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グロキシニアの育て方と栽培方法!植え替えや増やし方のコツをご紹介!

ベルベットのような花がなんとも美しいグロキシニア。花言葉は「艶麗(えんれい)」など、その華やかな花模様そのもの。鉢植えにしてガーデンやお部屋に飾ると雰囲気があり魅力的です。グロキシニア栽培は、夏越し、冬越しがポイント。グロキシニアの栽培方法をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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グロキシニアってどんな植物?

グロキシニアは、ブラジルを原産とする多年草です。とはいえ、日本のジメジメとした梅雨時期や真夏、寒い冬が苦手なので、日本では多年草として育てるのは少し難易度が高く、一年草の種類として扱われています。グロキシニアは、赤や白、紫色などのベルベットのような質感の花模様が美しく、ガーデニング資材として人気です。

グロキシニアの花の特徴

グロキシニアの花の咲く時期は、4~7月、また9~11月ごろです。グロキシニアは、種類によってピンクや赤、白、紫などさまざまな色の花を咲かせます。また、一重咲きの種類、八重咲きの種類があります。セントポーリアを小さくしたような雰囲気でとても上品です。ガーデンの雰囲気やお好みに合わせてバラエティに富んだ種類から選べるのはガーデナーにとって嬉しいポイントです。

グロキシニアの葉の特徴

グロキシニアの葉っぱの色は深いグリーン色です。グロキシニアの葉っぱは、幅広の丸い形をしていて、ふちはギザギザしています。さらに、グロキシニアの葉っぱは、肉厚で特徴的なもの。花とのコントラストが美しく、また花の咲いていない時期も葉姿が美しいのが特徴です。

グロキシニアの基本データ

科名属名

イワタバコ科ジニンギア属

学名

Sinningia speciosa

和名

グロキシニア

別名

大岩桐草(おおいわぎりそう)

英名

Gloxinia

原産国

ブラジル


グロキシニアの花言葉

グロキシニアの花言葉は、どれもグロキシニアの妖艶な花模様からイメージされたものです。女性の美しさをイメージしたものが多いのです。

花言葉1・艶麗(えんれい)

艶麗(えんれい)を辞書で引くと、「容姿があでやかで美しいこと」とあります。グロキシニアは、まるでビロードのようなベルベットのような質感の美しい花。そんなグロキシニアの花姿から、「艶麗(えんれ)」という花言葉がつけられました。

花言葉2・華やかな日々

グロキシニアには、「華やかな日々」という花言葉があります。グロキシニアの花色は、白やピンク、赤や紫色などの華やかなもので、グロキシニアを植えておくととても華やかな雰囲気になります。そうしたグロキシニアの特徴から「華やかな日々」という花言葉がつけられました。

花言葉3・欲望

グロキシニアには、「欲望」という花言葉があります。グロキシニアのビロードのような質感のお花は、見ようによってはただ美しいというよりは、感情が渦巻いているような独特の雰囲気を持つものです。そんなグロキシニアの特徴からイメージされ、「欲望」という少しミステリアスな花言葉が生まれたようです。

グロキシニアの種類

グロキシニアの原種は、大きくゲランディフローラ系、クラッシフフィリア系、ダプル系の3種類に分かれます。そしてそれらを品種改良した園芸品種もあります。すべての種類を合わせるとだいたい70種類前後あるそうです。残念ながら日本で出回っているのは数種類。園芸店などでグロキシニアの鉢植えが販売されるときは、品種名などの表示がないことが多いです。

グロキシニアの育て方1・土づくり

グロキシニアは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土をベースにして、腐葉土や川砂を少し混ぜたものを準備するとよいでしょう。市販の草花用培養土を利用するときも、少し川砂をブレンドしてより水はけよく整えましょう。

グロキシニアの育て方2・肥料

グロキシニアは、それほど肥料を必要としない植物で、肥料を与えなくても枯れるようなことはありません。ただし、グロキシニアの花期は長いので、花の咲く時期に肥料をほどこすと、より花付きがよくなります。まず、グロキシニアを植え付けるはじめに、元肥として穏効性の固形肥料を少し土に混ぜ込んでおきます。そのあとは、グロキシニアの花期である5~9月ごろ、1カ月に1度の割合で、穏効性の肥料を与えましょう。もしくは、2週間に1度の割合で液体肥料をほどこしてもよいでしょう。

グロキシニアの育て方3.水やり

グロキシニアの水やりは、春から秋のグロキシニアの成長期と、冬のグロキシニアの休眠期とでは頻度を変えましょう。また、グロキシニアに水やりをするときは、根元にピンポイントで水を与えましょう。水やりの際に、葉っぱや花に水がかかると、葉っぱや花が腐り、傷むことがありますので注意してください。


春から秋の成長期・夏越しの水やり

春から秋のグロキシニアの成長期には、たっぷりと水やりをします。グロキシニアを植えている土の表面が乾いたらすぐにしっかり水をあげましょう。とくに真夏の暑い時期は、水切れしないようにこまめにグロキシニアをチェックしながら、水やりを続けましょう。

冬の休眠期・冬越しの水やり

グロキシニアは、気温が15度を下回ると成長が緩慢になり、10度以下になると完全に休眠期となります。冬のグロキシニアの休眠期には、一切水を与えません。

グロキシニアの育て方4・場所

グロキシニアは、日当たりのよい風通しのよいところが好きな植物で、適度な日当たりがないと花が咲きません。ただし、いくら日当たりがよくても、直射日光の当たりすぎる場所は苦手。太陽の光に当たりすぎると、葉焼けを起こしてしまいます。グロキシニアは、温かい地域原産の植物で、本来暑いのは大丈夫なのですが、日本のじめじめとした夏の気候は嫌いです。

鉢植えを季節に応じて移動させるのがベスト

グロキシニアは、日本のじめじめとした夏、寒い冬が苦手な植物。ですから、グロキシニアは庭植えにするよりも、鉢植えにして春夏秋冬の季節に応じて、場所を移動させて快適な環境に置くのが一番です。春や秋の気候のよい時期には、庭先に出して自然の風に当ててあげるとよいでしょう。そして、夏と冬には、室内の木漏れ日の当たるような窓際などで管理してあげましょう。

グロキシニアの育て方5・植え付け

グロキシニアの植え付けに適した時期は、4~5月ごろです。グロキシニアは冬の寒さが苦手なので、しっかり暖かくなってから植え付けをしましょう。土を入れた鉢にグロキシニアの球根を植え付けます。だいたい人差し指の第一関節くらいの深さに植えて、土をかぶせます。グロキシニアから芽が出て安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

グロキシニアの育て方6・植え替え

グロキシニアの植え替えに適した時期は、4~5月ごろです。グロキシニアは球根植物で、分球しながら成長します。長いあいだ同じ鉢で栽培していると、肥料分などが足りなくなってきますので、定期的に植え替えをしましょう。植え替えのときに一緒に分球してもよいでしょう。グロキシニアを植えている土を、球根を傷つけないように注意しながら掘り起こします。これまでよりひとまわり大きな鉢に、グロキシニアの球根を植え替えます。植え替えたグロキシニアが安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

グロキシニアの育て方7・剪定

花がら摘み

グロキシニアは、春から秋にかけて次々と花を咲かせます。花が咲き終わってしおれたものや枯れたものは、こまめに摘み取りましょう。枯れた花などをそのままにしておくと、蒸れの原因となります。株全体が蒸れで弱り枯れることもありますし、病気の発生源ともなります。なお、花がらは付け根から手や剪定はさみなどで切り取ります。

グロキシニアの育て方8・病気

灰色かび病

グロキシニアには、灰色かび病が発生することがあります。灰色かび病は、グロキシニアの葉っぱや花びらに発生し、はじめのうち小さな白っぽい斑点があらわれます。白い病斑部は次第に大きくなり色が濃く灰色になります。放っておくとグロキシニアの株全体に病気が広がり、グロキシニアが腐って枯れてしまいます。灰色かび病を見つけたら、病斑部を切り取りただちに駆除しましょう。


グロキシニアの育て方9・害虫

グロキシニアは、それほど害虫の心配はありません。

グロキシニアの増やし方1・分球

グロキシニアの増やし方のひとつめは、分球です。グロキシニアは環境が合った場所で栽培すると、どんどん土のなかで分球して増えていきます。土を掘り起こし分球した球根を分けて増やしましょう。グロキシニアの分球による増やし方に適した時期は、4~5月ごろです。栽培しているグロキシニアの土を、球根を傷つけないように注意しながら掘り起こします。掘り起こした球根のかたまりを、手でいくつかに切り分けましょう。切り口に草木灰をまぶすと雑菌がはいらず、うまく育ちます。分けた分の鉢を準備して、グロキシニアの球根を植え付けます。植え替えたグロキシニアから芽が出て安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

グロキシニアの増やし方2・葉挿し

グロキシニアの増やし方のふたつめは、葉挿しです。葉挿しは増やし方のなかでもっとも簡単です。グロキシニアの葉挿しに適した時期は、6~7月ごろです。栽培しているグロキシニアから、程度のよい葉っぱを葉茎ごと切り取ります。切り取った葉っぱを、土を入れた鉢に寝かせて挿します。日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。だいたい1カ月くらいすると土のなかで発根してそこに球根がつきます。秋から冬にかけて水やりをストップします。春まで管理するとグロキシニアの葉挿し苗の完成です。好きなところに植え替えましょう。

グロキシニアの増やし方3・種まき

グロキシニアの増やし方の3つめは、種まきです。グロキシニアの種は発芽率が低いうえ、とても小さいもの。また、グロキシニアの種はあまり市販で販売されていないため、栽培しているグロキシニアから種を自家採取する必要があります。種まきによる増やし方は、少し難易度が高いものでしょう。グロキシニアの種まきによる増やし方に適した時期は、8~9月です。土を入れた育苗ポットや鉢に種をばらまきします。グロキシニアは好光性種子なので、土はかぶせません。種まきしたグロキシニアが発芽して安定するまで、日当たりのよい風通しのよいとこりで管理しながら、水やりを続けましょう。

グロキシニアを上手に育てて分球させよう

「艶麗(えんれい)」という、艶やかで少しエロティックな雰囲気の花言葉を持つグロキシニア。ビロードのようなベルベットのような質感の花びらは、ほかの植物にはない独特の魅力を放っています。グロキシニアは日本のじめじめとした夏や寒い冬が苦手です。グロキシニアは庭植えにするよりも、鉢植えにして春夏秋冬ごとに快適な場所に移動させるのが一番です。本来多年草のグロキシニアは、上手に育てれば長い期間楽しむことができ、土のなかで球根を分球させたくさん増やすことができますよ。

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