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植物の天敵「ハモグリバエ」の駆除・予防対策とは?被害を抑える退治方法を解説!

植物の天敵「ハモグリバエ」をご存知でしょうか?ハモグリバエはあらゆる植物に被害を及ぼす、駆除の難しい害虫です。多くの方が駆除と予防対策に努力していますが、中々根本的解決は難しいのが原状。今回はそんなハモグリバエの駆除・対策方法をまとめます!
更新: 2023年9月5日
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ハモグリバエとは?

小さなハエ目の害虫

ハモグリバエとは、小さなハエ目の害虫です。成虫は大体1㎜から3㎜程度ですので、本当に小さな虫ですね。ハモグリバエの成虫は葉の中に産卵し、生まれた幼虫は葉の中を動き回って食べて大きくなります。その動き回ったあとが、上の画像のように絵を描いたように見えるため、「エカキムシ」という呼び方もされます。

駆除・対策が大変

ハモグリバエは沢山の園芸、菜園などをされている方を困らせています。なぜなら、ハモグリバエを退治するのは中々難しいからです。被害を受けてから退治しようと思っても、幼虫は葉の中にいますので、中々薬も効きづらいんですね。ハモグリバエは退治されにくいように上手く進化した害虫です。

ハモグリバエの繫殖力

ハモグリバエ一匹で400個の卵を産む

ハモグリバエの恐ろしいところは、退治しにくい上に繫殖力も強いところです。ハモグリバエが発生した後に、少しくらい対策をしたとしても、驚異の繫殖力があるため中々被害を止めることが出来ません。ハモグリバエ1匹で400個も卵を産むのですから、幼虫退治も成虫退治も必死にやらなければならないのです。

3週間で卵から成虫に

ハモグリバエはとても小さな虫ですので、成長スピードも早いのが特徴。卵から3週間のスピードで成虫になり、また卵を産んでしまいます。この繫殖サイクルを止めるには、成虫は確実に防除などして退治すること。卵を産まさせないこと。羽化したハモグリバエを確実に防除していくことなどがあります。

ハモグリバエで被害を受ける植物は?

あらゆる植物に被害を及ぼす

ハモグリバエは様々な植物の葉に入り込んでしまいます。ですので、ある特定の植物が被害を受けるという訳ではありません。隣の家が家庭菜園で全く違う種類の植物を育てていたとしても、ハモグリバエが飛んできてしまう可能性があるのです。ですので、自分の育てている植物が絶対にハモグリバエの被害を受けないようにすることはかなり難しいことだと言えます。

野菜は商品にならなくなる

野菜類がハモグリバエの被害を受けてしまうと商品にならなくなってしまいます。葉物野菜であれば商品にならなくなるのはもちろん、果実を売るような植物も、ハモグリバエが葉を悪くしてしまうことで栄養が行き届かなくなってしまい状態が悪くなってしまいます。ですので、早め早めの予防が大切です。

ハモグリバエが発生する時期は?


発生時期は5月~10月

ハモグリバエが発生しだすのは大体5月頃から寒くなる前の10月頃まで。この暖かい時期にハモグリバエは精力的に活動し繫殖します。暖かい時期は植物もよく育つ時期ですが、被害を受ける時期でもありますね。ですので、暖かい時期がくる少し前からしっかりと準備をして被害を防いでいきましょう。

こんな環境だと発生しやすい!

ハモグリバエの駆除・対策①農薬

ベストガードで駆除・対策

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生育初期から使うことで効果が期待できます。

ハモグリバエを防除する手っ取り早いやり方が、農薬を使うことです。ハモグリバエ防除で有名なのは、上記画像のベストガード粒剤です。この粒剤を撒くことにより、ハモグリバエの発生・繫殖を防いでくれます。とはいえ効き目のある期間などもありますから、この農薬だけで完璧という訳ではありません。

大量発生してしまったらアファームなどを

【殺虫剤】 アファーム乳剤 100ml

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ハモグリバエの成虫を防除する効果抜群です。

成虫になってしまったハモグリバエを殺虫するなら、アファーム乳剤が有名です。アファーム乳剤を薄めて防除することで飛んでいる成虫を殺虫することが出来ます。しかし、葉の中にいるハモグリバエには効きませんので、定期的に根気よく農薬を使う必要があります。

ハモグリバエの駆除・対策②予防策

予防①マルチシートを藁にも変えて対策

予防効果を狙うのであれば、高温・乾燥した状態を作らない為に、マルチシートを敷き藁に変える方法も有効です。6月に入った頃の暑くなる前にマルチシートを取り除き、敷き藁に変えてしまいましょう。マルチシートを外しただけだと乾燥してしまいますが、敷き藁に変えることで乾燥を防げます。敷き藁はホームセンターなどにも販売されていますので見てみて下さい。

予防②防虫ネットを使って対策

物理的な予防策として、防虫ネットを使うのはとても有効です。殺虫効果はもちろんありませんが、被害を防げるのですから是非使いましょう。防虫ネットは目の細かいもの(ハモグリバエは1㎜ほどですので、0.8㎜以下のもの)を使いましょう。トンネル畑ならトンネル状に、画像のような鉢やプランターならそれに合わせて、ハモグリバエが入ってこないようにしてあげます。

予防③黄色粘着版を使って対策

NEWムシナックス(8枚入)

出典:Amazon

ハモグリバエが発生する前に予防策として使いたいのが、画像のような黄色の粘着板です。ハモグリバエなどは黄色に集まる習性があることを利用した商品で、畑などに置いておくと沢山くっついてくれます。これは農薬が心配な方でも気にすることなく使える物ですので、無農薬派の方も安心ですね。

ハモグリバエの駆除・対策③天敵を使う

天敵①ヒメコバチで駆除・対策

出典: https://item.rakuten.co.jp/plusysbtob/1060103/

ハモグリバエ被害に困ったからといって、殺虫剤や農薬を使いたくない場合は、天敵を利用するのも一般的な手です。画像の虫はヒメコバチという虫で、益虫として有名ですね。ヒメコバチが畑にいると、ハモグリバエの幼虫に卵を産みつけ、ハモグリバエの幼虫の体液を吸って仮死状態してしまいます。

天敵②コマユバチで駆除・対策

ハモグリバエ対策としてコマユバチも有名です。コマユバチも寄生蜂の一種で、蝶などにも寄生します。コマユバチも幼虫の体内に産卵をし、幼虫を食べながら大きくなっていくためハモグリバエ対策としてとても有効です。とても怖い攻撃の仕方をするコマユバチですが、人間にとっては強い味方ですね。

天敵は販売されている

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天敵製剤 ヒメトップ 100頭 100ml イサエアヒメコバチ ハモグリバエ類駆除

上記画像の商品は、ヒメコバチが100頭入っています。このように、ヒメコバチなどの天敵は販売されていますので、是非使ってみて下さい。ただし、ハウス内などでないとヒメコバチがどこかに飛んでいってしまいますので、ちゃんと囲った場所じゃないと効果を発揮しません。

ハモグリバエの駆除・対策④人力で駆除

産卵跡を見つけたら潰して駆除してしまう

ハモグリバエが葉にいる、または葉に卵を産み付けてあると分かったら、手で潰してしまうのが一般的な駆除方法です。ハモグリバエをつぶすとプチっとした感触がありますが、この感触が嫌・怖いということでやりたくない方もいます。しかし、葉の中にいる間は被害が増えていってしまいますので、勇気を出してつぶしましょう。

白い筋を破ると出てくる

白い筋を破るとハモグリバエが出てきます。白い筋の先端部分に必ずいるというわけではありませんので、筋の部分を開いていってみて下さい。中から虫が出てきたら、それがハモグリバエです。もちろん開かなくてもつぶすことは出来ますが、どんな虫なのかを一度確認しておくと、見つけた際に分かるようになります。

ハモグリバエは無農薬でも対策出来る?

天敵だけでの対策は難しい

農薬被害が騒がれるようになり、無農薬に挑戦する農家の方はとても増えています。しかし、無農薬は綺麗な野菜を育てる上ではかなり難しいもの。無農薬の畑は虫にとっては楽園のようなものですので、被害がかなり拡大する恐れがあります。そこで、黄色粘着板や天敵、などを駆使するのですが、被害を全て防ぐことは容易ではありません。

予防と人力駆除で対処

無農薬でハモグリバエを対象するのであれば、高温・乾燥などの状況を避けるのはもちろんのこと、黄色粘着板のような農薬を使わない駆除アイテムも使用しましょう。防虫ネットも必須となりますし、しっかりと見回って、人の手でハモグリバエを潰す作業も多くなります。無農薬野菜はとても価値がありますので、チャレンジしてみましょう。

ハモグリバエ駆除・対策に関してのTwitter

無農薬が理想だけど


こちらのツイートの方は、ハモグリバエ対策に農薬を使うかどうかなどに悩まれています。殺虫剤や農薬を使えば、人体に影響は無い量とはいえ、食べる方の体内に入ってしまうことは間違いありません。出来ることなら無農薬で野菜を作りたいですが、ハモグリバエ対策は容易ではない為悩ましいですね。まずは農薬を使わない対策から一つずつやってみましょう。

人力駆除が怖いなら

こちらのツイートの方は、ラディッシュにハモグリバエがついてしまい困っています。潰したいけど虫が怖くて潰せないという女性はとても多いので、この気持ちが分かる方もいるのではないでしょうか。潰したくないけどどうにかしたい場合は、ハモグリバエがいると分かった葉を取り除いて、すぐに防虫ネットなどをかけてあげたりするといいでしょう。

駆除・対策が難しいハモグリバエ

こちらのツイートでは、色々情報を調べてみたものの、根本的な解決策が分からず困っていることが書かれています。ハモグリバエの根本的な対策は非常に難しいのですが、繫殖サイクルをしっかり止めることが出来れば被害は防げます。成虫をしっかり農薬で防除し続けることで、手っ取り早く効果が出ます。

早めの対処で

こちらのツイートでは、ハモグリバエの被害を減らす為のアドバイスをされています。ツイートにあるように、ハモグリバエの被害を受けた葉はすぐ捨てたり潰したりして、被害拡大しないようにしなければいけません。また、幼虫がいるということは成虫がいるということですので、成虫をしっかり防除して繫殖活動をさせないようにしましょう。

まとめ~ハモグリバエの駆除と対策~

今回の「植物の天敵「ハモグリバエ」の駆除・予防対策とは?被害を抑える退治方法を解説!」はいかがでしたでしょうか? ハモグリバエの被害を防ぐのは中々大変ではありますが、一つ一つの対策をしっかり行うことでかなり予防することが出来ます。画像のような黄色粘着板なども効果がありますが、やはり大きな効果があるのは殺虫出来る農薬です。しかし、殺虫剤などを使うことに抵抗がある方は、防虫ネットで成虫が寄りつかないようにするのがおすすめです。

害虫が気になる方はこちらもチェック!

今回はハモグリバエの対策に関して書かせて頂きましたが、被害を加える害虫はハモグリバエだけではありませんよね。下記に他の害虫に関する記事を用意しましたので、気になる方は是非見てみて下さい。