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コッピー(アカヒレ)は熱帯魚?飼い方を解説!初心者でも産卵・繁殖できる?

コッピーをご存知でしょうか?熱帯魚を販売しているお店でよく見かけますが、コッピーは熱帯魚なのか、また育てやすい魚なのかを知っている方がまだまだ少ないようです。今回はそんなコッピーの知識、飼い方、産卵・繫殖方法などを解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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コッピーの飼い方は?

コッピーという魚を聞いたことがある方は多いかもしれませんが、その詳しい生態や飼い方まで知っている方はまだまだ多くない様子。初心者でも簡単に育てられ、また生命力も高いので好まれている魚です。今回はそんなコッピーについての知識、オスメスの見分け方、飼い方、産卵・繫殖方法などを詳しく解説していきます!はじめて育てる方は不安が多いかもしれませんが、簡単に育てることが出来る魚ですよ!

コッピーは熱帯魚?

コッピーとは?

本当の名前は「アカヒレ」と言います。コイ科タニクチス属アカヒレという分類で、コイの仲間ですね。他の呼び方はプアマンズネオン、ホワイトクラウドマウテンミノーなどがありますが、日本ではほぼ、アカヒレかコッピーのどちらかの呼び方をします。詳しい原産地は不明とされていますが、中国とベトナムで自生をしていました。現在は中国の自生アカヒレは絶滅寸前となっています。

コッピ―は熱帯魚

一応熱帯魚なのですが、あまり熱帯魚のような扱いをしなくても生きていられることから、熱帯魚ではないと勘違いされることがあります。通常の熱帯魚は冷たくなると死んでしまいますよね。大体20度くらいの温度を好む熱帯魚なのですが、冷たさにも暑さにも耐えることが出来るため勘違いされるのです。

コッピ―は初心者でも育てやすい熱帯魚

日本で沢山育てられている理由は、飼い方が簡単で、初心者でも育てられることが理由の一つです。金魚などを飼ってみたけど死んでしまったという経験を多くの方が持っており、そのイメージで魚は難しいと考えている方も、コッピーなら育てられるはず。それほどまでに生命力が高く、コップでも育てられることから「コッピー」と名付けられたのです。

コッピーのオスとメスの違い

オスとメスの違い①

オスもメスも同じような見た目をしていますので、少し見分けづらい魚です。しかし、実はオスとメスの見分け方があり、よくよく見てみると違いが二つあるのです。若干ではありますが、アカヒレはオスの方がメスよりも色が鮮やかですよね。動物界や魚類はオスがメスにアピールをするために派手な外見をしていることが多く、例えばメダカの仲間であるグッピーもオスの方が鮮やかです。

オスとメスの違い②

もう一つの違いは体の形です。色よりもこちらの方が分かりやすく、メスの方が丸いのが特徴です。メスは大きくなるとお腹が膨らんでくるので見分けられるようになります。ですが、生後1年も経ってないとまだ違いが出にくいのが難点ですね。また、オスは喧嘩の際やアピールの際にヒレを広げる「フィンスプレッディング」という行動をとります。

コッピーの寿命

育てる上で気になるのが寿命ですよね。寿命は通常、約3年とされています。しかし寿命は環境によって変わってくる部分で、適切な環境で強い個体を育てた際は5年以上の寿命となることもあります。因みにメダカの仲間は1~2年である場合が多いので、小さな熱帯魚の中では長寿命の部類に入りますね。数年の寿命があることを前提に育てていきましょう!

コッピ―の種類

アカヒレ

まず一つ目の種類が本種「アカヒレ」です。尾ひれの根本に美しい赤色があり、大きさは大体4㎝ほど。元々の産地は分かっていませんが、中国ではないかとされていますね。現在では自生しているものがほとんどおらず、養殖したものが販売されています。アカヒレとして販売されているものは中国で養殖されたものがほとんどです。

ゴールデンアカヒレ

二つ目の種類が「ゴールデンアカヒレ」です。こちらは突然変異で生まれた種類で、非常に美しく、コッピー好きな方に愛されていますね。光の当たり具合によって目の周りが青くなります。熱帯魚のお店に行けばいつもいるという魚ではありませんので、もし見かけたら購入を検討したいですね。こうした突然変異種は自然界ではほとんど絶滅してしまうので、奇跡的な種類と言えます。

ロングフィンアカヒレ

三つ目は「ロングフィンアカヒレ」です。こちらは名前の通り、尾が長くなるよう品種改良されたコッピーであり、こちらも美しいので愛されていますね。産地は東南アジアとヨーロッパとなっています。アカヒレ本種は他の熱帯魚と比べると少し地味な印象があるかもしれませんが、こちらの品種は派手さがありますので、水槽を賑やかにしてくれます。

ベトナムアカヒレ

4つ目の品種が「ベトナムアカヒレ」です。こちらは他のコッピーと比べて生命力が少し弱く、寒い時期はちゃんと保護してあげる必要があります。特徴は体の横の線がハッキリしているところです。またサイズも少し大きいのもポイントですね。販売される時はちゃんと「ベトナムアカヒレ」と書かれることが多いのですが、書かれていなければサイズと線を確認しましょう!


コッピーの飼い方①用意するもの

水槽

まずは飼う為に必要なものを用意していきましょう!水槽というと大きなものを想像するかもしれませんが、数匹育てる程度であれば大きなものは必要ありません。20㎝程度の水槽でも十分に育てられるのですが、他の魚も共生させたい、また水槽内を綺麗に管理したい方は30㎝~45㎝程度の水槽がおすすめです。大きな水槽になるほど重量も重くなりますので、置き場所には注意して下さい。

底床

育てる上で出来れば用意したいのが「底床」、水槽の下にある砂のようなものです。底床はさまざまな種類があり、砂のようなものや石などがあります。水草を使って産卵・繫殖をさせるのであれば土系のものを使い、産卵・繫殖を考えないのであれば細かな石のもので構いません。他にもいろいろな商品がありますが、初心者の方はベターな砂や石のものをから始めることをおすすめします。

カルキ抜き

コッピーに限らず、魚を育てる際に絶対に用意しなければいけないのが「カルキ抜き」です。水道水にはカルキが含まれており、魚にとって非常に有毒な成分ですので危険です。カルキ抜きは水道水を日光に一日あてておくだけでも抜くことは出来るのですが、水換えの度に一日あてておくのも大変ですので、初心者の方はカルキ抜きを用意することをおすすめします。テトラのコントラコロラインは定番のカルキ抜きですね。

濾過装置

水槽内を綺麗に保つ為に必要なのがフィルター・濾過機です。これを使うことで水中の汚れをとることができ、またフィルター内にバクテリアが繫殖して水質も保ってくれるのです。30㎝~45㎝程度の水槽であれば、初心者の方におすすめなのは外掛け式フィルターです。これは設置も簡単で、フィルター交換もすぐに行えます。よく販売されている初心者セットにも、大体外掛け式フィルター、もしくは投げ込み式フィルターが入っていますね。

ライト

ライトは必ずしも必要なものではありませんが、水槽内に水草を入れるのであれば用意しましょう。こちらもセット商品であればついている場合が多いものです。ライトは蛍光灯とLEDのものが現在販売されており、どちらを使用しても構いません。LEDの方が水草が育ちにくいと言われますが、高寿命であることが大きなメリットです。暗い時間帯にも眺めたい方は購入を検討しましょう。

ヒーター

暑さ・寒さに強い熱帯魚なので、日本国内であればヒーターやクーラー無しでも生きられます。しかし適温で育てた方が安心ですし、寿命も延びやすくなりますので、寿命を伸ばしたい方はヒーターなども検討しましょう。ヒーターにはいくつか種類がありますが、自動で温度調節をしてくれるタイプが初心者にはおすすめです。温度調節機能一体型のものであれば水槽内で幅をとりませんので見栄えも良くなります。

その他

その他にあった方がいいものとして、熱帯魚をすくうための網や、移す為の小さな水槽、水換えの為のバケツとホース、水槽の苔を落とすためのスポンジも用意しておきたいですね。魚は動きが早いので、手で捕まえるのは至難の業です。網なども合わせて、はじめて育てる初心者の方は用意しましょう。移す為の水槽は小さなものでも構いませんので、安価な虫かごでも大丈夫です。

コッピーの飼い方②環境

最初の環境作り

用意すべきものを用意したら、早速水槽を作っていきましょう。購入した水槽の中に、まずは底床を入れます。そして、水槽内にカルキ抜きをした水道水を入れましょう。まだ魚が入っていない状態ですので、水を入れてからカルキ抜き剤を入れても構いません。底床には汚れがついていますので、水を入れるとしばらくの間水槽内が濁ります。濾過機をオンにして、綺麗になるまで待ちましょう。

水合わせ作業

水が綺麗に澄んできたら、コッピーが入った袋、もしくは瓶を水に浮かべます。水合わせという作業で、これを行うことにより、水槽内の温度とコッピーのいる袋の水の温度が合ってきます。30分ほどたったら、次は袋の中に水槽の水を少し入れます。この作業で、水槽内の環境に少しずつ近づけていくのです。ある程度水を入れて慣らしたら、網などを使って水槽にコッピーを入れましょう。袋の中に元々入っていた水は汚れていますので、入れないことをおすすめします。

夏と冬の管理は?

水槽にコッピーを入れたら、いよいよスタートです。あとは餌やりなどをしながら管理するだけなのですが、気になるのは真夏、真冬の対策ですよね。先述しましたが、温度変化に強いので、日本の真夏・真冬は大抵乗り越えられます。しかし、寿命を伸ばすことを考えると、やはりヒーターやクーラーがあった方が良いでしょう。初心者の方はまずヒーター・クーラー無しで育ててみるのもありですよ。

コッピーの飼い方③餌

コッピーへの餌

餌は細かな粒状のものであれば何でも食べてくれます。メダカ用の餌は定番ですね。またアカヒレ用のエサも販売されていますので、お店にあればそちらを購入しましょう。より元気で長寿命な個体を育てたい方はミジンコなどの生きているエサを使うこともありますが、デリケートな魚ではありませんので、初心者の方は簡単な餌からはじめることをおすすめします。

餌やりの頻度


餌やりはどれくらい行えば良いのかも気になるところですよね。一日に二回あげても良いのですが、簡単に済ませたい方は一回でも構いません。数日与えなくても問題なく生きていられる魚ですので、その程度の頻度にすれば飼育も簡単です。また、餌は最初は少なめにして、どれくらい食べるのかをチェックしてみましょう。餌を与えすぎると水質悪化に繋がってしまいます。

コッピーの飼い方④他の熱帯魚との共生

コッピーは温厚な性格

コッピーをある程度育てていると、他の魚も入れてみたくなりますよね。コッピーの性格は温厚で、他の魚と共生して過ごすことが出来ます。ただし、大きな魚を入れると食べられてしまったり、また小さなすぎる稚魚を入れると餌と勘違いして食べてしまいますので、入れる魚のサイズはあまりかけ離れていないものにして下さい。少し喧嘩をすることもありますが、致命傷になるほどのダメージは与えません。

メダカと一緒に飼える?

コッピー同様に、初心者の方によくおすすめされるのが、メダカの仲間である「グッピー」ですよね。メダカ・グッピーもコッピーと一緒に育てることが出来ます。サイズもあまり違いませんので大事にはならないですね。ただし、メダカ類はよく産卵・繫殖をする魚であり、稚魚はとても小さいので食べられてしまう可能性があります。メダカ類を産卵・繫殖させる場合は別の水槽に移すなどの処置をしましょう。

金魚と同じ水槽は危険

メダカとは比べ物にならないくらい大きくなってしまう金魚は、一緒の水槽に入れない方が良いでしょう。金魚は非常に大きく育てることが出来る魚ですので、コッピーは間違えて食べられてしまうかもしれません。もしどうしてもメダカ同様に共生させたい場合は、水草を沢山用意して隠れる場所を作ってあげましょう。

エビは共生出来る

熱帯魚のお店に行くとよく見かけるのが「ミナミヌマエビ」や「ヤマトヌマエビ」といった透明で小さなエビです。これらのエビもコッピーは共生出来ますので、一緒に育ててみましょう。エビは水槽内を綺麗にしてくれる上に、温度にも強いので、メダカ類が入っていない水槽であればヒーター無しで育てることが出来ます。メダカ類を入れる場合は、20~25度を保ってあげましょう。

コッピーの飼い方⑤水の交換

水が汚れていると病気になる

見た目には分からないかもしれませんが、育てていると糞や食べ残しなどで水がどんどん汚れていきます。濾過機で綺麗にしているとはいえ、定期的に水を交換してあげないと熱帯魚たちが病気にかかってしまうのです。病気にならないよう定期的に水換えを行ってあげましょう。

水の交換方法

交換の頻度は一週間に一回が目安です。ただし、バクテリアが繫殖していない時期は水が汚れやすいので、最初の間は一週間に二回水換えをしてあげたいですね。水換えにはバケツとポンプ式ホースを使います。サイホンの原理で水をバケツに出していきましょう。大体3分の1程度水を出して、そこにカルキ抜きをした新しい水を足してあげます。ホースで水を出す際に、底床の汚れも吸い出していきましょう。また水を足す時は一気に足さず、水温変化に気をつけながら少しずつ足していきましょう。

コッピーの飼い方⑥主な病気

穴あき病

生命力が強く、普通に育てていればあまり病気にかかりません。しかし、水質がかなり悪化した際に「穴あき病」にかかってしまうことがあります。これは細菌性の皮膚炎で、体の側面などに充血が起き、次第に穴があいてしまうのです。元気な個体であれば感染はしないのですが、水換えを怠ると発生しやすくなりますのでご注意下さい。

コショウ病

コショウ病も同様に、元気な個体であればかからないのですが、管理を怠るとかかることがあります。こちらはコショウのような点が体に広がっていく病気で、治療するには、塩を少しだけ入れた水槽でしばらく過ごさせる、もしくは薬剤を入れた水槽でしばらく過ごさせるという方法が一般的です。それでも必ず治るとは限りませんので、気をつけて育てたいですね。

白点病

白点病はその名の通り、白い点がつく病気です。画像はベタという魚ですが、金魚やその他の魚でもよく起きる病気です。この原因は急激な温度変化によるものとされており、水換えでいきなり水温が変化したりすると発生する可能性が上がります。こちらも薬品などを使って治療をするのですが、悪化していると治らないこともあります。

コッピーの繫殖方法①環境

コッピ―は産卵した卵を食べてしまう

最後に、産卵・繫殖方法を知っておきましょう!ある程度育てるのに慣れてきたら期待してしまうのが繫殖ですよね。コッピーの産卵・繫殖は簡単なのですが、いくつかポイントがあります。コッピーは産卵をしたその卵を食べてしまう習性がありますので、産卵・繫殖をさせる際は卵を隔離したり、親コッピーを離したり、または隠さなければいけないのです。

水草を用意する


わざわざ隔離はせず、そのまま育てていきたい方は、水槽内に水草を沢山植えましょう。水草の中に卵が隠れますので、食べられる心配が減ります。また、産まれた稚魚は食べられないよう水草に隠れながら育ちますので、ある程度大きくなるまでは水草があった方が安心です。

コッピーの繫殖方法②交尾と産卵後の管理

オスとメスを産卵用水槽に入れる

元々一緒に飼育していればそのままでも構いませんが、別々で育てていた場合は一緒の水槽に入れましょう。メスとオスを入れると、上手くカップリングされれば繫殖行動がはじまります。温度さえ保っていれば季節はあまり関係ありません。産卵したあとに隔離する予定であれば、産卵用水槽を分けて準備しておくと簡単になります。

産卵後に水槽を分ける

必ずしも分けなければいけない訳ではありませんが、水草の量が少なめであれば卵が食べられるかもしれませんので、心配な方は分けてしまいましょう。稚魚も食べられてしまいますので、食べられないサイズまでは分けておいた方が無難です。

稚魚への餌やりは?

コッピーの稚魚はとても小さいので、最初は水槽内の微生物を食べて成長していきます。人工的にゾウリムシなどをあげる方法もありますが、初心者の方であまり手間をかけたくない方は自然に育ててみましょう。もちろん、人工的に管理をした方が生存率は高まります。

コッピーに関するTwitter

アカヒレだけは生き残る

こちらは、いろいろな魚を育ててみたものの、コッピーだけが生き残ったことが書かれています。この経験をされている方はとても多いのではないでしょうか。コッピーは熱帯魚界では生命力最強と言われており、かなりほったらかしにしたにも関わらず生きていたということも少なくありません。簡単に育てたい初心者に特におすすめですね!

最初が肝心

こちらは1年後に残ったコッピーの数について書かれています。コッピーは非常に生命力が強いのですが、最初の水質変化・環境変化だけは気をつけなければいけません。しばらくの間を超え、完全に環境・サイクルに慣れてしまえば、あとは長生きしてくれるケースが多いですね。

まとめ:コッピーの飼い方

今回の「コッピー(アカヒレ)は熱帯魚?飼い方を解説!初心者でも産卵・繁殖できる?」はいかがでしたでしょうか?誰でも簡単に育てられる魚であることが伝わったかと思います。とはいえ、全く手間をかけなくても良いという訳ではなく、病気にかかる可能性もありますので、定期的な管理は怠らないようにしたいですね。簡単にはじめられる水槽セットもよく販売されていますので、ペットショップなどでチェックしてみましょう!

コッピーが気になる方はこちらもチェック!

今回はコッピーの飼い方について解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚や釣りなど、魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。