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線虫(センチュウ)とは?植物への被害を食い止める駆除&対策方法を解説!

ガーデニングや野菜を作っている人には大きな被害をおよぼす線のような虫、線虫(センチュウ)。いくら退治してもいつのまにかあらわれて気づくと植物や野菜に病気被害が蔓延しています。線虫(センチュウ)の種類と大きさ、その駆除・退治方法をご紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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線虫(センチュウ)の種類や駆除方法を知りたい!

センチュウとは「線虫」と書き、文字通り線のように細い細い形をした虫です。一度センチュウがあらわれたら完璧に駆除・退治するのは非常に困難といわれるほど。しかし、ネコブセンチュウのようにセンチュウ被害はハッキリとわかりやすいものが多いです。センチュウの種類と効果的な駆除方法をご紹介していきます。センチュウに悩む人必見です。

線虫(センチュウ)について

センチュウっていったいどんな虫?いつ気をつけたらいいの?センチュウ駆除対策もセンチュウを知ることで捗ります。ここではセンチュウについて見ていきたいと思います。

センチュウは病気なのか?

センチュウに寄生されたためにおこる被害は「線虫病」と呼ばれている病気です。害虫被害と病気の被害は分けられていますが、センチュウの大きさが非常に小さくて肉眼で見つけにくいこともあり、昔から病気として扱われてきました。その名残もあり、今でも線虫病という病気として分けられています。

大きさは

先ほど「肉眼では見つけにくい大きさ」とお伝えしましたが、実はよーく見るとセンチュウの姿は肉眼でも判断することができます。大きさだけでなく、センチュウの色も半透明というのがセンチュウを見つけにくくしているのです。その大きさは0.3mmから1mmくらいが一般的です。

発生時期は

センチュウも生き物ですので活動に適した温度があります。その温度は10度といわれており、土の中が10度程度の時期がセンチュウの発生時期といえます。日本では3月から10月ころがこの時期にあたります。

線虫(センチュウ)の種類

センチュウにもたくさんの種類があります。ひとつの植物の種類にだけ寄生するもの、多くの植物に規制するもの種類も様々です。代表的なものに「ネコブセンチュウ」がありますが、その他にはどのような種類のセンチュウがいるのか見ていきましょう。

ネコブセンチュウ

ネコブセンチュウは植物や野菜の根に寄生するセンチュウです。名前のとおり根をこぶ状にしてしまうという症状があらわれます。このネコブセンチュウに侵されると植物の生育が悪くなるのが特徴です。他に原因がなく植物や野菜が元気がなくなってきたら、ネコブセンチュウの影響ではないかと疑ってみてください。

ダイズシストセンチュウ

センチュウの種類の中には特定の植物だけに寄生するものも少なくありません。そのひとつがダイズシストセンチュウです。大豆や小豆など豆類の根にセンチュウが寄生します。気づかぬうちに根が侵されて植物、野菜の成長の邪魔をし、黄色く変色して枯れてしまうこともあります。

イネシンガレセンチュウ

稲という名前がついていますが、稲だけでなくいちごなどの植物・野菜にも寄生するセンチュウの種類です。株の中に入り込み栄養を吸い成長します。大きさは0.5から0.9mm程度。イネシンガレセンチュウに寄生された植物や野菜は葉の色が濃くなり、その先端だけが白く変色するという特徴があらわれます。


ネグサレセンチュウ

植物・野菜の根を腐らせるセンチュウの種類で大きさは0.5~0.8mm程度です。ネグサレセンチュウだけでも日本全国に20種類いるといわれています。

線虫(センチュウ)被害

ネコブセンチュウのように育成が悪くなるというもののように、センチュウ被害は「何となく元気がなくなってきた」というようなものから、枯れてしまうなど取り返しがつかないものまで様々です。センチュウ被害にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

見た目が悪くなる

植物や野菜の葉の色が黄色くなったり濃くなったり、白くなったりとセンチュウに寄生されることにより変化して見た目が悪くなることがあります。土壌の栄養不足と勘違いされる方も多いので、肥料をあげるだけでは治らなかったらセンチュウが植物や野菜に寄生している可能性もあります。

植物が枯れる

ネコブセンチュウなどのセンチュウに寄生されると、植物はだんだんと元気がなくなってきます。株の中にセンチュウがいて養分を吸ってしまうのでそれも当然ですね。放置しておくと、最悪植物が枯れてしまうという被害も出てきます。

植物が腐る

センチュウの中には、植物を腐らせてしまうという被害を及ぼす種類もいます。このようなセンチュウはやめに駆除してあげないと畑や庭全体に被害を及ぼしてしまいます。

線虫(センチュウ)の駆除方法

被害が出てしまってからのセンチュウ駆除の方法。センチュウを退治するにはどのような方法が有効なのでしょうか。にっくきセンチュウを退治する方法をご紹介します。

センチュウ退治の農薬

自分の育てている植物が元気がなく、センチュウ被害であると判断されたとき、センチュウ退治するには農薬を使うのが一番早くて効果があります。センチュウ退治の農薬には以下のようなものがあります。

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ネコブセンチュウの退治に効果的な農薬です。副次的な効果としてハモグリバエやアブラムシ退治にも効果があります。

センチュウ退治は難しい

農薬は、ふれるところにいるセンチュウには非常に効果的ですが、畑や土壌全体に広がってしまったセンチュウ、地中の奥深くに潜って逃げているセンチュウにはなかなか効果がありません。センチュウを完全に駆除するのは難しいといわれています。

線虫(センチュウ)が減らない理由


センチュウの被害を受け、その後しっかり退治したはずなのに気づけばまたセンチュウの被害が出てきている。それがセンチュウ退治の難しいところです。なぜセンチュウは数が減らずにいつのまにかあらわれてくるのでしょうか。

移動する

センチュウ駆除に農薬を使って、自分の庭や畑からはセンチュウがいなくなったとしても、土の中を移動してセンチュウがやってくることもよくある話です。センチュウという虫なので移動するのがやっかいです。

土壌のバランスが崩れる

センチュウでも住みやすい土壌、住みにくい土壌というものがあります。センチュウがいるのはバランスが崩れた土壌。センチュウがいることで、土壌のバランスが崩れたことに気づかないとセンチュウを呼び寄せやすい土壌であることが多々あります。土壌改善をしないかぎり、いくらセンチュウを駆除しても自分からセンチュウを呼び寄せていることになります。

線虫(センチュウ)対策

センチュウがやってきてから退治するのが難しいのならば、センチュウが来ないように対策すればいいのではないかと考えるでしょう。ここでは、センチュウが来ないようにする対策をご紹介します。転ばぬ先の杖でセンチュウを防いでいきましょう。

土壌つくり

センチュウ対策には土壌の消毒が良いというのが一般的にいわれていることです。しかし、いくら土壌消毒してもセンチュウはあらわれてきませんか?それは土壌のバランスが崩れているからです。センチュウ駆除のための土壌つくりに効果的な2つの方法をご紹介しましょう。

太陽光をあてる

まずは、センチュウが住みにくい環境を作ることとして簡単にできる方法として土を広げて太陽光にあてるという方法があります。これはプランターなど限られた範囲の土にやりやすい方法です。広大な畑などの土地ではマルチを敷いて土中の温度をあげてセンチュウ駆除するという同様の方法があります。

連作しない

土壌のバランスを崩さないこともセンチュウ対策となります。そのために有効的な方法といえるのが「連作しない」ということです。植物によって必要とする土中の栄養素が違います。同じ栄養素ばかりを吸収してしまうとどうしても土壌バランスが崩れます。

線虫(センチュウ)対策2

センチュウ対策をもう少し広範囲の畑などに行う場合は農薬や肥料としてセンチュウを殺虫する効果のあるものを使うのが一般的な方法です。センチュウを寄せ付けないために農家の人が行っている対策をご紹介します。

石灰窒素

石灰窒素は殺虫効果があるといわれています。センチュウが出てくる春ころから土壌にすきこんであげることで、センチュウにも殺虫効果を発揮します。ただし、石灰窒素は殺虫効果だけでなく「窒素肥料」になるのですき込む量に注意しましょう。

肥料

石灰窒素のようにセンチュウの駆除に効果のある肥料があります。それらを植え付けのときにすき込むことでセンチュウの被害を防ぐことができます。写真の「こっこりん」などがセンチュウ対策効果のある肥料となっています。鶏糞は土壌の中のすきこむとセンチュウ対策になるといわれています。


線虫(センチュウ)対策3

農薬などをなるべく使わずにセンチュウ対策をするには、コンパニオンプランツの力を借りる人も少なくありません。センチュウ対策として有名なコンパニオンプランツを3種類ご紹介します。あなたの大事な植物のそばに植えておくだけなので、安心で簡単にできるセンチュウ対策としておすすめします。

落花生

コンパニオンプランツなど、一緒に植えると植物の育成やセンチュウ被害に効果のある植物というものがあります。センチュウ対策に用いられるコンパニオンプランツのひとつに「落花生」があります。

マリーゴールド

畑などでは落花生がよくても、庭にやたらと落花生が植わっていたらちょっとおかしいですね。そんなときはマリーゴールドがおすすめです。マリーゴールドの根の範囲にはセンチュウが来ないといわれていますので、守りたい植物のすぐ脇に植えるとよいでしょう。

センチュウ対策のコンパニオンプランツとして麦があります。米と麦を交互に植える日本の米農家には、センチュウ対策の意味もあるのでしょう。

まとめ

日本全国、どこでもいていつの間にか被害があらわれているセンチュウ。種類もたくさんあり、虫だけに移動していってしまうので駆除や対策も難しいといわれています。プランターや鉢植えなど狭い範囲では太陽光にあてるなどの土壌消毒が簡単で効果的ですが、畑などの広範囲ではそうもいきません。農薬のお世話になることも考えた方がよいでしょう。その場所や広さに合わせたセンチュウ対策をして大切や植物や野菜を元気に育てていきましょう。

植物の病気が気になる人はこちらをチェック!

センチュウ以外の植物の病気や害虫についての記事もあります。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。