【育苗とは】育苗のメリットや管理方法と始めるときに必要なものをご紹介!のイメージ

【育苗とは】育苗のメリットや管理方法と始めるときに必要なものをご紹介!

育苗という言葉を耳にされたこともあるでしょう。植物によってはこの作業を飛ばして直に種まき・発芽させることもあります。育苗はなぜおこなうのでしょうか。その理由と基本的な育苗方法・育苗の中から特に水稲栽培の方法についてご説明します。

2019年07月21日更新

佐藤3
佐藤3
ガーデニング、DIYを中心として自分の経験を活かして執筆中!多くの人の役に立つ記事を心がけています。
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目次

  1. はじめに
  2. 育苗の作り方育て方管理マニュアル1育苗の基本
  3. 育苗の作り方育て方管理マニュアル2一般的な育苗
  4. 育苗の作り方育て方管理マニュアル3稲床の理由
  5. 育苗の作り方育て方管理マニュアル4稲床土作り
  6. 育苗の作り方育て方管理マニュアル5消毒と肥料
  7. 育苗の作り方育て方管理マニュアル6稲の種まき
  8. 育苗の作り方育て方管理マニュアル7発芽まで
  9. 育苗の作り方育て方管理マニュアル8発芽後管理
  10. まとめ

はじめに

育苗の基礎と水稲栽培の苗作りを紹介

育苗とは読んで字のごとく苗を育てること。苗とは植物の赤ちゃんのようなもので種をまき発芽させて植え付けができるくらいの大きさまで育ったもののことをいいます。どのような植物においても直に種まきするよりも苗から植え付けた方が効率がよいことも多々あります。今日はガーデニングに使える基本的な育苗の方法と水稲栽培といった専門的な育苗のやり方を詳しくご説明します。

育苗の作り方育て方管理マニュアル1育苗の基本

育苗はなぜおこなう

植物を植える・育てる際にコスパの良い方法として種まきがあります。種は苗と比べて価格が安く数も多い。すべてが立派な花や実を付けてくれるのでしたら、手間はかかれどこれにまさるものはありませんね。特に植物を育てるのが好きな人にとってはこの種まきからの作業も苦にならない楽しいお世話ともいえます。

植物栽培をよく確実におこなう育苗

しかし、種まきでは100%健康な状態で発芽することはまずありません。育てるために開けておいた場所がぽっかり開いてしまったり、せっかく育てても病気になって枯れてしまったりということが増えてきます。それを避けるために育苗という作業が必要となるのです。

育苗でよく出る単語「苗床」

育苗が気になって書物などを見ていると苗床という単語が良く出てくるでしょう。苗とは植物を発芽させ植え付けるまで育てている株のこと。それを育てる場所のことを床(とこ・どこ)と呼びます。水稲床なら稲のための苗床というわけですね。この稲床という言葉一般的にはいわれない言葉なのですが「稲床」で検索される方も多いようなので、ここではあえて稲床と表現させていただきます。

育苗で必要なもの

一般的な育苗で必要になるものとして、種・土・育苗箱または育苗ポット・じょうろ・新聞紙となります。この他温度管理が必要なものはヒーター。鳥被害が多い場所であればネットなども用意してください。

育苗の作り方育て方管理マニュアル2一般的な育苗

一般的な育苗の手順

育苗の手順として種まきから発芽・本葉が数枚でるまで育てるという一連の作業があります。これに関してはどのような植物でも一緒ですが、温度管理や播種(種まき)のときの種の数・間引きの目安や本数は植物によって違いますので育てたい植物に合わせてこれらはおこなってください。ここでは一般的なやり方だけをご紹介しましょう。

1.種まきの方法

種まきをするにはまず苗床(なえどこ:苗をつくるための場所。育苗箱などに土を入れた状態のこと)を作ります。この土はできるだけ清潔で余分なものが含まれておらず、水もちの良いものが向いていると言われますが、これは種の発芽には水分が必要なことに由来します。

具体的な種まき方法

種まきは区画ひとつに1個から3個程度。指や割り箸などを使って穴をあけ、種を入れ上に土をかけます。この土の量も植物によって違いますので注意してください。

2.発芽までの管理方法

種まきができたらその上に新聞紙をかけます。これは土が乾燥するのを避けるためです。種苗箱は特になのですが1区画あたりの土の量が少ないので乾燥しがちです。これを避けるために濡らした新聞紙を上にかけるのが一般的。それを日陰に起き、発芽まで乾燥させないよう管理します。発芽したら新聞紙は外してください。

3.植え付けられるまでの管理方法

植え付けを行うまでにする苗の管理に間引きがあります。間引きのタイミング目安はその植物の育て方をご参照ください。やり方は数本発芽した中から良いものを選び他を抜きます。選び方ポイントは大きなもの、緑が濃いものや虫食いなどがないもの・形がよいものです。3個種まきをしたものについては1度で1本に絞らずに1回めで2本、2回めで1本などと順序を踏んで選択していきましょう。

育苗の作り方育て方管理マニュアル3稲床の理由

水稲の苗床・稲床はなぜおこなう

一般的な植物の育苗の仕方について解説したところで、ここからは少し勝手が違う水稲栽培においての育苗方法について詳しく解説します。広い範囲に植えける稲の栽培においては機械化も進んでおり現在では子供のための体験に用意された以外のほとんどが機械化を前提に作物を作っています。そのため均一化された成長と植え付けが必要になるため、厳選した良い苗を決まった数しっかり作る必要があるため育苗が大切になってきます。

1.種まき発芽管理をして強い苗を作る

稲はとてもナイーブな作物でしかも害虫や病気が多いといわれています。少しでも害虫や病気に強い作物に育てるために苗の段階から丈夫でトラブルの少ないものを作っていかなければいけれません。そのために種まきからしっかりと選びぬいたものを使ったエリート苗を作る必要があります。

2.田植え機にかけられる苗作り

先程も稲作の機械化のお話をしましたが、機械は人のように様子を見て加減をしながら作業するということができません。悪い苗・成長不足の苗でも構わず植え付けてしまいますし規定外の苗出会った場合最悪機械が正常に働かないというトラブルも起こってきます。また、機械に入れる苗床の大きさも決まっていますのでそれに合わせて育苗する必要があるのも理由です。

育苗の作り方育て方管理マニュアル4稲床土作り

育苗には土の作り方・選び方もとても重要な要素です。稲の栽培のための苗床つくりはまず土作りからはじめましょう。

種まき前に・稲床作りの方法

大きさにもよりますが、稲作の苗床用の土は箱1枚あたり4-5リットル必要になります。機械上という性質上、すべての区画に均等な大きさに苗が確実に育つ必要があります。そのためには、他の植物では不要とされる苗床土の肥料も必要になってきます。

稲床に向いている土

水稲の苗床土は非常に作り方が細かく決まっています。通気性の良い土をふるいにかけ粒の大きさも4から5ミリに厳選します。pHは5-5.5、肥料は3つの栄養素がまんべんなく入っているものを使用しましょう。市販の水稲苗床土も売られていますのでそれらを使用するのも良いですね。

育苗の作り方育て方管理マニュアル5消毒と肥料

種まきから発芽・苗に成長するまでには大きくなった苗以上に土に対する注意が必要でただ向いている土を用意したからといって無事育つわけではありません。特に稲作では苗床土の消毒や肥料が必要となります。

種まき前に・稲床土の消毒方法

稲は病気に弱い植物ですので土の中に病原菌がいたらその年の収穫は劇的に減少してしまいます。そのために土壌伝染性病害を予防するためルーチンアドマイヤー箱粒剤等の薬剤で消毒します。

種まき前に・稲床土への肥料

稲の床土には肥料が必要というお話を先程しましたが、チッソ・リン・カリともに育苗箱1つあたりの土に1-2gほど混ぜ込みます。中苗と呼ばれる大きく育てる苗にするのは、後からまた追肥することになります。

育苗の作り方育て方管理マニュアル6稲の種まき

稲の種もみの選別方法

稲の種籾は中までしっかり実がつまったものを利用します。そのために塩水法という塩水を使った厳選方法があります。これで中身がスカスカな軽い種もみは浮かび、しっかり実が詰まったものが沈むので簡単に選り分けることができるでしょう。その後付着した塩水は真水で洗い流してください。

育苗箱の大きさは田植え機に合わせて用意

田んぼの枚数が少なく手植えでする場合は育苗箱の種類は問いませんが田植え機にかけるのであれば、その規格にあった育苗箱を使用してください。

育てる苗の大きさは2種類

植え付ける水稲苗の大きさは標準的な大きさにも稚苗と中苗の2種類あります。本葉の数、苗の背の高さで判断します。稚苗は本葉2-3枚程度で高さが12-15センチ。中苗は本葉が4-5枚、高さ15-20センチくらいまで育ててから田植えを行います。

育苗の作り方育て方管理マニュアル7発芽まで

植物はそれぞれ発芽に適した温度があり、植え付け(この場合田植え)からさかのぼって考えるとその時の外気温度が発芽温度に適していないということはよくある話です。そのため、育苗は温度管理がしっかりできる電気ヒーターを利用してすることがほとんどです。

種まきから発芽までの温度管理方法

水稲苗を作るには発芽まで保温器を使用します。発芽温度が非常にナイーブなのでしっかり温度管理するためです。育苗期は必ず温度テストをして安定していることを確認してから播種した種苗箱を入れるようにします。

発芽を促す温度目安は30度

稲が発芽する温度は30度のプラスマイナス2度の範囲。32度よりも高くなると障害が起こりやすい苗になってしまいますので、32度を上回らないよう十分注意してください。

育苗の作り方育て方管理マニュアル8発芽後管理

種まき発芽育苗は弱い光のもとで

ヒーターなどを使い発芽した苗は、直射日光を避けたごくごく弱い光の元で緑化させながら成長させます。発芽したものが1センチくらいの長さになったら育苗器から出して管理しましょう。

徐々に外気や日光に慣れさせる

育苗器から出した苗はすぐに日光の下に出してはいけません。徐々に日が当たるように工夫しつつ太陽光に慣れさせてください。遮光には寒冷紗などを使用すると調整がしやすくて良いでしょう。

田植えまでの目安2種

田植え用の育苗においては、本葉の数を目安とし、3枚程度の稚苗で植える場合と4-5枚程度に分けられます。どの大きさで植えるかはその地域の気象状況・本人の扱いやすい大きさで分かれます。迷った場合は近くの田んぼではどのような苗を植えているのか見に行ったり農家の方に聞いてみるとよいでしょう。

水稲苗は農協などで購入可能

どうしても量が多くなる水稲栽培の育苗は自分でするにも広いスペースと温度管理ができる温室やヒーターが必要となります。自分で育苗するのは無理があると感じても諦めることはありません。農協などで水稲苗を販売しています。予約制のところもありますので、苗が必要になる前に問い合わせ・予約などをおこなうとよいですよ。

まとめ

育苗して元気な植物を育てよう

出典: https://www.photo-ac.com

後半は水稲の話になってしまいましたが、育苗は稲作に限らずすべての植物を丈夫で健康的に育てるためになる基本の株にする作業です。この出来の良さが植物の良さに大きく関係するといっても過言ではありません。市販の種の中にも良いものとあまり良くないものがあり同じように発芽したとしても成長や病気のかかりやすさに差がでます。そのため良いものを厳選して育てることで立派な花を咲かせたり実を付けたりという調整のためにするのが育苗作業。その後の植物の成長や管理のやりやすさのためによい苗を育ててくださいね。

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水稲の他種まきから育てる野菜や、さつまいものように種芋から苗を作るものなどいろいろな野菜作物の栽培方法を解説しています。家庭菜園にご興味がある方はこちらも是非見てくださいね。

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