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チグリジアとは?その種類や育て方を解説!どうやって増やすの?

チグリジアをご存知でしょうか?よく見かける花ではありませんので知っている方は少ないかもしれませんが、とても可愛らしい花をつける球根植物です。今回はそんなチグリジアの特徴や種類、育て方や増やし方などを詳しく解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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チグリジアとは?

チグリジアはアヤメ科トラユリ属に分類される球根植物です。春に植え付けて夏に花を咲かせる植物で、日本でも十分育てられるのですが、知っている方はあまり多くないかもしれませんね。種類は全部で30種類ほどあると言われています。メキシコ・グアテマラ原産の、暖かい地域の多年草植物です。今回はそんなチグリジアの特徴や種類、育て方や増やし方などを詳しく解説していきます!

チグリジアの特徴

チグリジアの大きさと葉

まずは大まかな特徴から知っていきましょう!大きさは大体40㎝から、大きくなると80㎝程度まで育つこともあります。80㎝となると結構大きなサイズですよね。葉は画像のように細長い形をしており、縦に線が入ったような見た目をしています。一つの球根から3枚ほどの葉が出て、1本の花茎の先には花をつけます。葉の大きさは40㎝ほどありますので、葉も中々ボリュームがあります。

チグリジアの花と開花時期

花は画像のようにとても美しい色をしており、非常に見応えがあります。一度見たら忘れられない雰囲気がありますよね。3枚の花弁がつくのですが、特徴は中心部分。ちょっと不思議な模様がありますよね。この模様がまるでトラやヒョウのようだということで、別名はタイガーリリーと呼ばれています。開花時期は6月~8月頃です。花色は赤を基本とし、オレンジ、黄、ピンク、白などがあります。花の大きさは大体12㎝ほどです。

チグリジアの花は短命

大きくて美しい花なのですが、実はこの花は短命です。一日花と言い、朝に開くと午後にはしぼんでしまい、たった一日の間しか開花しないのです。その分、見れた時の喜びは大きいのですが、ちょっと寂しいですよね。しかし、しぼんでしまっても、数個のつぼみを持っていますので次の花が咲きます。長く楽しむことは出来ませんので、開花時期を見計らい、見逃さないようチェックしましょう!

チグリジアの名前の由来

チグリジアという名前はラテン語から来ています。花の中心部分がまるでトラのようなと先述しましたが、ラテン語でトラは「チグリス」と言い、そこからこの名前が付けられたのです。また、別名はタイガーリリー以外にも「トラユリ」、「トラフユリ」があります。ただし、トラユリは他の花の別名と被っていますので、トラフユリの方が被らず使いやすいかもしれませんね。

チグリジアは食べられる?

これは豆知識ですが、西暦1400~1500年頃、アステカ族という民族の人達がこの植物の根を食していたことが知られています。とても特殊な文明を持っていたと言われていますが、15世紀頃にスペイン人が侵入してきたことで滅んだとされています。今では食べる方はほぼいない様子であり、かつどのように食べていたのかも知られていません。ただ、食べていた人達がいるということで、食べれない訳ではないようですね。

チグリジアの花言葉

私を愛して・私を助けて

花言葉は、見た目が派手であるほど凄い花言葉がつく傾向にあります。チグリジアの花言葉は「私を愛して」と「私を助けて」の二つが代表的です。どちらもメッセージ性が非常に強く、花の外見からどこか納得のいく花言葉です。主張が強いことから「私を愛して」はイメージが湧きますし、「私を助けて」も分からなくはないですよね。どなたかに贈られる際は、花言葉の意味も考えて贈ると良いでしょう。

鮮やかな場面・誇らしく思う


あと二つ花言葉があり、「鮮やかな場面」と「誇らしく思う」があります。由来は不明なのですが、鮮やかな場面は、一日花であり一瞬しか見られない素晴らしい姿を見せることからつけられたのではないでしょうか。もう一つの「誇らしく思う」は誇り高い雰囲気からつけられたのかもしれませんね。華やかな場で贈る、もしくは誇らしく思う相手に贈ると喜んでもらえそうですね。

チグリジアの種類

元の品種はパヴォニア

約20~30種類ほどの仲間がいるとされている植物ですが、園芸品種として出回っているのは「パヴォニア」という種で、パヴォニアが改良されて様々な大きさ、色のものが作られました。以下で園芸品種の中からよく流通している品種を紹介していきます。

チグリジアの種類①アルバ

1つ目の種類が「アルバ」です。こちらは白色の品種で、とても爽やかな印象がありますよね。また赤色の模様が非常に目をひく、インパクトのある花がつきます。たった一日しかこの花を見れないのが残念なほど、美しい花です。

チグリジアの種類②オーレア

2つ目の種類が「オーレア」です。こちらは綺麗で濃い黄色の花弁を持ち、中心部分は赤色の模様をしています。こちらもパヴォニアを改良したものであり、黄色くなるよう作られました。黄色は元気になる色ですので、見ているだけでやる気が満ちてきますよね。お庭に色が足らない時に選んでみたくなる品種です。

チグリジアの種類③カナリエンシス

3つ目の種類は「カナリエンシス」です。こちらはオーレア同様、黄色の花弁を持っていますが、オーレアのように鮮やかな黄色ではなく、ちょっと薄い色をしているのがポイントです。また、花弁は優しい色合いをしていますが、真ん中の赤色の模様は変わらず強烈な印象がありますね。コントラストが美しい品種です。

チグリジアの種類④スペシオサ

4つ目の種類が「スペシオサ」です。こちらはオーレアなどとは逆に、花弁が赤色で模様が黄色の品種。花弁の赤色は強烈なインパクトがあり、真ん中の黄色とのコントラストが強くインパクトがある品種ですね。一日しか見れないものの、お庭にアクセントが足らない際は、スペシオサを植えてみてはいかがでしょうか。

チグリジアの育て方①環境

チグリジアに適した環境

まずは環境面から育て方に触れていきましょう!日当たりが良い場所を好みますので、育てる際は日当たりの良い場所に植え付けをしましょう。鉢植えで育てる場合は移動してあげます。多くの品種が真ん中に模様を持ちますが、この模様は日当たりが悪い場所では出にくいので、しっかり日を当て、模様を出しましょう。また、湿度の高い環境は苦手ですので、風通しを良くすることも大切なポイントです。

チグリジアの夏越し

暖かい地方の花なので、暑さには強い植物です。特別気にかけなくても夏越しは出来るのですが、夏場は水分が無くなりやすいので、水やりの量も多くなりますよね。しかし、水やりをしすぎて多湿環境になってしまい枯れることが少なくありません。乾燥した環境を好む植物ですので、逐一水やりをしつつも、与えすぎないよう気をつけましょう。

チグリジアの冬越し


寒さに弱い植物ですので、冬越しが一番難しいポイントとなります。そのまま冬越しさせるのは難しいので、球根を一度掘り上げてしまいましょう。10月下旬から11月頃に球根を土から掘り上げ、室内で保存しておきます。一旦乾燥させてから保存しましょう。鉢植えであれば掘り上げずに、室内に取り込むだけでも構いません。また、温度が最低でも5度は必要なので、室内でも寒すぎる場所に置かず、川砂やバーミキュライトなどの中に入れて保存するのがおすすめです。

チグリジアの育て方②用土・植え付け

チグリジアの用土

植え付けに使う用土は水はけに注意して作りましょう。赤玉土を6割、腐葉土を3割、川砂を1割にするのがおすすめです。川砂が無ければ赤玉土を7割にしても構いません。ご自分で用土を作られるのが嫌な方は、市販されている観葉植物用の土も利用出来ます。少し川砂を混ぜてあげると水はけが良くなりますので、手間をかけられる方は混ぜてみて下さい。地植えであれば腐葉土を混ぜ、水はけが悪そうであれば川砂を少し混ぜます。

チグリジアの植え付け

植え付け時期は4月~5月とされていますが、地域によっては4月は寒いことも多いので、5月に入ってから植え付けをすると良いでしょう。鉢植えは、大体の目安として6号鉢に3球ほど植え付けが出来ます。地植えなら20㎝間隔で植えましょう。植える深さは3㎝ほどが目安とされていますが、倒れやすい植物ですので5㎝程度の深さで植えるのがおすすめです。開花期間が短い花ですので、ある程度の量を植えて華やかにしたいですね。

チグリジアの育て方③水やり・肥料

チグリジアへの水やり

植物を育てる上で、初心者にとって一番難しいのが水やりの具合です。ついつい与えすぎてしまう方が多いのですが、目安は「土の表面が乾いているかどうか」です。土の表面が乾いていないということは、まだ水分があるということ。土の表面が乾いてから水やりをしましょう。また、庭植えは雨水がありますので、よほど乾いていない限りは水やりをしなくても大丈夫です。球根が腐らないよう気をつけて下さいね。

チグリジアへの肥料

鮮やかな花をつける植物は沢山の肥料を必要とすることも多いのですが、チグリジアは地植えであればあまり肥料を必要としません。鉢植えは肥料分が供給されないので、緩効性化成肥料を置き肥しておきましょう。液体肥料を持っている場合は、10日に1回のペースで与えます。その際は緩効性化成肥料を置き肥しなくても大丈夫です。肥料を与えすぎるのも植物に悪く、最悪の場合は球根が腐りますので、説明をよく読み、正しい量を与えて下さい。

チグリジアの育て方④植え替え・増やし方

チグリジアの植え替え

チグリジアは連作障害が起きる可能性のある植物ですので、鉢植えで堀り上げずに冬越しをした場合でも、基本的には毎年植え替えをしましょう。地植えの場合は秋頃に堀り上げていますので、植え替えというよりは新しく植え付けをすることになりますね。地植えの場合は連作障害を避けるために、昨年度と違う場所に植え替えます。鉢植えも同様に、使っていた土は使わず、新しい用土で新たに植え付けをしましょう。

チグリジアの増やし方①球根を分球

球根植物の増やし方のイメージが湧かない方も多いかもしれません。実は球根植物の増やし方はとても簡単で、球根を分球して植え付けをするだけで完了です。球根植物は成長するに従って、球根の周りに子球が作られます。この子球を秋時期の堀り上げの際、綺麗なハサミで切り取って保存しておき、また春時期がきたら植え付けをしましょう。特に気を付けなければいけない点はありませんので、今回解説した内容を参考に育ててみて下さいね。

チグリジアの増やし方②種まき


もう一つの増やし方が「種まき」です。開花した花をそのままにしておくと、やがて枯れ、種をつけます。この種を採取し、一度乾燥させてから涼しい場所で保存しておきましょう。保存は冷蔵庫の中がおすすめです。春になったら種まきをして、乾燥を防ぐためにビニールで覆い、発芽したらそのまま育てていきます。種まきから育てた際は数年間花をつけませんので、すぐに花を見たい方は分球で増やすことをおすすめします。

チグリジアの育て方⑤お手入れ

剪定などのお手入れが必要ない植物ですので、その点に関してはとても楽だと言えます。ただし、大きくなると倒れることがありますので、ある程度のサイズになったら支柱を立ててあげた方が良いでしょう。また、植え付けの際に深めに植えることで倒れにくくなります。

チグリジアの育て方⑥病害虫

チグリジアがかかる病気

病気には多少強い植物なのですが、水を与えすぎると危険です。また、管理をしっかりしていても首腐病やウイルス病などにかかることはあります。首腐病は連作すると起きやすい病気ですので、昨年と同じ場所、用土に植えないようにしましょう。ウイルス病にかかってしまうと広がってしまいますので、諦めて早めに処分します。

チグリジアにつく害虫

害虫の心配も少ない植物ですが、多くの観葉植物同様に、ハダニがつきます。ハダニは水で落とせますので、葉水をしてあげると予防出来ます。またヨトウムシもつきますので、薬剤を予め撒いて対策をしておくと良いでしょう。

まとめ:チグリジアとは?

今回の「チグリジアとは?その種類や育て方を解説!どうやって増やすの?」はいかがでしたでしょうか?開花時期や花言葉、育て方から増やし方まで詳しく解説させて頂きましたが、不安な点は無くなりましたか?育てるのが難しいと言われることもある球根植物ですが、気をつけるべき部分だけ注意すれば誰でも育てられます。冬越しも秋時期に掘り上げれば問題ありませんので、是非チャレンジしてみて下さいね!

チグリジアが気になる方はこちらもチェック!

今回はチグリジアについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。