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クフィアの育て方!気になる花付きや長く育てる管理方法もご紹介!

クフィアは生垣や寄せ植えなど様々なシーンで活躍する植物。丈夫で花の期間も長く目立たないけれどガーデンの縁の下の力持ち、といった存在です。夏にしっかり切り戻しすること、冬の霜に当てないことがポイント。クフィアの花言葉や花付きがよくなる方法などをご紹介いたします。
更新: 2021年7月14日
Yukari.S
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クフィアってどんな花?

クフィアは、低木に属する植物です。クフィアは種類により1~2年草のものや多年草のものがあります。クフィアはメキシコを原産とし、日本へは明治から大正時代にかけてはいってきました。あまり目立つ植物ではありませんが、実は、クフィアは、寄せ植えの材料にしたり、生垣にするなど幅広いシーンで重宝されている植物です。

クフィアの花の特徴

クフィアは、春から秋のあいだのとても長く花を咲かせます。ほかの植物があまり花を咲かせない時期にも花を咲かせてくれるので寄せ植えにも重宝します。クフィアの種類により、多少花の時期にはばらつきがあるのですが、日本で出回っているタイプは、夏に開花の最盛期を迎える品種が多いようです。クフィアの花は、とても小さいものです。クフィアの花の形はやや長く筒のような形をしています。ただし、花びらのように見えているのは、実はガクです。

クフィアの葉の特徴

クフィアの葉っぱのひとつひとつは、とても小さいです。クフィアの葉っぱの色は明るいグリーンです。存在感を誇示しすぎない草姿から、クフィアは生垣として人気があります。

クフィアの花言葉

花言葉1「自由気まま」

クフィアは、もともと低木なので環境の合ったところではとても長く育ちます。その草姿は、樹木のように大地に根づくどっしりしたものではなく、草花のように繊細過ぎるものでもなく、まさに「自由気まま」なイメージで成長し、楽しげに花を咲かせることから生まれた花言葉です。

花言葉2「せつない思い」

クフィアの花はとても小さく目立たないものです。そのため、急いで通り過ぎた人からは気づいてもらえないほどのサイズ。ずっと長い期間花を咲かせているのにも関わらず気づいてもらえない、そんな花姿から「せつない思い」という花言葉が生まれました。

花言葉3「見事」

クフィアの小さな花に顔を近づけてじっくり観察すると、こんな小さな花のなかに、生命のすべてが詰まっているのか、と感動すらしてしまいます。クフィアの花姿は、まさに「見事」と称賛したくなるものです。

花言葉4「家庭愛」

クフィアの花は、春から秋にかけて長期間楽しめるものが多いです。またクフィアは、小さいながらも、とてもたくさんの花を咲かせる植物。クフィアの花々の咲き乱れる雰囲気はとてもにぎやかでまるで子供が無邪気に笑っているようでもあります。そんなクフィアの花姿から「家庭愛」という花言葉がつけられました。

クフィアの花名の由来

クフィアの学名は「Cuphea hyssopifolia」です。学名の一部である「Cuphea」はギリシア語の「kyphos」がなまったものです。「kyphos」は「曲がる」という意味を持ち、クフィアのガクの形が少し婉曲していることに由来しています。

クフィアの基本データ

科名属名

ミソハギ科タバコソウ属

学名


Cuphea hyssopifolia

和名

クフィア

別名

花柳(はなやなぎ)、煙草(たばこそう)

英名

Cigar plant

原産国

メキシコ

クフィアの種類

クフィアは、原産国であるメキシコを中心にして、約250種類の品種が存在しています。代表的な品種として「イグネア」「ヒソッピフォリア」が挙げられます。クフィアは、種類により1年草のものや多年草のものがあります。クフィアを購入するときには、生垣に適した品種、寄せ植えに適した品種など、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

クフィア・紫花

4~11月の長い期間花を咲かせる種類です。小さな紫色の花がとても可愛らしく花付きも良いので、寄せ植えにもぴったりの種類です。

クフィア・白花

小さな白い花が清楚な印象をもたらしてくれるクフィアです。葉っぱの色が明るいので寄せ植えにも生垣にもおすすめです。

キューフォリック・ピンク

「キューフォリック・ピンク」は、ピンクの小花が春から秋までの長いあいだ咲く種類です。耐陰性にも優れ、寄せ植えのほか、低めの生垣にも重宝します。

クフィアの育て方「土づくり」と「肥料」

育て方1「土づくり」


クフィアは、水はけがよく、かつ水持ちの良い土壌を好みます。小粒の赤玉土に腐葉土を混ぜたものを準備しましょう。市販の草花用培養土を利用するのも便利です。

育て方2「肥料」

クフィアは、原産国では肥料成分のあまりないようなところにも自生していて、栽培する時には、それほど多くの肥料分を必要としない植物です。クフィアに肥料を施すタイミングは春と秋の年に2回です。

クフィアの株元に緩効性の化成肥料を施してあげるとよいでしょう。また花付きが良くない場合には、液体肥料を少し与えると花付きがよくなります。いずれの場合も、肥料の量は少なめにすることがポイントです。

クフィアの育て方「水やり」と「場所」

育て方3「水やり」

クフィアは、水を好む植物で乾燥した環境を苦手とします。あまり乾燥が続くと、クフィアの花付きが悪くなってしまいます。鉢植えの場合には、クフィアを植えている土の表面が乾いたら、しっかりと水やりしましょう。

水やりの目安としては、クフィアを植えている鉢の底から水があふれるくらいのたっぷりした量を与えます。水を十分に得たクフィアは、まさに「水を得た魚」のごとく、花付きを良くするでしょう。

夏と冬では水やりの頻度を変えよう

とくに夏の暑い時期には、クフィアに朝と夕方の一日に2回、水やりをしましょう。ただし夏の熱い時期の水やりは、昼間の気温の高い時間を避けることが大切なポイントです。

気温の高い時間に水やりをすると、水が温まってしまいクフィアの根っこを傷める要因となり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。また、クフィアの休眠期である冬のあいだは、少し水やりを控えて管理しましょう。

育て方4「場所」

クフィアは、日当たりのよい場所を好む植物で、太陽の光に当たると花付きがよくなります。ただしクフィアには耐陰性があるので、すこしばかり半日陰のような環境下で管理していても、枯れてしまうようなことはありません。花付きは悪くなってしまいますが、生垣としての役割は果たせるでしょう。

クフィアを上手に冬越しさせよう

クフィアの育て方のポイントは、なんといっても冬越しです。クフィアは耐寒性があまりなく、とくに冬の霜に当たると枯れてしまいます。もともと低木に属するクフィアなので、うまく冬越しできれば何年も栽培することができます。クフィアは5度以上の温度があれば冬越しできます。

春には新しい芽が出てくる

鉢植えの場合は、冬の寒いあいだ暖かい室内で管理して冬越しさせましょう。地植えの場合、はじめに植えつける際に、なるべく霜の当たらない植えつけ場所を選びましょう。また、クフィアの根元に、枯れ葉やバークチップなどを置いて、霜からクフィアを守ってあげるように管理すると上手に冬越しできます。

クフィアは冬越しさせているあいだに、葉っぱが落ちて枯れたようになることがあり心配になります。ですが、クフィアは、うまく冬越しの管理ができていれば根っこが生きているので、春になると新しい芽を出し、またすくすくと成長をはじめます。

クフィアの育て方「植えつけ」と「植え替え」

育て方5「植えつけ」

クフィアの植えつけに適した時期は春、4~5月です。土を入れた鉢を準備してクフィアの苗を植えつけます。ポットなどから苗をすっぽりと抜き取り、すみやかに植えつけましょう。植えつけたあとは、日当たりのよい風通しのよい場所で管理します。植えつけた苗がしっかり根付くまで、しっかり水やりを続けて管理しましょう。

育て方6「植え替え」

クフィアは、とても生命力にあふれた植物です。鉢植えの場合には、1~2年に一度の割合で、定期的に植え替えしてクフィアの根詰まりを防ぎましょう。クフィアは強い植物ですが、根詰まりにより元気をなくしたり枯れてしまうこともあります。

なお、クフィアの植え替えに適した時期は4~5月です。これまで植えていたものより一回り大きな鉢を準備して植え替えてあげましょう。植え替えたばかりのクフィアは、日当たりのよい風通しのよい場所で管理して、しっかりと根がつくまで水やりを続けましょう。

クフィアの育て方「病気」と「害虫」

育て方7「病気」


クフィアには、「灰色かび病」がつくことがあります。灰色かび病は、かびの一種を要因とする病気で、梅雨のジメジメした時期に発生しやすいものです。症状としては、まず、クフィアの葉っぱに小さなグレーの斑点ができます。やがて斑点は大きくなり病斑部が腐ってしまいます。灰色かび病にかかってしまった部分は、すみやかに病斑部を切り取り、駆除しましょう。必要に応じて薬剤を塗布します。

育て方8「害虫」

クフィアには、アブラムシがつくことがあります。アブラムシは初夏にかけて気温が上昇する時期、じめじめした場所に発生しやすい害虫です。アブラムシはクフィアの花や蕾、新芽などを食べてしまいます。また、アブラムシの糞尿は甘い香りがするのでほかの害虫を呼び起こす原因にもなります。アブラムシを見つけ次第駆除しましょう。

クフィアの育て方「切り戻し」と「挿し木」

育て方9「切り戻し」

クフィアの切り戻しに適した時期は、7~8月です。クフィアはしっかりと切り戻すことで、新しい枝が伸びてさらに成長します。クフィアの切り戻しは、思い切りよく強めにすることが大切です。クフィアの枝を、根元近いところでしっかり切り戻すとよいでしょう。なお、切り戻しのときに切った枝を挿し木に利用してもよいでしょう。

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育て方10「挿し木」

クフィアは、挿し木で比較的簡単に増やすことができます。クフィアの挿し木に適した時期は、4~5月もしくは9~10月です。クフィアの生育のよい枝の先端を、だいたい10センチくらいの長さで切り取ります。挿し木用の土を入れたポットに切り取ったクフィアの枝を挿し木します。

日当たりのよい風通しのよい場所で管理します。1カ月くらい水やりを続けて管理していると根っこがでてくるでしょう。とくに小さい苗のうちは寒さにより弱いので、冬のあいだは暖かい場所で管理しましょう。

なお、クフィアの挿し木は、クフィアの切り戻しの際に一緒におこなうと便利です。クフィアは冬越しに少しコツのいる植物なので、保険のために少し多めに挿し木しておくのもおすすめです。

クフィアは花を長い期間楽しめる植物です

クフィアは、それほど目立つ植物ではなく主役というよりは脇役。ですが花の時期が長く、また主張しすぎない草姿は、「名バイブレイヤー」と呼ぶにふさわしいものでしょう。古くより生垣として人々に重宝されてきたクフィア。最近では、寄せ植えのグリーンとしても人気があります。

クフィアの育て方のポイントは2つ。夏の切り戻しと冬越しです。クフィアの切り戻しは思い切りよくしっかりするのがコツです。またクフィアは5度以上の環境で育てましょう。うまく育てれば長いあいだ栽培できるうえ、長い期間お花を楽しめるクフィアはとても魅力的な植物です。

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