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熱帯魚が病気になったらどうすればいい?種類別で原因と対策法を解説!

熱帯魚が病気になると、とても焦りますよね。見た目にはあまり問題無さそうな病気もありますが、多くは異常を感じる外見になり、中には見ていて痛々しい病気もあります。今回はそんな熱帯魚の病気の詳細と、原因、対策と予防方法をご紹介していきます!
2020年8月27日
T・S
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熱帯魚の病気の原因と対策は?

ちゃんと育てていたつもりなのに熱帯魚が病気になって困ってしまうことはよくありますよね。病気には色々な種類があり、それぞれに原因が違いますので、中々完璧な対策は難しいのが実情です。基本的には清潔な環境を保って、適温で育ててあげればあまり病気にはなりませんが、それでもなってしまった場合は適切に対処しましょう。今回は熱帯魚の病気の詳細と、原因、予防・対策方法をご紹介していきます。

熱帯魚の病気の原因と対策①

ネオン病

こちらはカラムナリス病と言い、ネオン病とも呼ばれています。ネオンテトラを代表とするカラシン系の魚がよくかかる病気で、画像のように、本来は鮮やかな色が段々と白くなったり、体から出血が見られる病気です。見た目に大きな変化が出ますので、見つけやすい病気と言えます。

ネオン病の原因

この病気の原因は、カラムナリス菌が感染です。この菌は酸素が好きですので、大型魚のような酸素が届きにくい筋肉質な魚にはあまり感染せず、小型魚によく感染します。感染力が高いので、伝染してどんどん広がっていきます。

ネオン病の対策と予防

明確な予防方法はありませんので、感染ルートを断つために、購入する際にかかっている個体がいないかよく見ておきましょう。もし病気になってしまったら、0.5パーセントの塩浴と、グリーンFゴールドを使った薬浴を行いましょう。症状の出ていない同じ水槽に泳いでいた魚も薬浴させることをおすすめします。

熱帯魚の病気の原因と対策②

テトラヒメナ症

こちらもネオン病と同じく、色が退色していく病気です。違いは、グッピーが主にかかることで、グッピー病とも呼ばれています。どんどん色が体色していき、重症になるとウロコが落ちて、体力も衰えて衰弱死してしまいます。グッピーキラーと呼ばれることもあり、水槽内のグッピーが全滅する可能性がある恐ろしい病気ですね。

テトラヒメナ症の原因

こちらはテトラヒメナという寄生虫が原因で起きます。テトラヒメナはラグビーボールのような楕円形をしている寄生虫で、最初は体表に寄生し、徐々に体の内部に侵入していきます。また、寄生しては離れ、繫殖しては戻ってくるような形で増えます。寄生された箇所の細胞は死んでしまう為、色が白く変わります。

テトラヒメナ症の対策と予防

残念なことに、テトラヒメナ症は具体的な予防方法と対策方法がありません。出来ることは、テトラヒメナ症にかかっている個体がいる水槽の魚を購入しないことですね。ただ、水中に漂っているだけの寄生虫は二酸化炭素を使って駆除することが出来ます。かかってしまった魚を違う水槽に移して、二酸化炭素製品を使って駆除しましょう。

熱帯魚の病気の原因と対策③

水カビ病

水カビ病は、表皮に傷がついた際に、水カビがつくことで起きる病気です。水カビ病はよくある病気ですので、発見次第落ち着いて対処しましょう。水カビ病になると、画像のように白い綿のようなものが付きます。エラの周辺が水カビ病になると窒息する可能性があるので危険です。

水カビ病の原因

水カビ病は、水の状態が悪化することも原因の一つとされていますので水替えを適切に行って予防したいですね。また、水カビ病は体表の傷から感染して起きる病気ですので、傷がつきそうな流木や岩、底砂を使わないのも大切です。

水カビ病の対策と予防

水カビ病になってしまったら、まずは0.5パーセントの塩浴をさせて体力を回復させましょう。次に、メチレンブルーやグリーンF等を使用して薬浴をします。薬浴をしてすぐに水カビ病が治る訳ではありませんので、水カビが無くなるまでじっくり薬浴させて下さい。また、カビ部分は綿棒である程度取ることが出来ます。エラ付近が水カビ病になると呼吸困難になりますので取ってあげましょう。

熱帯魚の病気の原因と対策④

尾ぐされ病・口ぐされ病

尾ぐされ病は画像の尾ひれのように、ヒレが溶けていく病気です。どんどんとヒレが溶けていき、充血するようになり、重症化すると危険です。また、尾ひれだけじゃなく口にも原因である菌が付きますので、口ぐされ病と呼ばれることもあります。その際は、口の周りが白くなって溶けていってしまいます。

尾ぐされ病・口ぐされ病の原因

尾ぐされ病・口ぐされ病はカラムナリス菌の寄生により起きます。カラムナリス菌は他の病気の原因にもなりますので、他病気と併発する可能性もありますね。この菌はどの水槽にもいるような常在菌と呼ばれる菌で、魚が弱っている時、ストレスがかかった時に寄生します。

尾ぐされ病・口ぐされ病の対策と予防

予防方法として、魚を快適な環境で育てましょう。魚の体力が減っている時にかかってしまいますので、水質変化や水温変化に気を付けて下さい。病気になってしまったら、まずは0.5パーセントの塩浴で体力を回復させ、グリーンFゴールドで薬浴しましょう。初期症状であれば、塩浴だけで治る可能性もあります。


熱帯魚の病気の原因と対策⑤

松かさ病

画像は熱帯魚ではなく金魚ですが、ウロコが画像のように逆立ち、まるで松かさのようになるのが特徴の病気です。逆立つだけではなく、剥がれ落ちるようになりますので、重症化する前に、早めに対処する必要があります。見た目にもかなり気になる病気ですよね。

松かさ病の原因

こちらはエロモナス菌が感染することにより発症します。また、後述して紹介する病気もエロモナス菌が原因で起きる病気がいくつかあり、併発する恐れがありますので危険です。死に至ることも珍しくありませんので、早めに対処しましょう。

松かさ病の対策と予防

エロモナス菌は水質が悪化している際に繫殖して感染しやすくなりますので、予防として、適切な環境を維持することが大切です。ストレスも原因となりますので、良い環境で育ててあげたいですね。もし松かさ病になってしまったら、0.5パーセントの塩浴状態にしてから、観パラDやグリーンFゴールドで薬浴しましょう。 

熱帯魚の病気の原因と対策⑥

白点病

白点病はその名の通り、白い点が付く病気です。白点病にかかると、画像のように体表に白い点が付きますので、鮮やかな魚であればすぐに分かります。最初は少数の白い点ですが、白点病が進行すると、どんどん白い点が増えていきますので早めに対処しましょう。魚は白点病にかかると体をこするようになり、段々と体表がただれて死に至ります。

白点病の原因

白点病の原因は、白点虫の寄生です。こちらは水質が悪化していると発症しやすく、また熱帯魚の体力が下がっている時もかかりやすくなってしまいます。また、水温が低いとかかりやすいことも分かっていますので、低水温になっている方は注意して下さい。

白点病の対策と予防

予防として、まずは水温を26度程度にしておき、水質管理を徹底しましょう。白点病にかかったら、まずは塩浴させます。薬を使いたくない方は鷹の爪を入れても良いでしょう。鷹の爪も効果的とされていますので、自宅に鷹の爪があれば、少量だけ入れてみて下さい。薬浴であればメチレンブルーやグリーンFが効果的です。白点病には鷹の爪よりも薬浴の方がもちろん効果がありますが、鷹の爪であれば自然な効果が期待出来ます。

熱帯魚の病気の原因と対策⑦

こしょう病

こちらは白点病よりも更に細かい白い点が付く病気です。かなり細かい黄色がかった白い点ですので、最初は分かりにくいかもしれません。こしょう病にかかると白い点が少しずつ広がっていき、気づいた頃には覆うように広がっていて、動きが鈍くなり、死んでしまいます。早めに気づいて対処したいですね。

こしょう病の原因

こちらはウーディニウムという鞭毛虫が寄生することにより発症する病気です。水質が悪化していたり、フィルターが汚れていたりすると繫殖しやすくなりますので、水替えなどを怠っていると危険です。また、水温変化の激しい季節に、体力が下がっている時にかかりやすくなります。   

こしょう病の対策と予防

この病気の予防・対策方法は白点病と似ています、まずは0.5パーセントの塩浴を行い、初期症状であれば鷹の爪を入れてみましょう。鷹の爪が必ず効果を発揮するかは分かりませんが、鷹の爪で治ったという声が沢山あります。ある程度進行している状態であれば、メチレンブルーやグリーンFで薬よ育して下さい。感染力が高いので、同じ水槽にいた魚は全て対処しましょう。

熱帯魚の病気の原因と対策⑧

穴あき病

穴あき病は、名前の通り、体表に穴があく病気です。穴あき病が進行すると、どんどん穴の状態が悪化し、筋肉が露出するようになります。穴あき病はすぐに死に至る病気ではありませんが、見た目に痛々しい病気ですね。

穴あき病の原因

穴あき病はエロモナス菌の感染により起きます。エロモナス菌は松かさ病の原因でもありますので、併発する恐れがあり危険です。水質悪化や体力減少も原因ですので、適切な環境を維持出来るよう、日ごろの手入れを大切にしましょう。

穴あき病の対策と予防

穴あき病の原因であるエロモナス菌は常在菌ですので、予防方法は、常に良い環境を維持してあげることです。もし穴あき病になってしまったら、まずは0.5パーセントの塩浴状態にして、観パラDやグリーンFゴールドで薬浴させましょう。松かさ病と併発しているとかなり危険ですので、早めに気づいて対処したいですね。

熱帯魚の病気の原因と対策⑨

ポップアイ


こちらは目が飛び出てしまう病気です。少しずつ目が浮き出てくるようになり、画像のように飛び出していき、最終的には目が壊死してしまいます。壊死した目はとれてしまいますので、痛々しい病気ですね。目の様子がおかしいと感じたら、すぐに対処しましょう。

ポップアイの原因

ポップアイの原因もエロモナス菌の感染です。エロモナス菌は松かさ病も穴あき病も引き起こしますので、すべて併発するとかなり危険な状態になります。水質管理を徹底し、感染しない体力を維持させましょう。

ポップアイの対策と予防

ポップアイになったら、まずは基本である0.5パーセントの塩浴状態を作って、観パラDやグリーンFゴールドで薬浴させましょう。初期症状であれば、良くなる可能性もありますが、ある程度進行していた場合は元の目に戻らない可能性が高いですね。普通であれば目が飛び出すことはありませんので、目が飛び出てきている気がした時点で対策をとりたいところです。

熱帯魚の病気の原因と対策⑩

転覆病

こちらは丸い形をした金魚でよく見られる病気なのですが、実は熱帯魚でも起こりうる症状です。名前の通りひっくり返ってしまう病気で、一見すると死にかけているように見えるのですが、そのまま生きていられることも多々あります。ただし、良い状態ではもちろんありませんので、適切に対処してあげましょう。

転覆病の原因

原因は浮き袋の異常とされていたのですが、現在は違う説が出ており、脊椎の問題という説や、餌の与えすぎにより神経が異常を起こしているという説などがあります。水質悪化などが原因ではありませんが、合わせて気をつけておきたいですね。

転覆病の対策と予防

転覆病は治療が難しいとされているのですが、水温を上げるだけでいきなり治ることもある病気です。まずは水温を26度以上にして様子を見てみましょう。また、体力回復の為に0.5パーセントの塩浴状態にし、グリーンFゴールドで薬浴させるのもおすすめです。気長に治療していきましょう。

熱帯魚の病気の原因と対策⑪

鞭毛虫症

こちらはディスカスやエンゼルフィッシュといった、シクリッド系でよく起きる病気です。外見的にはあまり変わらないのですが、糞が白い、または透明っぽくなることで判断出来ます。進行すると徐々に体力が落ちていき、餌を食べなくなり、色が黒っぽくなって、衰弱死します。

鞭毛虫症の原因

原因はスピロヌクレウスの異常発生です。水質悪化などでストレスがかかった際に発症しやすくなりますので、綺麗な環境を維持し、ストレス無く過ごせるようにしてあげましょう。

鞭毛虫症の対策と予防

残念ながら治療が難しい症状ですので、出来るだけのことをしてあげましょう。まずは0.5パーセントの塩浴で体力を回復させ、水も綺麗にしてあげます。鷹の爪などはあまり効果がありませんので、一般的な薬剤で薬浴を試してみて下さい。他の魚に感染する可能性がありますので、他の魚は別の水槽に移しましょう。

熱帯魚の病気の原因と対策⑫

ダクチロギルス症

こちらは口周り、エラ、体表などに寄生して起きる症状で、エラに寄生してしまうと、エラが腫れてエラ蓋が閉じなくなってしまいます。重症化すると呼吸困難になりますので、死に至る危険な症状です。

ダクチロギルス症の原因

原因はダクチロギルスの寄生です。口周り、体表、エラに寄生してきますので、水質を綺麗に保ち、体力維持出来るよう管理してあげましょう。

ダクチロギルス症の対策と予防

良い環境を保ってあげることが予防となります。症状が出てしまったら、水温を26度以上に上げてから0.5パーセントの塩浴を行ってください。鷹の爪は効果が見込めませんので、一般的な薬剤で薬浴させた方が良いでしょう。

熱帯魚の病気の原因と対策⑬

エピスティリス症(ツリガネムシ病)

こちらは白点病と同じく白い点がつく症状が出ますが、白点病よりも大きな白い点が付くのが特徴です。信仰するとウロコが剥がれ、充血、または筋肉が露出しますので、穴あき病のような痛々しい見た目となってしまいます。体表や口周り、ヒレなど至るところに寄生しますので、よく観察しておきましょう。

エピスティリス症の原因

原因はエピスティリス(ツリガネムシ)の寄生で、水質が悪化している際に寄生しやすくなります。また、外部から持ってきてしまうこともありますので、新しい魚を水槽に入れる際は注意しましょう。


エピスティリス症の対策と予防

白い点が付いていたら、まずは水温を上げ、0.5パーセントの塩浴状態にして下さい。鷹の爪の効果の声はありませんが、効く可能性はあります。出来れば一般的な薬剤で薬浴させてあげて下さい。

熱帯魚の病気の原因と対策⑭

イカリムシ症

こちらは熱帯魚の体に突き刺さるようにして寄生する症状。肉眼で普通に見えるサイズの寄生虫で、指やピンセットで取ることも可能です。刺さっている間はかゆみがありますので、体を何かにこすりつける動きが増えるので、よく観察しているとすぐに分かります。

イカリムシ症の原因

こちらは小型の甲殻類であるイカリムシが寄生する症状ですが、外部から持ち込まれることが多いので、新たに魚や水草を増やしたりする際に注意が必要です。

イカリムシ症の対策と予防

イカリムシが口周りや体表についていた際はピンセットで抜き取って構いません。ただし、刺さっていた部分は傷となりますので、抜く際は慎重に抜き、その後は塩浴させて感染に気をつけましょう。目の付近に刺さっている際は、抜くと目も抜けてしまうことがありますので、慎重に抜いて下さい。また、目に見える個体を対処してもまた感染しますので、水を一度綺麗にして、リフィッシュで薬浴させた方が良いでしょう。

熱帯魚の病気の原因と対策⑮

ウオジラミ症

こちらも目で見えるサイズの寄生虫がつく症状です。画像の真ん中丈夫に丸いものが見えますよね。体表について針を刺し、体液を吸いますので、体力を奪う寄生虫です。衰弱死に繋がりますので、早めに対処して下さい。

ウオジラミ症の原因

他の水槽から紛れ込んで来ることがほとんどですので、新しく水槽に魚を入れる際は注意が必要です。メスは10回ほど産卵しますので、繫殖を食い止めることが大切です。

ウオジラミ症の対策と予防

体表についているのを確認したら取ってあげましょう。その上で、卵から孵化する個体を駆除していく為にリフィッシュで薬浴します。卵から孵化したものに効き目がありますので、全ての卵を駆除し終えるまで、1か月ほど薬浴させて下さい。

まとめ:熱帯魚の病気の原因と対策は?

今回の「熱帯魚が病気になったらどうすればいい?種類別で原因と対策法を解説!」はいかがでしたでしょうか?病気によって口やヒレ、体表、目など色々なところに症状が出ますので、日頃からよくチェックしておき、早めに気づけるようにしておきたいですね。鷹の爪は白点病に特に効き目がありますので、ご自宅にある方は試してみて下さい。エロモナス菌による穴あき病等は重症化しやすいので、早めに対処しましょう。

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今回は熱帯魚の病気について解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚や金魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。