はじめに
スーツやシャツの衣類クリーニングの出し方解説
衣類のクリーニングはお店を目にすることはあっても母親や妻など家事をする人がまとめて出すことも多いので、利用しない人はまったくどういうシステムなのかすら想像もつかないことも多いでしょう。
時折ドラマなどでクリーニング店のシーンがあってもそんなところを詳しく説明してはいません。一人暮らしを始めたばかりの方や新しく世帯を持ったばかりの方など初めてクリーニングを利用するという方のために注意点やコツをご紹介します。
衣類クリーニングとは
水洗いできない衣類をきれいにしてもらう
一般的なクリーニングの方法はドライタイプで水洗いできないものを洗濯してくれる場所と考えても良いでしょう。もちろん下着や普段着のシャツなど出して悪いことはないのですが家で自分で洗濯した方がコスパもよく、良い洗濯機もありますので手間もかかりません。
ダウン製品や洗濯機で洗えないスーツ、また洗えるけれど後のアイロンかけがとても大変だという衣類を出すのが通常の使い方です。
ドライクリーニングがメイン
クリーニングといっても万能ではありません。使用するのが石油系の液剤を噴霧することによる水を使わずに洗う方法ですので、その薬剤によって衣類にシミや破れ・溶けるなどの不都合が起こる生地については利用できないので注意が必要です。これについては次項の出す前のポイントの章でもう少し詳しく解説させていただきます。
しみ抜きやかけはぎなど特殊なケアを頼める店も
またクリーニングに出す意味のひとつにしみ抜きなどの家ではなかなか手間がかかり特殊な薬剤を使う洗濯をしてもらうこともあります。技術者がいるお店では洗濯以外にもひっかけ傷を目立たないように修理してくれるかけはぎなどのケアも頼めるでしょう。
古い着物をクリーニングすることも
着物のクリーニングの場合は一度すべて解いて板張りで伸ばし、新しく着物に仕立て直しなどという技術を持った店もあります。洗い張りというのですが一般的なクリーニング店ではおこなっていないかなり専門的なクリーニングの方法です。
初めてのクリーニングの出し方手順①より分け
出し方ポイント①クリーニングが必要な衣類か
さて、前述のようにクリーニングは家で洗濯できないようなものを洗ってもらうことを目的にする方が多いです。
家に洗濯機がなく手洗いする時間もなくお金はかかるけれど仕方ないという方を除いてそれが本当にクリーニング店でなければ洗えないものか衣類のより分けをしましょう。時間がある方ならコインランドリーを使った方が早く安くきれいになる場合も多々あります。
出し方ポイント②クリーニング価格の確認
コインランドリーも入れる衣類の数が少なく、水洗いと乾燥機を両方使うと結構な金額になることもありますね。価格面でもクリーニングと自分で洗うのとどっちがコスパが良いのか判断する必要があります。またクリーニングには出す衣類なのだけどできるだけ安いお店を探すというのも、前準備としてやっておいた方が経済的でおすすめです。
出し方ポイント③洗濯表示を見るのがコツ
クリーニングだけでなく今まで洗濯は自分でしていなかったという人は、何が出せて自分で洗えるのかもわからないことが多いのではないですか?そんなときに目安になるポイントが洗濯表示マークです。
手洗い可能とあるものは自分で洗えます。ドライクリーニングが可能か不可能かという表示があるものもあります。このタグ等を利用するのがより分けのコツとなります。
初めてのクリーニングの出し方手順②衣類チェック
クリーニング前のチェックポイント①
スーツやジャケットなどポケットの多い衣類を出す時はその中身もチェックした方が良いでしょう。もし何か入ったままクリーニングに出した場合、別の袋に入れられて帰っては来ますが見られたくない物である場合もありますよね。
もし大切なものや高価なものを入れ忘れたまま洗濯に出して、それが紛失しても本当に入っていたかはもう確認しようもありません。
クリーニング前のチェックポイント②
その次にチェックしたいのが①ボタンはしっかり付いているのか。②薬剤によって変色や変質しない素材であるか?です。
1の場合
1の場合ボタンが取れかかっているうちどこかで取れてなくなる場合もあります。それもクリーニング中になくなったか袋で持ち運びする際に取れたのか確認する方法はありません。きれいに洗濯してもらうには取れかけのボタンは取ってしまってから出した方がよい場合もあります。
2の場合
2の場合は自分では判断できない場合はそのまま持ち込みましょう。受付の人も慣れていますので見ればわかるし、工場でホイルのようなもので包んで変質しないようにしてくれるはずです。分かる場合は前もって取り外して置くとよいでしょう。
クリーニング前のチェックポイント③
クリーニング代は通常の料金としみ抜きなどが必要な洗濯では違います。せっかく安いところを探して持っていってもしみ抜き代金でお金がかかるとがっかりですね。また破れなどの位置も一応確認して覚えておき、受け付け時に伝えることで後々のトラブルを避けることができます。
初めてのクリーニングの出し方手順③店選び
クリーニング店選びポイント①チェーン店と個人店
クリーニング店は少なくはありませんが多くあるというものでもありません。あまり選択肢がない場合も多いですが複数あるならその中で安くて評判の良い店を選びたいですね。選び方のひとつとして窓口だけがそこにあり工場でまとめて洗濯するチェーン店と自宅で洗濯する個人店があります。
それぞれの良さ
チェーン店はネットなどで価格が調べやすかったり、サービスデーやスタンプカードなどがあるところが多く、個人店はある程度のこちらのわがままも聞いてもらえることがあるといったメリットがあります。個人店には特殊な技術を持つ職人さんがいる場合もあります。
クリーニング店選びポイント②場所や価格
冬物や夏物などのシーズン物衣類であれば仕上がりはいつでも良いという場合がほとんどでしょうが、シャツなど毎日着る衣類の場合取りに行きやすいところや回数を出すのでクーポンやサービス券があるといいななどいろいろとそれぞれの方の事情がでてくるでしょう。
会社の近く、家のそばなど場所で選んだり価格が安いところ、サービスの良いところなどで選びましょう。
クリーニング店選びポイント③口コミが役に立つ
例えとても安い店でもあまり他の人が使わない店というのはあるものです。きっと何か問題がありその対処方法が悪かったり、技術的に不満を持つ方が多いのかも知れません。
見える数字だけでは良いお店選びは難しいですね。クリーニング店選びで迷ったときは同僚や先輩、近所の方などに相談するのが一番良いでしょう。実体験に基づいた地元の意見が聞けます。
初めてのクリーニングの出し方手順④持っていき方
持参のコツ①クリーニングの時の袋はどうなる?
汚れた衣類を店に持ち込む場合には何か入れ物にいれてもっていくでしょう。その時例えば針金ハンガーが付いていたりスーパーなどのビニール袋に入れたまま出すとそれらは捨てて良いゴミと判断されたり店によっては他の客に渡すのに使われてしまう場合があります。
中身確認のためにも持参した袋から出してひとつひとつチェックしてもらいながら出しましょう。
持参のコツ②袋は必須
それなら袋に入れずに持ち込めば良いのではないか?という方もいるでしょう。例えば自家用車で店に持ち込みするならそれも可能かも知れません。しかし、衣類をそのまま持ち歩くのは新たな汚れやひっかけ傷などがつく恐れがあっておすすめできません。
もし今後も定期的にクリーニング店を利用するのであれば専用の袋をひとつ持っておいてはいかがですか。できればしっかりした素材で大きな衣類も数枚入るような大きさのものが良いでしょう。
持参のコツ③おすすめクリーニング袋
クリーニング袋は衣類が入って持ち運べれば良いのでこだわりがなければ何でも良いのですが、これから買うならばしっかりした布であるキャンパス地のものがおすすめ。汚れた衣類用に消臭効果があるものならさらに良いですね。大きくて出し入れしやすいトートバッグタイプが向いています。
初めてのクリーニングの出し方手順⑤窓口にて
窓口チェック①新規
いよいよ窓口に洗濯物を持ち込んだら新規の登録が必要な場合があります。これは大手チェーン店などに多いのですが、会員になるとスタンプサービスやサービスデーなどが利用できるお得なシステム。頻繁に利用するならば登録しておくと良いですね。
また登録しない場合でも名前や連絡先は必須となっています(忘れて取りに来ない人もいるため)。衣類をお願いしてそれらの受付作業を行うので5-7分くらいは時間を取られると思っておきましょう。
窓口チェック②特別なクリーニング
スーツやシャツなど衣類の枚数によって値段はだいたい決まっています。例えばスーツなら上下あるのでジャケット1枚分とスラックス1枚分の価格といった具合です。
そんなチェックをしながらシミ汚れがよくあるシャツの首元など店員さんがチェックします。場合によってしみ抜き代金などを上乗せされて請求されることがあるでしょう。このチェックの時間も受付にかかると思っておいてください。
窓口チェック③出来上がり日
受付が終わったら代金を支払って店員さんから仕上がり日を指定されます。早いところだと午前中受付は翌日仕上がりなどというところもありますが、時間がかかるところだと1週間先などということもありますので出来上がり日もしっかり聞いておきましょう。
初めてのクリーニングの出し方手順⑥伝票について
お金を払って伝票の受け取り
窓口の受付を済ませると受け取り伝票を渡されることでしょう。とても小さな紙などですが多くの場合そこにも何を出して仕上がり日はいつであるかなどが記入され、複数複写になっており同じものが出した衣類にも付けられ受け取り間違いがないようにできています。
伝票は受け取りの証明
受付を済ませてもらった伝票は衣類の洗濯が済むまで大切に保管してください。この伝票が取りに行く時の受取証になるからです。
初めてのクリーニングの出し方手順⑦受け取り方
窓口での受け取り方①伝票を出して受け取り
仕上がり日になったらクリーニングを取りに行きます。この時も袋などはお店ではもらえないことがほとんどですので、持ち帰り用の袋も持参してください。受付の時の伝票を窓口に出せばすんなりと奥から頼んだ衣類が出てくるはずです。
窓口での受け取り方②伝票をなくしたら
うっかり伝票をなくしてしまったときは、その旨を店員さんに伝えてください。何日に出したか、名前と衣類の種類。それと連絡先の電話番号などで本人確認をして衣類を探してくれるでしょう。伝票があった方がスムーズに受け取りが済むのでなくさないのが一番ですが、もしものときも受け取れないということはありませんので安心できます。
初めてのクリーニングの出し方手順⑧注意点
スーツのクリーニングの注意とおすすめ加工
スーツクリーニングは上下になるので一般的なシャツよりも値段が倍ほどになるのがほとんどです。それほど汚れる前に出せれば良いですが、中にはドライではなく水洗いで汗抜きをすることをすすめられることもあるでしょう。夏場には特にそのようなサービスも時折利用した方がスッキリと着られます。
シャツのクリーニングの注意とおすすめ加工
シャツは汚れの首輪などができやすくしみ抜きを勧められることも多いでしょう。しみ抜きをしてもらうのも良いのですがきちんとシミが取れているかどうか注意が必要です。
別料金を支払っているのならなおさらですね。もし代金は取られるけどあまりきれいになっていないというお店であればその旨を伝えて値引きなりやり直しを請求するか、別のところに変えるというのも選択肢に入れて考えてみましょう。
まとめ
初めてのクリーニング出し方もこれで安心
初めてクリーニング店を利用するときのコツやポイントをご紹介してきましたがいかがでしたか?時間もお金もかかるものですが自宅で洗えない衣類をきれいにしてもらうのには便利なお店です。一度やり方がわかればセルフチェックなどもそれほど時間がかかるものではありません。上手に利用していつも気持ち良い衣類を着たいものですね。
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