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メダカの寿命と死因を知ろう!かかりやすい病気と長生きさせる飼育方法をご紹介!

可愛いメダカを飼育してみませんか?今では貴重なメダカを大切に飼育するために、メダカの寿命や死因、上手な飼育方法などメダカを長生きさせるための詳しい情報を知っておくことは重要です。本記事では、メダカの寿命を脅かす原因や長生きさせる飼育方法を詳しく解説します。
更新: 2021年1月13日
iiyudana
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目次

メダカについておさらい!

家庭の水槽で一般的に飼育されているメダカは、近年貴重な魚となりつつあります。昔は家の近くの池や沼、田んぼや用水路など、至る所で成長したサイズの大きなメダカが住んでいましたが、環境の変化に伴ってその数は激減しており、最近では保護活動や人為的な放流活動によってなんとかその存在を維持しています。

野生ではなく水槽の中で大きく成長していくメダカを見る機会が圧倒的に多くなっています。

メダカ飼育の楽しさとは?

一度メダカを飼育して見るとその楽しさがわかります。水槽の中に餌を入れると同時にメダカたちが餌をついばみに来るので、その様子を見ていると心が癒されてストレスなどどこかに飛んで行ってしまいます。

また、慣れてくるとメダカの方から近づいてくることも感動ですね。毎日それを繰り返すうちに成長してサイズが大きくなっていくのを見ると、ぜひ長生きしていつまでも元気で水槽を泳ぎ回ってほしいと感じてきます。

メダカの飼育は屋内それとも屋外?

メダカの飼育は屋内でも屋外でも楽しむことが可能です。屋内飼育のメリットは、いつでも手軽にすぐ近くでメダカを鑑賞することができることです。透明の水槽で飼育すればさまざまな角度からメダカの動きを観察できて楽しいですね。

また水温を管理すれば一年中泳ぎ回るメダカの姿を見ることができます。猫や鳥などの天敵にメダカを奪い取られる心配もなく、安心してメダカの管理ができます。

屋外もなかなか魅力的!

屋内での飼育のようにあらゆる角度からメダカを観察することは不可能ですが、自然に近い形でメダカを飼育するのも楽しいものです。上からしか観察できませんが、室内ほど飼育水槽に気を使う必要がなく、水草などと一緒に自然のままの雰囲気でメダカを飼育することができます。

太陽の光も差し込んで水温変化が大きくなりますが、本来の姿である池や水路で泳ぐメダカと同じ条件で飼育できるのは屋外ならではのメリットです。

メダカの寿命はどれくらい?

どんなに上手に飼育したとしてもいつかはメダカも死んでしまいます。メダカの寿命は何年くらいなのでしょうか。メダカの寿命は生活環境による影響が大きいといわれますが、一般的には湖沼や用水路など自然の環境の中では1年から1年半ほどで、家庭の小型サイズの水槽で飼育すると3年から5年ほどが寿命とされています。

もちろんそれ以上に長生きするメダカもたくさんいますが、特に小型サイズの水槽の場合は飼育方法によって寿命が大きく異なります。

寿命が来る前に突然死?

ある日突然、水槽の中のメダカが死んでいたという経験をすることがあります。せっかく大きなサイズになるまで成長を見守ってきたのに、長生きさせるはずであったメダカが突然死んでしまうのですからショックですね。

しかし、そんな時には少し考えて突然死の原因を探ってみる機会にしてみましょう。もし突然死の原因がわかれば、次にまたメダカを飼育する際に大いに参考になるはずです。

メダカの突然死の原因を探ってみよう!

それでは、メダカの標準的な寿命を迎える前に突然死してしまう原因として考えられる理由についてみていきましょう。メダカが思った以上に長生きしない原因には、飼育する前のメダカの状態や飼育中のメダカの管理の仕方、メダカがかかりやすい数々の病気などいろいろです。

考えられるメダカの寿命を縮める可能性のある6つほどの原因を見てみましょう。

メダカの寿命が縮まる原因①入手時の年齢

メダカを入手するには自然の池や水路などから捕獲する方法と、ペットショップやホームセンターなどでお金を払って購入する方法の2種類があります。自然界からの捕獲の場合、捕獲した時点でのメダカの年齢はメダカの大きさでしか判断することができません。

年齢によっておおよその平均的な大きさは決まっていますが、詳しく知らない人も多く個体や生活環境によっても差が生じてしまうため、飼育を始めても思ったほど長生きしないということがあり得ます。

メダカを買うなら信頼できるお店で!


お金を出してメダカを購入する場合、水の生き物を専門に扱うお店で購入するようにするとリスクを減らすことができます。良心的で信頼できるお店なら、入荷するメダカを適切な期間で販売しますので、すぐに寿命が来てしまうようなことはおおむね避けられます。

しかし、あまり品物の回転の良くないお店や、専門のスタッフがいないお店では少々不安が残りますので、ぜひ水生生物専門のお店を探しましょう。

メダカの寿命が縮まる原因②入手時のメダカの体調

自然の池や水路などからメダカを捕獲すると、メダカの体調がよくわからない場合があります。明らかに病気と思われるメダカは捕獲しないに違いありませんが、何かの病気にかかっていてもまだその症状が目につかないという場合もあります。

飼育が始まってから突然症状が見えてきて、下手をすると水槽内にいるほかのメダカにも影響が波及する可能性も否定できません。少しでも異変に気付いたなら他の水槽に分けて飼育しましょう。

信頼できるお店のメダカは健康!

ペットショップなどで購入する場合には、水生生物に詳しい専門のお店を探して購入するとリスクを減らせます。そうしたお店ではメダカの病気や飼育についての知識が豊富なため、水槽内の水質管理や水温管理が徹底されており、死んでしまったメダカもすぐに取り除くなど、メダカたちの健康状態もおおむね良好といえます。

後ほど扱いますが、水質や水温の管理はメダカの突然死のリスクを低減するのに欠かせない要素です。

メダカの寿命が縮まる原因③ 水槽のサイズとメダカの密度

メダカのみならず全ての生き物を飼育する際にいえることですが、生き物には適切な広さの居住空間が必須です。

人間もあまりにも狭い場所に閉じ込められたならストレスで息苦しくなりますが、生き物もそれは同じで水槽の大きさを考えずに大量のメダカを入れてしまうと大きなストレスを感じてしまい、成長や長生きにも影響を及ぼすだけでなく突然死ということにもなりかねないでしょう。

こんな弊害も

小型サイズの水槽に大量のメダカを入れることによる害はメダカへのストレスだけにとどまりません。メダカを大量に入れれば入れるほど、その分メダカの排泄物も大量に溜まってきます。

水槽内の水の汚れの大きな原因の一つがメダカの排泄物ですので、大量のメダカを適切でない小型サイズの水槽に入れることで水質がすぐに悪化してしまい、水の交換の頻度が早くなるだけでなく病気の原因を作り出してしまう可能性もあります。

メダカの寿命が縮まる原因④生き物との併用飼育

メダカと同じような環境で生活する水生生物を同じ水槽で飼育するのはどうでしょうか。いろいろな種類の魚が水槽を泳ぐのを見るのは楽しいですし、そもそも水槽をいくつも置けるような大きなスペースを確保するのは難しいという事情もあるでしょう。

しかし、他の生き物がメダカを攻撃してしまうなどメダカにストレスを与える可能性が考えられますので、可能な限りメダカのみの飼育を行うのがベストでしょう。

メダカの寿命が縮まる原因⑤不適切な水温管理

メダカが生きていける水温は2℃から38℃位の間で、5℃を下回ると冬眠状態に入るとされています。そしてメダカが最も元気に過ごせる水温は25℃から28℃ほどです。

しかし、水槽に水温計が設置されていればチェックできますが、金魚鉢などで飼育していたりすると水温管理を怠ってしまう場合が多々あります。適切な水温管理を行えばメダカは健康な状態をキープでき、ひいてはそれが長生きへとつながっていきます。

適正水温で通年飼育するのはどうなの?

自然の池や水路などで生きるメダカは、春から秋までの水温の高い時期には活発に動き回り、水温の下がる冬場は越冬をして春を待ちます。このサイクルがメダカにとってストレスのない自然なライフサイクルですが、室内でメダカを飼育する場合、一年中水温を一定に管理することでメダカは冬眠せずに過ごせてしまいます。

冬眠させないメダカはそうした無理な環境がストレスとなり、寿命が短くなるといわれています。その点も頭にいれておくといいでしょう。

メダカの寿命が縮まる原因⑥水質の悪化

メダカは淡水に生きる魚の中では比較的水質悪化に強い魚とされていますが、水槽の水の取り換えを怠ったままにしておくなど、古い水のままメダカを飼育し続けたりすれば、当然水質悪化を招いて病気になるなど突然死の原因を生み出してしまいかねません。

水槽に浄化システムがついているものもありますが、そうでない場合には水質のチェックが特に重要になってきます。汚い部屋は人間もメダカも嫌いなはずです。

メダカの寿命を脅かす病気の種類とは?

Photo byOpenClipart-Vectors

突然死の原因となる一番の理由が病気です。ここまでメダカの寿命が縮まる原因を見てきましたが、その原因となるものを早急に改善しないと、メダカが死に至りかねないさまざまな病気にかかってしまいます。

メダカのかかる病気はいろいろありますが、今回は5つの病気を取り上げてみます。もしここに記載されている症状を感じた場合には、早急に対策を講じてメダカの大量死を防止しましょう。

メダカの寿命を脅かす病気①尾ぐされ病

カラムナス菌が寄生して起こる病気で、尾びれの先端部付近が壊死してしまい、尾が徐々に短くなってしまいます。尾が短くなることで泳ぎ方が不格好になっていくので、そうした症状がみられたならすぐに他の水槽に移動しなければなりません。

さらに症状が進むと尾の付け根付近まで達してしまいやがて死んでしまいます。小さな水槽に大量のメダカを入れてストレスを感じると起きる病気の一つです。

メダカの寿命を脅かす病気②水カビ病

わたかむり病とも呼ばれる病気で、水カビ菌の感染によって引き起こされます。メダカの表皮に水カビが付いてそれがメダカの細胞を破壊していきます。白い綿のように見えるので比較的見分けやすいでしょう。

メダカの体調不良の際に発症しやすく、見つけたらすぐに別の水槽に移すのが最善です。そのままほおってと感染症を併発して命にかかわります。

メダカの寿命を脅かす病気③松かさ病

エロモナス菌が感染して起きる病気で、よく見るとメダカのうろこが逆立って見えます。いくつかのうろこが逆立っているレベルなら治療の余地がありますが、症状が進むとメダカのサイズがいつもよりも大きく見えてくるので、そうなるとメダカは死ぬしかなくなります。

大量にメダカを入れたり水換えを怠ったりして水質を悪化させてしまったり、併用飼育で他の生物から攻撃を受けるなど、ストレスの多い環境で体調を崩すと発病してしまいます。

メダカの寿命を脅かす病気④過抱卵病

雌のメダカがかかる病気で、雄のメダカが水槽内にいないことや、自分に合った雄がいないという状況の時に発病します。成熟した卵を抱卵している雌のメダカが、繁殖可能な状態にもかかわらずマッチングする雄が不在なため、腹部に異常が生じてしまい病気になります。

まだ早い段階なら雄のメダカを入れてやることで改善する場合もありますが、数日間放置してしまうと死ぬ危険があります。また、まれに内臓疾患が原因の可能性も考えられます。

メダカの寿命を脅かす病気⑤立ち泳ぎ病

メダカのお腹の部分がへこんでいて、頭を上にして立って泳いでいるように見えることからこの名前がついています。この病気の発症の理由ははっきりとはわかっていませんが、細菌の感染やメダカの寿命、浮袋の損傷などいろいろな原因が疑われます。

中には生まれてすぐにこのスタイルで泳ぐメダカもいて、謎の多い病気の一つになっています。感染症ならメダカの大量死につながるため、念のため別の水槽に移して様子を見るのも一考です。

メダカの寿命を延ばす上手な飼育法とは?

それでは、屋内でメダカを飼育するときに役立つ上手な飼育方法を見てみましょう。ちょっとした工夫や努力をすることで病気にかかるリスクを低減し、メダカの成長をより促進させたり、平均寿命よりも長生きさせたりできる可能性があります。

全部で6つほどの上手な飼育法をご紹介します。ぜひ実践して少しでもメダカが長生きできるようにしましょう。

メダカの寿命を延ばす飼育方法①適切な水槽を選ぶ

メダカを飼育するのに使える容器には、一般的な魚を飼育する水槽に加え、ガラス製容器やプラスチック容器、発泡スチロール製容器や睡蓮鉢などがありますが、飼育用水槽のサイズ注意を払うようにしましょう。

大量の水を入れられる大きめの水槽にすることで、水質の悪化速度が緩やかになり、水温の急激な変化も低減できます。水質管理や水温管理がメダカの成長や長生きに大きな影響を与えるため、大きいサイズの水槽はメリットがあります。

メダカの寿命を延ばす飼育方法②適切な密度にする


メダカの飼育数を決める際には、水槽のサイズに合わせたメダカの匹数にすることが重要です。例えば、30cmサイズの大きさの水槽ならおおよそ8匹から10匹ほどが適正なメダカの量といえるでしょう。

たくさんのメダカが泳ぐ姿を見るのは楽しいのですが、少しでも長生きしてほしいならいっぺんに大量のメダカを入れてしまうのではなく、メダカがストレスを感じない程度の密度にしておきましょう。

メダカの寿命を延ばす飼育方法③底砂を敷く

大量の水を入れてそのままメダカを入れるというのも悪くはありませんが、水槽内をきれいに保つために水槽の底に砂を敷くのがおすすめです。砂はバクテリアの繁殖を促す効果があり、バクテリアが繁殖するとメダカの餌の食べ残しやメダカの出す排せつ物などの有機物を分解してくれます。

園芸用の赤玉土なども底砂として重宝しますね。少々水の取り換えが大変ですが、良好な水質はメダカの成長や寿命に大きく影響しますので実践しましょう。

水草も汚染対策に有効

底砂のほかにも水槽の水の浄化に一役買ってくれるものがあります。それが水草です。水草が水槽の中に生えていたり水面に浮いていたりすると、メダカの隠れ場になってストレスを大幅に軽減してくれますが、水草は水を浄化して酸素を補給するという重要な役割も担ってくれる優れものです。

睡蓮やホテイアオイ、オオカナダモなどはメダカの水槽には最適な水草です。メダカの成長だけでなく増殖にも役立ちますのでぜひ利用しましょう。

メダカの寿命を延ばす飼育方法⑤日光に当てる

水槽を置く場所に注意するとよりメダカを成長させ長生きさせることができます。太陽の光はメダカの成長に欠かせないビタミンAやビタミンDなどを補強します。室内飼育では水槽のサイズによっては置く場所が限られてしまったり、見やすいように窓から離れた場所に水槽を置いてしまうなど、どうしても日光を当てる機会が減ってしまいます。

もちろん水温が上がりすぎてはなりませんが、適度な日光浴はメダカの成長や寿命の延長に欠かせません。

メダカの寿命を延ばす飼育方法⑥定期的な水交換

メダカにストレスを与えないために定期的な水の取り換えを行いましょう。底砂や水草を入れていても、餌や排せつ物などで水質はやがて悪化してしまいます。特に注意しなければならないのが夏場の熱い時期でしょう。

浄化システムの装着や飼育環境によって差があるため一概にはいえませんが、最低でも週に1回、水槽の水の量の三分の一程度を目安に水を取り換えるようにすると、メダカのストレスを軽減し成長に良い環境がキープできるでしょう。

飼育方法を改善してメダカの寿命を延ばそう!

ここまで、メダカの寿命を縮めてしまう原因とそれによって発生する病気、メダカを順調に成長させ長生きさせる飼育方法などをご紹介してきましたがいかがでしたか?絶滅危惧種にも指定されている貴重なメダカをぜひ大切にしましょう。

飼育を始めるならできるだけ長生きできるように、いろいろな工夫をしながら楽しんでください。

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生き物を飼うのはとても楽しいですね。メダカ以外の生き物についての記事はこちらですのであわせて参考にしてみてください。