はじめに
東京には、歴史のある神社・仏閣や庭園にはじまり、ニューテクノロジーで固められた建造物まで、新旧の建物などが多種多彩にわたって存在し、またそこでゴールデンウィークに開催されるイベントや催しもいろいろあり、どこへ行こうか選択に迷う程です。今回は東京のゴールデンウィークに行われる人気のイベントにスポットを当ててご紹介していきます。
東京のGWおすすめスポット＆イベント①
おでかけ名所：昭和記念公園のフラワーフェスティバル
昭和記念公園は、立川市と昭島市にまたがる国営公園で、昭和天皇御在位五十年を記念して1983年にオープンしました。広い園内には芝生広場や水鳥の池、日本庭園、桜の園、盆栽苑、水遊び広場などがあり、芝生広場の中央には公園のシンボルの「大欅の木」が立っています。また花の丘には四季を通じて、よく手入れされた美しい花々が咲いています。さらにこの公園は災害時に広域避難場としても使えるようにデザインされているとのことです。
春には多彩な花々が満開！
春の季節になると、椿から始まり、水仙から菜の花、桜、チューリップ、ポピーと続く花の開花リレーは見応えがあり、ゴールデンウィークにはフラワーフェスティバルが開催され園内に幾重にも折り重なるように咲き乱れる花の饗宴を見に多くの人が訪れます。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都立川市緑町3173
【問合せ先】042-528-1751
【アクセス】電車：JR青梅線「西立川駅」から歩道橋を渡りすぐ。
東京のGWおすすめスポット＆イベント②
おでかけ名所：東京タワーの「鯉のぼり」
「東京タワー」は、芝公園に建つ総合電波塔で、今でも多くの人が訪れる東京のシンボルおよび観光名所となっています。タワーではオープン後も種々の改造が行われ、第一展望台の上の地上約224mの位置に「トップデッキ展望台」が増設されたり、展望台の床に下が透けて見えるガラス張りの床などが設置され、多くの人が楽しんでいます。
高さにちなんだ数の鯉のぼりが泳ぐ！
東京タワーの高さは333mあり、この数字にちなんで、ゴールデンウィークの端午の節句には、333匹の鯉のぼりがタワー正面玄関前にたなびきます。また同時にタワーで行われるグルメイベントの「三陸・大船渡東京タワーさんままつり」の関連で大船渡市への復興のエールとメッセージを込め、特別製の長さ約6mの「さんまのぼり」（画像上）一匹と、大船渡から送られた大漁旗も掲げられ、夜になるとLEDサーチライトにより鯉のぼりがライトアップされ、東京の夜を泳ぎます。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都港区芝公園4-2-8
【問合せ先】03-3433-5111
【アクセス】地下鉄：大江戸線「赤羽橋駅」から徒歩5分。三田線「御成門駅」から徒歩6分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント③
おでかけ名所：お台場「オクトーバーフェスト」
「オクトーバーフェスト」は、ドイツのミュンヘンで1810年以来、10月に開催されている歴史のある世界最大規模の祭りで、ミュンヘン市内中心部の広大な緑地には遊園地やグルメ店がたくさん出現し、中でも各種のドイツビールが勢揃いし、別名ビール祭りとして知られ毎年約六百万人が訪れます。そしてこのオクトーバーフェストがゴールデンウィークにお台場で開催されるのです。
ビール片手に気分はドイツ！
お台場でのオクトーバーフェストは、毎年4月下旬から5月の上旬に開催され期間中は本場のドイツビールをはじめ、ソーセージなどドイツのグルメが味わえます。またステージ上では、ドイツからやってくる楽団の楽しい民族音楽のライブやフォークソング、ダンス、パフォーマンスなども行われ、ドイツビール片手に気分はすっかりドイツ・モードとなります。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都江東区青海1-1
【問合せ先】03-5500-2455
【アクセス】電車：りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩5分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント④
おでかけ名所：根津神社の「つつじまつり」
根津神社は、文京区にある由緒の古い神社で、「日本武尊（やまとたけるのみこと）」が千九百年近く前に創祀したと伝えられています。社殿は江戸時代の五代将軍「徳川綱吉」の代に建てられ本殿と幣殿、拝殿が構造的に一体となった傑作建造物とされています。また境内はつつじの名所として知られ、毎年４月初旬からゴールデンウィークまで「つつじまつり」が開催されます。
色とりどりのツツジに魅了される！
約二千坪の広さの「つつじ苑」には、約百種三千株の色とりどりのツツジが咲き競い、期間中は植木市なども行われ、甘酒茶屋や露店などもたくさん並びます。ここのツツジは種類が非常に多く、開花時期も異なるので、早いものから遅咲きへと花が移り変わり、長い期間さまざまなツツジを楽しむことができます。花の色も真紅やピンク、赤、白、紫など多彩で、豆粒ほどの小さい花の「フジツツジ」や風車のような花弁の「ハナグルマ」、黒ツツジと呼ばれる「カラフネ」など珍しいツツジも見ることができます。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都文京区根津1-28-9
【問合せ先】03-3822-0753
【アクセス】電車：地下鉄「千駄木駅」から徒歩5分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑤
おでかけ名所：大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）の「くらやみ祭」
「くらやみ祭り」は、府中市にある大國魂神社で、4月30日から5月6日の丁度ゴールデンウィークに行われる例大祭で、特に5月5日の深夜、暗闇の中で「神輿渡御（おんわたり）」が行われていたことから「くらやみ祭」の名で呼ばれています。
勇壮な「こまくらべ」は見応えあり！
祭りの期間中は、「囃子の競演」や「太鼓の響宴」、「萬燈大会」などが催され、3日の夜8時からは旧甲州街道に於いて「競馬式（こまくらべ）」が行われ、六頭の神馬が200ｍの距離を3往復します。去年は日本ダービー界の現役女性騎手の藤田菜七子騎手が烏帽子・直垂（ひたたれ）姿でサプライズ出場して、白馬に乗って疾駆し拍手喝采を浴びていました。
続く4日には「山車行列」などの神事や催しが執り行われ、5日には祭礼の最大の行事である勇壮な六基の「神輿渡御」が行われます。祭礼の期間中、境内にはいろいろな露店や出店が並び、植木市なども開かれ、多くの人が訪れ楽しんでいます。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都府中市宮町3-1
【問合せ先】042-362-2130
【アクセス】電車：京王線「府中駅」から徒歩5分。JR南武線/武蔵野線「府中本町駅」から徒歩5分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑥
おでかけ名所：亀戸（かめいど）天神社の「藤まつり」
亀戸天神社は、江東区にある天満宮で、学問の神として知られている「菅原道真公」を祀っており、受験シーズンになると、境内は合格を祈願し絵馬などを奉納する受験生で溢れます。また大晦日から元旦にかけて、多くの初詣参拝客が訪れ賑わいます。
藤の花とスカイツリーの対比が美しい！
春には境内に五十株を超す藤の花が一斉に咲き始め、見頃となるゴールデンウィークには「東京一の藤の名所」として「藤まつり」が開催され、「心字池」に映る藤の姿と甘い花の香りが多くの人を魅了しています。また夜にはライトアップもされ、藤の花の上空には近くの「スカイツリー」の輝く姿が見えて、花の美とテクノロジーの美の競演が見事です。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都江東区亀戸3-6-1
【問合せ先】03-3681-0010
【アクセス】電車：JR総武線「亀戸駅」から徒歩約15分。東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」から徒歩約15分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑦
塩船観音寺（しおぶねかんのんじ）の「つつじ祭り」
「塩船観音寺」は、青梅市にある真言宗醍醐派の寺院で、室町時代後期の建立とされる「本堂」や「仁王門」、「阿弥陀堂」などが国の重要文化財に指定されており、本尊の木造の「十一面千手千眼観世音菩薩像」や「二十八部衆像」などは都の有形文化財に指定されています。
見る人のため息を誘う！
またツツジの名所としても有名で、花の見ごろの時期には「つつじ祭り」が開催され、本堂を中心に摺り鉢状になった境内の斜面には約二十種類、二万本近くのツツジが色鮮やかに咲き競います。ツツジは、早咲きから遅咲きへと順次移って行き、毎年4月下旬から5月のゴールデンウィークの頃に最盛期を迎え、全域が燃え立つようなツツジの色で染まるピークを迎え、見る人々のため息を誘っています。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都青梅市塩船194
【問合せ先】0428-22-6677
【アクセス】電車：JR青梅線「河辺駅」からバス、「塩船観音入口」下車、徒歩10分。
車：圏央道「青梅IC」から約10分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑧
おでかけ名所：根津美術館でカキツバタ鑑賞
「根津美術館」は、港区南青山にある1941年に開館した私立美術館で、東武財閥の創設者・根津嘉一郎氏が蒐集した古美術コレクションを収蔵・展示しています。収蔵品は現在七千件を超え、その内、国宝七件、重要文化財が87件、重要美術品94件を含んでいます。美術館は都心にあるとは思えないほど静かな環境にあり、また庭園には池や茶室が造られ、落ち着いた佇まいは京の庭園を思わせ、一見の価値ありです。
国宝と実際のカキツバタが同時に鑑賞できる！
所蔵している国宝の一点、尾形光琳の「燕子花（かきつばた）図屏風」（画像上）は、江戸時代の極彩色の作品で、丁度カキツバタが開花する時期に合わせて、毎年4月下旬から5月上旬のゴールデンウィークにかけて一般公開されます。また美術館の庭園にはカキツバタが栽培されており、丁度この時期が見頃となり、作品と実際のカキツバタの両方を鑑賞できる貴重な体験ができますので、是非訪れてみてください。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都港区南青山6-5-1
【問合せ先】03-3400-2536
【アクセス】地下鉄：銀座線/半蔵門線/千代田線「表参道駅」から徒歩8分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑨
おでかけ名所：六義園（りくぎえん）で「春の庭園鑑賞」
文京区の駒込にある「六義園」は、五代将軍徳川綱吉の側用人であった「柳沢吉保」が1695年に造成した庭園であり、名前は「詩経」の「六義」から付けられています。造園に際しては京都「桂離宮」の様式を採用し、元禄時代の明朗な気風を反映した起伏に富んだ「江戸大名庭園」となっています。明治になって周囲が赤レンガで囲まれ、関東大震災の被害もほとんど受けず、昭和13年に東京市に寄贈され、一般公開されるようになりました。
海外の観光客にも評判！
また六義園は、東京大空襲の災害を受けることもなく、造園時の面影を残している東京でも数少ない貴重な庭園で、1953年に「特別名勝」に指定されました。庭園入口近くにある「枝垂桜」は、春になると枝いっぱいの満開の薄紅色の花を咲かせる桜の名木として名高く、またツツジの名園としても知られ、ゴールデンウィークの頃には庭園の起伏に富んだ斜面に色とりどりのツツジの花が咲き誇り、見に訪れた人々を魅了しています。
園内の芝生や樹木もよく手入が行き届いて美しく、東京を代表する日本庭園として、海外からの観光客も多く訪れます。5月4日の「みどりの日」は無料公開日となりますので、是非、ツツジや庭園鑑賞に訪れてみてください。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】文京区本駒込6-16-3
【問合せ先】03-3941-2222
【アクセス】電車：JR山手線/東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩7分。都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩10分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑩
おでかけ名所：「江戸東京たてもの園」の懐かしい旧家を見に行こう
「江戸東京たてもの園」は、東京郊外の「都立小金井公園内」に設営された野外の博物館で、高い文化的価値がありながら現地での保存が困難となり、やがて失われてゆく江戸や東京の歴史のある建物を、当地に移築・保存して展示しています。
懐かしさを感じる多くの建物！
園内は三つのエリアに分けられ、「西エリア」は武蔵野にあった農家や山の手の旧住宅、「センターエリア」は歴史のある建造物が並び、「東エリア」は下町にあった風呂屋やたばこ屋、交番などが再現され、また昔あった街灯や路面電車もあり、園内を見た多くの人が懐かしさや郷愁を感じています。
ゴールデンウィークの5月4～5日は「こどもの日イベント」が行われ、人力車に乗ったり、ベーゴマ大会やペーパークラフトづくり、紙のかぶとや風車づくりなど、いろいろな楽しい催しが予定されます。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都小金井市桜町3-7-1
【問合せ先】042-388-3300
【アクセス】電車：JR中央線「武蔵小金井駅」北口からバス5分。西武新宿線「花小金井駅」からバス5分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑪
おでかけ名所：「青梅大祭（おうめたいさい）」の山車を見にいこう
「青梅大祭」は、例年ゴールデンウィークの5月2日から3日にかけて開催される青梅市の「住吉神社」の祭礼で、青梅市では最大規模の祭りとなっています。祭りは神社と青梅駅を中心に十か所を超す「居囃子」のやぐらが組まれ笛や太鼓の祭り囃子が演奏されます。また「日本武尊（やまとたける）」や「静御前」、「神功皇后」などの等身大に近い人形のやぐらも並びます。
山車の行列は、壮観！
3日には十二の町の「山車」が繰り出され、山車の上では囃子方が演奏し、それに合わせて女面や般若、キツネ、鬼の面を被った演者の踊りが行われ、見る人を楽しませています。祭りの最後は十二台の山車が一堂に会し、山車同士のせり合いなどもあり、見ていて迫力があり、祭りのフィナーレに彩りを添えます。
2020年は「東京オリンピック」の年として、「青梅大祭」を通じて文化の発信とオリンピックを応援する例年とは一味違った記念大祭を計画しているとのことですので、是非訪れてみてください。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都青梅市住江町12
【問合せ先】0428-22-2747
【アクセス】電車：JR青梅線「青梅駅」または「東青梅駅」下車。
車：圏央道「青梅IC」から20分。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑫
おでかけ名所：「多摩センターこどもまつり」
「多摩センターこどもまつり」は、ゴールデンウィークの5月3日から5日まで多摩センター駅前広場で行われる恒例のこどもまつりで、センタポールには大きな鯉のぼりが皐月の空に泳ぎ、子供たちも祭りで行われるイベントに期待して胸を膨らませます。
子どもの思い出に残る祭り！
会場には所狭しと、グルメ・テントやフードカーが並びメニューを何にするか迷いそうです。他にもフリーマーケットには衣料品や装飾品が並び、また「バンジートランポリン」や「手回しオルガン」の演奏体験をなどが楽しめます。さらにご当地アイドルや大道芸などのパフォーマンスや人気キャラクターも来場し盛り上がります。その他にもホールでは、合唱やミュージックライブなどのイベントも盛りだくさんで、遊びつくしの3日間となります。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】多摩センター駅南側一帯
【問合せ先】090-8946-9909
【アクセス】電車：京王線/小田急線「多摩センター」駅下車すぐ。
車：中央自動車道「国立府中IC」から約8km。
東京のGWおすすめスポット＆イベント⑬
おでかけ名所：「亀戸香取神社」の「勝矢祭（かちやさい）」
「亀戸香取神社」の歴史は古く、665年に藤原鎌足公が東国下向の際、当時の亀の島に船を寄せて、「香取大神」を勧請され太刀一振を納め、旅の安泰を祈ったのが始まりとされています。その後「平将門」が乱を起した際に、追討使の弓の名手「俵藤太秀郷」が当神社に戦勝を祈願し、無事乱を治めた際に弓矢を奉納し「勝矢」と命名しました。
武士の時代に、タイムスリップ！
現在でもこの故事により五月五日に「勝矢祭」が行われ、鎧兜の装束や陣羽織などを身に付けた武者行列が、2km先の「亀出神社」出発し「亀戸香取神社」を目指して行進します、この行列はマーチングバンドを先頭に、武道クラブの学生たちも加わり途中で演武を披露します。隊列が香取神社に到着すると本殿で勝どきを上げ、勝矢の奉納の儀式が行われ「勝矢祭」が無事終了します。
東京のゴールデンウィーク観光情報
【住所】東京都江東区亀戸3-57-22
【問合せ先】03-3684-2813
【アクセス】電車：JR総武線/東武亀戸線「亀戸駅」から徒歩10分。
まとめ
【2020】東京のGWおすすめお出かけスポットのご紹介、いかがでしたか？こうして見てきますと、東京にはGWに行われる催しがたくさんあって、どこも行ってみたくなりますね。今年のＧＷには旅行計画を立てて、お気に入りのイベントを満喫してください。
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