検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

オヤニラミを飼育しよう!水槽内の環境や水温、餌など飼い方のコツを解説!

オヤニラミを飼育してみたいけどどうしようと思っている方も多いのではないでしょうか?飼育するうえで知識は必要です。オヤニラミの特徴や環境、餌や繁殖、混泳など必要な知識を学んで疑問を解消してみてから飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか?
更新: 2021年2月25日
肉屋のタカ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

はじめに

オヤニラミは観賞用として人気のある日本産の淡水に住む魚です。その存在感や肉食魚特有のワイルドさ、その反面なつっこいところや甲斐甲斐しい繁殖行動などかわいいところや魅力もたくさんあります。

魅力をたくさん発見するためにも寿命まで長く飼育したいところでしょうが、飼育する上での疑問は尽きないでしょう。特に質問の多い混泳や餌、淡水の水質や水温など飼育環境、寿命や繁殖など飼い方に必要な知識を紹介します。

オヤニラミの生態

オヤニラミは関西から九州までの淡水の河川に幅広く分布している日本在来種のスズキ目の一種です。流れの緩やかな淡水の河川の中流や下流で水質のきれいなところに生息しています。

水生植物が生えた環境を好み、基本的に回遊はせずに淡水のみに生息しています。成長した個体は基本群れを成さず、単独で生活しています。もともと寿命は長くないですが個体数も減少しており希少野生生物や絶滅危惧種に指定されています。

飼育する前の注意事項

オヤニラミは最近は開発のための工事や環境破壊により水質が悪化し生息地が減少しています。他にもブラックバスなどの外来種により生態系がかわってしまい食べられてしまうことも少なくありません。

在来種の個体数がが大きく減少したことにより環境省レッドリストの絶滅危惧I種に指定されています。自然の子息地域の県などでも希少野生生物や絶滅危惧種に指定されています。

特に滋賀県では条例によって指定外来種に指定されており、飼育できなくなったからといっても放流は禁止となっています。他にも香川県と徳島県では指定希少野生生物に指定されており、オヤニラミの捕獲や殺傷が禁止されています。

対象の地域の方は飼育する際は十分に注意してください。

オヤニラミの特徴

オヤニラミを飼育するうえで知っておくべき大きな特徴はいろいろありますが、特筆するべきは名前からもわかる通りその気性の荒さでしょう。他には神経質なので綺麗な環境を維持することです。個体の年齢や大きさや雌雄にもよりますが、その荒々しい性格や生息している場所などから飼育できる環境を整えていきましょう。

オヤニラミの性格

オヤニラミという名前そのままですが“たとえ親でも睨む”とか“親が睨みを効かす”という意味でつけられているみたいです。もともとの攻撃的な性格にプラスして、卵や稚魚をオスの親が守って育てる特徴からついたようです。 特に縄張りをもつオスの成魚は攻撃的です。

オヤニラミの寿命

オヤニラミの寿命は通常4~6年といわれます。寿命もありますが、5年ほどたってくると病気になったり体調の不調もでてきたりすることもあるそうなので飼い方を気を付けてあげましょう。

オヤニラミの価格

熱帯魚専門のショップや淡水魚を扱うお店、インターネットで購入可能です。個体の大きさや年齢にもよりますが500~2000円が平均価格のようです。小さい稚魚や寿命に近いものは安く販売されています。インターネットでは複数匹での販売もしているようなのでよく見てみましょう。

オヤニラミを飼う為に必要な水槽や道具


まずはオヤニラミの飼育環境から整えていきましょう。水槽や底砂、水草や隠れる場所などから水槽の水まで飼う為に必要な物はいろいろありますね。飼い方を調べて準備するときも楽しいですよね。1つ1つ楽しくそろえていきましょう。

水槽について

淡水魚であるオヤニラミの飼育には45㎝~120㎝の水槽が適切です。大きな理由は2つあります。一つは最大で15㎝ほどになるオヤニラミを単独で飼育する適切なサイズであること。

もう一つは綺麗な水質が必要な飼い方のため、ある程度の広さが必要だからです。複数の個体を飼う場合は縄張りを分けれる広さで飼うといいでしょう。

その他に必要な道具

必要な物は底砂や砂利、隠れるのに必要な流木や石、水草。あとは水温計にろ過力の高い外部フィルター、テトラコントラコロラインなどのカルキ抜きでしょう。あとはサーモスタットや金魚用の低温固定式ヒーターを準備して安定した水温調節をできるようにしてください。

オヤニラミの飼い方

道具もそろってきたところで飼い方も紹介していきましょう。神経質な魚なので飼育環境、特に水質管理には気を付けてください。また慣れるまでは隠れる場所を何か所かつくってあげるといいでしょう。

オヤニラミの飼育環境

もともと淡水の綺麗な河川に生息しているので、その環境に近いような風景が一番馴染みやすいでしょう。水草や石や流木のあるつくりが一般的ですが流木などを入れすぎると隙間に排泄物など汚れがたまりやすくなりますので注意が必要です。適度な隠れ家とマメな清掃を心がけましょう。

水質について

飼い方としては綺麗な水質と弱酸性から中性を維持することです。オヤニラミは神経質な性格のうえに水質の悪化に弱く、しかも排泄物の量が多く水が汚れやすいです。必ず週に1度は水替えや床材の清掃を行いましょう。

水温について

オヤニラミは淡水魚なので水温は15~28℃まで幅広く適応できます。幅広くとはいっても冬の時期の水温低下や夏場の水温の上がりすぎには注意が必要です。準備したサーモスタットや金魚用の低温固定式ヒーターを使用して水温調節を行ってください。

砂底について

砂底または砂利はまめな清掃がひつようなところですね。汚れがたまりやすいので気を付ける必要があります。週に一度の掃除のときに綺麗にあらってあげましょう。

オヤニラミの病気について


オヤニラミがかかりやすい病気はエラ病、水カビ病、マツカサ病、ポップアイになりやすいです。また寄生虫がつくこともあるそうです。季節による水温変化や水をきれいに保つことを怠らないように注意しなくてはいけません。他にも行動や体がおかしいと感じたら餌や飼育方法も再検討してみるべきでしょう。

オヤニラミの餌

オヤニラミは攻撃的でよく食べます。慣れてくればどんどん餌を食べてしまう。だからこそ注意する必要があります。食べすぎはもちろん体によくないですしバランスのよい食事でないと栄養失調になったりもします。

餌の食べ方は個体差もありますので自身で観察しながら注意するしかないでしょう。

好む餌

オヤニラミは川メバルとよばれるくらい似ています。口も大きく口に入る大きさの生物はほとんど餌としてたべてしまいます。慣れるまでは生餌のほうが食いつきがいいみたいです。

肉食魚用の粒状飼料もありますが慣れないと食べないし、少し塩分が強いという特徴もあります。個体の好みと餌の特徴を調べて適切な餌を選びましょう。

餌についてまとめ

餌に関して言えばどの餌がよいとか、ダメということはありません。逆に生餌を食べないという人もいればクリルや肉食魚用の粒状飼料だけを与えすぎると栄養失調になるという人もいます。

ワラジムシやコオロギなど昆虫はカルシウムを多く含んでいるという評価もありますし、小魚や川のエビなどは寄生虫がいるという人もいます。これだけは観察してみてください。

オヤニラミと混泳

いろいろな魚種が混泳している水槽は圧巻です。あこがれる人も多いでしょう。ですがオヤニラミは気性が荒く攻撃的な性格のため、混泳させるのが難しい魚種です。水槽の大きさや魚種によって混泳させる条件も変わってきますのでしっかり調べて検討してみてください。

オヤニラミの混泳特徴

オヤニラミが混泳するのが難しいのは性格と縄張り意識があることです。同じオヤニラミだと縄張りが重なると喧嘩しますし、小さい魚は食べてしまう。特に繁殖時期のオスは神経質で攻撃的なので注意が必要です。

おおきくない水槽ならセパレートするといいでしょう。混泳水槽を作りたいときは魚種や大きさに注意してみましょう。

混泳できる魚種について

基本的にはオヤニラミより大きな魚は食べませんが攻撃対象でないといえませんので混泳には十分に注意が必要です。メダカでは3日ももたないともいいますし、気性が荒くなる時期もあるそうです。

フナやコイ、タナゴなどの大きい魚は興味をもたないらしいですし、托卵の性質を持つムギツクも相性がいいらしいです。あとは大きな水槽なほうが安全です。

オヤニラミの繁殖

オヤニラミの繁殖期は春ごろから秋までが繁殖期です。判別が難しいですがオスとメスがいれば繁殖に挑戦できるかもしれません。オヤニラミはメスが卵を産み付けて、卵の状態から稚魚がある程度大きくなるまでオスが甲斐甲斐しく育児をします。


オヤニラミの繁殖行動

オヤニラミはペアがはっきりしない個体同士の混泳はハイリスクです。またオスとメスでも相性があります。仲が良くなったら様子をみてみましょう。繁殖期が近づくととオスの体は黒ずみ、ヒレに青いスポットが出てきます。メスはお腹がふっくらしてきます。

オヤニラミの産卵

自然の河川に生息いているオヤニラミは水草に産卵することが多いですが、水槽での飼育をしているときはパイプをえらばれることが多いようです。産卵したあとはオスが面倒をみます。

ヒレできれいな水を送ったりと甲斐甲斐しい育児がカワイイです。たまに卵を食べるみたいですが、一説にはあれはダメになった卵を排除している行動だという意見もあります。

産卵後に注意すること

産卵まではメスのオヤニラミが、産卵後はオスが担当します。ですので産卵後はメスはセパレートか違う水槽に移したほうがいいでしょう。育児期間のオスはかなり神経質になり、たとえメスでも攻撃対象になるでしょう。

稚魚は生まれて間もなくでもブラインシュリンプを食べるみたいなので与えてみましょう。

まとめ

こちらの記事を読んでオヤニラミの飼育に興味をもっていだたけたら幸いです。気性は荒いですが餌もよく食べますし育てやすい魚種だと思います。捕獲や放流を禁止している地域もありますのでしっかり調べたうえで飼育していただきたいと思います。 長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

魚の飼育が気になる方はこちらもチェック

オヤニラミ以外にも魅力的な魚はたくさんいます。どんな魚種を飼いたいのか迷っている人も多いでしょう。人気の高い他の魚種の飼育方法ものせますので、こちらのリンクもチェックしてみてください。