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浜松の有名な鍾乳洞「竜ヶ岩」とは?見どころや営業時間、アクセス情報をご紹介!

悠久の時を経て神秘の世界を見せてくれる、浜松の鍾乳洞を尋ねたことがありますか?浜名湖の北にある竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)は、いつ訪れても幻想の絶景が見られる、浜松きっての観光名所です。見どころやアクセスなど、鍾乳洞の基本的なところからお知らせします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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浜松の竜ヶ岩洞とは

静岡の浜名湖の北にある有名な鍾乳洞

魅惑の鍾乳洞があるのは静岡県の西方、昔からうなぎで有名な浜松の市内です。浜名湖の北岸から6kmの地点に、洞窟と同じ名を持つ小高い竜ヶ石山(標高359m)の姿があります。山の南麓に鍾乳洞の敷地が広がり、標高60m地点に、1年を通じて人気の竜ヶ岩洞がぽっかり口を開けています。(当記事は2019年6月21日時点の情報を元に掲載しています。)

2億5千万年前の鍾乳洞

学術調査の結果、この浜松の鍾乳洞は竜ヶ石山の秩父中古生層と呼ばれる地層に、2億5千万年もの昔から育まれてきたものと判明しています。鍾乳洞のつらら状の岩は、1cm成長するのに100年もの歳月をかけていると言われるので、竜ヶ岩洞の全体が貴重な宝石のようなものです。

鍾乳洞の発見と開発の歴史

竜ヶ石山の南麓で最初の石灰工場の建設が始まったのは、浜松も文明化が進み出す明治の末頃でした。砕石業が始まった昭和5年になって鍾乳洞が発見され、一部公開で人気を博すに至っていました。本格的に鍾乳洞の開発が着手され、全洞が一般公開されたのは1983年のことです。

竜ヶ岩洞の基本情報

【所在地】静岡県浜松市北区引佐町田畑193
【電話】053-543-0108

竜ヶ岩洞

浜松の竜ヶ岩洞のデータ

総延長1,046mの鍾乳洞

出典: http://www.doukutu.co.jp/do-title.html

内部空間はU字型に長く伸びて、全体で1,046mもあります。浜松の鍾乳洞を観光で訪れると、歩くことのできる一般公開距離は400mほどです。洞内は変化に富んだ奇岩に溢れ、その観賞ポイントは50ヶ所。全体を見て歩くと、30~45分ほどをかけるので、まるっきり未知なる地底トレッキングです。

いつも気温18度の鍾乳洞

かなり平野部に近い標高の鍾乳洞ですが、内部は高原かと感じさせるほど涼しいのも特徴的です。1年を通じて、内部の温度は18度が保たれているのです。だから浜松の気温が30度を超える夏には肌寒く感じるほどで、真冬の時期に入れば逆に温かいと実感します。

竜ヶ岩洞の各種データ

【総延長】1046m
【一般公開】約400m
【洞内気温】年中18℃
【標高】入口:60m(地理院地図による)
【洞内見学ポイント】約50ヶ所
【地層】秩父中古生層(2億5千万年前)
【見学所要時間】約30分(混雑時約45分)

浜松の竜ヶ岩洞の見どころ①鍾乳洞前半

鍾乳洞の内部の様子

前半の200mほどの始めは、黄金柱と呼ばれる巨大鍾乳石からスタートします。無数の奇岩には亀やワニといった動物や、仏教やキリスト教や神道にまつわる名称が名付けられ、想像力を掻き立てられます。浜松の鍾乳洞に沿う順路は上へ下へと階段が続き、狭い道や分岐があるなどスリルに満ちています。

びょうぶ岩


かなり奥まで進むと、左右の石灰岩の壁が斜めになって狭まるポイントがあります。ここが鍾乳洞の名所の1つ、びょうぶ岩です。他のゴツゴツとした地形に比べ、ここだけなめらかな岩肌ですが、これは浜松で途方もない長い年月をかけて水が侵食した結果です。

マリア観音

最深部に近い場所まで向かうと、大きな鍾乳石がぬっと斜面に立ちはだかる場所があります。浜松の竜ヶ岩洞で、マリア観音と呼ばれている観光の見どころです。ライトアップされた姿がまるでフードを被った聖母マリアのように見えて、キリスト教信者でなくても鍾乳洞の神秘を感じ取れます。

浜松の竜ヶ岩洞の見どころ②鍾乳洞後半

鍾乳洞の内部の様子

最奥の長寿の泉を過ぎると、浜松の鍾乳洞は急カーブを描いて後半ルートに入ります。黄金の大滝など水辺の見どころが多くなり、前半同様に階段があって起伏に富んだ道のりが続きます。ここで一番の迫力を見せてくれるのが、鳳凰の間と呼ばれている鍾乳洞の絶景です。

黄金の大滝

高さのある空間の天井から、勢いよく水が吹き出しているのが、黄金の大滝と呼ばれる名所。地底の滝としては静岡や浜松どころか日本一の規模で、その落差は30mを誇ります。鍾乳洞では上位の見どころに含まれ、夏に黄金の滝に行けばミストの効果でますますひんやり感が増幅します。

鳳凰の間

両側に巨大な炎の翼を生き生きとして広げた鳳凰のような、鍾乳石の勇ましい様子。それが鳳凰の間と呼ばれる、悠久の年月と石灰岩が生み出した絶景です。浜松の竜ヶ岩洞を訪れたら、迫力を感じられる一番手に挙げられます。鳳凰の間を過ぎると、出口は間もなくです。

浜松の竜ヶ岩洞の見どころ③付属施設

鍾乳洞の資料館

魅惑の鍾乳洞の隣接地には、観光時に立ち寄りたい洞窟資料館があります。この施設は浜松の竜ヶ石洞の内部に入っただけでは分からなかった、鍾乳洞の地質や歴史や生物についても詳しく知れる場所。洞窟内で超音波を放ちながら飛び回る、コキクガシラコウモリの生態も知ることが出来ます。

岩石園

様々な種類の岩石を集めて展示しているのは、鍾乳洞の入口の近くにある岩石園。ここには浜松周辺や富士山の溶岩など、竜ヶ石山の周辺の岩石35種類が揃っています。不思議な岩の中には綺麗なヒスイ、貝の化石を含む石などがあり、地球の組成を知る貴重な場所になっています。

ようきた洞

屋外で螺旋状の階段を降りて行けば、鍾乳洞から水が湧き出る、ようきた洞に出会えます。ここは鍾乳洞の開発時に使い物にならないと埋められた小洞窟を、2006年に掘り起こして再開発した場所です。夏に水たまりに足を浸せば、洞窟の天然冷風も当たって涼しい、浜松の竜ヶ石洞の人気スポットです。

竜ヶ岩洞の顔はめ

場内の売店の近くに行けば、地味なのに人気の怪しいスポットもあります。それが日本一を自称している顔はめ。浜松の鍾乳洞の工事風景や、飛び交うコウモリの姿がパネルに描かれていて、顔をはめて撮影ができます。ここでは作業員やコウモリになりきった人々が、何故か変顔で撮影する風景が日常的です。

浜松の竜ヶ岩洞のグルメ


お食事処ふるさと

洞窟の奇岩で満足し、お腹が空いたらお食事処ふるさとに立ち寄ってみてください。ここでは鍾乳洞的な見た目のとろろを使った料理が名物です。また、静岡浜松では有名な浜名湖遠州コロッケ、浜名湖名物うなぎ料理もいただけるし、予約限定ではトラフグを使った湖北の守り膳も人気があります。

ジェラートのマテリア

猛暑の日は特に竜ヶ石洞で人気のお店と言えば、場内でジェラートを提供しているマテリアです。人気の一番手は、浜松産の引佐牛乳を使ったホワイトクリーム。三方原早川園の抹茶、三ヶ日みかんなど、鍾乳洞には人気の美味しいアイスが勢揃いしています。

浜松の竜ヶ岩洞あゆ狩り園

あゆ狩り

春を迎えた浜松の鍾乳洞では、恒例となるあゆ狩りが始まります。これは竜ヶ石洞にほど近い、神宮寺川のあゆ狩り園を舞台とします。浅いいけすには無数のあゆが泳ぎ回り、じゃぶじゃぶと水に入ってつかみ取りできるので観光で大人気。しかも捕えたあゆは、塩焼きにしていただけるのも醍醐味です。

バーベキュー

そして鍾乳洞のあゆ狩り園の楽しみといえば、バーベキューがあります。これはドラム缶コンロを使うという、浜松のあたりでも珍しいスタイルです。バーベキューでは器材のレンタルが準備されているので、あとは美味しい静岡のお肉と野菜を持ち込むのみです。

竜ヶ石洞あゆ狩り園基本情報

【所在地】静岡県浜松市北区引佐町栃窪(竜ヶ石洞の南300m)
【電話予約】竜ヶ石洞食堂ふるさと:053-543-1155

浜松の竜ヶ岩洞の営業期間と営業時間

鍾乳洞の営業は年中無休

有名な竜ヶ石洞は、基本的に1年ずっと無休での営業をしています。浜松の鍾乳洞が混み合う時期は、週末と休日、それにゴールデンウィークや夏休みの時期です。日によっては団体観光客が来ているために、かなり混雑することもあります。混雑を避けるなら平日がおすすめです。

鍾乳洞の営業時間は9:00~17:00

連日のようにマリア観音を拝める鍾乳洞の営業時間は、朝の9時から夕方の17時までの間です。浜松で観光客が多くやってくる時間帯は、お昼時を迎える11時~夕方をピークとします。特に連休中には営業時間に関わらず、朝から賑わいを見せています。

あゆ狩り園は春~夏限定

一方で浜松のあゆ狩り園のほうの営業は、鍾乳洞とはかなり異なっています。春から夏にかけては土日祝日のみ、あゆ狩りを楽しめます。バーベキューができるようになるのは、真夏の7月中旬の頃からです。観光で鍾乳洞もあゆ狩りもバーベキューも全てを楽しむなら、夏が一番というわけです。

竜ヶ石洞の営業期間と営業時間

【鍾乳洞の期間】年中無休
【鍾乳洞の営業時間】9:00~17:00
【あゆ狩り園の期間】あゆ狩り:5月~7月中旬・土日祝日、バーベキュー:7月~9月末・毎日
【あゆ刈り園の営業時間】9:30~16:30

浜松の竜ヶ岩洞の料金

鍾乳洞の入場料金


いったん鍾乳洞の入場料金を支払えば、施設内のほぼ全ての見どころを楽しめます。大人は基本的に1,000円、小中学生は600円と格安です。浜松で団体の観光ならば、料金はかなりお得になります。また浜松で有名な方広寺との共通セット券を求め、歴史観光を充実させることもできます。

竜ヶ岩洞あゆ狩り園の料金

一方で別料金でお出かけするのが、浜松の鍾乳洞付属のあゆ狩り園です。こちらはつかみ取りと塩焼きが含まれて700円とかなりお得で、500円足せば1匹追加できます。バーベキューのほうは予約制で5,000円台となり、大勢で利用してみれば料金がとてもリーズナブルです。

料金情報

【竜ヶ石洞入場料】大人・高校生:700円、小中学生:600円
【竜ヶ石洞団体入場料】1人あたり2割~5割引き(20人以上)
【あゆ狩り園】あゆ狩り:700円(1匹追加500円)、バーベキューセット:5,400円

浜松の竜ヶ岩洞のアクセス

アクセスの概要

現地まで鉄道を使うなら、最寄りとなるのは天竜浜名湖鉄道の金指駅。そこから鍾乳洞までアクセスできる、路線バスが出ています。また、南方のJR浜松駅からでも、バスで鍾乳洞にたどり着けます。車でアクセスするなら、新東名高速の浜松いなさインター、東名高速の浜松西インターなどが最寄りです。

アクセスルート

【鉄道でアクセス1】天竜浜名湖鉄道→金指駅→遠鉄バス(奥山行き)→竜ヶ石洞入口バス停(15分)
【鉄道でアクセス2】JR東海道本線→浜松駅→遠鉄バス(奥山行き)→竜ヶ石洞入口バス停(50分)
【高速道路でアクセス1】新東名高速道路→浜松いなさIC→国道257号→県道303号→鍾乳洞駐車場
【高速道路でアクセス2】東名高速道路→浜松西IC→国道257号→県道303号→鍾乳洞駐車場

竜ヶ岩洞に行こう

浜松の地底のまだ見ぬ世界へ

圧倒されるような鍾乳洞を目撃できる竜ヶ石は、浜松で必見な場所なことが分かってきました。有名な鍾乳洞では見たこともない奇岩に感動したり、美味しいジェラートやグルメ、あゆのつかみ取りも楽しみです。静岡の浜名湖周辺の観光プランに取り入れて、納得の旅行にしてみたいですね。

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