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日本の街路樹の種類は何がある?街路樹の本数ランキングTOP5!

道路の景観を維持したり、風を防いだり、生け垣のように植えてガードレールの意味を果たす街路樹にはさまざまな種類の木が使われていますが、じっくり観察すると一定の種類が決まっています。公園を含め街の中で見かける街路樹の種類について紹介します。
更新: 2021年1月15日
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街路樹とは

景観を維持するための木

Photo by Sig.

街路樹とは景観を維持するために道路などに植えられている高木、中木や低木のことです。基本的には常緑樹や落葉樹が多いですが、マツバギクのようにグランドカバーに使われる植物も実は街路樹に分類されています。街路樹ということで主に道に植えられていることが多いですが、公園でも街路樹と同じ種類の木が植えられていることも多いです。

常緑樹について

Photo byPublicDomainPictures

木の分類の1つに常緑樹があります。名前の意味は冬が来ても葉が枯れず落ち葉がない「常に」葉が「緑」の木となり、街路樹としては道に植えられていることは、少なめで公園の木としてよく見かけるタイプとなります。

ランキング上位に常緑樹が入ることは少ないですが、公園の木としては人気です。

落葉樹について

Photo by mtstorm2

木の分類の1つで、名前の意味は秋になると葉が紅葉(こうよう)して、冬になると枯れたようになり落ち葉ができることから、掃除が大変ですが街路樹としても公園の木としても人気の種類が多いです。常緑樹と比べると落ち葉が発生しますが、街路樹としては非常に人気があります。花見でお馴染みの桜も落葉樹に分類されますよ。

高木・中木・低木とは

5m以上の木になるものを高木、2m以上5m以下を中木、2m以下を低木と分類しています。また道路緑化技術基準という国土交通省の基準では1本など単体で植える街路樹を高木、列状に複数植えるものを中木、それ以外の小さなものを低木としていて、どの定義に当てはめるかで多少扱いが異なる少し複雑な分類です。

高木街路樹の種類ランキング5位

トウカエデ

トウカエデは中国原産の高木の落葉樹です。漢字では唐楓となり名前の意味は中国の唐となります。寒さにも強く北海道を含め全国的に植えられていて、小さく仕立てることもできるので、盆栽や生け垣などにも使われています。

背が高く紅葉することから秋は綺麗ですが、その分落ち葉も多くなるので掃除が大変な木でもあります。背が高く成長する傾向があり剪定を定期的にしないと10mを超えるとも言われていますよ。

3裂する葉

Photo by harum.koh

カエデというとカナダの国旗をイメージする方もいるかも知れませんね。カナダの国旗のカエデはサトウカエデとなりトウカエデとは種類が異なります。トウカエデの葉は3裂するだけで、サトウカエデのように5裂しているかのようには見えません。緑色の目立たない花をつけ、もみじとよく似た薄い種がたくさんできる性質があり病害虫に強いです。

高木街路樹の種類ランキング4位

ハナミズキ

Photo by AUSGANG SOFT

ハナミズキという名前の木は一青窈さんの歌で有名ですよね。ハナミズキは街路樹の種類としても人気がります。ハナミズキの花言葉の意味には返礼という言葉があり、日本がアメリカに桜を贈った返礼品としてアメリカラからハナミズキが贈られたことに由来します。

街路樹としては高木の落葉樹のため美しい花だけではなく紅葉も楽しめますよ。落葉樹ということは落ち葉の掃除をしないと雨の日に滑りやすくなるということでもあります。

寒さや暑さにやや弱い


街路樹として人気のハナミズキは寒さにも暑さにも少し弱い品種です。街路樹としてだけではなく公園の木としても人気ですよ。花の色は品種により異なり、歌のように淡いピンクの他に白、赤などがあります。

秋には赤い実もできますが、仲間のヤマボウシのように食べられるというわけではありません。春に花、秋に紅葉が楽しめることから庭、寺や神社など道や公園以外でも人気のある木です。

高木街路樹の種類ランキング3位

ケヤキ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

名前は聞いたことがあるかもしれませんが、ケヤキとはどんな木なのか分かる方が少ない木ではないでしょうか?ケヤキとはニレ科の大木で20mにもなると言われていて日本に自生している木の1つです。

ギザギザした葉が特徴で赤や黄に紅葉する落葉樹となります。巨木に成長したものは天然記念物として定められていて、全国各地にケヤキ並木があるぐらい見かけやすい街路樹です。

欅(ケヤキ)について

Photo by harum.koh

ケヤキの名前を漢字にすると有名アイドルグループで使われている「欅」となります。意味としてはケヤキになるのですが、中国では別種の木という意味になりますよ。

またケヤキは槻(ツキ)という別名もあり木材として加工されたケヤキはツキと呼ばれることが多いです。ケヤキは枝を大きく広げる樹形が美しいことに由来する名前と言われています。

高木街路樹の種類ランキング2位

Photo by Hiroyuki Tsuruno

街路樹としても公園の木としてもよく見かけるのは桜。種類が多いということもありますがある程度大きな公園に行くと必ず植えられているような木です。公園の木としてだけではなく街路樹としては川沿い、堤防付近に植えられていることが多く、春になると花見の主役になる日本を代表する木ですね。

落葉性の高木ですが、よく見かけるソメイヨシノなら高くても10m前後と巨木になることはなく管理しやすい代表的な街路樹です。

桜の種類

Photo by NakaoSodanshitsu

すべて落葉樹のため紅葉し、落ち葉ができるというのは同じですが、花が咲く時期や色、花びらの数、花のつけ方など異なる種類が豊富にあります。

ソメイヨシノ以外でも枝がヤナギのように、垂れ下がるという意味がある枝垂れ桜も街路樹や公園の木としてもよく見かける種類です。花びらの数が多く、大きなボタンザクラは街路樹としては少ないですが公園の木として植えられていて桜の種類は30種類は越えます。

高木街路樹の種類ランキング1位

イチョウ

Photo byPexels

街路樹として道だけではなく神社、寺、公園の木などいろいろな場所で植えられている人気の木です。雄と雌で分かれている木で雌は銀杏(ぎんなん)ができて悪臭を放つので街路樹として植えたいのは雄となりますが、幼木の状態で区別するのは難しく銀杏ができる雌も街路樹として植え付けられています。
秋に黄色い落ち葉が地面を埋め尽くし管理が大変ですが、病害虫に強く管理や防除が必要になる害虫、病気は発生しにくいです。

古代の木

Photo by yosshi

公園、道、仏閣などで非常によく見かける木ですが、実は古代からある木です。化石なども発見されていて魚のシーラカンスと同じように生きる化石と呼ばれていますよ。

銀杏は食品として茶碗蒸しや酒のつまみとして発売されていますが、毒を含んでいるので食べすぎに注意しましょう。街路樹としての人気ランキングでは桜とほぼ同じ割合で植えられていますが、イチョウのほうが多いです。

中木・低木街路樹の種類ランキング5位


ドウダンツツジ

Photo by T.Kiya

背が低めの植物のランキングを紹介していきましょう。中木、低木の街路樹は道の端だけではなく中央分離帯を生け垣のようにして植えられている場合が多いです。ドウダンツツジは温かな地域で利用されることが多い中木です。

2m前後で管理されていることが多くすずらんのような釣り鐘や壺(つぼ)のような形の小さな花をつける落葉樹です。名前の意味は灯台(とうだい)が転じた呼び方だと言われていますよ。

育てやすい

もともと関西や四国などの温かな地域に自生する植物ということで育てやすく、温かな地域の植物ですが寒さに強いことから街路樹として使いやすい性質があります。強い剪定にも耐え赤い紅葉、新芽、花など見ごたえがあり、目立った病害虫も発生せず強い植物です。

中木・低木街路樹の種類ランキング4位

サザンカ類

Photo by kanonn

ツバキ科の植物なので椿(つばき)とよく似た濃い赤い花を冬につける中木です。強い剪定にもたえるので中木、低木の街路樹のですが、ドウダンツツジのように生け垣上に小さく仕立てられていたり、高木のように一本ずつ植えられていたりと樹形が管理している方法によって異なります。

都道府県や市区町村などの木として選ばれている人気の木ですが、しばし有毒な害虫のチャドクガが発生するので管理は大切です。

常緑樹の街路樹

Photo by T.Kiya

街路樹の人気ランキングの上位に入る常緑樹です。落ち葉が出ないので掃除する手間が省けたり、大気汚染にも強いため街路樹として植えやすいです。サザンカだけではなく仲間のツバキも街路樹として植えられています。

サザンカとツバキの違いは花が散るときに、花が落ちる散り方だとツバキとなり、花びらが散るとサザンカとなります。また葉の形もよく見ると異なりギザギザしている方がサザンカです。

中木・低木街路樹の種類ランキング3位

アベリア

Photo by coloredby

アベリアという木を知っていますか?他の木と比べると少しマイナーな木かもしれませんが、街路樹としては人気の低木です。成長が早く剪定に強いことから生け垣のように列状にたくさん植えられています。夏になると小さな白い花やピンクの花を付け寒さにも暑さにも強い丈夫さがあります。

常緑樹なので掃除する手間がなく道の端だけではなく中央分離帯部分に植えられていることもありますよ。

丈夫な植物

Photo by coloredby

寒さにも、暑さにも強く、かかりやすい病気もなく、害虫が発生することも少ないうえに半日陰になるような場所でも育てられ、土質を選ばないと言われています。街路樹として人気の植物は環境が悪い場所で育ちやすく、病害虫に強いという条件は必須です。

中木・低木街路樹の種類ランキング2位

中木・低木の街路樹ランキング2位:シャリンバイ

バラ科の常緑樹に分類される低木です。海岸の近くに自生し公園の木としても人気のある種類です。常緑樹ということで落ち葉が発生せず、樹形が車輪をイメージさせる生え方をすることから「車輪梅」という名前となりました。

バラ科ということで同じバラ科の梅とよく似た花を春から初夏にかけて付けます。やや寒さに弱いですが、暑さには強く潮風が吹く場所で育つほどの丈夫な種類です。秋には黒い実ができます。


排気ガスに強い

低木となると道路の真ん中に植えられることが多くなります。片側2車線や3車線の道の真ん中だと排気ガスの影響を受けやすく普通の植物だと枯れる事が多いですが、シャリンバイは排気ガスに対しても強いという性質もあり強い剪定も可能です。

中木・低木街路樹の種類ランキング1位

ツツジ

Photo by wakaba-shinshu

高木の街路樹を含めても圧倒的な本数で他の街路樹よりも多いのがツツジです。性質も街路樹向けで、劣悪な環境でも元気に育ち強い剪定にも耐える常緑樹あるいは落葉樹となります。

排気ガスにも強く白や赤、ピンク、赤と白をまだら模様など見ごたえもあり、目立った病害虫が発生せず暑さや寒さに強いという理由からいたるところで発見できる街路樹です。公園でも植えられていますが、主に道路でよく見かける木となります。

空気を浄化する

単体で植えないということもありますが高木1位のイチョウの倍以上の本数で街路樹として植えられているツツジには空気を浄化する能力が高いという特徴があります。

特に大型のオオムラサキツツジが空気の浄化能力に優れることから街路樹として植えられやすく、公害にも負けない生命力あふれる木です。品種により落ち葉ができる落葉性のもと常に葉をつけている常緑樹に分かれます。

街路樹のまとめ

地域によって異なる

Photo byauntmasako

植物なので街路樹でも地域差がというものがあり、必ずしもランキングどうりになるとは限りませんが街の中でよく見かける木々について紹介しました。

高木のものは紅葉する落葉性の木が多く、中木や低木になると落葉しないものが多く花が楽しめる木が多い傾向にあります。どの種類の木も公園や街の中など身近な場所にあるので、どんな木が植えられているのか確かめてみてくださいね。

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