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スマトラとはどんな熱帯魚?特徴・飼育方法・繫殖方法などを詳しく解説!

スマトラとはどんな熱帯魚かご存知でしょうか?スマトラは縞模様が可愛い熱帯魚で、サイズも小さくて育てやすいのですが、性格が荒く混泳させずらいというデメリットがあります。今回はそんなスマトラの特徴・飼育方法・繫殖方法などを詳しく解説していきましょう !
更新: 2021年12月12日
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スマトラとはどんな熱帯魚?

水草水槽に入れる小さな熱帯魚と言えば、ネオンテトラ等が代表的ですよね。そして、その選択肢の中にはスマトラもいる可能性があります。スマトラも小型の熱帯魚であり、水草水槽に映える魚です。

しかし、実は性格が荒く混泳させ辛いというデメリットも。今回はそんなスマトラの特徴・飼育方法・繫殖方法などを詳しく解説していきます!

スマトラ(熱帯魚)の特徴

スマトラとはどんな熱帯魚?

スマトラはプンティウス属に分類されているコイの仲間。大きさは最大で7センチで、6センチ程度で止まることも多いですね。Tiger Barb(タイガーバルブ)とも呼ばれています。

分布は名前の通り、インドネシアにあるスマトラ島、もしくはボルネオ島です。昔から愛されてきた熱帯魚であり、シンプルなしま模様、かつヒレ先が赤くなるのが綺麗な熱帯魚となっています。

スマトラは育てやすい?

スマトラは初心者でも育てやすい熱帯魚です。かなり活発な魚で、泳ぐのも速め。ただし、性格が荒い魚でもあるので、混泳には注意が必要です。

餌をよく食べてくれるので、餌やりの心配はありません。かなりの大食漢ですので、餌の食べ過ぎには注意です。成長スピードは早く、1年で4センチまで一気に成長し、そこからは1年に1センチ成長していきます。

改良品種がある

スマトラと言えば4本のしま模様ですが、画像のような緑色の美しい「グリーンスマトラ」などの改良品種や、色素欠乏個体であるアルビノも出回っています。グリーンスマトラは輝く緑色が美しく、本種とはまた違った良さがあるのです。育て方などは特に変わりませんので、好きな種類を育てましょう。

スマトラ(熱帯魚)の寿命は?

スマトラの寿命は3~5年

気になる寿命ですが、3~5年で寿命を迎えるとされています。3年と5年では結構違いがありますので、どれだけ丁寧に飼育出来たかで寿命はかなり変わってしまうのです。

健康な個体を購入出来れば寿命まで狙えますが、購入時に既に弱っていると、寿命を迎える前に死んでしまう可能性も高いので、良い個体を選びましょう。

スマトラの寿命を伸ばすには?

なるべくなら長生きして欲しいですよね。スマトラの寿命を伸ばすには、水質・水温を保つことと、ストレスを減らすこと、餌のやりすぎに気を付けることが大切。

水質と水温は一年を通して一定になるよう、ヒーターとクーラーで管理してあげてください。ストレスは混泳魚選びが関わってきます。餌のやりすぎは体調不良に繋がりますので気をつけましょう。

スマトラ(熱帯魚)は混泳出来る?

スマトラは性格の荒い魚

気になる混泳相性ですが、スマトラはかなり性格の荒い種類であり、混泳相手を選びます。混泳相手も性格の荒い魚の種類であれば問題ありませんが、相手が臆病すぎる場合と、グッピーのようにヒレが美しい種類の魚は攻撃される可能性があるのです。

また、ヒゲの長いエビなども攻撃対象となる可能性があります。出来ればヒレの短い熱帯魚、もしくはプレコのように体の硬い熱帯魚と混泳させたいですね。

スマトラの同種混泳は?


混泳相手を選ぶスマトラですが、同種の混泳は問題ありません。沢山入れると群泳しますので、美しい姿を見られるでしょう。ただし、数が3匹以下だと縄張り争いを始める可能性があります。

縄張りを作れない程度に沢山入れてあげた方が喧嘩しずらく、上手くいくでしょう。また、喧嘩に負ける個体も出てきますので、水草や流木などで隠れ家を作ってあげて下さい。

スマトラ(熱帯魚)のオスメスの違いは?

スマトラは繁殖を狙える魚ですので、オスメスの判別も出来た方が良いですよね。オスは体型が細目で、メスの方がふっくらした体をしています。また、オスはヒレ先が綺麗な赤色になりますが、メスの方が薄い色になるのです。

成熟したオスメスを見れば見分けが付きますので、繫殖させたくない方は、オスメスどちらかだけを選ぶと良いでしょう。オスメス両方水槽に入れると、繫殖行動が見られます。

スマトラ(熱帯魚)の飼育方法①用意

用意するもの①水槽

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飼育することを決めたら、まずは水槽を用意しましょう。既にお持ちの水槽があれば、その水槽を使って構いません。最低でも幅45センチの水槽を使いたいですが、群泳を楽しむなら60センチ水槽が良いでしょう。

60センチ水槽は最も安定した規格であり、サイズに合うアイテムも沢山販売されています。また、初めて育てる方向けの「水槽セット」もありますので、気になる方は下記記事を見てみて下さい。

用意するもの②フィルター

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スマトラは大食漢で、水を汚しますので、フィルターも必要です。フィルターは水槽セットについてくる外掛け式フィルターや上部式フィルターで構いませんが、入れている魚の数が多い場合は上部式フィルターが良いでしょう。

上部式フィルターはろ過能力が高く、メンテナンスもしやすいのがメリットです。

用意するもの③ヒーター・クーラー・水温計

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スマトラの飼育適温は22~27度になりますので、ヒーター・クーラー・水温計で温度管理をしてあげましょう。25度に設定しておくと良いですね。

普段はヒーターを使うことが多いのですが、真夏になると水温が上がりますので、クーラーを使用する機会も出てきます。水槽用クーラーは少し高価なので、冷却ファンを使用しても構いません。おすすめの水槽用クーラーと冷却ファンは下記記事で紹介しています。

用意するもの④カルキ抜き

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水道水には魚に有害な塩素が入っており、日光に当てることで塩素を飛ばすことが出来ますが、お手軽なのはカルキ抜き剤を使用する方法です。カルキ抜き剤は安価で販売されていますので、先に用意しておきましょう。

特別なものを用意する必要はありませんので、使いやすそうなものを選ぶと良いですよ。

用意するもの⑤餌

テトラミンフレーク52g

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スマトラは大食漢であり、どんな餌でも食べてくれます。画像のようなオーソドックスな熱帯魚の餌でも良いですし、色を濃くしたいのであればディスカス用の色揚げ飼料を与えても良いでしょう。既にお持ちの熱帯魚用の餌があれば、それを与えると良いですね。金魚の餌などでも構いません。

用意するもの⑥底砂・水草等

底砂は敷いても敷かなくても構いませんが、水草水槽を作るのであれば敷きましょう。画像のような川の雰囲気を感じられる底砂でも、土を原料とした水草向けのソイルでも大丈夫です。

柔らかい水草を入れるとかじられることが多いので、アヌビアスナナのような硬い葉の水草を入れるのがおすすめ。流木なども入れて隠れ家を作ってあげましょう。

用意するもの⑦掃除道具

ジェックス おそうじラクラク 砂利クリーナー

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定期的に掃除と水換えを行いますので、掃除道具も持っておきましょう。水換えには、画像のようなポンプを使用します。

100均でも水換えポンプが販売されていますが、耐久性を考えるとしっかりしたものを最初から購入した方が良いでしょう。あとは、水を入れる為の少し大きめのバケツと、コケ掃除の為の新品のスポンジを用意して下さい。

スマトラ(熱帯魚)の飼育方法②準備・導入

水槽の立ち上げ

必要なものを揃えたら、水槽を立ち上げていきましょう。水洗いして水気を拭き取った水槽を水槽台に置き、底砂を入れ、機材や水温計をセットし、カルキ抜き剤を使った水道水を入れます。

機材の電源を入れ、水温が25度になっているか、フィルターはちゃんと濾過しているかを確認して下さい。これで下準備は完了です。

少数だけ飼育する

本来はバクテリアを増やす為にパイロットフィッシュを入れるのですが、スマトラは丈夫な魚ですので、最初から水槽に入れても構いません。

ただし、最初は1匹だけ水槽に入れましょう。1匹を1ヶ月飼育している間にバクテリアが増えて、水質が安定しやすくなります。1か月後から5匹程度入れて飼育数を増やしていくと良いですね。

スマトラを購入

スマトラは熱帯魚販売店であれば気軽に購入出来る魚です。1匹300円前後で販売されていることが多いのですが、まとめ買いすると更に価格が安くなります。

グリーンスマトラやアルビノといった種類も値段はあまり変わりません。購入する際はなるべく元気そうで、病気を持っていない個体を選んで下さい。お近くに販売店が無い場合はネットショップを利用しましょう。

水合わせをして入れる

購入したスマトラは、水合わせをして入れましょう。まず、画像のように水槽に袋を30分ほど浮かべて水温を合わせます。次に、袋の水を半分捨てて、中に水槽の水を入れましょう。30分かけてゆっくりと、元の水量に戻していきます。

また水を半分捨てて、水槽の水を入れてを3回繰り返したら、水槽にスマトラだけを移して下さい。水温合わせも含めて、2時間くらいかけるイメージでゆっくりと水合わせをしましょう。

スマトラ(熱帯魚)の飼育方法③管理・その他

餌やり

水合わせをして水槽に入れたら、あとは餌やりや水換えをして管理していくだけです。餌やりは1日2回、朝と夕方に与えましょう。

沢山食べてしまう魚ですので、2分くらいで食べきる量を与えたら、餌やりを止めます。与えれば与えるほど食べますが、止めないと消化不良になるので気を付けましょう。

水換え

スマトラは水質悪化にもある程度強く、また少し古い水を好む傾向にあります。他の混泳魚に問題が無ければ、週一回、4分の1だけ水換えをしましょう。

水換えの際、底砂の上に溜まった汚れも取り除いて下さい。他の混泳魚が新しい水を好む場合は3分の1の水量を交換しても構いません。

スマトラ(熱帯魚)の病気について

導入直後の病気に注意

丈夫な魚ではありますが、病気にかかることも。かかりやすい病気が白点病で、体の体表に白い寄生虫が付くのですぐに発見出来ます。病気にかかったら、まずは水温・水質チェックをして、水換えを増やしてみましょう。自然に病気が治る場合もあります。

白点病にかかったら?


もし病気が治らない場合は、薬で治療します。白点病であれば、画像のメチレンブルーが有名ですね。メチレンブルーを入れると水槽の水が青くなりますので、出来れば白点病にかかった個体を別水槽に移して薬浴させた方が良いでしょう。

また、白点病は感染しますので、水槽の水はしばらく頻繫に水換えすることをおすすめします。

スマトラ(熱帯魚)の繁殖について

スマトラは繁殖を狙える魚

熱帯魚飼育の醍醐味である繁殖ですが、スマトラは繁殖を狙える魚です。購入している個体も東南アジアなどで養殖された個体であり、個人宅でも増やせますのでチャレンジしてみましょう。

繁殖させるには、健康なオスメスを準備することと、オスメス1匹ずつじゃなく、複数匹を群泳させることでペアを作りやすくすることが大切です。

繁殖個体を別水槽へ隔離

ペアが出来たら、別水槽に移してあげましょう。メイン水槽で産卵・繁殖すると、卵や稚魚が食べられてしまう可能性があります。繁殖水槽には底砂を敷かず、ウィローモスという水草を敷いて、産卵床としてあげましょう。産卵した卵を確認出来たら、親魚を元の水槽に戻します。

稚魚の育て方

産卵した卵は約1週間で孵化します。孵化して3日間は元々持っている栄養で成長し、3日後から餌が必要になるのです。稚魚に与える餌は、ベビー用の小さな餌か、ブラインシュリンプという生き餌を与えましょう。

ブラインシュリンプの方が成長に良く、生き餌なので食いつきも良いです。ブラインシュリンプについては下記記事で解説していますので見てみて下さい。

まとめ:スマトラとはどんな熱帯魚?

今回の「スマトラとはどんな熱帯魚?特徴・飼育方法・繫殖方法などを詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?スマトラの特徴や種類、性格などから繁殖方法までご紹介させて頂きましたが、育ててみたくなった方も多いですよね。

初心者でも育てられる上に繁殖も楽しめますので、とてもおすすめの熱帯魚となります。性格が荒いので、混泳にだけは注意しましょう。

スマトラが気になる方はこちらもチェック!

今回はスマトラについてご紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。