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トリッカーはツーリングに向いている?その気になる魅力を徹底レビュー!

トリッカーは手強さを感じさせない車格と軽快なハンドリングが魅力のバイクです。オフロードバイクでありながら、オンロードツーリングも得意!前半ではスペックとインプレ動画をもとにトリッカーを検証し、後半ではオンロードツーリング仕様にするカスタムパーツを紹介します。
2020年8月28日
hosokawa_taka
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この記事で紹介しているアイテム

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トリッカーでツーリング!はじめに

ヤマハのトリッカーはセロー250をベースに開発された250ccバイクです。ヤマハではオフロードバイクにカテゴライズされていますが、手強さを感じさせない車格は通勤や通学などのオンロードユースでも人気があります。ここではツーリングを想定してトリッカーを徹底検証します。

スペックとインプレ動画のレビューで徹底検証!

ここではスペックシートの数値とインプレ動画のレビューをソースにトリッカーを徹底検証します。また、オンロードツーリング仕様におすすめのカスタムパーツも紹介しますね。

では本題!トリッカーのツーリングでの魅力を掘り下げます。なおこの記事は2020年3月5日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

トリッカーでツーリング!車体サイズ

車体サイズは魅力的?

トリッカーを現行モデルの250ccMT車平均値と比較すると、車体はとても軽量でコンパクトだといえます。全長、軸間距離、車両重量はナンバーワン!しかし、全幅はやや広く、シート高はやや高いといえます。これはオフロードバイクであるセロー250をベースに開発されたためで、最低地上高は280mmもあります。

【トリッカーのスペック比較】

  トリッカー
DG32J
250ccMT車
平均値
全長 1980mm 2101.3mm
全幅 800mm 808.5mm
全高 1145mm 1157.0mm
ホイールベース 1330mm 1401.3mm
シート高 810 mm 802.8mm
車両重量 127kg 156.7kg

※2020年3月5日現在

インプレ動画で車体サイズのレビューを確認する!

バイクジャーナリストの小林ゆき氏のインプレ動画では、トリッカーの車体サイズは身長161cmの小柄な女性でも手こずらないとレビューされています。シート高に高さを感じるものの、サスペンションを沈み込ませたときの足つき性は悪くないとのこと。ツーリング先での路地裏散策で活躍する車体サイズだといえます。

トリッカーでツーリング!エンジン

エンジンは魅力的?

トリッカーを現行モデルの250ccMT車平均値と比較すると、低中速域重視のエンジンを搭載しているといえます。2気筒モデルと理論上の最高速度を比較すると差が大きいですね。セロー250との違いは二次減速比のみ。後述するタイヤサイズの違いを埋めるために、ドリブン(リヤ)スプロケットの歯数が変更されています。

【トリッカーのスペック比較】

  トリッカー
DG32J
250ccMT車
平均値
最高速度1 115.8km/h 138.49km/h
最高速度2 92.6km/h 113.22km/h
TWR 60.476
kg/kgf・m
74.190
kg/kgf・m

※最高速度1:最大出力を発生させるエンジン回転数での理論上の速度
※最高速度2:最大トルクを派生させるエンジン回転数での理論上の速度
※TWR:トルクウエイトレシオ
※2020年3月5日現在

インプレ動画でエンジンのレビューを確認する!

車体サイズに引き続いて小林ゆき氏のインプレ動画を確認すると、マイルドで扱いやすいとレビューされています。ここでは極低速でのエンジンの粘りに注目したいですね。小林ゆき氏はオフロードバイクの経験が少ないとのこと。オフロードバイクの経験値が少なくてもトリッカーの粘り強いエンジン特性は景色を眺める余裕を生み出してくれます。

トリッカーでツーリング!足回り


足回りは魅力的?

トリッカーの足回りはセロー250のオフロード性能を引き継いでいます。フレームやサスペンションのタッチは柔らかく、路面の荒れた舗装林道でも走りやすいですね。また、セロー250より小径化されたホイールサイズはオンロードツーリング向き。オフロードではギャップでハンドルが取られやすくなります。

【トリッカーの足回り】

  トリッカーDG32J
フレーム セミダブルクレードル
F サス 正立フォーク
インナーチューブ径Φ35mm
タイヤ 80/100-19
R サス リンク式モノクロスサスペンション
プリロード調整不可
タイヤ 120/90-16

※2020年3月5日現在

インプレ動画で足回りのレビューを確認する!

モトベーシック氏のインプレ動画を確認すると、粘り強いエンジン特性にマッチした足回りだとレビューされています。オンロードツーリングではワインディングロードや狭路巡りを楽しくしてくれる足回りです。オフロードでの挙動の変化はベテランライダー向きだとコメントしながらも、トリッカー用に専用開発されたタイヤの安定したグリップ感を高く評価しています。

余談:トリッカーのタイヤは選択肢が少ない

トリッカーのタイヤは標準装備のブリジストンのTW201/202とIRCのGP210しかありません。レアサイズタイヤを装着するバイクの宿命だと捉えて諦めるしかないですね。あまりおすすめできませんが、標準サイズのタイヤ以外を装着する場合はリム幅、速度記号、外径サイズの差によるスピードメーターの誤差に注意して選びましょう。

トリッカーでツーリング!高速道路

高速道路走行は魅力的?

トリッカーを現行モデルの250ccMT車平均値と比較すると、高速道路走行を想定したエンジン回転数の余裕は少ないといえます。高速道路走行は苦手だといっていいですね。高速道路で長距離移動すると疲労を蓄積しやすくなりますし、追い越しするときは走行車線での十分な加速が必要になります。

【トリッカーのスペック比較】

  トリッカー
DG32J
250ccMT車
平均値
100km/h 6476rpm
(108%)
6840rpm
(91.9%)
80km/h 5181rpm
(86%)
5472rpm
(73.5%)

※各速度での理論上のエンジン回転数(トップギヤ)
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との割合
※2020年3月5日現在

高速道路走行をインプレ動画で確認する!

トリッカーでの高速道路走行を撮影したユーチューバーの動画を確認すると、低中速域向けの足回りが高速道路走行でのデメリットになっている印象を受けます。オフロード向けの柔らかいリヤサスペンションが踏ん張り切れていない印象です。トリッカーは高速道路を多用するオンロードツーリングに不向きだといえます。

トリッカーでツーリング!燃費

燃費は魅力的?

トリッカーの実燃費を調べると30.51km/hでした※。トリッカーの燃料タンクは初期型キャブ車(DG10J)で6L、2008年からのインジェクション車で7.2L、2019年からの現行モデルで7Lしかなく、航続距離の短さに不安を抱くユーザーは多いですね。実燃費をもとに航続距離を計算すると、キャブ車で約180km強、インジェクション車で約220km弱。ツーリングではもう少し伸びてほしいところです。※2020年3月5日現在の全年式の平均値。

セロッカーカスタムで燃費をカバー!


セロー250の燃料タンクに乗せ換えてトリッカーの燃費をカバーするのもありです。セロー250の燃料タンクは9.3~9.8Lですので、航続距離は大幅に伸ばせます。セロー250の足回りを移植するフルサイズトリッカーは人気のカスタム手法ですが、オンロードツーリング派にはセロー250の燃料タンク交換に交換して燃費をカバーするカスタム手法のほうが正攻法だといえます。

余談:セロー250の燃料タンクで燃費をカバーするには?

セロー250の燃料タンクに換装するにはステーを自作して改造する必要があります。また、全体のシルエットバランスを保つには、外装一式をセロー250のものに換えるカスタムが効果的です。セロー250のモタードモデルであるXT250Xのパーツも使えますね。F19インチR16インチの軽快なハンドリングを好むライダーにおすすめです。

トリッカーをオンロードツーリング仕様へ①

シート高の改善

トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、やや高いシート高を低くしたいですね。シート高が高いバイクでお尻が痛くなるのは致命的!お尻が痛くないうちはシートの高さが気になりませんが、お尻が痛くなると足をつくのにお尻を滑らせると悶絶レベルの痛みを感じます。

力蔵/トレッキングシートEX

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トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、力蔵のトレッキングシートEXがおすすめです。トリッカーの座り心地を改善しながらもシート高を約40mm低くできます。力蔵はオフロードバイクのカスタムパーツメーカーとして定評がありますので信頼性も高いですね。

デイトナ/ローダウンリンクロッド

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トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、デイトナのローダウンリンクロッドでシート高を低くするのもありです。オンロードツーリングにおいてトリッカーの高い最低地上高は宝の持ち腐れ。最低地上高は低くなっても問題ありません。しかし、フロントフォークの突き出し量を決める手間が必要です。

トリッカーをオンロードツーリング仕様へ②

ハンドルとステップ

トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、ハンドル形状の変更を検討しましょう。オンロードツーリングで幅の広いハンドルを操作し続けると肩が痛くなるからです。また、トリッカーのステップはオフロード用ですので、オンロード用ブーツのソールをボロボロにしてしまいます。

ハーディ/ロードバー

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トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、ハーディーのロードバーがおすすめです。剛性感としなやかさを両立したアルミハンドルで、長さや高さを5種類から選べます。トリッカーでのオンロードツーリングで疲れを軽減したい場合に効果的です。

ヤマハ純正/ステップラバーセット

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トリッカーをオンロードツーリング仕様にカスタムするなら、ヤマハ純正のステップラバーセットがおすすめです。スニーカーで街乗りしてもソールを傷めません。しかし、トリッカーにステップラバーセットを装着すると足を乗せる位置がさらに高くなりますので、大柄な人はライディングポジションが窮屈になるかもです。

トリッカーをオンロードツーリング仕様へ③


高速道路を快適に!

トリッカーをオンロードツーリング仕様にするなら、苦手な高速道路走行を快適な方向へカスタムしたいですね。エンジン回転数の余裕のなさを改善するのはもちろん、オフロードではメリットとなるしなやかな足回りを高速道路走行向けにしたいですね。

二次減速比の変更

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トリッカーでの高速道路走行でもっとも気になるのはエンジン回転数の高さです。高速道路を多用するオンロードツーリング仕様にするなら、二次減速比の変更を検討しましょう。ドライブスプロケットを15丁から16丁へ変更すれば、100km/hでのエンジン回転数を6071rpmまで落とせます。燃費の向上にもつながって一石二鳥です。

ヤマハ純正/パフォーマンスダンパー

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トリッカーで高速道路を多用するオンロードツーリングをするなら、ヤマハ純正のパフォーマンスダンパーがおすすめです。フレームのブレやヨレを軽減し、高速道路走行での疲労を軽減してくれます。ヤマハ純正ですので安心感が高いですね。地味なカスタムパーツですが、高い効果を得られます。

トリッカーでツーリング!まとめ

トリッカーは手強さを感じさせない車格や軽快なハンドリングが人気の250ccバイクです。セロー250をベースに開発されましたので、オフロードでの走破性に期待できますが、思いのほかオンロードツーリングでも活躍します。特に軽快なハンドリングが秀逸ですね。オフロードツーリング仕様にフルサイズ化するのもありですが、オンロードツーリング仕様にカスタムするほうが正統進化かもしれません。

250ccバイクが気になる人はこちらをチェック!

250ccのバイクはキャラクターが豊富で選び甲斐があります。また、ラインアップが豊富で用途に合ったバイクを見つけやすいですね。「250ccに始まり250ccに終わる」といっても過言ではないほど、250ccのバイクは奥の深さがあります。250ccバイクに関する記事もチェックしてくださいね。また、兄弟車のセロー250も詳しくチェックしましょう。