中国の代表的な花といえば?
中国はツツジや梅、牡丹など、多くの花の原産地です。日本でも中国から伝来した多くの花が親しまれています。そんな中国を代表する花はどの花なのでしょうか。
この記事では、中国を代表する国花や中国で人気の花の種類、花言葉、中国人に贈るときの意味を紹介していきます。
中国の象徴である国花はどの花?
日本の国花は桜と菊ですが、中国では明確に国花と決められている花はありません。以下に挙げるように人気がある花が多く、一つを国花として決められないためです。
そこで中国花協会は2019年にどの花が国花に相応しいか、オンライン投票を行いました。その結果は約80%という得票率で「牡丹」が一位に選ばれています。唐の時代の国花であり、中国原産の美しい花であることから、国の象徴である国花の条件を満たす花です。
中国で人気のある花の特徴
日本では桜や撫子など、素朴でささやかな花を愛でる習慣があります。一方の中国で人気のある花の特徴として、バラや百合、牡丹など艶やかで香り高い花が人気です。
また、中国古来の文化により梅や蝋梅を好んだり、菊を贈る意味が日本とは違っていたりと、長い歴史の中で熟成された文化の違いがあります。
中国における花の色の意味
中国では伝統的にお祝いを意味する赤い花や、死など葬送を意味する白い花など、日本とは違った文化があります。日本では仏花とされる菊も、中国では昔から詩に詠まれ、長寿を象徴する縁起のいい花として尊ばれているように、国によって意味が異なるのが特徴です。
花を贈るときは、中国の文化や伝統ではどのような意味を持っているのか調べておくと喜ばれるでしょう。
中国十大名花
中国には十大名花と呼ばれる、人気と伝統のある花が十種類あります。それぞれ縁起がよく、中国人に贈る花としても最適です。多くが中国原産の花で、古くから観賞用や薬用として利用されてきました。
現在でも品種改良されて愛でられている中国の代表的な十種類の花と花言葉、中国人に贈るときの意味をご紹介します。
中国十大名花①梅の花
バラ科サクラ属の梅は春の訪れを象徴する花で、中国のみならず日本でも昔から愛でられてきました。中国の長江流域が原産の花で、アジアを中心とした諸外国に広まっています。中国でも人気のある花で、国花としても推薦されるほどです。
2月という春の先駆けとなることから、別名として春告草、古代の中国の逸話から好文木とも呼ばれます。
梅の花言葉
梅には白い白梅と赤い紅梅があり、それぞれ花言葉が異なります。白い梅は「気品」、赤い梅は「優美」という花言葉です。また、中国に特徴的な花言葉として、寒い冬を耐え忍んで春の訪れを告げる花のため、「忍耐」という意味があります。
また、中国人に贈るときの意味としては厳しい冬を恐れず乗り越える「清廉潔白さ」という意味にもなりますので、参考にしてみてください。
中国十大名花②牡丹
牡丹はボタン科ボタン属の落葉低木で、原産地は中国西北部です。その大輪の鮮やかな花から「百花の王」と呼ばれ、中国の国花を募るオンライン投票では80%も票を集めるほどの人気です。
最初は薬用として用いられましたが、唐の時代以降に詩歌に歌われるようになりました。さまざまな色や花弁の種類があるのが特徴的で、まさに花の王と呼ばれるのに相応しい風格の花です。
牡丹の花言葉
日本の花言葉には色別の違いはなく、「王者の風格」「富貴」という花言葉です。中国では色ごとに花言葉が異なっています。
例を挙げると、赤は「富」、白は「高貴」「信頼できる人」、紫は「幸運な結婚」、ピンクは「優雅」、黄色は「活気に満ち溢れている」、緑は「期待」「上品な愛」です。また、中国では贈ると「家庭円満と繁盛」を祈るという意味を持ちます。
中国十大名花③蓮
蓮はハス科の多年性水生植物で、原産地はインドです。古来よりヒンドゥー教や仏教などでも用いられる花であり、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という故事成語が日本でも普及するほど清らかさの象徴になっています。
食用や薬用としても用いられ、根がレンコンに、茎は繊維を織物に、葉は薬用にと人との関わりがとても深い植物なのが特徴です。
蓮の花言葉
中国では蓮は縁起のいい花で、「俗人に染まらない君子の花」「高潔さ」「沈着」といった花言葉を持ちます。日本では「神聖」や「清らかな心」「雄弁」という意味の花です。また、花弁が散り始めるのが早いため、「離れゆく愛」という意味も持つので気をつけましょう。
日本ではどうしても仏教のイメージから仏花を連想してしまいがちですが、君子の花とされる中国では縁起がよい花なのが特徴的です。
中国十大名花④菊
中国を原産地とするキク科キク属で秋を代表する花です。日本でも江戸時代に盛んに品種改良が行われ、さまざまな色の種類の菊が作り出されました。9月9日の重陽の節句で菊の花を飾り、菊を漬けた酒を飲むと長寿になるという縁起のいい花です。
中国では唐代に入って盛んに栽培され、今でも節句のお祝いに必須の花になっています。
菊の花言葉
菊の花言葉は全体としては「高貴」です。色別の花言葉もあり、赤は「あなたを愛する」、白は「真実」、黄色は「破れた恋」となっています。
日本や欧米では墓花として用いられることが多いため、誰かに贈るには縁起が悪いとされますが、中国では友人に贈る花です。中国の文人たちが酒を酌み交わしながら菊の花を眺めたのが由来とされています。
中国十大名花⑤蘭
ラン科の花全般を指し、南極をのぞく熱帯から亜寒帯に自生する花です。中国や日本では昔から珍重され、「東洋ラン」という独自の基準を持つ種類があります。
「中国春蘭」や「一茎九花」などが挙げられ、花の色や形を楽しむ鑑賞が10世紀頃の中国で始まりました。その後日本にも持ち込まれ、江戸時代以降に鑑賞されています。
蘭の花言葉
蘭にはさまざまな種類があるため花言葉も複数あります。お祝いに贈ることが多い胡蝶蘭など、「優雅」「幸福」などが挙げられます。
基本的に美しさや愛を象徴する縁起のいい花言葉ですが、デンドロビウムは「ワガママな美人」という花言葉なので、贈るときは気をつけましょう。ですが、中国では「徳の証し」という意味も持ちます。






