イエローストーン国立公園とは
イエローストーン国立公園はアメリカのアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州の3州に8,980平方キロメートルに渡って位置する広大な国立公園です。さまざまな間欠泉や湖、温泉など、自然が作り出す不思議な色と景色が織りなす風景が見どころです。圧巻は国立公園の至る所にある温泉で、バクテリアが集まり色の塊となって私達の目を楽しませてくれます。
イエローストーン国立公園は大自然の宝庫
イエローストーン国立公園はこの地上に残された数少ない手つかずの自然が残された場所です。また広大な敷地内には野生のグリズリーやオオカミ、バイソンやワピチの群れなどが生息しています。
イエローストーン国立公園はアウトドア初心者にもおすすめ
ビジターセンターや宿泊施設が公園内には整備されていて、アウトドア初心者でも安心です。園内には歩きやすい遊歩道も整備され、小さな子供と一緒でも観光しやすくなっています。アウトドア未経験だけど、大自然と触れ合いたい、家族全員で観光したいという人にイエローストーン国立公園はおすすめで、いろいろな楽しみ方で過ごすことができます。
イエローストーン国立公園は史上初の世界遺産
1857年にイエローストーンを探検したジム・ブリッジャーは、沸騰する不思議な色の泉、黄色い石やガラスでできた山のことを人に話しましたが周りの人々は信じてくれなかったそうです。それ以降、見たこともない圧倒的な大自然に心を動かされた人々は政府にかけ合い、ついに1872年、世界初の国立公園として保護されることになりました。
当時のアメリカ合衆国大統領、ユリモス・ゲラントは「ここはすべての人類の霊域。私有物として少数の利益のために開発すべきではない」と語っており、1987年には史上初の世界遺産にも登録されました。世界遺産第一号として、ガラパゴス諸島などの世界遺産と共に選出されています。
イエローストーン国立公園の名前の由来
イエローストーン国立公園という名前の響きは不思議な感じがしますが、名前の由来は国立公園地域内の大峡谷周辺の石から来ています。大峡谷周辺の石は鉄分を含んで黄色くなっています。その周辺は黄色い石の川として昔から知られており、それが名前の由来になっていると言われています。
イエローストーン国立公園観光①
グランドプリズマティック・スプリング
公園を世界遺産たらしめているのはこの泉と言ってもいいほど有名なスポットで、その美しさは息を飲むほどです。源泉は高温で外側に行くほど温度が下がります。温泉の外側の部分にはいろいろな種類のバクテリアが繁殖しているため、白、黄色、赤と様々な色に変化しています。泉の中心部はバクテリアも繁殖できないほど高温で美しいコバルトブルーになっています。
泉の近くには遊歩道が整備されています。泉を見るのにベストな時間は日中の一番気温の高い午後2時から5時の間です。気温が高いと湯気が少なくなるので泉の美しい色合いを見ることができます。泉全体を見るなら少し南に下り、フェアリーフォールという滝のところから約1マイルの道を登ると全景を眺めることができます。
イエローストーン国立公園観光②
オールド・フェイスフル
イエローストーン国立公園の中でも有名なこの間欠泉は、行きやすい場所にあり人気があります。100年以上もの間、比較的規則正しく熱水を噴き上げていることから、「フェイスフル＝忠実な」という名前が付いています。熱水は40メートルの高さにまでなり、世界遺産の名に恥じないダイナミックなイエローストーン国立公園の見どころの一つです。
イエローストーン国立公園観光③
ガードナーリバー
イエローストーン国立公園でちょっと一息つける癒しスポットをご紹介しましょう。公園の中は温泉がたくさんありますが、温度が高すぎたり、酸性だったりして入ることができません。唯一公園内で温泉に入れるベストスポットがここです。温泉好きの日本人にとっては嬉しい限りですね。温泉での楽しみ方は、何と言ってもお湯につかりながら雄大な景色が見られること。行く場合は水着とタオル、ビーチサンダルを用意して行くとベストです。
イエローストーン国立公園観光④
ラマーバレー＆ハイデンバレー
広大な国立公園に来たらやはり野生動物に会ってみたいですよね。この谷は野生動物の宝庫でバイソン、グリズリーベア、オオカミ、ビックホーンシープなどが生息しています。コヨーテはラマーバレー付近で頻繁に見ることができます。ここに来れば遭遇の可能性大。運が良ければいろいろな種類の動物に会えるかもしれません。行くなら動物が活動している日の出前か夕方の時間がベストです。ここでの楽しみ方は野生動物の息吹を身近に感じられることでしょう。
イエローストーン国立公園観光⑤
ロウワーフォールズ
イエローストーンレイクから流れ込むイエローストーンリバーがアッパーフォールズ、ロウワーフォールズの二つの滝になります。滝はそのままグランドキャニオンオブザイエローストーンの渓谷に注いでいきます。ここでの楽しみ方は壮観な景色を堪能できること。この落差94mの雄大な滝も、世界遺産イエローストーン国立公園の見どころの一つです。
下流の左右両側にそびえる黄色の絶壁に混ざっている赤や桃色の色は、鉄分が酸化して自然に変色したものです。この公園の名前の由来ともなっている必見の場所です。ここへの行き方は北側のノースリムか、南側のサウスリムから行けますが、小さな子供がいる場合は駐車場から簡単に行けるサウスリムからアクセスするのがベストです。
イエローストーン国立公園観光⑥
マンモスホットスプリング
世界遺産イエローストーン国立公園の中で、不思議な風景に出会える見どころと言えばここです。長い年月の中で温泉水の中に含まれる石灰分が幾重にも重なり、棚田のような段丘になっています。段丘がテラス状に重なり、独特の景観になっています。
テラスの棚田は温泉水の影響で白、桃色、黄色などいろいろな色になっています。ここへの行き方は車でアッパーテラスからドライブスルーで、徒歩ならロウワーテラスから遊歩道を使って行くことができます。
イエローストーン国立公園観光⑦
イエローストーンレイク
常に青い水をたたえた神秘的な湖は、火山活動で火口に水がたまってできたカルデラ湖で、北米最大の山岳湖となっています。標高が高い所に位置する湖なので、夏でも水温は約7.2度と低くなっています。行き方は公園の東口から西へまっすぐ直進します。
公園の南東部に14マイルに渡って広がる広大な湖は、湖面が朝日に映える姿も圧巻です。ここでの楽しみ方は夏がベストシーズンで、ボートレンタル、フィッシング、レイククルーズと終日アウトドアを楽しむことができます。
イエローストーン国立公園観光⑧
ノリス・ガイザーベイズン
このスポットの見どころは、約11万年も太古の昔から活動している、公園内でも最も古い間欠泉です。このエリアは公園内でも一番火山活動が活発で一番温度が高い所としても知られています。絶えず活発に活動しているため、時期によって吹き上げる間欠泉になったり、ぐつぐつ煮え立つ鍋のようなマッドポットになったりといろいろな表情を見せてくれます。
半世紀以上休眠が続くこともありますが、近年は間欠泉からの噴出が続いていますので、運が良ければ熱水を豪快に吹き上げる姿を見ることができます。
イエローストーン国立公園観光⑨
ハートプール
木立の中にひっそりと潜む可愛らしいハートの形の泉です。行き方は間欠泉で有名なオールド・フェイスフルの近くで、比較的簡単に行くことができます。ダイナミックで豪快な間欠泉を見た後、ほっと癒されたい人にベストなスポットです。この周辺のエリアは広大な敷地の中でも特に間欠泉の多いところで、世界の3分の2の間欠泉が集中しています。
イエローストーン国立公園への行き方
イエローストーン国立公園への行き方ですが、日本からワイオミング州のジャクソンホール空港へアクセスします。日本からの直行便はありませんので、アメリカの主要都市で乗り換えて約18時間で到着します。ジャクソンホール空港から公園までの行き方は車で北へ北上します。約一時間半でイエローストーン国立公園へ到着します。
イエローストーンへの行き方で最も公園から近いのはジャクソンホールなどのローカル空港を使う場合ですが、これらの空港への運賃は高めです。安く行きたい場合はソルトレイクシティ経由か、日本からは西海岸主要空港経由のデルタ空港が便利です。
イエローストーン国立公園の入園料
公園への入園料は2017年6月時点で徒歩の場合、一人15$で7日間有効です。15歳以下は無料になります。バイクの場合は一人25$、自家用車の場合は一人30$、年間パスは一年間有効で60$です。また、年内無料の日が何日間かあります。最新情報は国立公園のサイトで確認できます。
開園時期は年間を通してオープンしています。入口は24時間入場可能。ベストシーズンの夏は全ての入り口が開いていますが、冬季は公園内にある2か所の北口と北東口からの2か所のみオープンしており、他の入り口は閉鎖されています。
イエローストーン国立公園の気候
イエローストーン国立公園観光を楽しむためにはシーズンごとの気候を抑えて服装を万全にして行きましょう。夏のシーズンは日中でも約21度から26度と爽やかな気候です。夜は涼しく、標高の高い山などでは氷点下になることもあります。夕方はしばしば雷雨になることもあるので防寒具や雨具は必らず携帯するようにしましょう。
春と秋のシーズンは約15度からマイナス1度と幅があります。その日の天気によっても気温が左右されます。夜は春と秋のシーズンでもかなり冷え込みます。冬のシーズン並みの気候になることもあり、雪が降る場合もあります。
イエローストーン国立公園 お得情報
公園に着いたらなにはともあれ、ビジターセンターを真っ先に訪れて公園内の最新＆おすすめ見どころ情報をゲットしましょう。ビジターセンター内には火山活動や動植物についての展示や映像も上映しています。公園内を周る前にシーズン中の詳しい情報を頭に入れておくと、観光が100倍楽しくなりますし、また違った見方で観光を楽しむことができます。
公園内では夏季シーズン限定の園内ツアーが組まれています。効率よく見どころを抑えて周ってくれるので初めての人におすすめです。繁忙期の夏のシーズンは駐車場の場所の確保や渋滞に巻き込まれてなかなか思うように行動できないこともありますが、ツアーならスイスイ周ることができ、ストレスフリーです。ビジターセンターで申し込みできますので覚えておきましょう。
イエローストーン国立公園観光での楽しみ方 まとめ
イエローストーン国立公園はこの地上で最も美しい場所の一つと言ってもよいでしょう。公園内は間欠泉や湖、温泉と見どころがたくさんです。楽しみ方はいろいろで園内を散策したり、ボートを借りて水上の景色を楽しむこともできます。園内を周るのに最低2~3日は余裕を持って行きましょう。できれば4~5日あれば主要な見どころを見て周ることができます。圧倒的な自然に会いに、イエローストーン国立公園へ出かけてみましょう！
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