、患部をすぐに綺麗な水で洗い流してください。綺麗な水で流した後は、火傷しない程度のお湯に患部を入れる事で、より殺菌作用があると言われています。これは、60度以上のお湯に入れると毒が分解されると言われている為です。 応急処置が終わったら、すぐに病院に行く様にしましょう。
ハオコゼ
ハオコゼは体長10cmほどの小さな魚です。藻場や岩場の隙間にも潜り込む事が出来るので、気が付かないうちに接近してしまっている可能性もあります。その為、常に注意しておきましょう。 背びれに棘があり、そこに毒腺があります。この毒に刺されてしまうと、痛みが数時間続いてしまうと言われています。
患部を綺麗な水で洗い、その後火傷しない程度のお湯で患部を洗いましょう。そうする事で、毒が分解され毒の効果を抑える事が出来ると言われています。 応急処置が終わったら、すぐに病院に行く様にしましょう。
アイゴ
体長30cmほどの魚の為、釣れると大物が来たと喜ぶ人も居る事でしょう。しかし、この大きな背びれや腹びれの棘には毒があります。刺されてしまうと、しびれるような痛みが数時間続くと言われています。 アイゴの毒は、死んでからも持続するので調理の際には十分に注意しましょう。
他の魚同様、患部を綺麗な水で洗いその後火傷しない程度のお湯につけて毒を抑えましょう。痺れは数時間で収まりますが、念の為必ず病院には行くようにしてください。
毒魚と対策方法~川編~
アカザ
こちらは、環境省レッドリストの絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているアカザです。綺麗な川にしか住む事が出来ない為、近年殆どその姿を見る事がありません。 体長10センチほどの小さな魚で、ナマズの仲間です。夜行性で、背ビレと胸ビレに毒があります。
数が激減してしまっているので、出会う機会はめったにない毒魚です。もし出会ってしまったら、触らない様に気を付けましょう。何かの拍子に触ってしまった際は、傷口から毒を出し出来るだけ清潔な状態に保ちます。その後、すぐに病院に行く事をお勧め致します。
ツムギハゼ
ツムギハゼは、元々奄美大島以南に生息していた毒魚でした。しかし近年、和歌山県の太平洋沿岸でも目撃される様になっており注意が必要です。 生息地域は、河川の河口域やなどで内湾マングローブなどの砂場などを好んで生息しています。ツムギハゼ族属の中で、毒があると言われているのはこの種類のみです。 フグの毒として知られているテトロドトキシンが筋肉や皮膚にあり強い毒性を示しています。
テトロドトキシンは、フグの毒として知られて居ますがそれ以外にも様々な生き物の中にある毒物です。強力な神経毒物であり、人に対する致死量は、わずか1~2gmと言われています。その為、ほんのわずかな量でも死に至る大変強い毒物です。 テトロドトキシンに有効な解毒剤などは現在開発されておりません。その為、この魚に出会った場合は絶対に触らない様にしましょう。
ギギ
こちらの魚は夜行性です。その為、日中釣りを行う際は、出会う事が殆ど無いでしょう。ただし、その分夜出会ってしまっても見にくく誤って毒のある背びれや胸鰭に触ってしまう恐れがありますので注意が必要です。ヒレを使って「ギーギー」という独特の音を出すので、その音を聞き逃さない様にしましょう。 毒のある部分を調理すれば、煮物やフライなどにしておいしく食べる事が出来ます。
ギギに刺されてしまった時は、幹部を良く洗い流し中から毒を出す様にしましょう。ある程度の応急処置が終わったらすぐに病院に行く事をおすすめ致します。
毒魚以外の怖い魚たち
ウツボ
ウツボは、海のギャングとも言われている程凶暴な魚です。気性が荒く、非常に鋭い歯を持っています。また、あごの力も強い為噛みつかれると大けがに繋がります。基本的には触らない様にしましょう。 こんなグロテスクな見た目ですが、味はタンパクで煮つけや叩きにするとおいしいと言われています。
スズキ
こちらの魚は、防波堤や河口などに生息しています。ルアーで釣る事が出来るので、釣り好きの方に好まれる魚となっております。 スズキの背びれやエラは大変鋭く、それはまるでカミソリのような作りをしています。その為、誤って触ってしまうと大けがに繋がる恐れがあります。背びれなどを処理する際は、必ずペンチを利用しましょう。 ムニエルなどでおいしく食べる事が出来る魚ですが、黒っぽくなっている物は匂いがきつく食べる事が出来ないので要注意です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私たちの周りには意外と多くの毒魚が生息しています。普段はあまり出会う機会が無いような毒魚でも、釣りをしていると何かの拍子に出くわしてしまう可能性も十分にあります。その際は、基本的には出来るだけ触らない様にしましょう。 海・川問わず水辺には毒魚や危険な魚が居ると言う事を認識し、トングや軍手などの道具は常に常備しておく事をおすすめ致します。