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【苦手な人必見】玉止めの簡単なやり方!綺麗に仕上がる手順とコツを大公開!

玉止めは裁縫のはじめと終わりに必要なテクニックです。小学校の家庭科でも比較的最初の方に絶対習うことといっても過言ではないでしょう。しかし意外と綺麗に作る・目立たなく玉止めするのを苦手とする方はいらっしゃるようです。簡単に玉止めできるやり方を紹介します。
2020年8月28日
佐藤3
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はじめに

玉止めのやり方のポイントは?いろいろな例で紹介

裁縫をするとき、布から離れることなく綺麗に玉止めを作るのが少し苦手という方は少なからずいらっしゃいます。簡単な縫い物の基礎ではありますが、やり方が簡単すぎてコツやポイントがわかりにくい・早くやろうと焦ってしまってつい失敗してしまうというのがその理由のようです。今回はそんな玉止めを綺麗に簡単にできる方法をその場面に応じてご紹介しましょう。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順1.

指で作る縫いはじめの玉止め

Photo by yhy_jp

まずは一番手縫いをするとき最初に作る玉止めのやり方です。指を使用して作る小学校でも習ったやり方ですが、意外とこのコツは学校では教えてくれないもの。手順を追ってご説明しましょう。

指での玉止めのやり方1

まずは糸端を左手(右利きの方の場合)の人差し指と親指でしっかり挟んで固定して持ちます。そのまま糸を人差し指に1-2回絡めて親指の腹で押さえてください。

指での玉止めのやり方2

親指の腹でゆっくりと、先程巻きつけた糸をこよりでも作るようにねじりながら人差し指から抜いていきましょう。糸が人差し指から完全に抜けたと同時に中指で糸を押さえます。

指での玉止めのやり方3

ゆっくりと糸を引きながら中指と親指でしっかりとねじった部分が崩れないようキープ。きつく引き締めると縫いはじめの玉結びが完成!

指での玉止めを綺麗に作るポイント

人差し指に最初に巻きつける回数は1回よりも2回3回と増やすことで玉止めの玉の大きさを大きくすることができますが、途中から糸のループが出てきたりして綺麗に作りにくくなります。最初は1回からはじめて、しっかりきつく糸を引き締めるのを意識しましょう。玉止めが布から離れるようであれば抜けにくい処理の仕方(後述)と併用するのがおすすめ!

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順2.

道具を使う縫いはじめの玉止め

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次は縫いはじめの玉止めを道具(針)を使って作るやり方を。指を使う方法よりも失敗が少なくおすすめのやり方です。スピーディーにきつく糸を引き締めることができるでしょう。

道具を使う玉止めのやり方1.

まずは糸端を針に添わせ、その部分を指でしっかりと押さえます。このときあまり糸をきつく引きすぎてしまうとツルリとすべるので力加減はそこそこに。糸が固定されれば大丈夫です。

道具を使う玉止めのやり方2.

2回ほど巻きつけて、最後に巻きつけたあたりを親指と人差し指の腹でしっかりときつく押さえて針を引き抜きましょう。きつく押さえたまま最後まで糸を引くと道具を使った玉結びの完成!


道具での玉止めを綺麗に作るポイント

道具を使って作るやり方は、指とは違い玉がシャープにきつくできるのが特徴。そのため失敗しにくいのですが巻きつけ回数が1回だけでは玉が布から離れることも多くなってしまいます。必ず2回以上、3回程度が適度な巻きつけ回数となるでしょう。4回やると糸の種類によっては綺麗に仕上がらないことも。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順3.

通常の縫い終わりの玉止め

最初の玉止めも綺麗にできて、縫い物が終わった時にする最後の玉止め。こちらの方が苦手という方も多いでしょう。通常の基本的なやり方から解説していきます。慣れればとても簡単に綺麗にできる方法です。

縫い終わりの玉止めやり方1.

最後まで運針が終わったら一度布ごと糸をしごいて縫い目がつれないようまっすぐに整えましょう。最後に針を出してきた縫い目の根元にぴったりと沿うように針をセットしたら針を左手に持ち替えてしっかり押さえてください。

縫い終わりの玉止めやり方2.

右手で糸を持ったら針に最初に玉結びを作った時同様2-3回糸を巻きつけて、左手の親指の腹でその部分をきつく押さえます。針の先を右手でもってそのまま引き抜き玉結びを作りましょう。爪でしっかりと巻きつけた糸を最後まで押さえるのがポイント。

縫い終わりの玉止めを綺麗に作るポイント

布から離れることなくしっかりと根元で玉止めを作るために、最初に針を置く位置は大切。逆に布から離れるのを怖がるあまり縫った糸をひきすぎて縫い目がつれることがないよう、引きすぎにも注意です。巻きつけた糸がゆるまないよう、指でしっかりと布に押さえつけるように引くと上手にできるでしょう。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順4.

余り糸が少ない時の縫い終わりの玉止め

縫い終わりの玉止めをするとき、糸が短かったり糸がなくなりそうで途中で玉止めをする場合はとてもやりにくいですね。でもできるだけ糸も節約したい。そんなときにおすすめの方法です。

短い糸で縫い終わりの玉止めやり方1.

玉止めの作り方はさきほどの縫い終わりの玉止めとほぼ同様で、少し手順が加わる程度。まずは針穴から糸を抜いてしまってください。抜いた針を縫い目最後の糸が出ている根元におき、2-3回糸を巻きつけます。

短い糸で縫い終わりの玉止めやり方2.

そのまま指でしっかり押さえて針を少しだけ短く引きます。針穴をできるだけ押さえた根元に抜けない程度までもってくるのがポイント。押さえた指はそのままで糸端を針穴にここで通します。そのままきつく引き締めたら玉が布から離れることなく残り糸が短い状態でも綺麗に玉止めができあがり!

短い糸で道具を使って玉止めを綺麗に作るポイント

針穴を移動させるときに引きすぎて抜かないように注意しましょう。また巻きつけたところを押さえている指は最後までしっかりときつく離さないのもコツです。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順5.

ボタン付けの玉止め!縫い始めと縫い終わり


ここからは玉止めのやり方というよりも、玉止めをいかに目立たなくさせるかという玉止め隠しのテクニック紹介となります。玉止めを綺麗に作る方法と併用することにより満足度が高い作品作りに役立つでしょう。まずはボタンつけのときの縫い始めと縫い終わりの玉止め処理です。

最初の玉止めの隠し方

ボタン付けはそのまま行うと非常に近い位置に2つの玉止めがあってゴロゴロとして見た目も綺麗ではありません。最初は布の表側、ボタンの下に隠すのが一般的。さらにきれいにしっかりと仕上げるには最初の玉止めはできるだけ小さく、きつく作って糸は2本取り。ループの中に糸を通してしまうことにより目立たなく抜けにくくしっかりとボタン付けができます。

最後に玉止めをする

ボタン付けが終わったら、最後の玉止めは通常通り布の裏側で行ってください。できる方はボタンの下、布の表側でやっても良いですが、ボタンがあるため作業がしづらくなってしまいます。初心者の方はそこまでやる必要はないでしょう。やり方は通常の縫い終わりの玉止めの方法です。

ボタン付けの玉止めを綺麗に作るポイント

最初の糸端の玉はボタン足を糸で作る場合はその中に巻き込んでしまうことでさらに目立たなくすることができます。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順6.

玉止めを綺麗に隠す方法

玉止めが出る部分は布の表側ではなく裏側なのですが、それでも玉止めが隠れていた方がスマートで仕上がりも綺麗です。ボタン付けだけでなく通常の縫い方でも玉止めを隠すように心がけると、裁縫上手と見る方に思ってもらえるでしょう。

玉止めを隠す方法1.

スカートやパンツの裾上げなど三ツ巻をかがったりとじたりするとき、その布の巻かれた内側に玉編みの玉を引っ張って入れ込んでしまいましょう。やり方は簡単で本来針を出す部分から少し遠く離れたとこから針を入れて、縫いはじめの位置から針先を出してきます。そのまま少しだけ強く引っ張ることで玉止めが布の内側に入り込みます。そのまま縫い始めましょう。

玉止めを隠す方法2.

縫い終わりも同様で、最後に玉止めをしたらほんの少しだけ離れたところに針を入れて少し離れた場所から針先を出してきます。縫い始めと同様に少しだけ力を入れて糸を引き、玉を布の内側に入れ込んでください。これで最初も最後も玉止めした部分が表裏どちらからも見えずに仕上がります。

布の中に玉止めを綺麗に隠すポイント

糸を引いて布の中に玉を入れ込むときに、あまり強く引っ張りすぎると布の内側に残らずに取れてしまうことも。弱い力では玉止めが布を通りませんが強すぎても失敗するので、力を入れつつも長い距離は引っ張らないというのがポイント。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順7.

玉止めが抜けないようにする工夫

きつく作ったつもりの玉止めですが、中にはきつく作りすぎて小さくて布目を通ってしまったり使っているうちに玉がほどけてしまったりと抜けてしまって止める効果がなくなることも。玉止め効果を十分に発揮させるためのもうひと処理の方法です。

抜けない玉止めのやり方1.

玉止めをしたからとそのまま縫い始めると何かのはずみでうまく玉ができていないときに、糸が戻ってしまってそこから縫い目がほつれてくることもあります。もしもの時を想定するとともに、玉止めが布から離れることがないよう一度縫い始めに返し縫いをしましょう。返し縫いのやり方は一度縫ったところにもう一度戻って針を入れて縫うこと。半分だけ返すのを半返し(縫い)、全て返し縫いをするのを全返しといいます。

抜けない玉止めのやり方2.


楽しく手縫いの練習ができます!手ぬいの練習布『運針布(うんしんぬの)』

縫い終わりも同様に返し縫いをすると玉止めが布から離れることはなくなります。しかしやり方は少し変わってくるのでご注意を。縫い終わりは一度返し縫いをしてから玉止めを作るようにします。玉止めしてから返し縫いをしてもまったく効果がないわけではありませんが、効果が薄れます。

抜けない玉止めを綺麗に作るポイント

抜けない玉止めのコツは、玉止め部分にかかる引っ張る力を少しでも軽減してあげること。もし力がかかったとしても、返し縫いをしたところで直接かかる力が大幅に減ることで玉止めが取れにくくなり、布から離れることもありません。これをもっと応用した形も次でご紹介しましょう。

ソーイングのコツ!簡単に玉止めを作る手順8.

玉止めの代用となるテクニック

Photo by_Alicja_

フランス刺繍のような飾りのステッチはそもそも玉止め自体を良しとしません。見た目が勝負の縫い方なので、玉がもし表に出てきたら困るからですね。よく使われる玉止めの代わりの方法としてステッチの間に糸端を隠すやり方と、先程の返し縫いを応用した糸どめのやり方です。

厚みを出したくない刺繍などで使える玉止めの代用

Photo byAnnaliseArt

玉止めを作らず糸端を2-3センチ残してステッチをするときに、布と一緒に縫い目の中に隠していくのがクロスステッチでよく行われる玉止めの代用方法。フランス刺繍では糸で隠れてしまう部分に返し縫いを1-2回行ってからはじめます。こうすることで厚みも出ず、玉にもならずどこから縫い始めたのかわからないくらい綺麗に仕上がりつつ糸もほつれてきません。

まとめ

道具や指で玉止めを綺麗に作ろう

玉止めのやり方のコツやポイント。抜けにくくする方法や玉止めの代用となるテクニックをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。玉止めが布から離れるのは根元にしっかり玉ができていないことが多いです。布をしごいて糸をフィットさせたり、最後であれば縫い目の際に針を置いて玉止めをすることでこのような状態はとても軽減されてきれいな仕上がりになるでしょう。この時注意するのは離れるのを避けるあまり糸を引きすぎないこと。こうすると糸が引き攣れて玉止めが抜けてしまうことになりますので布と糸をしごいて適切な引き具合で処理してくださいね。

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