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アクリル水槽とは?ガラス水槽との違いや、寿命・掃除・自作方法を解説!

アクリル水槽とはどのような水槽かご存知でしょうか?一般的に使用されているのはガラス水槽ですが、ガラス水槽には少しデメリットがあり、それを補ってくれるのがアクリル水槽です。今回はそんなアクリル水槽の特徴や価格の目安、自作方法などを解説します!
2020年8月27日
T・S
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この記事で紹介しているアイテム

アクリル水槽専用研磨剤 水槽美人 50g

45×45×45 アクリル水槽 白底(5t)

60×30×36 アクリル水槽 (5t) 白底

90×45×45 アクリル水槽クリア底 (5t)

アクリル水槽とは?

ある程度、熱帯魚・海水魚飼育をされてきた方であれば「アクリル水槽」が気になってくるかもしれません。ガラス水槽はとても綺麗ですが、重たい・割れやすいなどのデメリットがありますよね。大型水槽になってくるほど、アクリル水槽のメリットが大きくなってきます。今回はそんなアクリル水槽の特徴や価格の目安、自作方法などを解説します!大型水槽の自作は難しいので、まずは小型水槽の自作を試してみましょう!

アクリル水槽の特徴

アクリル水槽とは?

そもそもアクリル水槽とはどんなものなのか疑問に思いますよね。アクリル水槽とは、名前のままではありますが、アクリル板を使用した水槽を指します。これは合成樹脂の一種であり、プラスチックの一種と言えます。プラスチックと言えば、割れたりせず、また軽いですよね。また、ある程度厚みがあっても透明度を保つことが出来ますので、水族館の巨大で分厚い水槽でも使われていることがほとんどです。

アクリル水槽は特殊なオーダーも可能

ガラスと違って、プラスチックの一種であるアクリルは加工が容易です。水槽と言えば長方形のものが一般的ですが、例えばお店で円形の水槽を使いたい場合や、もっと特殊な加工をオーダーしたい場合にも活躍します。一般的な家庭で普通に水槽を設置したい場合は、販売されている既製品で十分ですが、特殊な用途をする場合、またはお店に置きたい場合にはオーダー加工することも考えてみましょう。

日本のアクリルは品質が高い

実はアクリルにも品質があります。そして、日本のメーカーが作る製品は品質が高いことで知られています。製作している大手の5社がありますが、いずれも品質が高く、世界トップクラスなのです。逆に、海外から輸入された板は、日本の物と比べると品質が悪いことが多く、すぐにひび割れてしまうこともあります。オーダーする場合は別ですが、自作にチャレンジする方は日本製のものを購入することをおすすめします。

アクリル水槽とガラス水槽の違い

ガラス水槽より軽くて丈夫

大きなメリットが、軽さです。プラスチックの一種ですので、ガラスと比べるとはるかに軽く、大型水槽でも一人で運べる重さになります。また、割れにくい為、大型魚の飼育に適しています。大型魚は時に壁にぶつかりますよね。その際、ガラス水槽だと割れてしまう危険性があるのですが、アクリル水槽ならその心配はいりません。軽量かつ丈夫なのが大きな特徴となります。

ガラス水槽のメリット

逆に、ガラス水槽にもメリットがあります。比べてガラスの方が透明度が高いので、より綺麗に見たい場合はガラス水槽の方が適しているのです。大型魚飼育よりも、水草水槽を作っていきたい方はガラス水槽を選びたいですね。また、ガラスの方が表面の傷が付きにくいのもメリットです。ガラスは強い衝撃を受けると割れてしまうのですが、少しの傷であればガラスの方が強いのですね。

アクリル水槽のその他のメリット

アクリル水槽の方が安全性が高い

何かが起きた時に安全性が高いというメリットがあります。通常、水槽は台に置くことが多いですよね。地震があった際は当然台が揺れますので、水槽が落下することも考えられます。その際、ガラス水槽であれば割れてしまいますが、アクリル水槽であれば破片が飛び散るような割れ方をする可能性は低いです。緊急時にガラスの破片が飛び散っていると危険ですので、この点も大きなメリットと考えられます。

保温性が高い水槽

実は保温性が高いのもメリットの一つです。ガラスの方が熱の伝導率が高く、外気の影響を受けやすいので、ヒーターがより稼働してしまい、電気代が上がってしまう可能性があります。大きな変化では無いかもしれませんが、例えば急激に気温が下がった際も、水温への影響が遅くなりますので、魚の健康にとっても安心なのです。より気を付けて育てていきたいと考えている方におすすめですね。

アクリル水槽のデメリット

アクリル水槽は紫外線に弱い

紫外線に弱いのがデメリットです。紫外線はガラス水槽にも良くないのですが、より悪化しやすく、ひび割れが出たり、変形したりと言った変化が生じます。屋外設置には向いていない素材ですので、使用する際は屋内で使用しましょう。また、太陽光だけではなく、メタルハライドランプのような明かりを至近距離で使用した場合も悪化する可能性がありますので注意して下さい。

アクリル水槽は傷が付きやすい


画像のように、細かな傷が付きやすいのがデメリットです。苔掃除をしようとして、スポンジやスクレーパー等でゴシゴシこすってしまうと、すぐに白い傷だらけになってしまい、見た目が悪くなります。また、プレコやカラープロキロダスのような、大型水槽によく入っているお掃除役によって傷が付くこともよくあります。購入は、そういった面も加味して考えていきましょう。

アクリル水槽は歪みやすい

割れにくく丈夫ですが、割れにくい分、変形しやすいというデメリットがあります。ガラス水槽は変形しにくいのですが割れやすく、逆の性質を持っているということですね。アクリル水槽の場合、変形を防ぐ為に補強材を付けるのが一般的となっています。補強材を付けることで変形はかなり抑えられますので安心です。小型水槽であれば心配はいりませんが、大型水槽の場合は補強材がしっかりしているものを選びましょう。

アクリル水槽の寿命は?

アクリル水槽の方が寿命が長い

大きな差ではありませんが、ガラス水槽より寿命が長いとされています。ガラス水槽の寿命は、淡水で4~6年、海水で3~5年ほどとされているのに対し、淡水でも海水でも5~7程と言われています。これは、ガラス水槽でよく使われているシリコンの劣化による差で、シリコンではなく専用の接着剤が使われている為、寿命が伸びるという訳です。

重合接着すると更に寿命が伸びる

水槽の寿命は接着面で左右されますが、更に寿命が伸びる接着方法が「重合接着」です。重合接着は普通の溶剤接着と比べて手間・日数が増えてしまうものの、強度が上がる為寿命も伸び、かつ綺麗な仕上がりとなるのが特徴。販売品でも重合接着された製品がありますので、販売店で購入する際は是非チェックしてみて下さい。手間がかかる分、重合接着の水槽の方が高価になりますが、寿命の長いものを使いたいですよね。

アクリル水槽の掃除のポイント

アクリル水槽はメラミンスポンジを使って掃除

普通のスポンジで掃除をしてしまうとすぐに傷だらけになってしまいます。ですので、メラミンスポンジを使って掃除しましょう。メラミンスポンジであれば傷がつくことなく、コケを綺麗に掃除出来ます。もちろん、メラミンスポンジに小さな砂利などが付いている状態であれば簡単に傷が付いてしまいますので、何も付いていない綺麗なメラミンスポンジを使いましょう。

アクリル水槽掃除は冷たい水を使わない方が良い

基本的に丈夫なのですが、ちょっとしたことでひび割れてしまうこともあります。冷たい水をかけて急激に温度変化させるとひび割れる可能性がありますので、掃除の際、冷たい水に気を付けましょう。直射日光で温まったあとに冷たい水をかけるのはかなり危険です。温度調整が出来る水道であれば、熱すぎず冷たすぎずの水温で掃除するようにして下さい。

傷の修復について

アクリル水槽専用研磨剤 水槽美人 50g

掃除していて傷を発見した場合は、専用の研磨剤を使って修復しましょう。画像のような研磨剤が販売されています。販売価格は少し高めですが、沢山使うものではない為、長く使って行けます。研磨剤によって傷が消える、もしくは目立たない状態に出来ます。ただし、深い傷は消せません。また、ひび割れも修復出来ませんので、浅い傷に使いましょう。

アクリル水槽とガラス水槽はどっちが安い?

価格差も気になりますよね!価格差はサイズによって変わるところで、小さいサイズであればガラス水槽の方が安く、大型水槽になるにつれアクリルの方が安くなります。一般的にアクリルは大型魚飼育で使われることが多く、小さい水槽はガラスの方が沢山作られていることも理由の一つです。また、小さいガラス水槽でもメーカーによっては高価な場合もあります。

アクリル水槽の45・60・90サイズの価格

45㎝小型サイズの価格は?

45×45×45 アクリル水槽 白底(5t)

代表的なサイズである60㎝水槽が置けない場合は、45㎝サイズを選びましょう。45㎝であれば、アクリルの場合、1万円から1.5万円ほどで販売されている場合が多いです。ただし、画像のような45㎝のキューブタイプの水槽ですと、奥行きも大きいので販売価格が上がってしまいます。45㎝サイズはとても扱いやすいサイズですが、この大きさはガラス水槽でも構わない大きさとなりますので、特別な理由が無ければガラス水槽を選んでも良いでしょう。

60㎝中型サイズの価格は?

60×30×36 アクリル水槽 (5t) 白底

60㎝サイズは1.5~2万円ほどの販売価格となっていることが多いです。ガラス水槽であれば、60㎝ならもっと安く販売されていますので、かなりの価格差を感じるかもしれません。60㎝サイズで大型魚を飼育することはほぼありませんので、60㎝サイズも、特別な理由が無ければガラス水槽でも良いでしょう。なるべく扱いやすい、軽い60㎝水槽が欲しい方は検討してみて下さい。小型魚を初めて育てる方は、下記記事で紹介している60㎝ガラス水槽セットがおすすめです。


90㎝中~大型サイズの価格は?

90×45×45 アクリル水槽クリア底 (5t)

90㎝サイズになると、2~2.5万円ほどの販売価格になることが多いです。90㎝サイズは中型~大型魚が飼える大きさになってきますので、90㎝からはアクリル水槽を検討してみても良いでしょう。90㎝のガラス水槽は、60㎝のガラス水槽と比べて中々値段も高くなります。90㎝の水草水槽を作る場合はガラス水槽で構いませんが、90㎝で迫力ある魚を育てていく場合はアクリル水槽を検討してみて下さい。

120㎝以上のサイズの価格は?

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90㎝を上回ると、販売価格もかなり高くなってきます。120×45×45㎝の水槽であれば、4万円程度で販売されていることが多いですね。更に大きくなれば、販売価格も更に高くなります。ただ、ガラス水槽と比べると安価になってきますので、大きくなる程アクリルのメリットを感じられます。2m超えの水槽も販売されていますので、超大型魚を育てたい方はチェックしてみて下さい。

アクリル水槽はオーダー出来る

特殊なアクリル水槽が欲しい場合はオーダー

オーダー製作もよく行われます。これは先述したように、加工しやすいという特徴があり、特殊な形をオーダー出来たり、オリジナルの規格にオーダー出来たりする為です。もちろん、単純な形よりも価格は上がってしまいますが、その分、ピッタリ合った素敵な水槽が出来ます。お店に特殊な水槽を置きたい方は是非オーダー製作を検討しましょう。超大型水槽ももちろんオーダー出来ます。

オーバーフロー加工をオーダーして良い水槽環境に

特殊な形じゃなくともオーダーするケースに、オーバーフロー加工があります。オーバーフローとは、水槽の下にもう一つ水槽(濾過槽)を設置するろ過方式のことなのですが、この方式にする場合、上の水槽に管を通す必要があり、特殊な加工が必要となります。そういった加工がしやすいこともアクリルの強みで、大型魚水槽ではアクリルのオーバーフロー水槽がよく使われています。

アクリル水槽を自作する方法①

アクリル水槽を自作する人は意外と多い

アクリルはプラスチックの一種ですので、自分で加工し、自作することが可能です。水槽を作るとなると難しそうに思われるかもしれませんが、理想の大きさに切ったアクリル板を接着剤でくっつけるだけと考えると、かなり簡単そうに感じられませんか?もちろんサイズのズレは許されませんし、接着が甘いと水漏れの原因になりますので、丁寧に作る必要はありますが、自作自体は誰でも行えるのです。

アクリル水槽を自作するのに必要なもの

自作する為に必要なものは、アクリル板とアクリル専用の接着剤、防水のコーキング剤、アクリル用のカッターの4つです。アクリル板は、作りたい水槽サイズ以上のものを購入しましょう。厚みも計算に入れる必要がありますので、60㎝水槽を作りたい時は、それ以上の大きさのアクリル板を購入して下さい。

アクリル水槽を自作する方法②

アクリル板をカットする

まずはアクリル板をカットしていきましょう。アクリルには紙のようなものが貼ってありますので、その上に定規を使って下書きを書きます。そして、画像のようなアクリル用カッターを使って溝を掘っていきましょう。何回も溝を掘り、深く溝を掘れたら、パキッと折ります。なるべく深く溝を掘ることで綺麗に折れます。下書きを間違えないようご注意下さい。

接着剤でくっつける

パーツが用意出来たら、接着剤でくっつけていきます。よく使われているのが、画像のアクリサンデー接着剤です。まずはパーツ同士をテープなどで仮止めしておき、その上で接着剤を継ぎ目に付けましょう。注射器のようなものが付属していると作業が簡単になります。すぐにはくっ付きませんので、1日待ちましょう。

アクリル水槽を自作する方法③

コーキング剤で隙間をふさぐ

接着剤で板と板とをくっ付けても、実は隙間があります。その隙間を埋める為に、防水のコーキング剤を使いましょう。周りに付かないようにマスキングテープをしてから、バスボンドQなどを塗布していきます。このコーキング剤もすぐには固まりませんので、1日待ちましょう。


水漏れの確認をして使用開始

コーキング剤がしっかり固まったら、水を入れてみましょう。水を入れてみて、水漏れしていたら、コーキング剤を更に足します。2~3日水を入れていても漏れていなければ完成です。

アクリル水槽に関するTwitter

アクリルは熱でも加工可能

こちらのツイートでは、ヒートガンを使用してアクリル水槽を加工することが書かれています。実は熱を使って加工する方法も一般的で、継ぎ目を無くす為に、板を接着せず、曲げて水槽の形にする方式もあります。少し凝ったやり方になりますので、慣れてきたらチャレンジしてみて下さい。

金魚でもアクリル水槽

こちらのツイートでは、90×45×45㎝のアクリル水槽に金魚を入れている様子が紹介されています。実は金魚はとても大きくなる魚なのですが、水槽サイズが小さいとあまり大きくなってくれません。巨大金魚に育てたい方は、是非大きな水槽で育ててみて下さい。90×45×45㎝サイズのガラス水槽は中々重たいのですが、アクリルであれば軽いので扱いやすいですね。

水族館の水槽はアクリル

こちらのツイートでは、水族館のアクリル特殊水槽が紹介されています。水族館には時折面白い形の水槽が置かれていますよね。ああいった水槽のほとんどはアクリルで出来ています。また、アクリルは分厚く作っても透明度が保たれる為、水量がとてつもない水族館の水槽でも耐えられるのです。

世界最大のアクリル水槽

こちらのツイートでは、世界最大のアクリル水槽が紹介されています。ギネス記録を達成しており、なんと幅は約33mもあるのです。これだけの大きさですので、厚みも相当なものになります。プラスチックの一種と聞くと不安になるかもしれませんが、実はとても強度がある素材です。

まとめ:アクリル水槽とは?

今回の「アクリル水槽とは?ガラス水槽との違いや、寿命・掃除・自作方法を解説!」はいかがでしたでしょうか?アクリル水槽とはどのようなものなのかから、自作する方法まで解説させて頂きましたが、大型魚を育てるなら是非使いたい特徴を持っていましたよね。45・60㎝サイズであればガラス水槽で十分ですが、90・120㎝以上の水槽を検討している方は、是非アクリル水槽もチェックしてみて下さい。

アクリル水槽が気になる方はこちらもチェック!

今回はアクリル水槽についてご紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚や金魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。