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サンゴの種類は?種類別の特徴や飼育方法を詳しく解説!毒はある?

サンゴの種類はどれくらいあるのか、どのような種類があるのかをご存知でしょうか?暖かい海に生息するサンゴは、実はとても種類が多く、見た目もそれぞれに違いがあります。今回はそんなサンゴの概要から大まかな種類の解説、飼育方法などを解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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サンゴの種類は?

サンゴ飼育や海水魚飼育をこれから始める予定の方は、サンゴは実は種類豊富であることを知らないかもしれません。世界中の暖かい海に生息しており、色とりどりで、形も様々なサンゴはとても魅力的な存在です。また、その生態も非常に興味深く、あまりサンゴに詳しくなかった方は驚く情報もあるはず。今回はそんなサンゴの概要から大まかな種類と育てやすい種類の名前一覧、飼育方法などを解説していきます。

サンゴの特徴

サンゴとは?

そもそもサンゴとはどういった生物なのかが気になりますよね。サンゴは植物と勘違いされることが多いのですが、実は刺胞動物(しほうどうぶつ)と言い、動物の一種なのです。動物と聞くとよく動き回る生き物をイメージしますので、驚く方も多いですよね。刺胞動物にはクラゲやイソギンチャクも属しており、そういった生き物の仲間だと言えます。因みに、サンゴ自体は約5億4千万年前に出現した古い生き物です。

群体サンゴ

サンゴは色々な分け方が出来る生き物ですが、多くの方がイメージするのが群体サンゴかもしれません。画像のように、沖縄などのサンゴ礁のイメージが強いですよね。サンゴのゴツゴツとした部分は骨格にあたり、本体はポリプと言います。そのポリプが沢山集まり、まるで一つのサンゴの如く固まっているものを群体サンゴと言います。サンゴ礁は沢山のポリプの骨格によって、長い年月をかけて作られているのです。

単体サンゴ

群体サンゴに対して、単体で生きているものを単体サンゴと言います。こちらは、触手は沢山出ていたとしても、本体であるポリプは一つだけ。群れにならないので壮大な景色にはなりませんが、非常に可愛らしい存在です。

サンゴは産卵する

サンゴの特徴として覚えておきたいのが、産卵することです。先述した通り動物の一種ですので、産卵して増えていきます。産卵時期は種類によって異なりますが、5月~8月頃の暖かい時期に産卵し、画像のように幻想的な光景になることで知られています。画像は沢山あるものの、実は自然下の産卵を見るのはレアな光景ですね。また、産卵後は臭いがあるため、沖縄の方で、海が臭っている時はサンゴの産卵があったんだと分かる方もいます。

サンゴには毒がある?

イソギンチャク同様に毒を持つ

名前を聞くとなんとなく優し気なイメージがある生き物ですが、実は毒を持っているのも特徴の一つです。刺胞動物の仲間であるクラゲやイソギンチャクも毒を持っているように、サンゴも触手に毒があります。サンゴで傷を作ってしまうと毒が入ってきてしまい、化膿することがあります。その場合はすぐに海水で洗って病院へ行く必要がありますので、慎重に扱うようにしましょう。

触手で捕食するサンゴ

サンゴがどのように栄養を得ているかも興味深いところですよね。実は体内に褐虫藻という植物の一種がいて、光合成をしているのです。しかし、中にはこの褐虫藻がいない種類もいて、その場合は毒のある触手で捕食して栄養とします。とはいえ大きな獲物を捕まえている訳ではなく、プランクトンなどの小さな獲物を捕まえています。また、褐虫藻がいないサンゴは光合成の必要がない為、深い海に生息していることが多いですね。

サンゴは世界で約800種類も存在する

サンゴは種類豊富な生き物

サンゴはとても種類が多いのも特徴で、なんと世界には約800種も存在するとされています。その内、沖縄には約200種類がいますので、日本で野生のサンゴを見たい方は沖縄に行きましょう。沖縄でダイビングをすれば、色々な種類が見られます。沖縄より北にも生息はしていますが、沖縄から離れるほど減少しますので、壮大な景色を見たい方は、やはり沖縄がオススメです。

飼育出来るサンゴは?

沢山の種類が生息していますが、実はほとんどのサンゴが飼育可能です。とはいえ、種類によってはやはり難しいものもいて、上級者でも難しいものには手を出さない方が良いでしょう。そういった種類は高価な機材が必要となります。育てやすい種類は後述して紹介していますので、是非参考にしてみて下さい。

サンゴが減っている?

沢山の種類が現時点ではいますが、沖縄だけではなく、世界中でサンゴが減少しつつあると言われています。サンゴは繊細な動物で、僅かな環境変化でもいなくなってしまう可能性があるのです。減少を食い止める為に色々な活動がされていますが、沖縄のサンゴはどんどん減っていってしまうかもしれません。

サンゴの種類は大別して2種類

ハードコーラル

サンゴの種類を大別すると、ハードコーラルとソフトコーラルの2種類に分かれます。ハードコーラルは硬い骨を持っている種類で、画像の通り、見た目にも硬そうなのが特徴的。また、ハードコーラルの中でもLPSとSPSに分かれており、LPSはポリプが大きく、SPSはポリプが小さいのが特徴です。ポリプの大きなLPSの方が飼育難易度は低いので、ハードコーラルに興味のある方は、まずはLPSから育ててみましょう。

ソフトコーラル


ハードコーラルが硬い骨を持っているのに対し、ソフトコーラルは硬い骨が無く、小さな骨片を持っているサンゴで、軟体サンゴという名前でも呼ばれています。画像のように見た目にも柔らかそうですよね。ソフトコーラルは水質が多少悪化しても耐えられる生命力があるので、飼育初心者の方はまずはソフトコーラルから始めるのがオススメです。

陰日性のサンゴとは?

陰日性のサンゴは捕食する

陰日性サンゴは捕食して栄養摂取をするタイプで、陰日性もハードコーラルとソフトコーラルに分かれます。陰日性ハードコーラルはキサンゴ、陰日性ソフトコーラルはヤギなどが知られています。

陰日性のサンゴは飼育が困難

陰日性は捕食をして栄養補給をしないと死んでしまいますが、その補給が難しいので飼育は上級者向けとされています。ポリプ一つ一つに給仕する手間はもちろんですが、水質変化に弱い種類が多く、非常にデリケートな生き物なのです。中でもソフトコーラルタイプは給仕が難しいので、長く育てるよりは、しばらく眺めるだけという方も多いですね。

飼育しやすいサンゴの種類一覧①

スターポリプ

最も飼育しやすいサンゴの内の一つがこちらです。名前も可愛らしく、育てやすいのでとても人気がありますね。画像のように、蛍光グリーンタイプだと芝生のような見た目になるのが特徴。また、名前の通り、ポリプが星型になっています。触手が長めでフサフサしているタイプがあり、ラーメンスタポという名前で呼ばれるものもあります。

スターポリプの飼育について

今回紹介する種類一覧の中でも非常に育てやすい種類ですので、初心者でも気軽にチャレンジ出来ます。しっかりと濾過して、水換えをちゃんと行っていれば心配ありません。照明は特別なものを用意する必要はありませんが、青色のライトを当てることでグリーンがより良く維持されます。

飼育しやすいサンゴの種類一覧②

ディスクコーラル

こちらもソフトコーラルで良く知られている種類で、名前の通りディスク状になっているのが特徴です。形は円盤型ですが、色はバリエーションがあり、画像のような色や、グリーン、レッド、ブルーなど色鮮やかなのも良いですよね。育てていると勝手に増えていくことが多く、初心者の方でも増やす楽しみが味わえます。

ディスクコーラルの飼育について

こちらも今回紹介する一覧の中で最も育てやすい種類の一つで、水質が多少悪くなっても問題ありません。海水魚をある程度入れていると水質が悪化しやすくなりますが、そういった水槽でも安心ですね。逆に、こちらは育てられない水槽では他のサンゴは育てられないと言われる程です。是非、海水魚と一緒に華やかな水槽を作ってみて下さい。

飼育しやすいサンゴの種類一覧③

ウミキノコ

名前の通り、キノコのような見た目をしたサンゴです。ソフトコーラルらしい柔らかそうな雰囲気がありますよね。一見イソギンチャクにも見えますが、実はサンゴです。触手が長く動きがありますので、華やかなサンゴと言えます。

ウミキノコの飼育について

こちらは先述した種類よりも少しだけ飼育難易度が上がりますが、育てやすい種類の一つです。しっかり濾過をして、水換えを定期的に行っていれば問題ありません。照明は明るめを好みますので、ある程度光量が必要となります。また、揺れる程度の水流がある方が良い調子が保たれます。

飼育しやすいサンゴの種類一覧④

マメスナギンチャク

こちらは見た目が強烈なソフトコーラル。イソギンチャクに近しい種類で、名前にもギンチャクと入っています。こちらは群体になるタイプで、ポリプが集まっているのが特徴。カラーバリエーションが豊富な種類で、珍しい色・模様の個体は高値で取引されることもあります。初心者でも育てやすい種類ですが、上級者にも好まれるサンゴですね。

マメスナギンチャクの飼育について

今回ご紹介する種類一覧の中でも最も育てやすい種類の一つで、ディスクコーラル・スターポリプと並んで初心者にオススメです。基本的なサンゴの育て方を守っておけば順調に育ってくれます。また、環境が合えば増えていきますので、次第に賑やかな水槽になるのもメリットの一つ。価格も安価なので、気軽にチャレンジしてみましょう。

飼育しやすいサンゴの種類一覧⑤

カワラフサトサカ


こちらはフサフサした見た目が可愛らしいソフトコーラルの一種。色合いもキレイで人気です。画像のような薄い色をしたものが多いのですが、中には蛍光グリーン個体もいます。蛍光グリーンのものは飼育難易度が上がってしまいますので、初心者の方は通常の個体から育てるのがオススメですね。

カワラフサトサカの飼育について

こちらも今回ご紹介する種類一覧の中で育てやすい種類の一つですが、光は少し強めに当て、水流も合った方が調子が保たれます。逆に、光が弱かったり水流が無かったりすると弱々しくなってしまいますので、育てる際は環境に注意しましょう。

飼育しやすいサンゴの種類一覧⑥

オオスリバチサンゴ

こちらは名前の通り、スリバチのような形をしたハードコーラルのサンゴです。成長するに従って、名前通りの大きなスリバチになっていきます。画像はシンプルな雰囲気となっていますが、良いアクセントになってくれる存在です。

オオスリバチサンゴの飼育について

ハードコーラルのサンゴは飼育が難しいものが多いのですが、こちらは中でも育てやすいので、初心者の方でもチャレンジ出来ます。まずはソフトコーラルを育てて、次に挑戦してみると良いでしょう。濾過や水流も、基本的な具合で問題ありません。

飼育しやすいサンゴの種類一覧⑦

エダアワサンゴ

こちらは花のような見た目のハードコーラルで、非常に可愛らしく人気があります。また、安価に販売されていることが多いので、初心者の方でも気軽にチャレンジ出来るのが嬉しいですよね。

エダアワサンゴの飼育について

こちらもソフトコーラルよりは多少難しくはなりますが、ハードコーラルの中でも簡単な方ですので、ソフトコーラルに慣れたタイミングで挑戦してみましょう。水質を綺麗に保っていれば順調に育ってくれます。

サンゴ(ソフトコーラル)の飼育方法①

用意するもの①水槽

これから飼育し始める方は、まずは水槽を用意しましょう。大きな水槽ほど水質が保ちやすいのですが、画像のような小さな水槽でも構いません。設置したい場所に置けるサイズの水槽を購入しましょう。

用意するもの②ろ過装置

サンゴ飼育で最も大切な機材の一つがフィルター・濾過装置です。小さな水槽であれば外掛け式を、ある程度のサイズの水槽なら外部フィルターを使用すると良いでしょう。また、タンパク質を処理するプロテインスキマーを設置すると非常に環境が良くなります。サンゴを本格的に飼育している方は、プロテインスキマーだけを使用したベルリンシステムを採用する方もいますが、海水魚も一緒に育てるのであれば、フィルター+プロテインスキマーで良いでしょう。

用意するもの③照明

ソフトコーラルのサンゴを育てるのであれば、通常のライトで構いません。ただし、画像のように青系のライトを使うと状態が良くなったり、また見た目にも良くなります。青色のライトも検討してみましょう。

用意するもの④水流ポンプ

ハイドール コラリア ナノ900(西日本用:60Hz) 水流ポンプ

出典:Amazon
出典:Amazon
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サンゴを順調に飼育する上でポイントとなるのが水流です。フィルターからも水流が生まれますが、水流がより必要な種類を育てる際は、画像のような水流ポンプを検討しましょう。水槽サイズによってパワーが違ってきますので、大きな水槽であれば強いポンプを用意して下さい。

用意するもの⑤人工海水

レッドシー コーラルプロソルト 660L用 (袋) 人工海水

サンゴは沖縄などに生息する海水の生物ですので、水も海水にする必要があります。そこで、画像のような人工海水を用意しましょう。水替えの度に消耗するものですので、ある程度容量のある製品を購入しても大丈夫です。

用意するもの⑥ヒーター&クーラー

暖かい海の生き物ですので、ヒーターが必要になります。また、夏場で暑すぎる場合も危険ですので、水槽用のクーラーも用意しておきたいですね。

用意するもの⑦ライブロック


ライブロックはただの岩ではなく、バクテリアが付着している「生きている岩」です。バクテリアは水質を保つために重要な役割を担っていますので、入れておきましょう。また、サンゴはライブロックに設置することが多いので、セットで考えておくと良いですね。

サンゴ(ソフトコーラル)の飼育方法②

サンゴの導入

水槽を準備し、サンゴをお店で購入したら、早速水槽に入れましょう。海水魚を水槽に入れる際は色々気を付けなければいけませんが、ソフトコーラルのサンゴの場合は海水魚のように神経質になる必要は無く、そのまま入れてしまって構いません。ただ、初めて飼育する場合は、念の為に水合わせをしておくと良いでしょう。袋を浮かべて水温を合わせてから、袋の中に水槽の水を入れて水質を合わせ、そこから水槽に入れてあげます。

サンゴはライブロックへ

ライブロックが入れてある場合は、サンゴをライブロックの上に設置しましょう。サンゴが砂に直接当たると状態が悪くなる可能性がありますので、ライブロックの上が安心です。スターポリプは砂の上に設置しても構いません。また、あくまでも動物ですので、安定していてストレスのかからない場所に置いてあげて下さい。

水換えをしっかり行うこと

ソフトコーラルを導入したら、後は適切な環境を保ってあげるだけで大丈夫です。海水魚を飼育していない場合でも、週に2割程度の水を換えてあげましょう。海水魚を飼育している場合は3割ほど変えてしまって構いません。また、水槽にはコケがよく付きますので、コケ掃除も一緒に行いましょう。スクレイパーがあると簡単にガラス面のコケが取れます。

機材のメンテナンス

普段の水換えに加え、2週に1度、プロテインスキマーを掃除しましょう。また、数ヶ月に一度は使用している機器全体の掃除も行います。海水魚を育てていると特に汚れやすいので、定期的に綺麗にしてあげたいですね。ただし、バクテリアが一気にいなくなるほど掃除してしまうと環境悪化に繋がってしまいますので、掃除をする際は少しずつ行いましょう。

サンゴに関するTwitter

サンゴは食べ物も排泄物も出入り口が同じ

こちらのツイートでは、サンゴが動物であることと、腔腸(こうちょう)動物であることが書かれています。腔腸動物は食べ物を食べる部分と排泄物を出す部分が同じになっており、私たち人間からすると驚きの構造ですよね。

沖縄で遊ぶ際は毒に注意

こちらのツイートの方は、沖縄で遊んだ際に毒が入ったかもしれないことを書かれています。サンゴの毒は甘く見れませんので、沖縄のサンゴ礁で遊ぶ際は十分注意しましょう。もし毒が入った場合は病院へ行った方が良いですね。

まとめ:サンゴの種類は?

今回の「サンゴの種類は?種類別の特徴や飼育方法を詳しく解説!毒はある?」はいかがでしたでしょうか?サンゴの概要や毒を持つ等のマメ知識、育てやすいサンゴの名前などをご紹介させて頂きましたが、すぐサンゴを育ててみたくなった方も多いかもしれません。海水魚飼育よりもデリケートな部分がありますので、丁寧に飼育しましょう!

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